2 / 94
第一話「妖精の世界に行きたいかー?!」
後編(改)
しおりを挟む 馬車と列車で辺境伯領に行くのだが、今回は馬車二台に列車も個室席が二つ予約してあった。
個室席は三人掛けの椅子が向かい合っていて六人で座れるのだが、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親が座ればひと席は満員になって、ヘルマンさんとレギーナとデボラとマルレーンが座ることができない。
身の回りの世話をしてもらえるように、ヘルマンさんとレギーナだけでなく、デボラとマルレーンも今回の旅行にはついて来てくれていた。
馬車が二台になったのはそのせいもあったが、単純に荷物が多くて一台では積み切れなかったという理由もあった。
護衛付きの二台の馬車が列車の駅について、個室席に荷物を運び込んで座る。
まーちゃんとふーちゃんが窓際の席に座って、わたくしがふーちゃんの隣りに、クリスタちゃんがまーちゃんの隣りに座った。
わたくしの隣りに父が座って、クリスタちゃんの隣りに母が座っている。
「フランツとマリアが小さい頃にはもっとゆとりがあったのですが、かなりきつくなってきましたね」
「フランツとマリアがそれだけ成長したということだね」
笑いながら話している両親に、わたくしは隣りに座るふーちゃんを見詰める。まだ背は低いので金色の髪の中につむじが見えているが、それがまた可愛くて堪らない。
まーちゃんは最近は三つ編みにしてもらっているようだ。細い二つの三つ編みがよく似合っている。
「エクムント様とカサンドラ様は待っていてくれるでしょうか?」
「今日出発すると先方にはお伝えしてあります」
「歓迎してくださると思うよ」
両親もエクムント様のことに関しては、進路の相談を受けていた十一歳の頃からよく知っているので、表情が柔らかい。辺境伯領に長期間滞在するということになっても、両親がすぐに了承してくれたのは、エクムント様とディッペル家との関わりが深いからかもしれなかった。
わたくしは小さな頃からキルヒマン家に連れて行かれていて、エクムント様が抱っこして庭を散歩してくださっていた。
エクムント様が士官学校を卒業すると、侯爵家の子息なので仕える家がないと困っていたところを、名乗りを上げたのがディッペル家だった。
エクムント様はディッペル家で五年間修業をしてから、カサンドラ様の養子になって辺境伯を継いだ。
士官学校を卒業したときにはエクムント様は十七歳だったので、いきなり辺境伯になるには若すぎたのだろう。それでディッペル家で騎士をして五年間過ごして学んだのだ。
列車が辺境伯領に着くと、馬車に乗り換える。大量の荷物も馬車に積みこまれた。
日差しが強くて馬車の窓を開けて風を入れても蒸し暑さが抜けない。吹き込む風も暑さを含んでいた。
「エリザベートおねえさま、おのどがかわいちゃった」
「水筒に紅茶がありますよ」
「のみたい」
「わたくしも、のみたい!」
ふーちゃんとまーちゃんに順番に水筒の紅茶を飲ませたが、水筒の中の氷は溶けていてすっかり常温になっていた。常温の紅茶でも、ふーちゃんとまーちゃんは喉を鳴らして飲んでいた。
辺境伯家に着くと、庭に木々が茂っていて、噴水もあるので、木陰を吹く風は少しは涼しく感じられる。
辺境伯家ではエクムント様とカサンドラ様が迎えてくれた。
昼食を一緒に食べることになって、わたくしとクリスタちゃんは楽なワンピースに着替えさせてもらう。ふーちゃんはシャツにショートパンツ、まーちゃんは可愛いワンピースにカボチャパンツといういで立ちになっていた。
両親も若干ラフな格好に着替えている。
「遠路はるばるお越しくださってありがとうございます」
「お招きいただきありがとうございます。家族一同、とても楽しみにしてきました」
「私とカサンドラ様もディッペル家の皆様がいらっしゃるのを楽しみにしていました」
「エリザベート嬢とクリスタ嬢からは、学園のことも聞かないといけないね」
「カサンドラ様、よろしくお願いします」
父とわたくしでご挨拶をすると、エクムント様とカサンドラ様が答えてくれる。
カサンドラ様はスラックスにシャツ姿で、細身だがよく鍛えられた体が目立っていた。エクムント様もシャツとスラックス姿でリラックスしている。
何を着ていても格好いいのだと見惚れてしまうが、そんなわたくしにクリスタちゃんが前に出た。
「カサンドラ様、エクムント様に言って差し上げてくださいな」
「どうしましたか、クリスタ嬢?」
「エクムント様はお姉様のこと、子どものように扱うのですよ。それなのに、急に『そのドレスの色は私の目の色ですよ』みたいなことを仰ったりして。わたくし、聞いていてびっくりしましたわ」
「クリスタ!? 聞いていたんですか!?」
「全部聞いていたと言ったではないですか」
クリスタちゃんに聞かれていた。
わたくしが熟れたトマトのように真っ赤な顔をしていたことも、声が裏返ってしまったことも、ミルクポッドを落としてしまったことも、不作法にカップとソーサーを落としかけて音を立ててしまったことも、全部クリスタちゃんに見られていた。
恥ずかしさに頬を押さえるわたくしに、カサンドラ様が呆れた顔でエクムント様を見ているのが分かった。
「エクムント、それは意味が分かってやっているのか?」
「意味が、とは?」
「エリザベート嬢に、口説くような甘い言葉をかけている自覚があるのか、ということだ」
「く、口説く!? 私が、エリザベート嬢にですか?」
動揺しているエクムント様にクリスタちゃんは止めとばかりに告げる。
「誠実なのはいいことなのですが、お姉様以外の異性からの贈り物は受け取らないとか、目の前で言ってしまうのも、どうかと思いました」
「それは当然のことでしょう? 婚約者に不義理はできません」
「エクムント、そういうところだぞ?」
「え? どういうことですか!?」
カサンドラ様に叱られてエクムント様が動揺しているのが分かる。わたくしもあれだけ動揺させられたのだから、エクムント様にも少しは動揺して欲しかった。
「エリザベート嬢はお前が思っているほど子どもではない。大人の女性だよ?」
「エリザベート嬢はまだ十三歳です」
「十三歳とは、もう精神的にはかなり大人なのだよ」
「そ、そうですか……。私は、エリザベート嬢の顔を見るたびに、小さくて柔らかくて可愛いエリザベート嬢が浮かんできて……」
「それがいけないと言っているのだ。今すぐエリザベート嬢の認識を改めよ」
「は、はい!」
優しくて穏やかで非の打ち所がないと思っているエクムント様が、カサンドラ様の前に出るとこれだけ少年のようになってしまっているのにも驚いてしまった。
エクムント様はわたくしの中でずっと完璧な大人なイメージがあったのだが、それを覆された気がした。
それもそのはず、エクムント様はまだ二十四歳、前世で考えると大学を卒業して二年目の新人社員くらいなのだ。
「エリザベート嬢、私が気付かぬうちに失礼をしていたようで、申し訳ありません」
「失礼なことはされていません」
「いえ、頭の中で失礼なことを考えていたかもしれません」
「それは、時間と共に変わっていくものだと思っていました」
「これから変えていくように努力します。どうか、私のことをお見捨てなく」
見捨てるなんてあるわけがない。
それなのに、反省してしょんぼりした少年のようになっているエクムント様の口からそんな言葉が出てきている。
「見捨てるわけがありません。エクムント様はわたくしの大事な婚約者です」
「そう言っていただけるとありがたいです。これからもエリザベート嬢のことを今まで以上に大事にすると誓うので、婚約者のままでいてくださいね」
辺境伯家とディッペル家の婚約は国の一大事業であるし、破棄などあり得ないのだが、エクムント様が珍しく気弱になっているのだと気付いてわたくしは目を丸くした。
エクムント様にもこんな一面があるのだ。
「エクムント、ディッペル家の方々も、昼食にしましょう。フランツ殿とマリア嬢がお腹が空いて涎が出そうになっていますよ?」
カサンドラ様に声をかけられて、わたくしがふーちゃんとまーちゃんを見ると、ふーちゃんとまーちゃんは急いで服の袖で涎を拭いていた。
個室席は三人掛けの椅子が向かい合っていて六人で座れるのだが、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親が座ればひと席は満員になって、ヘルマンさんとレギーナとデボラとマルレーンが座ることができない。
身の回りの世話をしてもらえるように、ヘルマンさんとレギーナだけでなく、デボラとマルレーンも今回の旅行にはついて来てくれていた。
馬車が二台になったのはそのせいもあったが、単純に荷物が多くて一台では積み切れなかったという理由もあった。
護衛付きの二台の馬車が列車の駅について、個室席に荷物を運び込んで座る。
まーちゃんとふーちゃんが窓際の席に座って、わたくしがふーちゃんの隣りに、クリスタちゃんがまーちゃんの隣りに座った。
わたくしの隣りに父が座って、クリスタちゃんの隣りに母が座っている。
「フランツとマリアが小さい頃にはもっとゆとりがあったのですが、かなりきつくなってきましたね」
「フランツとマリアがそれだけ成長したということだね」
笑いながら話している両親に、わたくしは隣りに座るふーちゃんを見詰める。まだ背は低いので金色の髪の中につむじが見えているが、それがまた可愛くて堪らない。
まーちゃんは最近は三つ編みにしてもらっているようだ。細い二つの三つ編みがよく似合っている。
