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第6章「ザマスロットと対決、ざまぁ!」
第五話
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「ぐぁぁぁぁ!」
「ザマスロットーッ!」
ザマスロットは雷撃砲をまともに食らい、全身真っ黒コゲで倒れる。姫から告げられた言葉と攻撃によるショックで、失神していた。
「ザマスロット、ダウン」
審判であるザマヴィアンがザマスロットを指差し、ダウンを宣言する。ザマビリーとザマルタがダウンした際には言っていなかったというのに……。
しかしメルザマァルとパロザマスはそれどころではなく、ザマスロットがダウンしたことにショックを受けていた。
「急にどうしたの?! あの映像の何がそんなにショックだったの?!」
「つーか今の攻撃、ダウンしてたガンマン野郎のじゃなかったか?!」
「あったりぃー!」
ザマビリーは倒れたまま、握っていた銃を持ち上げて見せ、ニッと笑った。
「上手く行ったみたいだな、俺の反撃! どうだ? ビビったか?」
「まさか……今までダウンしたフリをしていたのか?!」
「そういうこと! そして……今度はテメェらがダウンする番だ」
ザマビリーはパロザマスに銃口を向け、引き金に指をかける。
それを見てパロザマスは反射的に槍を構え、ザマビリーの攻撃に備えた。
「へっ、やってみろよ。俺は騎士団じゃ、最速と呼ばれた男だぜ? いくらテレパシーでざまぁしてきたとしても、余裕で弾き返してやんぞ?」
その時、パロザマスの背後で聞こえないはずの声が聞こえた。
「は?w 俺がいること気づいてないくせに、何言ってんの?w 〈ザマァ〉www」
「なっ?!」
パロザマスが振り返った時には、既に背中に氷の斬撃を受けていた。パロザマスの体は瞬時に凍り、身動きが取れなくなった。
「な、何で……?! お前はさっきまで、俺達の目の前にいたはずなのに!」
口が凍りつく寸前、パロザマスは驚きの声を上げる。
背後に立っていたヨシタケは嫌そうに顔をしかめながら剣を鞘へ収めた。
「ハァ……うるせぇ。褒められても、あんまし嬉しくねぇんだよ。いいから、決闘が終わるまで大人しくしててくれ」
そして「自分の役割は終わった」とばかりにダルそうにため息をつきながら、自陣へ戻っていく。
(ふざけんな! 俺はまだ終わっちゃいねぇ!)
パロザマスは心の中でギャンギャン吠えていたが、その思いがヨシタケに届くはずもなく、やがて寒さで力尽きた。
「パロザマス、ダウン」
「どういうこと?! さっきまで私達の目の前にいたのに! まさか、転移魔法でも使ったというの?!」
パロザマス同様、ヨシタケの移動に気づいていなかったメルザマァルは驚き、目を見張る。
成り行きを見守っていたザマァーリンは「何かしらの魔法を使った」と思い込んでいるメルザマァルを見て、面白そうにニヤニヤと笑っていた。
「いいや? 彼は魔法なんか使っちゃいないよ。君達が映像通信もどきに見入っている隙に、自らの足でパロザマス君の背後へ移動しただけさ」
「それこそ、あり得ない! いくら映像に見入っていたからって、私達全員の目を盗むなんて……絶対、気づくに決まってる!」
「でも、気づかなかっただろう? それがヨシタケ君の特技さ。名付けて、"処世術"」
「処世術? そんな特技、彼のデータを調べた時には出てこなかったはず」
「彼も忘れていたからね。いや、忘れたかったのかな?」
ザマァーリンが説明した通り、ヨシタケは相手が自分への興味を失った瞬間が分かる。その一瞬の隙をついて移動することで、はたから見るとワープでもしたかのように錯覚させることができるのだ。
移動する際のスピードは、決して速くはない。ただ、気配を殺し、なるべく音を立てないよう移動しているだけなのだ。
(嫌なクラスメイト、嫌な教師、嫌な親、嫌な同僚、嫌な上司……そういう嫌な連中から安全に身を守るには、逃げるしかなかった。この特技を使う時は、決まって嫌な相手と鉢合わせちまった時……使うだけで、当時を思い出しちまう。あー、やだやだ)
ヨシタケは過去の記憶が脳裏をよぎり、顔をしかめた。まさか異世界に転生しても使うとは思わなかった。
しかし不思議と、特技を使ったことを後悔はしていなかった。
(もう二度と使いたくねぇけど……今はちょっとスカッとした気分だな。前世でも逃げることにばかり使わないで、もっと色んな方法で使えば良かった)
「ま、今さら遅いけどな。もう俺、死んでるし」
「ということは……貴方はヨシタケがパロザマスに近づいているのに気づいていながら、黙って見ていたというの? 私達には何も言わず?」
メルザマァルはヨシタケの特技を知ると同時に、ザマァーリンがした行動を悟り、彼女を睨んだ。自分達の後ろにいながら、パロザマスの背後にいたヨシタケに気づかないはずがない……ザマァーリンは接近してきたヨシタケをわざと無視したのだ。
案の定、ザマァーリンは「うん」と、あっけらかんとした態度で頷いた。
「敵の接近を伝えるのは、私の仕事ではないからね。それに、部外者である私が忠告したところで、君達は信用しなかったんじゃないかな?」
「……それもそうね」
メルザマァルは悔しそうに唇をかんだ。
確かに、自分達はザマァーリンを信用してはいなかった。それがかえって、裏目に出てしまったのだ。
「まさかとは思うけど、さっきの映像通信にも何かカラクリがあるのかしら? 映像通信を映し出す魔法道具は高額……勇者を解雇されたヨシタケや、ただの一般人が買えるとは思えないし、あのノストラが貸すなんてあり得ない。あの映像に音声がなかったことと言い、映像を見ていたザマスロットが急に錯乱したことと言い……何かカラクリがあるんじゃないの?」
「え、分からないんですか? 先輩」
ノストラがニヤニヤと笑いながら、立ち上がる。毒で弱っていたのも、演技だったらしい。
メルザマァルはムッとしながらも、余裕のある笑みを浮かべた。
「私をざまぁするつもり? 悪いけど、次はこちらが攻撃する番よ。今度は演技じゃなく、本当に毒でダウンさせてあげる」
「楽しみですね。手始めに、映像通信のカラクリを教えてもらいましょうか?」
ノストラは挑発しつつ、メルザマァルを追い込む。
メルザマァルはあらかじめ調査していたヨシタケ達のデータをもとに、推論を話した。
「ガンマンとシスターが組んでいたんでしょう? ガンマンがテレパシーを使って音声を、シスターが光の精霊の力を借りて映像を担当し、二人で映像通信を再現していた。だからザマスロットにだけ、音声が聞こえていたのよ。二人がわざとダウンしたのは、映像通信を作り出すのに集中したかったから……どう? 合っているかしら?」
メルザマァルの推理に、ノストラは拍手しながら「素晴らしい」と皮肉混じりに賞賛した。
「さすが、プロフィポリス魔法学校を次席で卒業しただけありますね」
「"自分は首席だった"と自慢したいの? 私に作戦を見破られたクセに、見栄張ってんじゃないわよ! 〈ザマァ〉!」
メルザマァルの〈ザマァ〉と共に、彼女の本から猛烈な竜巻が吹き出し、ノストラに襲いかかる。
しかし竜巻はノストラに近づくにつれ勢いを失っていき、彼のもとへ到達する頃には完全に消えた。
「なッ……何で消えるのよ?! ガキのくせにプライドばかり高いアンタが、私に作戦を見破られても平気だって言うの?!」
「えぇ。今回の作戦を立てたのは僕ではなく、ヨシタケですから。いくら見破られようが、何のダメージもありませんよ」
「ヨシタケが……?!」
メルザマァルは信じられないと言わんばかりに、ヨシタケを凝視した。
ヨシタケは「そんなに見るなよー」と、わざとらしく恥ずかしがる。ふざけた態度が、余計にメルザマァルをイラ立たせた。
「あり得ない……あいつは、この前まで〈ザマァ〉が何なのかすら分からない、ど素人だったのよ?! そんな奴が、ここまで〈ザマァ〉を使いこなした作戦を立てるなんて……しかも、仲間にわざと攻撃を受けさせて、ダウンさせたですって? 正気の沙汰とは思えないわ!」
「わざと攻撃を受けさせるかどうかは、ヨシタケも最後まで反対してましたけどね。ダザドラを使わないとか、真っ向勝負を仕掛けるとか。ザマルタが攻撃を受ける時なんか、彼女を守ろうとさえしてましたし。最終的には、"隠された特技を明かせ"という僕の予言を信じ、仲間の可能性を信じてくれたおかげで、先輩達を追い詰めることができましたが」
ノストラは真っ直ぐメルザマァルを見つめ、告げた。
「先輩。貴方達は、力も、知恵も、仲間との信頼関係も……全て、ヨシタケに負けたんですよ」
「ザマスロットーッ!」
ザマスロットは雷撃砲をまともに食らい、全身真っ黒コゲで倒れる。姫から告げられた言葉と攻撃によるショックで、失神していた。
「ザマスロット、ダウン」
審判であるザマヴィアンがザマスロットを指差し、ダウンを宣言する。ザマビリーとザマルタがダウンした際には言っていなかったというのに……。
しかしメルザマァルとパロザマスはそれどころではなく、ザマスロットがダウンしたことにショックを受けていた。
「急にどうしたの?! あの映像の何がそんなにショックだったの?!」
「つーか今の攻撃、ダウンしてたガンマン野郎のじゃなかったか?!」
「あったりぃー!」
ザマビリーは倒れたまま、握っていた銃を持ち上げて見せ、ニッと笑った。
「上手く行ったみたいだな、俺の反撃! どうだ? ビビったか?」
「まさか……今までダウンしたフリをしていたのか?!」
「そういうこと! そして……今度はテメェらがダウンする番だ」
ザマビリーはパロザマスに銃口を向け、引き金に指をかける。
それを見てパロザマスは反射的に槍を構え、ザマビリーの攻撃に備えた。
「へっ、やってみろよ。俺は騎士団じゃ、最速と呼ばれた男だぜ? いくらテレパシーでざまぁしてきたとしても、余裕で弾き返してやんぞ?」
その時、パロザマスの背後で聞こえないはずの声が聞こえた。
「は?w 俺がいること気づいてないくせに、何言ってんの?w 〈ザマァ〉www」
「なっ?!」
パロザマスが振り返った時には、既に背中に氷の斬撃を受けていた。パロザマスの体は瞬時に凍り、身動きが取れなくなった。
「な、何で……?! お前はさっきまで、俺達の目の前にいたはずなのに!」
口が凍りつく寸前、パロザマスは驚きの声を上げる。
背後に立っていたヨシタケは嫌そうに顔をしかめながら剣を鞘へ収めた。
「ハァ……うるせぇ。褒められても、あんまし嬉しくねぇんだよ。いいから、決闘が終わるまで大人しくしててくれ」
そして「自分の役割は終わった」とばかりにダルそうにため息をつきながら、自陣へ戻っていく。
(ふざけんな! 俺はまだ終わっちゃいねぇ!)
パロザマスは心の中でギャンギャン吠えていたが、その思いがヨシタケに届くはずもなく、やがて寒さで力尽きた。
「パロザマス、ダウン」
「どういうこと?! さっきまで私達の目の前にいたのに! まさか、転移魔法でも使ったというの?!」
パロザマス同様、ヨシタケの移動に気づいていなかったメルザマァルは驚き、目を見張る。
成り行きを見守っていたザマァーリンは「何かしらの魔法を使った」と思い込んでいるメルザマァルを見て、面白そうにニヤニヤと笑っていた。
「いいや? 彼は魔法なんか使っちゃいないよ。君達が映像通信もどきに見入っている隙に、自らの足でパロザマス君の背後へ移動しただけさ」
「それこそ、あり得ない! いくら映像に見入っていたからって、私達全員の目を盗むなんて……絶対、気づくに決まってる!」
「でも、気づかなかっただろう? それがヨシタケ君の特技さ。名付けて、"処世術"」
「処世術? そんな特技、彼のデータを調べた時には出てこなかったはず」
「彼も忘れていたからね。いや、忘れたかったのかな?」
ザマァーリンが説明した通り、ヨシタケは相手が自分への興味を失った瞬間が分かる。その一瞬の隙をついて移動することで、はたから見るとワープでもしたかのように錯覚させることができるのだ。
移動する際のスピードは、決して速くはない。ただ、気配を殺し、なるべく音を立てないよう移動しているだけなのだ。
(嫌なクラスメイト、嫌な教師、嫌な親、嫌な同僚、嫌な上司……そういう嫌な連中から安全に身を守るには、逃げるしかなかった。この特技を使う時は、決まって嫌な相手と鉢合わせちまった時……使うだけで、当時を思い出しちまう。あー、やだやだ)
ヨシタケは過去の記憶が脳裏をよぎり、顔をしかめた。まさか異世界に転生しても使うとは思わなかった。
しかし不思議と、特技を使ったことを後悔はしていなかった。
(もう二度と使いたくねぇけど……今はちょっとスカッとした気分だな。前世でも逃げることにばかり使わないで、もっと色んな方法で使えば良かった)
「ま、今さら遅いけどな。もう俺、死んでるし」
「ということは……貴方はヨシタケがパロザマスに近づいているのに気づいていながら、黙って見ていたというの? 私達には何も言わず?」
メルザマァルはヨシタケの特技を知ると同時に、ザマァーリンがした行動を悟り、彼女を睨んだ。自分達の後ろにいながら、パロザマスの背後にいたヨシタケに気づかないはずがない……ザマァーリンは接近してきたヨシタケをわざと無視したのだ。
案の定、ザマァーリンは「うん」と、あっけらかんとした態度で頷いた。
「敵の接近を伝えるのは、私の仕事ではないからね。それに、部外者である私が忠告したところで、君達は信用しなかったんじゃないかな?」
「……それもそうね」
メルザマァルは悔しそうに唇をかんだ。
確かに、自分達はザマァーリンを信用してはいなかった。それがかえって、裏目に出てしまったのだ。
「まさかとは思うけど、さっきの映像通信にも何かカラクリがあるのかしら? 映像通信を映し出す魔法道具は高額……勇者を解雇されたヨシタケや、ただの一般人が買えるとは思えないし、あのノストラが貸すなんてあり得ない。あの映像に音声がなかったことと言い、映像を見ていたザマスロットが急に錯乱したことと言い……何かカラクリがあるんじゃないの?」
「え、分からないんですか? 先輩」
ノストラがニヤニヤと笑いながら、立ち上がる。毒で弱っていたのも、演技だったらしい。
メルザマァルはムッとしながらも、余裕のある笑みを浮かべた。
「私をざまぁするつもり? 悪いけど、次はこちらが攻撃する番よ。今度は演技じゃなく、本当に毒でダウンさせてあげる」
「楽しみですね。手始めに、映像通信のカラクリを教えてもらいましょうか?」
ノストラは挑発しつつ、メルザマァルを追い込む。
メルザマァルはあらかじめ調査していたヨシタケ達のデータをもとに、推論を話した。
「ガンマンとシスターが組んでいたんでしょう? ガンマンがテレパシーを使って音声を、シスターが光の精霊の力を借りて映像を担当し、二人で映像通信を再現していた。だからザマスロットにだけ、音声が聞こえていたのよ。二人がわざとダウンしたのは、映像通信を作り出すのに集中したかったから……どう? 合っているかしら?」
メルザマァルの推理に、ノストラは拍手しながら「素晴らしい」と皮肉混じりに賞賛した。
「さすが、プロフィポリス魔法学校を次席で卒業しただけありますね」
「"自分は首席だった"と自慢したいの? 私に作戦を見破られたクセに、見栄張ってんじゃないわよ! 〈ザマァ〉!」
メルザマァルの〈ザマァ〉と共に、彼女の本から猛烈な竜巻が吹き出し、ノストラに襲いかかる。
しかし竜巻はノストラに近づくにつれ勢いを失っていき、彼のもとへ到達する頃には完全に消えた。
「なッ……何で消えるのよ?! ガキのくせにプライドばかり高いアンタが、私に作戦を見破られても平気だって言うの?!」
「えぇ。今回の作戦を立てたのは僕ではなく、ヨシタケですから。いくら見破られようが、何のダメージもありませんよ」
「ヨシタケが……?!」
メルザマァルは信じられないと言わんばかりに、ヨシタケを凝視した。
ヨシタケは「そんなに見るなよー」と、わざとらしく恥ずかしがる。ふざけた態度が、余計にメルザマァルをイラ立たせた。
「あり得ない……あいつは、この前まで〈ザマァ〉が何なのかすら分からない、ど素人だったのよ?! そんな奴が、ここまで〈ザマァ〉を使いこなした作戦を立てるなんて……しかも、仲間にわざと攻撃を受けさせて、ダウンさせたですって? 正気の沙汰とは思えないわ!」
「わざと攻撃を受けさせるかどうかは、ヨシタケも最後まで反対してましたけどね。ダザドラを使わないとか、真っ向勝負を仕掛けるとか。ザマルタが攻撃を受ける時なんか、彼女を守ろうとさえしてましたし。最終的には、"隠された特技を明かせ"という僕の予言を信じ、仲間の可能性を信じてくれたおかげで、先輩達を追い詰めることができましたが」
ノストラは真っ直ぐメルザマァルを見つめ、告げた。
「先輩。貴方達は、力も、知恵も、仲間との信頼関係も……全て、ヨシタケに負けたんですよ」
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