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第10話 村にお狐様来たってよ!
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御狐に向かおうと領地を出たその時、私たちは謎の村を発見してしまいました。
そしてそこの住人である門番さんに誘われ、謎の村に向かうことになったのです。
「まずはこの門を抜けるんだが、門の上に石が嵌ってるだろ?」
門番のおじさんに言われるがままに門上部を見る。
するとそこには透明な石がはめ込まれていました。
あの水晶は見覚えがありますね……。
「どこでもあるありきたりな話だが、まぁいわゆる門を通る人間が安全かを判別する道具だな!」
「へぇ~……」
(ご主人様。お忘れかと思いますが、あれ、ご主人様とご主人様のお母様、そしてオモイカネ様のお三方で作られていた水晶ですよ?)
(あっ。だから見覚えがあるな~と思ったんですね)
門番のおじさんが話している間にラティスが念話で話しかけてきてそんなことを教えてくれました。
そういえば新世界なんだし、ちょっと色々とわかりやすくできるようにしたいとオモイカネさんに相談したんでしたっけ。
オモイカネさんは高天原の神の一柱で、とても知識が豊富です。さらに技術にも詳しいので高天原の開発責任者をやっているくらいの方です。
最近の高天原は地味に工業化が始まっているんですよね。
ちなみに私にとっては優しいお爺ちゃんのような人です。
飴くれますし。
「たとえば普通の人だと【青】に光るが、悪人が相手だと【赤】に光り、人に化けた悪鬼は【黒】に光る。そして妖は何も起こらない。これは神も同じだそうだ」
「妖にはって、東の山にいるんでしたね」
「おうよ。設置する時に見せてくれたぞ」
どうやらこの辺りの物もその鬼族が設置していったらしいです。
でもこの道具って私たちか高天原の神様くらいしかもってなかったはずです。
ということはどこかで接点が? もしかすると気が向いたオモイカネさんが贈ってくれたのかもしれません。
「まずは俺が通るから見てみな」
門番のおじさんはほかの門番さんに手を挙げて挨拶すると門を通りました。
その瞬間、頭上の水晶が青く光りました。
どうやら鬼人や獣人は人と同じ扱いのようです。
それもそうか、私たちの認識がそうですもんね。
「じゃあお嬢ちゃんたちも通ってみな」
「あ、はい」
門番のおじさんに言われるがまま私は通り抜ける。
すると水晶は何の反応も示しませんでした。
「えっ?」
それを見た門番のおじさんは驚きの表情で固まってしまいました。
「お、おい。あれ……」
「いやまさかな……」
「でもそれしかないだろう? 何の反応も示さない水晶に狐耳の狐人と思われる少女」
「こりゃ大変だ! 長に知らせてくらぁ!」
「こ、こいつぁ失礼しましたぁぁぁぁぁぁ!!」
門番のおじさんから広まった波紋はいつのまにか村全体に波及してしまったようです。
そのせいもあってか門番のおじさんは顔色を変えて私の前に土下座してしまいました。
「え、えっと?」
「まさか伝説が本当とは思いもしませなんだ。ご容赦を……」
「あ、えっと。だ、大丈夫、ですよ?」
「いやしかし、まさかお狐様だったとは……」
どうやら門番のおじさんは私たちのことを知っていたようです。
でもどうやってわかったのでしょう? あの水晶だけでだとしたらすごい推理力ですよね。
「おーい、村の巫女様連れて来たぞー!」
「すまねぇ、助かった!」
まだ村の入り口ですが、どうやら偉い人まで出てきてしまったようです。
しかも巫女とは……。
でもなんでこの村に巫女がいるのでしょうか。
「へへぇ~。お出迎えもできず申し訳ございませんでした。わしがこの村の長の【伊助(いすけ)】と申します。見ての通り狐人族の男です。隣にいるのはわしの娘の」
「【香菜(かな)】と申します」
「あ、どうも……」
目の前には一見すると30代くらいに見える狐の獣人族【狐人】の男性と12歳くらいの幼い見た目の狐人の少女がいました。
2人とも私の前に跪いて頭を下げます。
そんなに頭を下げなくてもいいのに……。
「近くお狐様がいらしゃるかもしれないことは天照大神様のお言葉を聞いて存じておりました」
そう口にしたのは狐人の巫女さんでした。
「あ、やっぱり……」
この世界でも天照大神ことあーちゃんたちは信仰されています。
しかも私たちが関わっているせいかあーちゃんたちはこの世界に結構甘いです。
まぁ東方世界限定ですが。
そんなわけで時々神託のようなものを託してくれるようです。
もちろん巫女限定ですが。
「お狐様の伝承、神々の伝承については古来より聞き及んでおります。特に日ノ本の件などは東の山の鬼族から何度も聞かされておりますゆえ」
「東の山の鬼族はお狐様にお会いしたいようです。用件が済んだ後で構いません。訪れていただけませんか?」
「はい。後程訪ねてみようかと思っていましたので」
「ありがとうございます!」
妙なお願いをされてしまいましたが、元々訪れる予定もありました。
しかし、あーちゃんは何をさせたいのでしょうか。
最近、所々にあーちゃんの影があるんですよね……。
「ところで、お狐様は何故御狐の土地へ?」
不意に村長さんが問いかけてきました。
そう言えば説明していませんでしたね。
「いくつかありますが、1つは西方世界の人間に会いに行くためです」
「あの結界を抜けて来たという異邦人ですな」
「はい。条件によっては永住許可を与える予定です。ただ、西方世界には帰れなくなると思いますが……」
「我らが西方世界に長く滞在できない理由と同じということですな」
「はい」
村長さんが口にした東方世界人は西方世界では長く滞在できないという話。
これには理由があります。
そもそも西方世界は現在仮想の大地であり本物ではありません。
東方世界の人は力の均衡を取るために妖力や仙人の仙力を利用し強化されていますが、その代償に定期的に地脈の力を受ける必要があります。
そんな理由もあり東方世界人は西方世界には長く留まれないのです。
「ですので恒常的な許可を受けなければいずれ居られなくなります。一時的な許可にも限度がありますので」
「そうでしたか。お狐様はそのために」
「それと彼らの技術を利用して日ノ本の文化を発展させようかと思いまして。聞くところによると技術者とのことですので」
「なるほど」
「それと私の巫女探しですね。相性のいい巫女を探したいのです」
目指せ文明開化です! 江戸後期から一気に明治を目指しましょう!!
これが私の目的の1つです。
でも、出来ることならこの世界の人たちで達成してほしいですけどね。
「あの、お狐様!」
「どうしましたか?」
突然狐人の巫女さんが私を呼びます。
何かあったのでしょうか。
「お狐様の領地の巫女、私にできないでしょうか」
「本気、ですか?」
「はい!」
突然の私の巫女への立候補。
さて、どうしたものでしょうか。
「お言葉ながら、娘はまだ年若いですが鬼族から妖力を扱う方法を学んでおります。村にいるよりはお役に立てるのではないかと……」
「ほう。妖力をですか。なるほど。少し考えさせてください」
「はい!」
「お願いします」
村長さんと巫女さんの熱意はわかりましたが、考える時間が必要です。
それにいろいろと調べなければいけませんしね。
「ともあれ、みなさんもう立ち上がってください。私たちは公儀の者ではありませんので」
見ると、村中の人が来ているのではないかと思うくらいたくさんの人たちが跪いているのが見えました。
これはよろしくありませんね。
早速立ち上がってもらうとしましょう。
そしてできることならちょっと村を見てみたいのです。
「どうやら終わったようですね。ご主人様、さっそく見て回りましょうか」
「ラティス、貴女……」
「えへへ」
ずいぶん静かだな~と思っていましたが、ラティスは横で事の成り行きをひたすら見守っていたようでした。
この子は本当に……。
「ところでお付きの方ですが、その方も無反応だったのですが……」
まだそこにいた門番のおじさんが恐る恐る声を掛けてきました。
そういえば言ってませんでしたね。
「この子はラティス。私の従者でこの世界の神様を任せています」
「よろしくお願いしますね?」
茶目っ気たっぷりにウィンクをして応じるラティス。
当然村は再度大騒ぎになるのでした。
そしてそこの住人である門番さんに誘われ、謎の村に向かうことになったのです。
「まずはこの門を抜けるんだが、門の上に石が嵌ってるだろ?」
門番のおじさんに言われるがままに門上部を見る。
するとそこには透明な石がはめ込まれていました。
あの水晶は見覚えがありますね……。
「どこでもあるありきたりな話だが、まぁいわゆる門を通る人間が安全かを判別する道具だな!」
「へぇ~……」
(ご主人様。お忘れかと思いますが、あれ、ご主人様とご主人様のお母様、そしてオモイカネ様のお三方で作られていた水晶ですよ?)
(あっ。だから見覚えがあるな~と思ったんですね)
門番のおじさんが話している間にラティスが念話で話しかけてきてそんなことを教えてくれました。
そういえば新世界なんだし、ちょっと色々とわかりやすくできるようにしたいとオモイカネさんに相談したんでしたっけ。
オモイカネさんは高天原の神の一柱で、とても知識が豊富です。さらに技術にも詳しいので高天原の開発責任者をやっているくらいの方です。
最近の高天原は地味に工業化が始まっているんですよね。
ちなみに私にとっては優しいお爺ちゃんのような人です。
飴くれますし。
「たとえば普通の人だと【青】に光るが、悪人が相手だと【赤】に光り、人に化けた悪鬼は【黒】に光る。そして妖は何も起こらない。これは神も同じだそうだ」
「妖にはって、東の山にいるんでしたね」
「おうよ。設置する時に見せてくれたぞ」
どうやらこの辺りの物もその鬼族が設置していったらしいです。
でもこの道具って私たちか高天原の神様くらいしかもってなかったはずです。
ということはどこかで接点が? もしかすると気が向いたオモイカネさんが贈ってくれたのかもしれません。
「まずは俺が通るから見てみな」
門番のおじさんはほかの門番さんに手を挙げて挨拶すると門を通りました。
その瞬間、頭上の水晶が青く光りました。
どうやら鬼人や獣人は人と同じ扱いのようです。
それもそうか、私たちの認識がそうですもんね。
「じゃあお嬢ちゃんたちも通ってみな」
「あ、はい」
門番のおじさんに言われるがまま私は通り抜ける。
すると水晶は何の反応も示しませんでした。
「えっ?」
それを見た門番のおじさんは驚きの表情で固まってしまいました。
「お、おい。あれ……」
「いやまさかな……」
「でもそれしかないだろう? 何の反応も示さない水晶に狐耳の狐人と思われる少女」
「こりゃ大変だ! 長に知らせてくらぁ!」
「こ、こいつぁ失礼しましたぁぁぁぁぁぁ!!」
門番のおじさんから広まった波紋はいつのまにか村全体に波及してしまったようです。
そのせいもあってか門番のおじさんは顔色を変えて私の前に土下座してしまいました。
「え、えっと?」
「まさか伝説が本当とは思いもしませなんだ。ご容赦を……」
「あ、えっと。だ、大丈夫、ですよ?」
「いやしかし、まさかお狐様だったとは……」
どうやら門番のおじさんは私たちのことを知っていたようです。
でもどうやってわかったのでしょう? あの水晶だけでだとしたらすごい推理力ですよね。
「おーい、村の巫女様連れて来たぞー!」
「すまねぇ、助かった!」
まだ村の入り口ですが、どうやら偉い人まで出てきてしまったようです。
しかも巫女とは……。
でもなんでこの村に巫女がいるのでしょうか。
「へへぇ~。お出迎えもできず申し訳ございませんでした。わしがこの村の長の【伊助(いすけ)】と申します。見ての通り狐人族の男です。隣にいるのはわしの娘の」
「【香菜(かな)】と申します」
「あ、どうも……」
目の前には一見すると30代くらいに見える狐の獣人族【狐人】の男性と12歳くらいの幼い見た目の狐人の少女がいました。
2人とも私の前に跪いて頭を下げます。
そんなに頭を下げなくてもいいのに……。
「近くお狐様がいらしゃるかもしれないことは天照大神様のお言葉を聞いて存じておりました」
そう口にしたのは狐人の巫女さんでした。
「あ、やっぱり……」
この世界でも天照大神ことあーちゃんたちは信仰されています。
しかも私たちが関わっているせいかあーちゃんたちはこの世界に結構甘いです。
まぁ東方世界限定ですが。
そんなわけで時々神託のようなものを託してくれるようです。
もちろん巫女限定ですが。
「お狐様の伝承、神々の伝承については古来より聞き及んでおります。特に日ノ本の件などは東の山の鬼族から何度も聞かされておりますゆえ」
「東の山の鬼族はお狐様にお会いしたいようです。用件が済んだ後で構いません。訪れていただけませんか?」
「はい。後程訪ねてみようかと思っていましたので」
「ありがとうございます!」
妙なお願いをされてしまいましたが、元々訪れる予定もありました。
しかし、あーちゃんは何をさせたいのでしょうか。
最近、所々にあーちゃんの影があるんですよね……。
「ところで、お狐様は何故御狐の土地へ?」
不意に村長さんが問いかけてきました。
そう言えば説明していませんでしたね。
「いくつかありますが、1つは西方世界の人間に会いに行くためです」
「あの結界を抜けて来たという異邦人ですな」
「はい。条件によっては永住許可を与える予定です。ただ、西方世界には帰れなくなると思いますが……」
「我らが西方世界に長く滞在できない理由と同じということですな」
「はい」
村長さんが口にした東方世界人は西方世界では長く滞在できないという話。
これには理由があります。
そもそも西方世界は現在仮想の大地であり本物ではありません。
東方世界の人は力の均衡を取るために妖力や仙人の仙力を利用し強化されていますが、その代償に定期的に地脈の力を受ける必要があります。
そんな理由もあり東方世界人は西方世界には長く留まれないのです。
「ですので恒常的な許可を受けなければいずれ居られなくなります。一時的な許可にも限度がありますので」
「そうでしたか。お狐様はそのために」
「それと彼らの技術を利用して日ノ本の文化を発展させようかと思いまして。聞くところによると技術者とのことですので」
「なるほど」
「それと私の巫女探しですね。相性のいい巫女を探したいのです」
目指せ文明開化です! 江戸後期から一気に明治を目指しましょう!!
これが私の目的の1つです。
でも、出来ることならこの世界の人たちで達成してほしいですけどね。
「あの、お狐様!」
「どうしましたか?」
突然狐人の巫女さんが私を呼びます。
何かあったのでしょうか。
「お狐様の領地の巫女、私にできないでしょうか」
「本気、ですか?」
「はい!」
突然の私の巫女への立候補。
さて、どうしたものでしょうか。
「お言葉ながら、娘はまだ年若いですが鬼族から妖力を扱う方法を学んでおります。村にいるよりはお役に立てるのではないかと……」
「ほう。妖力をですか。なるほど。少し考えさせてください」
「はい!」
「お願いします」
村長さんと巫女さんの熱意はわかりましたが、考える時間が必要です。
それにいろいろと調べなければいけませんしね。
「ともあれ、みなさんもう立ち上がってください。私たちは公儀の者ではありませんので」
見ると、村中の人が来ているのではないかと思うくらいたくさんの人たちが跪いているのが見えました。
これはよろしくありませんね。
早速立ち上がってもらうとしましょう。
そしてできることならちょっと村を見てみたいのです。
「どうやら終わったようですね。ご主人様、さっそく見て回りましょうか」
「ラティス、貴女……」
「えへへ」
ずいぶん静かだな~と思っていましたが、ラティスは横で事の成り行きをひたすら見守っていたようでした。
この子は本当に……。
「ところでお付きの方ですが、その方も無反応だったのですが……」
まだそこにいた門番のおじさんが恐る恐る声を掛けてきました。
そういえば言ってませんでしたね。
「この子はラティス。私の従者でこの世界の神様を任せています」
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