「エクムント様とカサンドラ様は待っていてくれるでしょうか?」
「今日出発すると先方にはお伝えしてあります」
「歓迎してくださると思うよ」
両親もエクムント様のことに関しては、進路の相談を受けていた十一歳の頃からよく知っているので、表情が柔らかい。辺境伯領に長期間滞在するということになっても、両親がすぐに了承してくれたのは、エクムント様とディッペル家との関わりが深いからかもしれなかった。
わたくしは小さな頃からキルヒマン家に連れて行かれていて、エクムント様が抱っこして庭を散歩してくださっていた。
エクムント様が士官学校を卒業すると、侯爵家の子息なので仕える家がないと困っていたところを、名乗りを上げたのがディッペル家だった。
エクムント様はディッペル家で五年間修業をしてから、カサンドラ様の養子になって辺境伯を継いだ。
士官学校を卒業したときにはエクムント様は十七歳だったので、いきなり辺境伯になるには若すぎたのだろう。それでディッペル家で騎士をして五年間過ごして学んだのだ。
列車が辺境伯領に着くと、馬車に乗り換える。大量の荷物も馬車に積みこまれた。
日差しが強くて馬車の窓を開けて風を入れても蒸し暑さが抜けない。吹き込む風も暑さを含んでいた。
「エリザベートおねえさま、おのどがかわいちゃった」
「水筒に紅茶がありますよ」
「のみたい」
「わたくしも、のみたい!」
ふーちゃんとまーちゃんに順番に水筒の紅茶を飲ませたが、水筒の中の氷は溶けていてすっかり常温になっていた。常温の紅茶でも、ふーちゃんとまーちゃんは喉を鳴らして飲んでいた。
辺境伯家に着くと、庭に木々が茂っていて、噴水もあるので、木陰を吹く風は少しは涼しく感じられる。
辺境伯家ではエクムント様とカサンドラ様が迎えてくれた。
昼食を一緒に食べることになって、わたくしとクリスタちゃんは楽なワンピースに着替えさせてもらう。ふーちゃんはシャツにショートパンツ、まーちゃんは可愛いワンピースにカボチャパンツといういで立ちになっていた。
両親も若干ラフな格好に着替えている。
「遠路はるばるお越しくださってありがとうございます」
「お招きいただきありがとうございます。家族一同、とても楽しみにしてきました」
「私とカサンドラ様もディッペル家の皆様がいらっしゃるのを楽しみにしていました」
「エリザベート嬢とクリスタ嬢からは、学園のことも聞かないといけないね」
「カサンドラ様、よろしくお願いします」
父とわたくしでご挨拶をすると、エクムント様とカサンドラ様が答えてくれる。
カサンドラ様はスラックスにシャツ姿で、細身だがよく鍛えられた体が目立っていた。エクムント様もシャツとスラックス姿でリラックスしている。
何を着ていても格好いいのだと見惚れてしまうが、そんなわたくしにクリスタちゃんが前に出た。
「カサンドラ様、エクムント様に言って差し上げてくださいな」
「どうしましたか、クリスタ嬢?」
「エクムント様はお姉様のこと、子どものように扱うのですよ。それなのに、急に『そのドレスの色は私の目の色ですよ』みたいなことを仰ったりして。わたくし、聞いていてびっくりしましたわ」
「クリスタ!? 聞いていたんですか!?」
「全部聞いていたと言ったではないですか」
クリスタちゃんに聞かれていた。
わたくしが熟れたトマトのように真っ赤な顔をしていたことも、声が裏返ってしまったことも、ミルクポッドを落としてしまったことも、不作法にカップとソーサーを落としかけて音を立ててしまったことも、全部クリスタちゃんに見られていた。
恥ずかしさに頬を押さえるわたくしに、カサンドラ様が呆れた顔でエクムント様を見ているのが分かった。
「エクムント、それは意味が分かってやっているのか?」
「意味が、とは?」
「エリザベート嬢に、口説くような甘い言葉をかけている自覚があるのか、ということだ」
「く、口説く!? 私が、エリザベート嬢にですか?」
動揺しているエクムント様にクリスタちゃんは止めとばかりに告げる。
「誠実なのはいいことなのですが、お姉様以外の異性からの贈り物は受け取らないとか、目の前で言ってしまうのも、どうかと思いました」
「それは当然のことでしょう? 婚約者に不義理はできません」
「エクムント、そういうところだぞ?」
「え? どういうことですか!?」
カサンドラ様に叱られてエクムント様が動揺しているのが分かる。わたくしもあれだけ動揺させられたのだから、エクムント様にも少しは動揺して欲しかった。
「エリザベート嬢はお前が思っているほど子どもではない。大人の女性だよ?」
「エリザベート嬢はまだ十三歳です」
「十三歳とは、もう精神的にはかなり大人なのだよ」
「そ、そうですか……。私は、エリザベート嬢の顔を見るたびに、小さくて柔らかくて可愛いエリザベート嬢が浮かんできて……」
「それがいけないと言っているのだ。今すぐエリザベート嬢の認識を改めよ」
「は、はい!」
優しくて穏やかで非の打ち所がないと思っているエクムント様が、カサンドラ様の前に出るとこれだけ少年のようになってしまっているのにも驚いてしまった。
エクムント様はわたくしの中でずっと完璧な大人なイメージがあったのだが、それを覆された気がした。
それもそのはず、エクムント様はまだ二十四歳、前世で考えると大学を卒業して二年目の新人社員くらいなのだ。
「エリザベート嬢、私が気付かぬうちに失礼をしていたようで、申し訳ありません」
「失礼なことはされていません」
「いえ、頭の中で失礼なことを考えていたかもしれません」
「それは、時間と共に変わっていくものだと思っていました」
「これから変えていくように努力します。どうか、私のことをお見捨てなく」
見捨てるなんてあるわけがない。
それなのに、反省してしょんぼりした少年のようになっているエクムント様の口からそんな言葉が出てきている。
「見捨てるわけがありません。エクムント様はわたくしの大事な婚約者です」
「そう言っていただけるとありがたいです。これからもエリザベート嬢のことを今まで以上に大事にすると誓うので、婚約者のままでいてくださいね」
辺境伯家とディッペル家の婚約は国の一大事業であるし、破棄などあり得ないのだが、エクムント様が珍しく気弱になっているのだと気付いてわたくしは目を丸くした。
エクムント様にもこんな一面があるのだ。
「エクムント、ディッペル家の方々も、昼食にしましょう。フランツ殿とマリア嬢がお腹が空いて涎が出そうになっていますよ?」
カサンドラ様に声をかけられて、わたくしがふーちゃんとまーちゃんを見ると、ふーちゃんとまーちゃんは急いで服の袖で涎を拭いていた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売です!】
早ければ、電子書籍版は2/18から販売開始、紙書籍は2/19に店頭に並ぶことと思います。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!
ももがぶ
ファンタジー
猫たちと布団に入ったはずが、気がつけば異世界転生!
せっかくの異世界。好き放題に思いつくままモノ作りを極めたい!
魔法アリなら色んなことが出来るよね。
無自覚に好き勝手にモノを作り続けるお話です。
第一巻 2022年9月発売
第二巻 2023年4月下旬発売
第三巻 2023年9月下旬発売
※※※スピンオフ作品始めました※※※
おもちゃ作りが楽しすぎて!!! ~転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい! 外伝~

千技の魔剣士 器用貧乏と蔑まれた少年はスキルを千個覚えて無双する
大豆茶
ファンタジー
とある男爵家にて、神童と呼ばれる少年がいた。
少年の名はユーリ・グランマード。
剣の強さを信条とするグランマード家において、ユーリは常人なら十年はかかる【剣術】のスキルレベルを、わずか三ヶ月、しかも若干六歳という若さで『レベル3』まで上げてみせた。
先に修練を始めていた兄をあっという間に超え、父ミゲルから大きな期待を寄せられるが、ある日に転機が訪れる。
生まれ持つ【加護】を明らかにする儀式を受けたユーリが持っていたのは、【器用貧乏】という、極めて珍しい加護だった。
その効果は、スキルの習得・成長に大幅なプラス補正がかかるというもの。
しかし、その代わりにスキルレベルの最大値が『レベル3』になってしまうというデメリットがあった。
ユーリの加護の正体を知ったミゲルは、大きな期待から一転、失望する。何故ならば、ユーリの剣は既に成長限界を向かえていたことが判明したからだ。
有力な騎士を排出することで地位を保ってきたグランマード家において、ユーリの加護は無価値だった。
【剣術】スキルレベル3というのは、剣を生業とする者にとっては、せいぜい平均値がいいところ。王都の騎士団に入るための最低条件すら満たしていない。
そんなユーリを疎んだミゲルは、ユーリが妾の子だったこともあり、軟禁生活の後に家から追放する。
ふらふらの状態で追放されたユーリは、食料を求めて森の中へ入る。
そこで出会ったのは、自らを魔女と名乗る妙齢の女性だった。
魔女に命を救われたユーリは、彼女の『実験』の手伝いをすることを決断する。
その内容が、想像を絶するものだとは知らずに――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる