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序
入部した理由:成宮創介の場合(1年前)
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「ねぇ、君! 僕と一緒に美術部に入らない?」
入学式が終わってすぐ、成宮は太めの男子に声をかけられた。成宮と同じ新入生だった。
「俺、絵を描くのは苦手なんだ」
成宮は顔をしかめ、断った。絵を描くことにはあまりいい思い出がなかった。
すると太めの男子は「大丈夫!」と親指を立てた。
「うちの高校の美術部はほぼレクリエーション部と化してるから、絵を描くのは強制じゃないよ! 賞とか文化祭とかにも参加しないから、描く必要もないしね!」
「レクリエーション部……それなら楽しめそうだな。分かった、俺も美術部に入るよ」
レクリエーション、と聞いて成宮は考えをガラリと変えた。絵を描くことは苦手だったが、新しい遊びを考えたり、既存の遊びと遊びを掛け合わせるのは好きだった。
成宮が美術部に入ると聞き、太めの男子は満面の笑みを浮かべた。
「ホント?! やった! 僕の名前は大城太志。君は?」
「俺は成宮創介だ。よろしくな」
こうして、成宮は美術部への入部を決めた。
入学式が終わってすぐ、成宮は太めの男子に声をかけられた。成宮と同じ新入生だった。
「俺、絵を描くのは苦手なんだ」
成宮は顔をしかめ、断った。絵を描くことにはあまりいい思い出がなかった。
すると太めの男子は「大丈夫!」と親指を立てた。
「うちの高校の美術部はほぼレクリエーション部と化してるから、絵を描くのは強制じゃないよ! 賞とか文化祭とかにも参加しないから、描く必要もないしね!」
「レクリエーション部……それなら楽しめそうだな。分かった、俺も美術部に入るよ」
レクリエーション、と聞いて成宮は考えをガラリと変えた。絵を描くことは苦手だったが、新しい遊びを考えたり、既存の遊びと遊びを掛け合わせるのは好きだった。
成宮が美術部に入ると聞き、太めの男子は満面の笑みを浮かべた。
「ホント?! やった! 僕の名前は大城太志。君は?」
「俺は成宮創介だ。よろしくな」
こうして、成宮は美術部への入部を決めた。
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