39 / 42
最終章「ザマァは未来を変える? ざまぁ!」
第一話
しおりを挟む
「よくぞ、ザマンを倒してくれた! 勇者ヨシタケとその仲間達……ダザドラ、ザマルタ、ザマビリー、ノストラよ! 全ての国民を代表し、礼を言わせて欲しい! 誠に大義であった!」
ヨシタケがザマンを討伐し、王都へ戻ってきた翌日。
ヨシタケはパーティの仲間達と共に、ザーマァ王のもとへ報告に訪れていた。エリザマスも王の隣に座り、集まった臣下達と共に拍手を送る。
ザマスロット達はいない。王都に着いて早々、衛兵に捕まった。ヨシタケ達とエリザマスが「彼らも共に戦った仲間だ」と説得したが、聞き入れてもらえなかった。
「なお、捕縛したザマスロット一味は明日、処刑されることが決まった。これで闇の〈ザマァ〉による脅威は、完全に去ったと言えよう。諸君らも安心して、日常へ戻るが良い」
ザーマァ王はファッファッファと笑う。
その横で、エリザマスは悲しげに目を伏せていた。
ヨシタケは彼女の顔がエリと重なり、なんとも言えない気持ちになる。他のメンバーも素直に喜べなかった。
「さて、諸君らには褒美を渡さねばな。あのザマンを倒したのじゃ、何でも申すが良い」
「……何でも?」
途端に、ヨシタケ達の眼光が鋭くなった。
ザーマァ王は「うっ」と思わず息を呑む。
「今、何でもって言いました?」
「お、おぉ。言ったぞい」
「本当に何でもいいんですか?」
「う、うむ。儂の権限で叶えられる範囲でじゃが」
「王の権限かぁ。それならギリギリ叶えられるなぁ」
「儂でギリギリって、一体どんなとてつもない願いをするつもりじゃ?」
「なぁ、それが嘘だったら暴れて良いか?」
「嘘はついとらん! 頼むから、暴れんでくれ!」
一同は「じゃあ、」と目配せすると、一斉に願いを口にした。
「「ザマスロットの」「パロザマスの」「メルザマァル先輩の」釈放で」
「ぬ、ぬぁにぃッ?!」
王の間がざわつく。
エリザマスも口に手を当て、驚いていた。
「お、お主ら……自分達が何を言っておるのか分かっているのか?! 奴らはお主らを謀った国賊じゃぞ?! 特にザマスロットは自ら闇の力を求め、ザマンの手先となったというではないか! そんな大悪党共に、本当に恩赦を与えると言うのか?!」
ザーマァ王の言い分は至極、真っ当だった。いくらヨシタケ達に力を貸したとはいえ、許される罪ではない。
それでもヨシタケ達は「当然」と頷いた。
「あいつらは一緒に戦った仲間っす。あいつらがいなかったら、俺は安心してザマンを倒しに行けなかったっすよ」
「悔しいけど、メルザマァル先輩がいたからザマンと姫様の居場所が分かったし」
「俺とノストラだけだったら、姫様は牢から出て来なかっただろうなァ」
「パロザマスさんとメルザマァルさんが持ってきてくださったエクスカリバーの鞘、すごかったんですよ! 盾に変えたら、闇の鎧を一発で砕けたんです!」
「ザマスロットは自ら降伏し、ザマァロンダイトを手放した。我らが敵と戦っている間も、そのへんに転がっていたヒノキの棒を駆使し、エリザマスを守っていた。我と同じ咎人ではあるが、奴は立派な戦士だ。我ら同様、奴らにも褒美をやるべきではないか?」
「私からもお願いします」とエリザマスは立ち上がり、祖父に頭を下げた。
「ザマスロットがザマンの手先になったのは、私のせいです! ザモーガンが私になりすまし、ザマスロットをけしかけたから……!」
「……その話はもう良い。ザマスロットのお前に対する忠義は、充分理解しておる」
ザーマァ王は「はぁ」と深く息を吐いた。
「……叶えぬと、そこのドラゴンが暴れるのじゃろ?」
「あぁ。国中の肉を喰らい尽くしてやる」
「ならば、仕方あるまい。当事者であるお主達が許すと言うのなら、儂も許そう。ザマスロット、パロザマス、メルザマァルの釈放を許可する」
ヨシタケ達は「よっしゃー!」とガッツポーズした。
「王様、分かってるぅー!」
「やっりぃー!」
「姫様、良かったですね」
「はい! ありがとうございます、皆さん。お祖父様」
エリザマスも涙を浮かべ、喜ぶ。
何も知らない臣下達はどよめき、ザーマァに詰め寄った。
「ザーマァ王、本気ですか?!」
「王権で処刑を取り止めるなど、前代未聞ですぞ?! 民衆が黙っておりますまい!」
「……それが彼らの望みだ、やむを得ん。どちらにせよ、儂は近々隠居する身じゃ。少々のわがままは見逃してくれ」
「えっ? ザーマァ王、隠居するんすか?」
ずいぶん急な話だった。まるでヨシタケ達が帰ってくるのを待っていたようなタイミングだ。
ザーマァ王は「まぁの」とヨシタケを見て言った。
「先代の勇者と約束したのじゃ。ザマンを倒した勇者を、次の王に選ぶとな」
「…………俺ェッ?!」
ヨシタケは自分で自分を指差した。まさか自分が王になるとは予想もしていなかった。
仲間達も「マジかよ?!」「本当に?」と驚き、ヨシタケを振り返る。エリザマスは知っていたらしく、顔を曇らせていた。
「本来、ザマンを封じた先代の勇者が王になるはずじゃったのだが、彼はザマンを封じた際に亡くなってしまってのぅ……仕方なく、代わりに儂が王をやっとったんじゃ。これで肩の荷が降りたわい」
「いやいやいや……王なんて柄じゃないっすよ! 今まで通り、ザーマァ王が王やっててくださいよ!」
「じゃけど儂、明日から一ヶ月海外でバカンスするつもりでおるんじゃが? なに、分からないことや困ったことがあれば、臣下に聞けば良い」
「だったら、エリザマス姫が女王になった方が良くないっすか? 王の仕事とか作法とか、俺よりずっと知ってるっしょ?」
「エリザマスはうぬの后じゃ。王にはなれんよ」
ヨシタケは「ひょぇッ?!」とさらに驚き、飛び上がった。
仲間達……特にザマルタはショックを受けたようで、青ざめていた。
(け、け、結婚?! お、俺が? エリにそっくりな姫と? 冗談だろ?!)
ザーマァ王はヨシタケが喜んで飛び上がったと勘違いし、「喜んでもらえたようで何よりじゃわい」と笑った。
「釈放が決まったとはいえ、咎人のザマスロットではエリザマスの夫には相応しくないからのう。ザマスロットが指名手配された時点で、奴とエリザマスの婚約は解消したんじゃ」
「……ちなみに、辞退は?」
「できぬ。勇者であるお主以上の夫など、この国にはおらぬからな。同じパーティのザマビリー殿とノストラ殿が限界じゃ」
ヨシタケが二人に目をやると、二人ともブンブンと必死に首を振った。
「僕、やだよ。他に好きな人いるもん」
「まだ女神のこと諦めてなかったのかよ?」
「違う。別の人」
「いつのまに……?! ザマビリーは?」
「俺、そういうタイプじゃねーし。それに姫様の目ぇ、見てみ? 拾ってきた子犬みてぇに怯えてるっしょ?」
「……確かに」
エリザマスはザマビリーが候補に上がった瞬間、涙目でぷるぷると震え始めた。
最初に牢で会った時よりは慣れたようだが、未だにザマビリーが怖いらしい。ザマビリーと目が合うと、小さく悲鳴を上げた。
(……エリザマスは知っていたんだな。ザマスロットと結ばれることはないって。だから、あんなに顔が暗かったんだ)
ザマスロットとエリザマスが互いを想い合っていることは、雰囲気でなんとなく察していた。
王都に帰るまでの道中、二人はとても幸せそうだった。
(俺達がザーマァ王に頼めば、全部丸く収まるかと思ったけど……そう簡単にはいかねぇか)
ヨシタケがザマンを討伐し、王都へ戻ってきた翌日。
ヨシタケはパーティの仲間達と共に、ザーマァ王のもとへ報告に訪れていた。エリザマスも王の隣に座り、集まった臣下達と共に拍手を送る。
ザマスロット達はいない。王都に着いて早々、衛兵に捕まった。ヨシタケ達とエリザマスが「彼らも共に戦った仲間だ」と説得したが、聞き入れてもらえなかった。
「なお、捕縛したザマスロット一味は明日、処刑されることが決まった。これで闇の〈ザマァ〉による脅威は、完全に去ったと言えよう。諸君らも安心して、日常へ戻るが良い」
ザーマァ王はファッファッファと笑う。
その横で、エリザマスは悲しげに目を伏せていた。
ヨシタケは彼女の顔がエリと重なり、なんとも言えない気持ちになる。他のメンバーも素直に喜べなかった。
「さて、諸君らには褒美を渡さねばな。あのザマンを倒したのじゃ、何でも申すが良い」
「……何でも?」
途端に、ヨシタケ達の眼光が鋭くなった。
ザーマァ王は「うっ」と思わず息を呑む。
「今、何でもって言いました?」
「お、おぉ。言ったぞい」
「本当に何でもいいんですか?」
「う、うむ。儂の権限で叶えられる範囲でじゃが」
「王の権限かぁ。それならギリギリ叶えられるなぁ」
「儂でギリギリって、一体どんなとてつもない願いをするつもりじゃ?」
「なぁ、それが嘘だったら暴れて良いか?」
「嘘はついとらん! 頼むから、暴れんでくれ!」
一同は「じゃあ、」と目配せすると、一斉に願いを口にした。
「「ザマスロットの」「パロザマスの」「メルザマァル先輩の」釈放で」
「ぬ、ぬぁにぃッ?!」
王の間がざわつく。
エリザマスも口に手を当て、驚いていた。
「お、お主ら……自分達が何を言っておるのか分かっているのか?! 奴らはお主らを謀った国賊じゃぞ?! 特にザマスロットは自ら闇の力を求め、ザマンの手先となったというではないか! そんな大悪党共に、本当に恩赦を与えると言うのか?!」
ザーマァ王の言い分は至極、真っ当だった。いくらヨシタケ達に力を貸したとはいえ、許される罪ではない。
それでもヨシタケ達は「当然」と頷いた。
「あいつらは一緒に戦った仲間っす。あいつらがいなかったら、俺は安心してザマンを倒しに行けなかったっすよ」
「悔しいけど、メルザマァル先輩がいたからザマンと姫様の居場所が分かったし」
「俺とノストラだけだったら、姫様は牢から出て来なかっただろうなァ」
「パロザマスさんとメルザマァルさんが持ってきてくださったエクスカリバーの鞘、すごかったんですよ! 盾に変えたら、闇の鎧を一発で砕けたんです!」
「ザマスロットは自ら降伏し、ザマァロンダイトを手放した。我らが敵と戦っている間も、そのへんに転がっていたヒノキの棒を駆使し、エリザマスを守っていた。我と同じ咎人ではあるが、奴は立派な戦士だ。我ら同様、奴らにも褒美をやるべきではないか?」
「私からもお願いします」とエリザマスは立ち上がり、祖父に頭を下げた。
「ザマスロットがザマンの手先になったのは、私のせいです! ザモーガンが私になりすまし、ザマスロットをけしかけたから……!」
「……その話はもう良い。ザマスロットのお前に対する忠義は、充分理解しておる」
ザーマァ王は「はぁ」と深く息を吐いた。
「……叶えぬと、そこのドラゴンが暴れるのじゃろ?」
「あぁ。国中の肉を喰らい尽くしてやる」
「ならば、仕方あるまい。当事者であるお主達が許すと言うのなら、儂も許そう。ザマスロット、パロザマス、メルザマァルの釈放を許可する」
ヨシタケ達は「よっしゃー!」とガッツポーズした。
「王様、分かってるぅー!」
「やっりぃー!」
「姫様、良かったですね」
「はい! ありがとうございます、皆さん。お祖父様」
エリザマスも涙を浮かべ、喜ぶ。
何も知らない臣下達はどよめき、ザーマァに詰め寄った。
「ザーマァ王、本気ですか?!」
「王権で処刑を取り止めるなど、前代未聞ですぞ?! 民衆が黙っておりますまい!」
「……それが彼らの望みだ、やむを得ん。どちらにせよ、儂は近々隠居する身じゃ。少々のわがままは見逃してくれ」
「えっ? ザーマァ王、隠居するんすか?」
ずいぶん急な話だった。まるでヨシタケ達が帰ってくるのを待っていたようなタイミングだ。
ザーマァ王は「まぁの」とヨシタケを見て言った。
「先代の勇者と約束したのじゃ。ザマンを倒した勇者を、次の王に選ぶとな」
「…………俺ェッ?!」
ヨシタケは自分で自分を指差した。まさか自分が王になるとは予想もしていなかった。
仲間達も「マジかよ?!」「本当に?」と驚き、ヨシタケを振り返る。エリザマスは知っていたらしく、顔を曇らせていた。
「本来、ザマンを封じた先代の勇者が王になるはずじゃったのだが、彼はザマンを封じた際に亡くなってしまってのぅ……仕方なく、代わりに儂が王をやっとったんじゃ。これで肩の荷が降りたわい」
「いやいやいや……王なんて柄じゃないっすよ! 今まで通り、ザーマァ王が王やっててくださいよ!」
「じゃけど儂、明日から一ヶ月海外でバカンスするつもりでおるんじゃが? なに、分からないことや困ったことがあれば、臣下に聞けば良い」
「だったら、エリザマス姫が女王になった方が良くないっすか? 王の仕事とか作法とか、俺よりずっと知ってるっしょ?」
「エリザマスはうぬの后じゃ。王にはなれんよ」
ヨシタケは「ひょぇッ?!」とさらに驚き、飛び上がった。
仲間達……特にザマルタはショックを受けたようで、青ざめていた。
(け、け、結婚?! お、俺が? エリにそっくりな姫と? 冗談だろ?!)
ザーマァ王はヨシタケが喜んで飛び上がったと勘違いし、「喜んでもらえたようで何よりじゃわい」と笑った。
「釈放が決まったとはいえ、咎人のザマスロットではエリザマスの夫には相応しくないからのう。ザマスロットが指名手配された時点で、奴とエリザマスの婚約は解消したんじゃ」
「……ちなみに、辞退は?」
「できぬ。勇者であるお主以上の夫など、この国にはおらぬからな。同じパーティのザマビリー殿とノストラ殿が限界じゃ」
ヨシタケが二人に目をやると、二人ともブンブンと必死に首を振った。
「僕、やだよ。他に好きな人いるもん」
「まだ女神のこと諦めてなかったのかよ?」
「違う。別の人」
「いつのまに……?! ザマビリーは?」
「俺、そういうタイプじゃねーし。それに姫様の目ぇ、見てみ? 拾ってきた子犬みてぇに怯えてるっしょ?」
「……確かに」
エリザマスはザマビリーが候補に上がった瞬間、涙目でぷるぷると震え始めた。
最初に牢で会った時よりは慣れたようだが、未だにザマビリーが怖いらしい。ザマビリーと目が合うと、小さく悲鳴を上げた。
(……エリザマスは知っていたんだな。ザマスロットと結ばれることはないって。だから、あんなに顔が暗かったんだ)
ザマスロットとエリザマスが互いを想い合っていることは、雰囲気でなんとなく察していた。
王都に帰るまでの道中、二人はとても幸せそうだった。
(俺達がザーマァ王に頼めば、全部丸く収まるかと思ったけど……そう簡単にはいかねぇか)
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

旅の道連れ、さようなら【短編】
キョウキョウ
ファンタジー
突然、パーティーからの除名処分を言い渡された。しかし俺には、その言葉がよく理解できなかった。
いつの間に、俺はパーティーの一員に加えられていたのか。

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる