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第五話「いい加減、私を好きになりなさいよ!」
〈婚約破棄王子ハンドリュー編〉再び、斡旋所②
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「おい」
「ぐぇっ」
ローゼリアは背後から襟首を引っ張られ、潰れたカエルのような声を上げる。洗濯機へ踏み出そうとした足は、無事引っ込んだ。
ハンドリューはそのままローゼリアの襟首を引っ張り、彼女を部屋の外へ連れ出した。一緒に部屋にいた女神と仮面の男も、二人を追って外に出た。
「く、苦ぢい……!」
「(すまん。でも、)死なないんだからいいだろ」
「ちょっとー! 今、エンディングを迎えたところじゃないですかー!」
「エンディング? 何の話だ?」
ハンドリューはローゼリアが逃げないよう、彼女の襟首を握ったまま、畳敷きの座敷へ腰を下ろす。
思ったより畳が固かったので、ローゼリアは柔らかい座布団の上へ下ろしてやった。
「ねぇ、いつまで他人の襟首つかんでるのよ!」
「お前がリセットをやめるまでだ」
「なんでぇ?! 私がリセットすれば、カーネシアと思う存分イチャつけるじゃない!」
(まだ言うか! あいつはどうでもいいと言っただろう!)
ハンドリューは怒りをこらえ、率直に自分の気持ちを伝えた。
「お前がいなくなると困るんだよ」
「もしかして、恋に障害があった方が燃えるタイプ? だったら、他の人と組んでもらえる? 私、もう貴方達のお遊戯会に付き合う気なんてないから」
(燃え……るが、カーネシアに対してじゃない!)
「お前の代わりなどいない」
「大丈夫、私みたいな悪役令嬢系女子なんてゴロゴロいるから!」
(いないと言っているだろうが!)
「きっとすぐに見つかるわよ!」
(お前以外、いらん!)
「だから手ぇ、離してくれない?」
「……」
「ハンドリュー?」
ローゼリアは訝しげに、ハンドリューの顔を覗き込んでくる。ハンドリューが言わんとしていることに、全く気づいていない。
(……まったく察しがいいんだか、鈍いんだか)
試練など、やるまでもない。ハンドリューにここまで執着させた時点で、ローゼリアの勝ちは決まっていた。
ハンドリューは意を決し、ローゼリアに告白しようとした。
「……お、」
「?」
が、ローゼリアがジッとこちらを見てくるのに耐えられず、顔を背けた。やけに顔が熱い。
(そんなに見るな! 普段は見ないくせに!)
やむなく顔を背けたまま、告白した。
「俺は……お前が好きなんだ」
「「は?」」
ハンドリュー渾身の告白に、ローゼリアは唖然とした。仮面の男も彼女と声をそろえ、驚く。
妙な空気が流れる中、女神だけは
「うふふ」
と満足げに微笑んでいた。
「私のことが好き……って、どういう意味?」
「言葉通りの意味だ」
「貴方、カーネシアが好きなんじゃないの?」
「誰が好むか、あんなサイコ女」
「じゃあ何でカーネシアと婚約して、私を追い出したのよ?」
「お前を試したんだ。お前が最初の世界で言っていたように、俺がどんな人間でも愛せるかどうか」
「私、そんなこと言ったっけ?」
女神は「言ってましたねー」とタブレットを操作し、当時のローゼリアの映像を見せた。
『貴方が王子でなくとも、私は貴方を愛したでしょう』
『では、その言葉が偽りでないと証明してみせよ』
『え?』
ハンドリューは「ほらな」と得意げに指差した。
しかし、ローゼリアは聞き逃さなかった。
「ほらな、じゃないわよ! "王子でなくとも"とは言ったけど、"どんな人間でも"とは言ってないじゃないでしょ!」
「同じじゃないのか?」
「違うわよ! 私は身分のことを言ったの! "貴方がどんなクズな人間だったとしても愛せる"って意味じゃないから!」
「そう……だったのか」
「万が一そっちの意味だったとしても、貴方の行動は度が過ぎてた。あんなひどいことされ続けたら、どんなに大好きな人でも嫌いになるに決まってるでしょ? それとも、貴方は私に同じことされても、好きなままでいられるわけ?」
「……」
ハンドリューはショックを隠しきれず、絶句する。そんなささいな行き違いのせいで、ローゼリアを苦しめていたのだと思うとやるせなかった。
襟首を握っていたハンドリューの手から、力が抜ける。ローゼリアはその隙にランドリー室へ向かおうとしたが、今度は手首をつかまれた。
「何? ほんの少しでも私に悪いと思ってるなら、リセットさせてよ」
「……分かっている」
ローゼリアは鬱陶しそうに振り返り、ハッとした。
あの傲慢で冷酷なハンドリューが、今までローゼリアが見たことがないほど弱々しく、涙を落としていた。てっきり演技かと思ったが、ローゼリアの手首を握っている手は冷え切り、震えていた。
「今まですまなかった。もう一度、ここでお前に会えて嬉しかったよ。どうか、来世では幸せになってくれ」
「……言われなくても幸せになってやるわよ」
「なら、心配ないな」
ハンドリューは寂しげに目を伏せ、ローゼリアの手首から手を離した。
ローゼリアはハンドリューを気にしながらも、ランドリー室へ消えていった。
「さて、ハンドリュー様。来世はどうなさいますか?」
「いや……こいつ、それどころじゃないだろ」
女神はちゃぶ台にアンケート用紙と万年筆を置く。
平凡仙人の言う通り、ハンドリューはアンケートを書ける状態ではなかった。ローゼリアが座っていた座布団を抱きしめ、うずくまっていた。
「ですが、このまま居着かれても困ります。他のお客様を待たせてしまっているんですから」
「カーネシアか?」
「残念。カーネシア様は長寿でいらっしゃいますので、しばらくは来られません」
「ハンドリューはとっくに死んでるのにか?」
「恋愛と人生を分けて考えていらっしゃる方なので。今まではハンドリュー様に代わって、王国の女王に就任されていましたね。自国と、ハンドリュー様の国と、ローゼリア様の国を合併させた、巨大な連合国を治めていらっしゃいました」
「今回は?」
女神はタブレットで確認し、答えた。
「予定ですと、葛杉様との婚約が明るみになったことでアイドルを引退。女優へ転向し、十代にして日本を代表する女優にまでのし上がります。さらに、被選挙権を獲得した二十五歳の時に政界へ進出。歴代最年少で総理大臣に任命され、百八歳で亡くなられるまで務められます。世界のありとあらゆる賞を総なめにし、亡くなった後も世界中の人々に影響を与える偉人となります」
「あのほわほわしたやつが? すっげぇな」
「案外、ああいう純粋な方のほうがでっかいことを成し遂げてしまうものですよ」
ふいに、ハンドリューがのっそり起き上がった。
目のまわりは泣き腫らして真っ赤になり、下にしていたほうの頬には畳のあとが残っていた。
「ローゼリアが転生した世界へ転生したい。そして出来れば、再び彼女に会いたい」
「また嫌がらせする気か?」
「もうしない。彼女が本当に幸せになれるか、そばで見守っていたいだけだ」
「リセットしたら、関係性まで消えるんだろ? そんなこと出来るのか?」
平凡仙人に問われ、女神は答えた。
「ゼロではないですよ。ここでリセットできるのは、今までの関係性のみ……確定していない未来の関係性までは消せないんです。ハンドリュー様の行動しだいでは、たまたま再会するなんてこともあるかもしれませんね」
「……そうか」
「ぐぇっ」
ローゼリアは背後から襟首を引っ張られ、潰れたカエルのような声を上げる。洗濯機へ踏み出そうとした足は、無事引っ込んだ。
ハンドリューはそのままローゼリアの襟首を引っ張り、彼女を部屋の外へ連れ出した。一緒に部屋にいた女神と仮面の男も、二人を追って外に出た。
「く、苦ぢい……!」
「(すまん。でも、)死なないんだからいいだろ」
「ちょっとー! 今、エンディングを迎えたところじゃないですかー!」
「エンディング? 何の話だ?」
ハンドリューはローゼリアが逃げないよう、彼女の襟首を握ったまま、畳敷きの座敷へ腰を下ろす。
思ったより畳が固かったので、ローゼリアは柔らかい座布団の上へ下ろしてやった。
「ねぇ、いつまで他人の襟首つかんでるのよ!」
「お前がリセットをやめるまでだ」
「なんでぇ?! 私がリセットすれば、カーネシアと思う存分イチャつけるじゃない!」
(まだ言うか! あいつはどうでもいいと言っただろう!)
ハンドリューは怒りをこらえ、率直に自分の気持ちを伝えた。
「お前がいなくなると困るんだよ」
「もしかして、恋に障害があった方が燃えるタイプ? だったら、他の人と組んでもらえる? 私、もう貴方達のお遊戯会に付き合う気なんてないから」
(燃え……るが、カーネシアに対してじゃない!)
「お前の代わりなどいない」
「大丈夫、私みたいな悪役令嬢系女子なんてゴロゴロいるから!」
(いないと言っているだろうが!)
「きっとすぐに見つかるわよ!」
(お前以外、いらん!)
「だから手ぇ、離してくれない?」
「……」
「ハンドリュー?」
ローゼリアは訝しげに、ハンドリューの顔を覗き込んでくる。ハンドリューが言わんとしていることに、全く気づいていない。
(……まったく察しがいいんだか、鈍いんだか)
試練など、やるまでもない。ハンドリューにここまで執着させた時点で、ローゼリアの勝ちは決まっていた。
ハンドリューは意を決し、ローゼリアに告白しようとした。
「……お、」
「?」
が、ローゼリアがジッとこちらを見てくるのに耐えられず、顔を背けた。やけに顔が熱い。
(そんなに見るな! 普段は見ないくせに!)
やむなく顔を背けたまま、告白した。
「俺は……お前が好きなんだ」
「「は?」」
ハンドリュー渾身の告白に、ローゼリアは唖然とした。仮面の男も彼女と声をそろえ、驚く。
妙な空気が流れる中、女神だけは
「うふふ」
と満足げに微笑んでいた。
「私のことが好き……って、どういう意味?」
「言葉通りの意味だ」
「貴方、カーネシアが好きなんじゃないの?」
「誰が好むか、あんなサイコ女」
「じゃあ何でカーネシアと婚約して、私を追い出したのよ?」
「お前を試したんだ。お前が最初の世界で言っていたように、俺がどんな人間でも愛せるかどうか」
「私、そんなこと言ったっけ?」
女神は「言ってましたねー」とタブレットを操作し、当時のローゼリアの映像を見せた。
『貴方が王子でなくとも、私は貴方を愛したでしょう』
『では、その言葉が偽りでないと証明してみせよ』
『え?』
ハンドリューは「ほらな」と得意げに指差した。
しかし、ローゼリアは聞き逃さなかった。
「ほらな、じゃないわよ! "王子でなくとも"とは言ったけど、"どんな人間でも"とは言ってないじゃないでしょ!」
「同じじゃないのか?」
「違うわよ! 私は身分のことを言ったの! "貴方がどんなクズな人間だったとしても愛せる"って意味じゃないから!」
「そう……だったのか」
「万が一そっちの意味だったとしても、貴方の行動は度が過ぎてた。あんなひどいことされ続けたら、どんなに大好きな人でも嫌いになるに決まってるでしょ? それとも、貴方は私に同じことされても、好きなままでいられるわけ?」
「……」
ハンドリューはショックを隠しきれず、絶句する。そんなささいな行き違いのせいで、ローゼリアを苦しめていたのだと思うとやるせなかった。
襟首を握っていたハンドリューの手から、力が抜ける。ローゼリアはその隙にランドリー室へ向かおうとしたが、今度は手首をつかまれた。
「何? ほんの少しでも私に悪いと思ってるなら、リセットさせてよ」
「……分かっている」
ローゼリアは鬱陶しそうに振り返り、ハッとした。
あの傲慢で冷酷なハンドリューが、今までローゼリアが見たことがないほど弱々しく、涙を落としていた。てっきり演技かと思ったが、ローゼリアの手首を握っている手は冷え切り、震えていた。
「今まですまなかった。もう一度、ここでお前に会えて嬉しかったよ。どうか、来世では幸せになってくれ」
「……言われなくても幸せになってやるわよ」
「なら、心配ないな」
ハンドリューは寂しげに目を伏せ、ローゼリアの手首から手を離した。
ローゼリアはハンドリューを気にしながらも、ランドリー室へ消えていった。
「さて、ハンドリュー様。来世はどうなさいますか?」
「いや……こいつ、それどころじゃないだろ」
女神はちゃぶ台にアンケート用紙と万年筆を置く。
平凡仙人の言う通り、ハンドリューはアンケートを書ける状態ではなかった。ローゼリアが座っていた座布団を抱きしめ、うずくまっていた。
「ですが、このまま居着かれても困ります。他のお客様を待たせてしまっているんですから」
「カーネシアか?」
「残念。カーネシア様は長寿でいらっしゃいますので、しばらくは来られません」
「ハンドリューはとっくに死んでるのにか?」
「恋愛と人生を分けて考えていらっしゃる方なので。今まではハンドリュー様に代わって、王国の女王に就任されていましたね。自国と、ハンドリュー様の国と、ローゼリア様の国を合併させた、巨大な連合国を治めていらっしゃいました」
「今回は?」
女神はタブレットで確認し、答えた。
「予定ですと、葛杉様との婚約が明るみになったことでアイドルを引退。女優へ転向し、十代にして日本を代表する女優にまでのし上がります。さらに、被選挙権を獲得した二十五歳の時に政界へ進出。歴代最年少で総理大臣に任命され、百八歳で亡くなられるまで務められます。世界のありとあらゆる賞を総なめにし、亡くなった後も世界中の人々に影響を与える偉人となります」
「あのほわほわしたやつが? すっげぇな」
「案外、ああいう純粋な方のほうがでっかいことを成し遂げてしまうものですよ」
ふいに、ハンドリューがのっそり起き上がった。
目のまわりは泣き腫らして真っ赤になり、下にしていたほうの頬には畳のあとが残っていた。
「ローゼリアが転生した世界へ転生したい。そして出来れば、再び彼女に会いたい」
「また嫌がらせする気か?」
「もうしない。彼女が本当に幸せになれるか、そばで見守っていたいだけだ」
「リセットしたら、関係性まで消えるんだろ? そんなこと出来るのか?」
平凡仙人に問われ、女神は答えた。
「ゼロではないですよ。ここでリセットできるのは、今までの関係性のみ……確定していない未来の関係性までは消せないんです。ハンドリュー様の行動しだいでは、たまたま再会するなんてこともあるかもしれませんね」
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