37 / 42
第9章「真・魔王城へ、ざまぁ!」
第四話
しおりを挟む
ヨシタケは仲間が誰も来ない怒りと悲しみをぶつけるように、エクスザマリバーを振るう。
エクスザマリバーの強烈な斬撃はザマンがいる玉座の間の壁を破壊し、文字通り開放的な部屋へと一変させた。
「ザマン! 俺が来てやったぞ! どこに隠れてやがんだ?!」
ヨシタケは部屋へ足を踏み入れ、ザマンに呼びかける。
玉座の間と聞いていたが、それらしい椅子は見当たらない。ヨシタケが破壊した壁のガレキが、部屋中に散乱している。怪しい雰囲気を作り出していた燭台は、ヨシタケが壁を破壊した勢いで、炎が消えてしまった。
警戒しながら部屋へ入ると、「むぎゅっ」と足の下から声が聞こえた。
「ん? 何か踏んだか?」
足を持ち上げると、黒いシャレコウベがガレキの下敷きになっていた。壁ごとエクスザマリバーに斬られたらしく、半分に割れている。玉座らしき残骸も、一緒に下敷きになっていた。
半分になった黒いシャレコウベはカタカタとアゴを動し、不気味な声で喋り出した。
「お、おのれ……壁を破壊して入ってくるなど、卑怯な! 城のあちこちに鍵のありかを示す謎が仕掛けてあっただろうが! 脳筋か、貴様!」
「うぉっ?! 喋った! ザマンのオモチャか?!」
「オモチャではない! 我こそがザマンである!」
「え、マジで?」
ヨシタケはブハッと吹き出した。
「どんなすげー魔王が出てくるかと思ってたら、ただのガイコツじゃねぇか! びびって損したわー。〈ザマァ〉(笑)」
「ぐぁあッ!」
エクスザマリバーから光の〈ザマァ〉による光線が飛び、ザマンに直撃する。
ザマンはよほどショックだったのか、ビリビリとしびれていた。
「わ、我とて好きでこのような体になったのではない! 度重なる人類との戦いで、体が闇の力に蝕まれたのだ! 全て、貴様ら人間のせいだ! 〈ザマァ〉!」
今度はザマンの口から闇の〈ザマァ〉が放たれる。
不意打ちの一撃に、ヨシタケは世間話でもするように、冷静に返した。
「でもさー、その戦いを始めたのはお前だろ? 自業自得じゃん。〈ザマァ〉」
「ぐはッ!」
「まぁ、分かるよ? ザマスロットもザモーガンにだまされて、あぁなったし? けど、体が無くなるほど使うかね、フツー? いくら正気じゃないからって、さすがにやべーって気づくだろ。〈ザマァ〉」
「確かにッ!」
ザマンの攻撃は光の〈ザマァ〉によって防がれ、倍になって返る。
ザマンの顔は横にも割れ、四つになった。
「き……貴様にはモブの気持ちなど分からんよ。勇者としてこの世界に転生し、何から何まで至れり尽くせりだった貴様にはな」
「至れり尽くせりじゃねーし。めっちゃ苦労したし。ってか、初っ端に死にかけたし」
「……我の苦労に比べればマシだ。せっかく異世界へ転生したというのに魔法は使えん、鉱山で毎日ジェム掘りさせられる、重労働&低賃金! ラノベの内容など、全部嘘っぱちだ! 何の能力も持たないモブが、正攻法で下克上できるわけがない! 同じブラック企業でも、前世の方が遥かに良かった! 戻れるものなら、戻りたい!」
「ラノベ? ブラック企業? 前世?」
懐かしい言葉だった。
前世はともかく、ラノベとブラック企業はこの世界に転生してから一度も耳にしていない。当然だ、この世界にはラノベもブラック企業(それに近い職場は存在する)もないのだから。
この世界に存在しない言葉を知っていたということは、つまり……。
「お前……もしかして、俺と同じ転生者なのか?」
「そうだ」
ザマンは四つに割れたシャレコウベをカタカタと震わせ、肯定した。
「我やお前だけではない……この世界には、数えきれないほどの転生者がいる。この世界の連中は優秀な者だけを"転生者"として認めておるがな。我も転生者だと打ち明けたが、そのたびに"お前のようなモブが転生者のはずがない"と笑われたよ。何の力も持てない我は、闇の〈ザマァ〉にすがるしかなかった」
ザマンはポッカリと闇で満たされた眼窩をヨシタケに向けると、唐突に尋ねた。
「ヨシタケと言ったな。お前、我と共にこの世界を変える気はないか?」
「……え?」
「全ての転生者が損をしない、新しい世界だ。前世の苦労が報われ、思い通りに生きられる……そんな楽園のような世界に、変えたいとは思わんか?」
思っても見ない誘いだった。
方法はどうあれ、転生者のために世界を変えたいという思いに、嘘はないようだった。
「……転生者が優遇される世界になったら、元々住んでいた連中はどうなる? ザーマァ王やエリザマス姫、勇者パーティ、騎士団、プロフィポリスの賢者や魔法使い……それに、今まで何不自由なく暮らしてきた国民は?」
「ほとんどが転生者に地位を明け渡し、真に優秀な人材だけが残るだろう。貴様は信頼するに足り得る転生者だ。望むなら、王でも、騎士団長でも、スローライフを送る農民にでもなればいい」
「……」
ヨシタケは考える間もなく、即答した。
「断る」
「なにっ?!」
ザマンは割れたアゴを、あんぐりと開く。
「なぜだ?! 何が不満だというのだ?!」
「だって俺、お前を倒さねぇと一生エクスザマリバーを持ち歩く羽目になるんだよ。こんなあぶなっかしーもん持って、スローライフを満喫できると思うか?」
それに、とヨシタケは仲間達やザマスロット達、今までこの世界で出会った人々の顔を思い浮かべた。
「この世界はあいつらのもんだ。よそ者の俺達が勝手なことしちゃマズいだろ? 他の転生者達のことは俺からザーマァ王に頼んでおく。姫とザマスロットのこともあるし、今なら何でも言うこと聞いてくれるって」
「ぐぬぬぬぬ……!」
ザマンは悔しそうにうなると、「ザモーガン!」と腹心の臣下を呼んだ。
「ザマスロットを呼び戻せ! こやつを始末させるのだ!」
「ザマスロットもザモーガンも来ないと思うぞ? ザマルタ達に足止めさせてるから」
「お呼びでしょうか?」
「うわ、来た」
ヨシタケの予想は外れ、ザモーガンがテレポートしてきた。
ダザドラの炎の〈ザマァ〉のせいで、髪はチリチリのアフロヘアーに、服はすすけてボロボロになっている。手にはヒビの入ったザマァロンダイトが握られていた。
「夢の中と印象違うような……イメチェンした?」
「えぇ! 坊やが飼ってるクソドラゴンのせいでね!」
ザモーガンはキッとヨシタケを睨み、ザマァロンダイトを振るう。
ヨシタケはザモーガンから距離を取り、エクスザマリバーを構えた。
(そうか……あいつら、失敗したわけじゃなかったんだな。良かった)
「ザマスロットは闇から解放されました。エリザマス姫も牢から逃げ出したようです。モンスターと兵達に二人を捕らえるよう命令しましたが、向こうの戦力が上回っており、苦戦を強いられています」
ですので、とザモーガンは杖をザマンに向け、闇の〈ザマァ〉を放った。
「ヨシタケの始末は、ザマン様自らお願いします。ザマァロンダイトがあれば、ザマン様は無敵ですよ。〈ザマァ〉」
闇の〈ザマァ〉は黒煙となって、ザマンを覆い尽くす。四つに割れたシャレコウベは黒煙に持ち上げられ、フワリと浮き上がった。
やがて煙はザマスロットも着ていた漆黒の鎧へと形を成し、ザマンの代わりの体となった。本体であるシャレコウベは兜に覆われ、守られた。
「残念だ、ヨシタケ。貴様となら同じ未来を歩めると思うておったのにのう」
ザモーガンからザマァロンダイトを受け取り、切っ先をヨシタケへ向ける。
その禍々しい威圧感に、ヨシタケは圧倒された。
(嘘だろ……?! ザマルタさんとダザドラ、あれに勝ったっていうのかよ?! 俺も盾持ってきたかったぁぁぁ!)
エクスザマリバーの強烈な斬撃はザマンがいる玉座の間の壁を破壊し、文字通り開放的な部屋へと一変させた。
「ザマン! 俺が来てやったぞ! どこに隠れてやがんだ?!」
ヨシタケは部屋へ足を踏み入れ、ザマンに呼びかける。
玉座の間と聞いていたが、それらしい椅子は見当たらない。ヨシタケが破壊した壁のガレキが、部屋中に散乱している。怪しい雰囲気を作り出していた燭台は、ヨシタケが壁を破壊した勢いで、炎が消えてしまった。
警戒しながら部屋へ入ると、「むぎゅっ」と足の下から声が聞こえた。
「ん? 何か踏んだか?」
足を持ち上げると、黒いシャレコウベがガレキの下敷きになっていた。壁ごとエクスザマリバーに斬られたらしく、半分に割れている。玉座らしき残骸も、一緒に下敷きになっていた。
半分になった黒いシャレコウベはカタカタとアゴを動し、不気味な声で喋り出した。
「お、おのれ……壁を破壊して入ってくるなど、卑怯な! 城のあちこちに鍵のありかを示す謎が仕掛けてあっただろうが! 脳筋か、貴様!」
「うぉっ?! 喋った! ザマンのオモチャか?!」
「オモチャではない! 我こそがザマンである!」
「え、マジで?」
ヨシタケはブハッと吹き出した。
「どんなすげー魔王が出てくるかと思ってたら、ただのガイコツじゃねぇか! びびって損したわー。〈ザマァ〉(笑)」
「ぐぁあッ!」
エクスザマリバーから光の〈ザマァ〉による光線が飛び、ザマンに直撃する。
ザマンはよほどショックだったのか、ビリビリとしびれていた。
「わ、我とて好きでこのような体になったのではない! 度重なる人類との戦いで、体が闇の力に蝕まれたのだ! 全て、貴様ら人間のせいだ! 〈ザマァ〉!」
今度はザマンの口から闇の〈ザマァ〉が放たれる。
不意打ちの一撃に、ヨシタケは世間話でもするように、冷静に返した。
「でもさー、その戦いを始めたのはお前だろ? 自業自得じゃん。〈ザマァ〉」
「ぐはッ!」
「まぁ、分かるよ? ザマスロットもザモーガンにだまされて、あぁなったし? けど、体が無くなるほど使うかね、フツー? いくら正気じゃないからって、さすがにやべーって気づくだろ。〈ザマァ〉」
「確かにッ!」
ザマンの攻撃は光の〈ザマァ〉によって防がれ、倍になって返る。
ザマンの顔は横にも割れ、四つになった。
「き……貴様にはモブの気持ちなど分からんよ。勇者としてこの世界に転生し、何から何まで至れり尽くせりだった貴様にはな」
「至れり尽くせりじゃねーし。めっちゃ苦労したし。ってか、初っ端に死にかけたし」
「……我の苦労に比べればマシだ。せっかく異世界へ転生したというのに魔法は使えん、鉱山で毎日ジェム掘りさせられる、重労働&低賃金! ラノベの内容など、全部嘘っぱちだ! 何の能力も持たないモブが、正攻法で下克上できるわけがない! 同じブラック企業でも、前世の方が遥かに良かった! 戻れるものなら、戻りたい!」
「ラノベ? ブラック企業? 前世?」
懐かしい言葉だった。
前世はともかく、ラノベとブラック企業はこの世界に転生してから一度も耳にしていない。当然だ、この世界にはラノベもブラック企業(それに近い職場は存在する)もないのだから。
この世界に存在しない言葉を知っていたということは、つまり……。
「お前……もしかして、俺と同じ転生者なのか?」
「そうだ」
ザマンは四つに割れたシャレコウベをカタカタと震わせ、肯定した。
「我やお前だけではない……この世界には、数えきれないほどの転生者がいる。この世界の連中は優秀な者だけを"転生者"として認めておるがな。我も転生者だと打ち明けたが、そのたびに"お前のようなモブが転生者のはずがない"と笑われたよ。何の力も持てない我は、闇の〈ザマァ〉にすがるしかなかった」
ザマンはポッカリと闇で満たされた眼窩をヨシタケに向けると、唐突に尋ねた。
「ヨシタケと言ったな。お前、我と共にこの世界を変える気はないか?」
「……え?」
「全ての転生者が損をしない、新しい世界だ。前世の苦労が報われ、思い通りに生きられる……そんな楽園のような世界に、変えたいとは思わんか?」
思っても見ない誘いだった。
方法はどうあれ、転生者のために世界を変えたいという思いに、嘘はないようだった。
「……転生者が優遇される世界になったら、元々住んでいた連中はどうなる? ザーマァ王やエリザマス姫、勇者パーティ、騎士団、プロフィポリスの賢者や魔法使い……それに、今まで何不自由なく暮らしてきた国民は?」
「ほとんどが転生者に地位を明け渡し、真に優秀な人材だけが残るだろう。貴様は信頼するに足り得る転生者だ。望むなら、王でも、騎士団長でも、スローライフを送る農民にでもなればいい」
「……」
ヨシタケは考える間もなく、即答した。
「断る」
「なにっ?!」
ザマンは割れたアゴを、あんぐりと開く。
「なぜだ?! 何が不満だというのだ?!」
「だって俺、お前を倒さねぇと一生エクスザマリバーを持ち歩く羽目になるんだよ。こんなあぶなっかしーもん持って、スローライフを満喫できると思うか?」
それに、とヨシタケは仲間達やザマスロット達、今までこの世界で出会った人々の顔を思い浮かべた。
「この世界はあいつらのもんだ。よそ者の俺達が勝手なことしちゃマズいだろ? 他の転生者達のことは俺からザーマァ王に頼んでおく。姫とザマスロットのこともあるし、今なら何でも言うこと聞いてくれるって」
「ぐぬぬぬぬ……!」
ザマンは悔しそうにうなると、「ザモーガン!」と腹心の臣下を呼んだ。
「ザマスロットを呼び戻せ! こやつを始末させるのだ!」
「ザマスロットもザモーガンも来ないと思うぞ? ザマルタ達に足止めさせてるから」
「お呼びでしょうか?」
「うわ、来た」
ヨシタケの予想は外れ、ザモーガンがテレポートしてきた。
ダザドラの炎の〈ザマァ〉のせいで、髪はチリチリのアフロヘアーに、服はすすけてボロボロになっている。手にはヒビの入ったザマァロンダイトが握られていた。
「夢の中と印象違うような……イメチェンした?」
「えぇ! 坊やが飼ってるクソドラゴンのせいでね!」
ザモーガンはキッとヨシタケを睨み、ザマァロンダイトを振るう。
ヨシタケはザモーガンから距離を取り、エクスザマリバーを構えた。
(そうか……あいつら、失敗したわけじゃなかったんだな。良かった)
「ザマスロットは闇から解放されました。エリザマス姫も牢から逃げ出したようです。モンスターと兵達に二人を捕らえるよう命令しましたが、向こうの戦力が上回っており、苦戦を強いられています」
ですので、とザモーガンは杖をザマンに向け、闇の〈ザマァ〉を放った。
「ヨシタケの始末は、ザマン様自らお願いします。ザマァロンダイトがあれば、ザマン様は無敵ですよ。〈ザマァ〉」
闇の〈ザマァ〉は黒煙となって、ザマンを覆い尽くす。四つに割れたシャレコウベは黒煙に持ち上げられ、フワリと浮き上がった。
やがて煙はザマスロットも着ていた漆黒の鎧へと形を成し、ザマンの代わりの体となった。本体であるシャレコウベは兜に覆われ、守られた。
「残念だ、ヨシタケ。貴様となら同じ未来を歩めると思うておったのにのう」
ザモーガンからザマァロンダイトを受け取り、切っ先をヨシタケへ向ける。
その禍々しい威圧感に、ヨシタケは圧倒された。
(嘘だろ……?! ザマルタさんとダザドラ、あれに勝ったっていうのかよ?! 俺も盾持ってきたかったぁぁぁ!)
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

旅の道連れ、さようなら【短編】
キョウキョウ
ファンタジー
突然、パーティーからの除名処分を言い渡された。しかし俺には、その言葉がよく理解できなかった。
いつの間に、俺はパーティーの一員に加えられていたのか。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる