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第17話 今日の狐白ちゃんは雑談枠ですその2

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 温泉回が始まると思った? 残念、雑談回でした! 
 今日の雑談内容はいつものようにマシュマロから募集した内容と、ツイッターから拾ってきた内容について。 
 あとは色々無駄な話をしようと思っている。 
 
『真白狐白のまったりゲームチャンネル』 
「やぁやぁみんなはろ~、ボクだよ~」 
 毎度の事ながら適当な挨拶から配信が始まった。 
 そろそろ何か決めてもいいかと思うんだけど、まだ決めかねている。 
 ちなみに候補は色々と貰っているので、その中から選ぶことになるかもしれない。 
 
『狐白ちゃんはろー!』 
『こんにちわ~』 
『子狐ちゃんやっほー』 
『狐白ちゃん愛してる』 
 コメント欄には色々な挨拶が溢れている。 
 普通の挨拶もあれば少し変わった挨拶もあり、皆すごいな~とボクは内心感心していたりする。 
『子狐小毬:はろはろ~! 狐白ちゃんの小毬だよ~!!』 
『ラナ・マリン:小毬、落ち着きなさいな。ごきげんよう、狐白様』 
『睦月スバル:小毬ちゃんめっちゃ元気! 狐白ちゃんはろー!』 
『また三人娘がきてるわ』 
『うわっ、本物!? すげぇ』 
『そういえば前の放送でもいたっけ』 
「三人ともいらっしゃいませ~!」 
 この三人組がやってくるのにも慣れたボクは普通に挨拶を交わす。 
 実際彼女たちがくることでボクのチャンネルの視聴者数は増えているというのもある。 
 著名人の力を借りてるからボクの力じゃないんだけどね。 
 
「今日はマシュマロに来た質問とかに答えていくよ! じゃあまずは最初。『狐白ちゃんのスリーサイズを教えてください』ボク個人では測ったことないのでわかりません! ただ家の人なら知ってるかも。ということで次」 
『測ったことないとか草』 
『え? じゃあどうやって下着を選んでるの?』 
『まさかまだスポブラ!?』 
『まぁ狐白ちゃんの姿を見る限り今すぐ必要ではないよね』 
『合法ロリ!!』 
『子狐小毬:狐白ちゃんのスリーサイズ測りにいかなきゃ!』 
『ラナ・マリン:たしかに狐白様でしたら仕方ないのかもしれませんわね』 
『睦月スバル:わかる! あたしもまだ測ったことないし』 
『スバルちゃんも測ったことないの!?』 
『マジかっ!!』 
 スバルちゃんはボクとそんなに変わらないので同じような状況なのだろう。 
 この中で測ったことがありそうなのは、マリンちゃんと小毬ちゃんだろう。 
 というかマリンちゃんはどう見ても人間の高校生くらいのサイズだし計測は必須だと思う。 
 小毬ちゃんは小柄なのに胸が大きいことは知っている。 
  
「はい、じゃあ次行くよ! あ、一部ボクの姉様が選んだ質問も入ってるからね。『狐白ちゃんこんにちわ、狐白ちゃんはニーハイ穿かないんですか? 穿いてくださいお願いします!』ですか。質問じゃなくて要望になってるけどいいか。実はね、着替えは貰ってるよ? 靴下はサイハイソックスだから要望には応えられるかも? です」 
『おぉ~!!』 
『公開はよ!!』 
『可愛い!(素振り)』 
『狐白たんかわいいよ!!(素振り)』 
『狐白ちゃん愛してる!!(前振り)』 
『子狐小毬:えぇ~!? いつのまに! 見たい!!』 
『ラナ・マリン:小毬、落ち着きなさい。でも制服ですか、私も欲しいですわね』 
『睦月スバル:おぉ~! あたしも欲しい!!』 
「あはは、ボクもたまたま貰えただけだしね。ほかにもあるけどまた今度後悔するね」 
 やっぱり新しい着替えというのは皆気になるようだ。 
 いずれ公開できるようにはしたいけど、ボクの心持次第なのでもうしばらく寝かせておこうかなと思う。 
 
「次のマシュマロはっと『狐白ちゃんこんにちわ、よく放送にいらっしゃる夢幻酔の三人の中で実際に会ったことがある子はいますか? また最近会った子はいますか?』ですか。最近は子狐小毬ちゃんには会ったね。姉様経由でボクのところに来てただけだから会いに行ったわけじゃないんだけど。マリンちゃんとスバルちゃんに関してはわからないかな。少なくとも最近会ったことはないかな」 
 小毬ちゃんは最近よく会うので覚えているけど、マリンちゃんとスバルちゃんについては会ったことがあるのかはわからなかった。 
 
『ラナ・マリン:狐白様とは今年の年始にご挨拶に伺った時に短い時間でしたがお会いしていますわ』 
『睦月スバル:あたしはかなり昔に会ったくらいかも!! 会いに行きたいな~』 
『子狐小毬:えへへ~。あたしは最近ちょくちょく会いに行ってますよ!!』 
『三人娘と狐白ちゃん仲良いのか』 
『意外なところで会ってるんだな』 
『小毬ちゃんが嬉しそうで何よりです』 
「ほえ~、そうなんだ。ごめん覚えてないかも……」 
『ラナ・マリン:大丈夫ですわ、後程伺わせていただきますわ』 
『睦月スバル:あたしも~!!』 
 どうやらボクとマリンちゃんたちは前に会ったことがあるようだった。 
 特にマリンちゃんに至っては年始に来ていたとか。 
 あの時はあーちゃんに振り回されてて忙しかったのもあったので、記憶に残っていなかったのかもしれない。 
 本邸に年始の挨拶に来る妖は限定されているので小毬ちゃんやスバルちゃんみたいな子に出会う機会はあまりなかった。 
 
「では時間的に最後のマシュマロかな? では次『狐白ちゃんこんにちわ、今日の下着の色は何色ですか?』ですか。あれ? これ選んだの姉様? ええっと、白だけど聞いて楽しいのかな?」 
『白! 狐白ちゃんっぽい!』 
『これで赤や紫だったら死んでた』 
『意外に黒もありかも』 
『狐白ちゃんは白だと信じてたよ!』 
『子狐小毬:ほほう。要チェックですね』 
『ラナ・マリン:小毬は何をチェックするというのかしら』 
『睦月スバル:あたしも白だよ! お揃い!!』 
『ラナ・マリン:ちょっと、スバル!?』 
『子狐小毬:スバルちゃん!?』 
『え、スバルちゃんも白なん!?』 
『重大ニュースだ!!』 
 スバルちゃんのまさかのカミングアウトでコメント欄は盛り上がっていた。 
 マリンちゃんも小毬ちゃんも慌ててたみたいだけど、スバルちゃんの羞恥心の無さは予想外だったみたい。 
 当のスバルちゃんは何がいけないのかわかっていない様子だしね。 
「あはは、これはすごいね。まぁボクの配信は比較的自由だからいいんだけど。そういえばツイッターの話なんだけど、ほかのVtuberがやってるみたいにハッシュタグ付きの朝の挨拶はしたほうがいいかな? 今までは普通にやってたんだけど、ハッシュタグ付けてなかったから」 
 ツイッターにはVtuberがよく使うタグが存在しているけど、ボクはオリジナルタグとか作ったこともなかったのであまり重視していなかった。 
 普通に挨拶するだけでも皆反応してくれるので嬉しいんだけど、気が付いていない人もいるかもしれない。 
 そう考えると、やっぱりタグを付けたほうが良いのかもしれない。 
 
『会ったほうが分かりやすいかな』 
『通知ONにしてるからなくても大丈夫』 
『後追いで挨拶したい人もいるからあったほうがいいかも?』 
『ラナ・マリン:私はタグ付けてますわ。知ってもらいたいですし』 
『子狐小毬:あたしもお兄ちゃんやお姉ちゃんたちがいつでも気付けるようにってタグを付けてるよ!』 
『睦月スバル:あたしも付けてる! ツイッターってすぐ流れていっちゃうから、挨拶できない人いたら可哀そうだし!!』 
 視聴者の皆からはタグ付けに関してはどっちでもいいという意見が多かったが、配信者側からは付けておいたほうがいいというアドバイスを貰った。 
 なら付けてみたほうがいいかな。 
「皆ありがとう! 明日からは毎朝タグ付けて挨拶するね! オリジナルタグも考えて付けておくから皆も覚えてね」 
 大した話題でもなかったけど、とりあえずボクが聞きたかったことは聞くことが出来た。 
 やっぱり周知するならタグを付けることは必要か。 
 
 それから雑談枠に移行しながらオリジナルタグについて考えることにした。 
 あとで皆にもアイデアを貰っちゃおう。 
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