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第九話「マネージャー救出作戦!」
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成宮とマネージャーは閑静な住宅街を爆速で駆け抜けていく。街路樹が鮮やかに紅葉していたが、目をくれる余裕はない。
ハシゴを音来の家の庭へ下ろしてからは、車体が軽くなり、さらに自転車のスピードが上がった。
「もうすぐ学校だな。黒服の連中、先回りしてると思うか?」
「先回りどころか、お客さんとして文化祭に来てるかもね。彼らはおそらく、姉小路の部下だから」
マネージャーは暗い面持ちで答えた。
屋敷からはずいぶん離れたが、「いつ彼らが追いついて来るか」と怯えていた。
「あの人達は今朝、婚約者が"貴方の護衛に"って突然寄越してきたボディーガードなんだけど、その婚約者と姉小路が従兄妹同士だったのよ。婚約者はそこまで用心深い人ではないし、姉小路が自分の息がかかった部下を差し出してきたと考えるのが妥当でしょうね」
「とんでもねぇ部長さんだな。そこまでして俺達に勝ちたいかね?」
「勝ちたいんじゃない? ずいぶん美術部を恨んでいるそうだから」
「……俺達が学校に着く前に、対策しておく必要があるな」
成宮はそうつぶやくなり、ポケットからスマホを取り出し、電話をかけた。
「俺だ。オペレーションM2の内容を変更したい」
『変更? まさか、今さら中止するなんて言わないよな?』
電話の相手は慌てる。
イベント中の体育館にいるのか、軽音部の演奏と歓声が漏れていた。
「それはない。ターゲットは必ずそっちに連れて行く。ただ、ターゲットの呼び出し先を用具倉庫室に変更してもらうだけだ」
『用具倉庫室……? あそこは体育館までかなり距離があるぞ。本当にいいのか?』
「いいんだよ。放送部にもそう伝えておいてくれ」
『……まぁ、お前がそう言うならいいけどさ。ちゃんと後で説明してくれよ?』
電話の相手は納得していないながらも、渋々承諾した。
成宮は彼との通話を終えると、今度は大城に電話をかけた。
『成宮君! 連絡が来ないから心配してたんだよ?! マネージャーは無事?!』
「あぁ。今、一緒にそっちへ向かってる。それより、今ヒマか?」
『ヒマではないけど、陸上部の恩田君と道尾君が手伝ってくれてるおかげで、ずいぶん楽だよ。僕一人くらいなら抜けられると思う』
「そうか」
成宮は先程の彼に続き、大城にも指示を出した。
「それならできるだけ人を集めて、用具倉庫室の近くで待機していてくれ。オペレーションM2の呼び出しの後に部屋へ来た連中を閉じ込めるんだ。ドアの鍵も忘れずにかけろよ?」
『と、閉じ込める? 何でそんな物騒なことを? それにオペレーションM2の呼び出しは、体育館の予定じゃ……』
「さっき変更した。部屋に来るのは、マネージャーを連れ戻そうとしている連中だ。本気でやらないと、返り討ちに遭うぞ。閉じ込めたら、不審者として通報するんだ。直接警察に言っても信じてくれないだろうから、柄本を通せ。いいな?」
『……よく分からないけど、分かった。ちゃんと後で説明してよね?』
大城は戸惑いながらも、渋々承諾した。
成宮は大城との通話を終えると、スマホをポケットへ仕舞った。彼がこれから何をしようとしているのか……大城達はもちろん、後ろで話を聞いていたはずのマネージャーにも理解できなかった。
「成宮君、どういうこと? オペレーションM2って何?」
「それも後で説明する。今はただ、俺を信じてくれ」
「……本当に大丈夫かしら」
心強い言葉ではあったものの、マネージャーの不安はイマイチ拭いきれなかった。
◯●◯●◯
二人が学校に到着したのは、昼前だった。校内は大勢の客で賑わっている。
正門は剛田が交通整理をしているため、裏門から学校の敷地へ入った。人目を避けつつ進み、体育館裏に自転車を停める。幸い、姉小路の手下に見つからずに済んだ。
「どうして体育館に? 姉小路の部下が潜んでいるかもしれないわよ?」
「安心しろ。ここにはいない」
マネージャーは成宮にいざなわれるまま、体育館の裏口から舞台袖へ入った。
ステージ上では軽音部の演奏が続いており、「文化祭実行委員」の腕章をつけたスタッフ達が袖から静かに見守っている。袖には彼らの他にも、数人の女子生徒が緊張した面持ちで待機していたが、どういうわけか揃いも揃って美人ばかりだった。
「やっと来た! 遅いじゃないか!」
腕章をつけた男子生徒の一人が、二人を見るなり駆け寄ってくる。彼は成宮が最初に電話をしていた相手で、なおかつ姉小路に情報提供していた生徒でもあった。
成宮は悪びれず、肩をすくめた。
「ギリギリ間に合ったんだからいいだろ?」
「それはそうだけどさぁ……」
軽音部の演奏が終わり、舞台にいた生徒が袖へ引き上げてくる。
男子生徒は不満を残しつつも、待機していた女子達に指示を出した。
「まもなく出番です! 参加者の皆さんは一列になって並んでください! ほら、マネージャーさんも!」
「ちょ、ちょっと待って! これって何の集まりなの?!」
男子生徒はマネージャーも列に並ばせようとする。
マネージャーは状況が理解できず、目を白黒させた。
「心配しなくていいですよ、マネージャーさん! 質問に答えていただくだけでいいんで! あ、笑顔は忘れずに!」
「え、笑顔? 質問? 一体何が始まるって言うの?」
周りのスタッフはニコニコ笑うばかりで答えてくれない。
同じく事情を知っていそうな成宮に至っては、「じゃ、後は頼んだぞ」とマネージャーをその場に置いて、裏口から帰ろうとしていた。
「待ちなさい!」
「うぉっ?!」
マネージャーは列から外れ、成宮の袖をつかむ。
聞きたいことは山ほどあった。だがそれ以上に、どうしても彼に伝えなければならないことがあった。
「助けに来てくれてありがとう。電話では信じるって言ったけど、本当に脱出できるとは思ってなかったわ」
成宮は一瞬ポカンとしたのち、当然のように返した。
「大事な仲間が困ってるんだ、助けに行くに決まってるだろ? それにマネージャーがいなくなったら、勝負に勝っても部員不足で廃部になっちまうしな」
「……そういえばそうね」
マネージャーはクスクスと笑う。
仮にそうなったとしても、今の美術部ならすぐに代わりの部員を見つけられるだろう。彼らが危険を冒してまで自分を必要としてくれた……その事実が、マネージャーにはたまらなく嬉しかった。
「大城君と音来君にも、後でお礼を言いに行くからね。それまでに同人誌をジャンジャン売って、漫研を打ち負かしておいてちょうだいね?」
「了解」
成宮はニヤッと笑い、裏口から外へ出て行った。
(第十話に続く)
ハシゴを音来の家の庭へ下ろしてからは、車体が軽くなり、さらに自転車のスピードが上がった。
「もうすぐ学校だな。黒服の連中、先回りしてると思うか?」
「先回りどころか、お客さんとして文化祭に来てるかもね。彼らはおそらく、姉小路の部下だから」
マネージャーは暗い面持ちで答えた。
屋敷からはずいぶん離れたが、「いつ彼らが追いついて来るか」と怯えていた。
「あの人達は今朝、婚約者が"貴方の護衛に"って突然寄越してきたボディーガードなんだけど、その婚約者と姉小路が従兄妹同士だったのよ。婚約者はそこまで用心深い人ではないし、姉小路が自分の息がかかった部下を差し出してきたと考えるのが妥当でしょうね」
「とんでもねぇ部長さんだな。そこまでして俺達に勝ちたいかね?」
「勝ちたいんじゃない? ずいぶん美術部を恨んでいるそうだから」
「……俺達が学校に着く前に、対策しておく必要があるな」
成宮はそうつぶやくなり、ポケットからスマホを取り出し、電話をかけた。
「俺だ。オペレーションM2の内容を変更したい」
『変更? まさか、今さら中止するなんて言わないよな?』
電話の相手は慌てる。
イベント中の体育館にいるのか、軽音部の演奏と歓声が漏れていた。
「それはない。ターゲットは必ずそっちに連れて行く。ただ、ターゲットの呼び出し先を用具倉庫室に変更してもらうだけだ」
『用具倉庫室……? あそこは体育館までかなり距離があるぞ。本当にいいのか?』
「いいんだよ。放送部にもそう伝えておいてくれ」
『……まぁ、お前がそう言うならいいけどさ。ちゃんと後で説明してくれよ?』
電話の相手は納得していないながらも、渋々承諾した。
成宮は彼との通話を終えると、今度は大城に電話をかけた。
『成宮君! 連絡が来ないから心配してたんだよ?! マネージャーは無事?!』
「あぁ。今、一緒にそっちへ向かってる。それより、今ヒマか?」
『ヒマではないけど、陸上部の恩田君と道尾君が手伝ってくれてるおかげで、ずいぶん楽だよ。僕一人くらいなら抜けられると思う』
「そうか」
成宮は先程の彼に続き、大城にも指示を出した。
「それならできるだけ人を集めて、用具倉庫室の近くで待機していてくれ。オペレーションM2の呼び出しの後に部屋へ来た連中を閉じ込めるんだ。ドアの鍵も忘れずにかけろよ?」
『と、閉じ込める? 何でそんな物騒なことを? それにオペレーションM2の呼び出しは、体育館の予定じゃ……』
「さっき変更した。部屋に来るのは、マネージャーを連れ戻そうとしている連中だ。本気でやらないと、返り討ちに遭うぞ。閉じ込めたら、不審者として通報するんだ。直接警察に言っても信じてくれないだろうから、柄本を通せ。いいな?」
『……よく分からないけど、分かった。ちゃんと後で説明してよね?』
大城は戸惑いながらも、渋々承諾した。
成宮は大城との通話を終えると、スマホをポケットへ仕舞った。彼がこれから何をしようとしているのか……大城達はもちろん、後ろで話を聞いていたはずのマネージャーにも理解できなかった。
「成宮君、どういうこと? オペレーションM2って何?」
「それも後で説明する。今はただ、俺を信じてくれ」
「……本当に大丈夫かしら」
心強い言葉ではあったものの、マネージャーの不安はイマイチ拭いきれなかった。
◯●◯●◯
二人が学校に到着したのは、昼前だった。校内は大勢の客で賑わっている。
正門は剛田が交通整理をしているため、裏門から学校の敷地へ入った。人目を避けつつ進み、体育館裏に自転車を停める。幸い、姉小路の手下に見つからずに済んだ。
「どうして体育館に? 姉小路の部下が潜んでいるかもしれないわよ?」
「安心しろ。ここにはいない」
マネージャーは成宮にいざなわれるまま、体育館の裏口から舞台袖へ入った。
ステージ上では軽音部の演奏が続いており、「文化祭実行委員」の腕章をつけたスタッフ達が袖から静かに見守っている。袖には彼らの他にも、数人の女子生徒が緊張した面持ちで待機していたが、どういうわけか揃いも揃って美人ばかりだった。
「やっと来た! 遅いじゃないか!」
腕章をつけた男子生徒の一人が、二人を見るなり駆け寄ってくる。彼は成宮が最初に電話をしていた相手で、なおかつ姉小路に情報提供していた生徒でもあった。
成宮は悪びれず、肩をすくめた。
「ギリギリ間に合ったんだからいいだろ?」
「それはそうだけどさぁ……」
軽音部の演奏が終わり、舞台にいた生徒が袖へ引き上げてくる。
男子生徒は不満を残しつつも、待機していた女子達に指示を出した。
「まもなく出番です! 参加者の皆さんは一列になって並んでください! ほら、マネージャーさんも!」
「ちょ、ちょっと待って! これって何の集まりなの?!」
男子生徒はマネージャーも列に並ばせようとする。
マネージャーは状況が理解できず、目を白黒させた。
「心配しなくていいですよ、マネージャーさん! 質問に答えていただくだけでいいんで! あ、笑顔は忘れずに!」
「え、笑顔? 質問? 一体何が始まるって言うの?」
周りのスタッフはニコニコ笑うばかりで答えてくれない。
同じく事情を知っていそうな成宮に至っては、「じゃ、後は頼んだぞ」とマネージャーをその場に置いて、裏口から帰ろうとしていた。
「待ちなさい!」
「うぉっ?!」
マネージャーは列から外れ、成宮の袖をつかむ。
聞きたいことは山ほどあった。だがそれ以上に、どうしても彼に伝えなければならないことがあった。
「助けに来てくれてありがとう。電話では信じるって言ったけど、本当に脱出できるとは思ってなかったわ」
成宮は一瞬ポカンとしたのち、当然のように返した。
「大事な仲間が困ってるんだ、助けに行くに決まってるだろ? それにマネージャーがいなくなったら、勝負に勝っても部員不足で廃部になっちまうしな」
「……そういえばそうね」
マネージャーはクスクスと笑う。
仮にそうなったとしても、今の美術部ならすぐに代わりの部員を見つけられるだろう。彼らが危険を冒してまで自分を必要としてくれた……その事実が、マネージャーにはたまらなく嬉しかった。
「大城君と音来君にも、後でお礼を言いに行くからね。それまでに同人誌をジャンジャン売って、漫研を打ち負かしておいてちょうだいね?」
「了解」
成宮はニヤッと笑い、裏口から外へ出て行った。
(第十話に続く)
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