4 / 180
第4話 ギルドに登録しようその2
しおりを挟む
さて、早速猟師ギルドに新規登録します。
張り切ってまいりましょー!
ついさっきまで商業ギルドにいたボクは、保護者のイーサさんと一緒に猟師ギルドへと来ていた。
ここでは魔物の素材や動物製品などの売り買いができるのだ。
ついでにハンティングクエストなる依頼もあったりするのでやってみて損はないかもしれない。
同じようなものは商業ギルドにもあるらしく、そちらは納品がメインとなるようだ。
「らっしゃい! 猟師ギルドへようこそ!」
八百屋かな? もしくは魚屋。
猟師ギルドに入ると妙なノリでボクたちは迎えられた。
「この子の新規登録をお願いしたいのですが」
イーサさんは商業ギルドのときと同じくボクを軽く押してずいっと前に出す。
知らない人はあまり得意じゃないので、できればやめてほしいけどね。
「ほぉぅ。随分と可愛い子だな。どっかの良家のお嬢様かい? それともお姫様か何かかい?」
「いえ、私の姪です。少々事情があって学ばせようと思って狩りを教えているんです。今日はそのための登録にきました」
「へぇ。こんな可愛い子だったら狩りなんてしなくても引く手数多だろうに。まぁ嫁に行かせたくないのもわかるがね」
猟師ギルドのにぎやかな受付のおじさんは、見た目だけだと熊か山賊のような姿をしていた。
控えめに言って強そうだ。
まぁ熊おじさんと呼んでおこう。
「お? なんだなんだ?」
「おいおい、ちょっと小さいけどめちゃくちゃ可愛い子がいるじゃないか」
「あれ? 隣にいる人はアーサーさん? じゃあアーサーさんの子供?」
「いや、姪って聞こえたぞ。いいな~。あんな可愛い子が身内にいるなんてよ」
「彼氏いるのかな?」
「なにお前、アーサーさんの彼氏になりたいのか?」
「いやいや、連れている激かわ女の子のほうだよ」
「ばっか、どう見てもまだ子供だろ? お前そういう性癖があるのか?」
「ちげーって、あの子が特別なだけだっつーの」
「お前、気持ち悪いな」
何やらギルドの奥のほうが騒がしい。
なんなんだろ? ちらちらこっちのほうを見てくる人が多い。
まぁイーサさんは美丈夫だし強いから見ちゃうのもわかるけどさ。
「あーすまん。俺が騒いだばかりに。登録のほうはサインして手数料を払ってくれれば問題ないぜ。ランクを上げたいっていうなら色々依頼をこなして実績作ってくれや」
熊おじさんはボクの目の前に紙と羽ペンを出してくれた。
かきかき、かきかき。
「見た目に違わずきれいに書くなぁ。これなら問題ないか。あー、一応言っておくけど男どもには気をつけろよ? 色々早いからよ」
「うっせーぞ!」
熊おじさんの言葉にすぐに文句が飛んできた。
何が早いんだろう? 手かな?
「ははは。相変わらず賑やかですね」
「賑やかっつうかうるさいだけだな。クソガキしかいねえから」
「黙ってろ、このハゲ」
「おいてめえ、このふさふさを見てもまだハゲって言ってんのか? 叩き出すぞ」
「やべぇ、おやっさんが怒った! おい、逃げるぞ」
熊おじさんを煽った数人の男性が慌ててギルドから出て行った。
どうやら早いのは逃げ足だったようだ。
「たくよう。まぁ、あんなんでも腕はあるからな。ともかくだ、細かいルールはこの冊子を読め。何か獲物を狩ったら気軽に売りに来いよ」
熊おじさんはため息を一つ吐くと、ボクに一冊の冊子を手渡しながらそう言った。
なんだか賑やかなところだ。
男同士のほうが楽なボクとしてはありかも。
でもなんかちらちら見られて落ち着かない……。
とりあえずもらった冊子を見ながら重要なことだけを確認していく。
……。
うん、猟師ギルドは普通の猟師だけじゃなくてモン〇ターハ〇ターでもあるってわけだ。
ちなみに読み方は【りょうし】でも【ハンター】でもいいらしい。
一応正式には【ハンターギルド】なのだとか。
「まぁアーサーさんといれば問題はないと思うけど、くれぐれも、お嬢ちゃん一人だけでうろうろするなよ? さっきの感じじゃ狙ってるやつは多そうだしよ」
「だ、大丈夫、です。アーサー叔父さんを守ります」
ちょっと詰まったものの言いたいことは言えた。
でもなぜか熊おじさんは頭を抱えてしまった。
「あぁ、まぁ。アーサーさん。くれぐれもな」
「わかりました」
何が何だかよくわからないけどわかったことにしておこう。
猟師ギルドを出ると外はすっかり賑やかになっていた。
ボクたちがここに来た時は朝方だったので比較的静かなほうだったが、今は日も高くなったせいか人が多くなっていた。
アルテ村は村にしてはそこそこ大きいらしく、中央に市場のようなものができている。
どっちかというと街に近い気がするけど、防壁になりそうなものがないので村という扱いなんだろう。
もしかしたら防壁の有無で村か街かが分かれるのかもしれないからね。
「アルテ村は昔は本当に小さな村だったんだ。それが魔物素材がよく手に入る場所があるということで少しずつ大きくなっていったんだよ。まぁ街になれるかはまだわからないけどね」
「大きくなって街になったら、元々住んでいた村人は嫌がるかもしれないですね」
ふとそう思った。
はたして、村が大きくなることはいいことなのだろうかと。
この村には日用品を作る鍛冶屋はあるけど、武具屋や武具鍛冶屋はいないそうだ。
あくまでも出先機関があるだけで、あとは酒場と宿があって市場があるくらいらしい。
市場の成り立ちは意外と古く、かれこれ百年前からやっているそうだ。
最初は行商市。
ある程度収穫とかが増えてからは村人同士での物々交換市となったそうだ。
今は物々交換、もしくは金銭での取引になっているらしい。
「村にも歴史あり、ですね」
何となくそう思った。
ついでになぜだかイーサさんがボクの頭を撫でてきた。
訳が分からない。
「お昼を食べたらまた狩りに行こうか。今度はもう少し素材を集めてみよう。それと、父上のスキルの使い方も教えるよ」
「はい。でも、神様にそのスキルについて聞いたのですが、よくわからないんですよね。今聞いてるのは何でもできるっていう【アイテムクリエイト】と【空間収納】と【空間転移】と【エリアクリエイト】っていうスキルですね。どう使うんでしょうね」
多分作り出すことができるのだろう。
でも、どうやって?
「父上のスキルは創造に関することだからね。やり方はゆっくり教えるよ。それと、神様じゃなくて【お爺様】か【お爺ちゃん】って呼んであげてほしいな。きっとすごく喜ぶよ」
イーサさんはそう言うけど、初めて会った人なのでそういう風に呼ぶ踏ん切りがつかない。
でも、あとで頑張って呼んでみようかな。
張り切ってまいりましょー!
ついさっきまで商業ギルドにいたボクは、保護者のイーサさんと一緒に猟師ギルドへと来ていた。
ここでは魔物の素材や動物製品などの売り買いができるのだ。
ついでにハンティングクエストなる依頼もあったりするのでやってみて損はないかもしれない。
同じようなものは商業ギルドにもあるらしく、そちらは納品がメインとなるようだ。
「らっしゃい! 猟師ギルドへようこそ!」
八百屋かな? もしくは魚屋。
猟師ギルドに入ると妙なノリでボクたちは迎えられた。
「この子の新規登録をお願いしたいのですが」
イーサさんは商業ギルドのときと同じくボクを軽く押してずいっと前に出す。
知らない人はあまり得意じゃないので、できればやめてほしいけどね。
「ほぉぅ。随分と可愛い子だな。どっかの良家のお嬢様かい? それともお姫様か何かかい?」
「いえ、私の姪です。少々事情があって学ばせようと思って狩りを教えているんです。今日はそのための登録にきました」
「へぇ。こんな可愛い子だったら狩りなんてしなくても引く手数多だろうに。まぁ嫁に行かせたくないのもわかるがね」
猟師ギルドのにぎやかな受付のおじさんは、見た目だけだと熊か山賊のような姿をしていた。
控えめに言って強そうだ。
まぁ熊おじさんと呼んでおこう。
「お? なんだなんだ?」
「おいおい、ちょっと小さいけどめちゃくちゃ可愛い子がいるじゃないか」
「あれ? 隣にいる人はアーサーさん? じゃあアーサーさんの子供?」
「いや、姪って聞こえたぞ。いいな~。あんな可愛い子が身内にいるなんてよ」
「彼氏いるのかな?」
「なにお前、アーサーさんの彼氏になりたいのか?」
「いやいや、連れている激かわ女の子のほうだよ」
「ばっか、どう見てもまだ子供だろ? お前そういう性癖があるのか?」
「ちげーって、あの子が特別なだけだっつーの」
「お前、気持ち悪いな」
何やらギルドの奥のほうが騒がしい。
なんなんだろ? ちらちらこっちのほうを見てくる人が多い。
まぁイーサさんは美丈夫だし強いから見ちゃうのもわかるけどさ。
「あーすまん。俺が騒いだばかりに。登録のほうはサインして手数料を払ってくれれば問題ないぜ。ランクを上げたいっていうなら色々依頼をこなして実績作ってくれや」
熊おじさんはボクの目の前に紙と羽ペンを出してくれた。
かきかき、かきかき。
「見た目に違わずきれいに書くなぁ。これなら問題ないか。あー、一応言っておくけど男どもには気をつけろよ? 色々早いからよ」
「うっせーぞ!」
熊おじさんの言葉にすぐに文句が飛んできた。
何が早いんだろう? 手かな?
「ははは。相変わらず賑やかですね」
「賑やかっつうかうるさいだけだな。クソガキしかいねえから」
「黙ってろ、このハゲ」
「おいてめえ、このふさふさを見てもまだハゲって言ってんのか? 叩き出すぞ」
「やべぇ、おやっさんが怒った! おい、逃げるぞ」
熊おじさんを煽った数人の男性が慌ててギルドから出て行った。
どうやら早いのは逃げ足だったようだ。
「たくよう。まぁ、あんなんでも腕はあるからな。ともかくだ、細かいルールはこの冊子を読め。何か獲物を狩ったら気軽に売りに来いよ」
熊おじさんはため息を一つ吐くと、ボクに一冊の冊子を手渡しながらそう言った。
なんだか賑やかなところだ。
男同士のほうが楽なボクとしてはありかも。
でもなんかちらちら見られて落ち着かない……。
とりあえずもらった冊子を見ながら重要なことだけを確認していく。
……。
うん、猟師ギルドは普通の猟師だけじゃなくてモン〇ターハ〇ターでもあるってわけだ。
ちなみに読み方は【りょうし】でも【ハンター】でもいいらしい。
一応正式には【ハンターギルド】なのだとか。
「まぁアーサーさんといれば問題はないと思うけど、くれぐれも、お嬢ちゃん一人だけでうろうろするなよ? さっきの感じじゃ狙ってるやつは多そうだしよ」
「だ、大丈夫、です。アーサー叔父さんを守ります」
ちょっと詰まったものの言いたいことは言えた。
でもなぜか熊おじさんは頭を抱えてしまった。
「あぁ、まぁ。アーサーさん。くれぐれもな」
「わかりました」
何が何だかよくわからないけどわかったことにしておこう。
猟師ギルドを出ると外はすっかり賑やかになっていた。
ボクたちがここに来た時は朝方だったので比較的静かなほうだったが、今は日も高くなったせいか人が多くなっていた。
アルテ村は村にしてはそこそこ大きいらしく、中央に市場のようなものができている。
どっちかというと街に近い気がするけど、防壁になりそうなものがないので村という扱いなんだろう。
もしかしたら防壁の有無で村か街かが分かれるのかもしれないからね。
「アルテ村は昔は本当に小さな村だったんだ。それが魔物素材がよく手に入る場所があるということで少しずつ大きくなっていったんだよ。まぁ街になれるかはまだわからないけどね」
「大きくなって街になったら、元々住んでいた村人は嫌がるかもしれないですね」
ふとそう思った。
はたして、村が大きくなることはいいことなのだろうかと。
この村には日用品を作る鍛冶屋はあるけど、武具屋や武具鍛冶屋はいないそうだ。
あくまでも出先機関があるだけで、あとは酒場と宿があって市場があるくらいらしい。
市場の成り立ちは意外と古く、かれこれ百年前からやっているそうだ。
最初は行商市。
ある程度収穫とかが増えてからは村人同士での物々交換市となったそうだ。
今は物々交換、もしくは金銭での取引になっているらしい。
「村にも歴史あり、ですね」
何となくそう思った。
ついでになぜだかイーサさんがボクの頭を撫でてきた。
訳が分からない。
「お昼を食べたらまた狩りに行こうか。今度はもう少し素材を集めてみよう。それと、父上のスキルの使い方も教えるよ」
「はい。でも、神様にそのスキルについて聞いたのですが、よくわからないんですよね。今聞いてるのは何でもできるっていう【アイテムクリエイト】と【空間収納】と【空間転移】と【エリアクリエイト】っていうスキルですね。どう使うんでしょうね」
多分作り出すことができるのだろう。
でも、どうやって?
「父上のスキルは創造に関することだからね。やり方はゆっくり教えるよ。それと、神様じゃなくて【お爺様】か【お爺ちゃん】って呼んであげてほしいな。きっとすごく喜ぶよ」
イーサさんはそう言うけど、初めて会った人なのでそういう風に呼ぶ踏ん切りがつかない。
でも、あとで頑張って呼んでみようかな。
0
お気に入りに追加
244
あなたにおすすめの小説
転生幼女の怠惰なため息
(◉ɷ◉ )〈ぬこ〉
ファンタジー
ひとり残業中のアラフォー、清水 紗代(しみず さよ)。異世界の神のゴタゴタに巻き込まれ、アッという間に死亡…( ºωº )チーン…
紗世を幼い頃から見守ってきた座敷わらしズがガチギレ⁉💢
座敷わらしズが異世界の神を脅し…ε=o(´ロ`||)ゴホゴホッ説得して異世界での幼女生活スタートっ!!
もう何番煎じかわからない異世界幼女転生のご都合主義なお話です。
全くの初心者となりますので、よろしくお願いします。
作者は極度のとうふメンタルとなっております…
ブラック宮廷から解放されたので、のんびりスローライフを始めます! ~最強ゴーレム使いの気ままな森暮らし~
ヒツキノドカ
ファンタジー
「クレイ・ウェスタ―! 貴様を宮廷から追放する!」
ブラック宮廷に勤めるゴーレム使いのクレイ・ウェスターはある日突然クビを宣告される。
理由は『不当に高い素材を買いあさったこと』とされたが……それはクレイに嫉妬する、宮廷魔術師団長の策略だった。
追放されたクレイは、自由なスローライフを求めて辺境の森へと向かう。
そこで主人公は得意のゴーレム魔術を生かしてあっという間に快適な生活を手に入れる。
一方宮廷では、クレイがいなくなったことで様々なトラブルが発生。
宮廷魔術師団長は知らなかった。
クレイがどれほど宮廷にとって重要な人物だったのか。
そして、自分では穴埋めできないほどにクレイと実力が離れていたことも。
「こんなはずでは……」と嘆きながら宮廷魔術師団長はクレイの元に向かい、戻ってくるように懇願するが、すでに理想の生活を手に入れたクレイにあっさり断られてしまう。
これはブラック宮廷から解放された天才ゴーレム使いの青年が、念願の自由なスローライフを満喫する話。
ーーーーーー
ーーー
※4/29HOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
※推敲はしていますが、誤字脱字があるかもしれません。
見つけた際はご報告いただけますと幸いです……
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
神の使いでのんびり異世界旅行〜チート能力は、あくまで自由に生きる為に〜
和玄
ファンタジー
連日遅くまで働いていた男は、転倒事故によりあっけなくその一生を終えた。しかし死後、ある女神からの誘いで使徒として異世界で旅をすることになる。
与えられたのは並外れた身体能力を備えた体と、卓越した魔法の才能。
だが骨の髄まで小市民である彼は思った。とにかく自由を第一に異世界を楽しもうと。
地道に進む予定です。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる