15 / 42
第4章「こども賢者に、ざまぁ」
第一話
しおりを挟む
ザマビリーをメンバーに加えたヨシタケ一行は、空で無双していた。
「オラオラ退けやハーピー共ォ!」
「フハハハ! ざまぁないな!」
視界に捉えたモンスターを片っ端からザマビリーがテレパシーでざまぁし、両手に構えた二丁拳銃でバカスカ撃っていく。これにはダザドラも気を良くし、豪快に笑っていた。
ヨシタケとザマルタは何もすることがなく、元の姿に戻ったダザドラの背にただ乗っているだけで良かった。ウェスタンタウンの親父からもらったコーヒーを優雅に飲みながら、遊覧飛行(絶えず銃声が鳴りっぱなし)を楽しんでいた。
「強ぇなー、ザマビリー。もうあいつに魔王を暗殺させればいいんじゃね?」
「そう簡単には行きませんよ。魔王も念話魔法が使えるそうですからね、あっさり反撃されてしまうでしょう。聖剣の加護が無くては、魔王城に近づくことすら叶いませんよ」
「結局、聖剣が必須ってことかー。んで、聖剣を見つけるには賢者が必要、と」
「そういうことです。優秀な賢者が見つかるといいですね」
ザマビリーの働きの甲斐あって、一行は予定よりも早くプロフィポリスに着いた。
プロフィポリスはこれまでヨシタケが見てきた王国やウェスタンタウンとは全く異なる都市だった。窓のない、いくつもの銀色の塔や建物が建ち並び、あちこちで黄緑やピンクなどの蛍光色の煙が上がっている。まるでSF映画に出てきそうな、未来的な都市だった。
一方で、街で見かける人間やそこかしこで営業している露店は古めかしく、中には古典的な魔法使いや賢者の格好をした者達も大勢見かけた。上空でもホウキに乗った魔女や、ドラゴンに荷物を運搬させている竜使いなどが忙しなく行き交っていた。
「すっげぇ、大都会だな。王国と変わらないんじゃないか?」
「そ、そ、そ、そうだな。俺も初めて来たが、こんなに都会だとは知らなかったぜ」
「わ、わ、私もです」
「わ、わ、我もだ」
想像以上の賑わいぶりに、ヨシタケ以外の二匹と一匹は圧倒され、震える。
ヨシタケは彼らが住んでいた場所とプロフィポリスを比べ、「なるほど」と理解した。
「ウェスタンタウンもザマフォレストも、田舎だったもんなー」
「田舎って言うな! あれでも一応、ウェスタン"タウン"なんだからな!」
「あ、でもダザドラは王国に行ったことがあるんじゃなかったか?」
「む、昔のことだ。都会の喧騒など、とうに忘れた」
「ヨシタケ様こそ、大丈夫なのですか? 辺境の村のご出身と聞いていたのですが……」
「平気、平気。前世で、アニメグッズや声優イベント目当てに、しょっちゅう東京に行ってたからな。都会には慣れてるよ。こんなに賢者や魔法使いを見たのは初めてだけどな。ノリでスクランブル交差点のハロウィンに参戦しに行った時のことを思い出す」
「はろうぃん、ですか……? ヨシタケ様がいらっしゃった世界にも、プロフィポリスと似た都市があったのですね」
ザマルタは分かったような分かっていないような顔で、首を傾げた。
たぶんハロウィンを都市の名前だと思っているらしかったが、説明するとキリがないのでヨシタケは黙っていた。
「しっかし、この中からどうやって冒険について来てくれそうな賢者を探すんだ? 片っ端から声でもかけるか?」
「確か、賢者や魔法使いを斡旋してくれる場所があるはずです。そこへ向かいましょう」
ヨシタケ一行は街に点在している案内板を頼りに、斡旋所へたどり着いた。表面が螺旋状に波打っているガラス張りの塔で、表面が日光で反射しているせいで中は見えない。
中へ入るとフロアいっぱいに窓口が等間隔で並んでおり、ヨシタケ達と同じ冒険者パーティや民間人が大勢押し寄せていた。
「今すぐ、日雇い賢者を紹介してくれ! 早くクエストをクリアしねぇと、違約金を取られちまう!」
「村に全く雨が降らなくなってしまって……占い師様に原因を突き止めて欲しいんですじゃ」
「私と彼が結婚できるか、未来を視て欲しいんですぅ。できれば、惚れ薬も作れる魔法使い様にお願いしたいんですけどぉ」
思い思いに要望を話す彼らに、窓口の係員達は機械的な笑みを浮かべつつ、
「ご予算はいかほどでしょうか?」
「どのレベルの占い師を御所望でしょうか?」
「ご依頼主様の年齢は?」
と、より細かに情報を聞き出していく。
やがて要望に適した賢者あるいは魔法使いを見つけると、彼らの居場所が書かれた紹介状を魔法で作り出し、依頼人に渡した。
よく見ると、彼らは人間そっくりの動く人形で、表情は笑顔のまま固まっていた。
「……あれって、人形だよな?」
「えぇ。プロフィポリスでは、あらゆる作業を魔導人形に任せているんです。特に、機械的な作業を求められる業種や重労働の仕事は、ほとんど人間は関わっていません。人材の斡旋はその最たるものでしょう。登録済みの賢者や魔法使いだけでも、何億人といらっしゃいますから、人間では把握しきれないのです」
「さすが都会は違うなぁ」
「そうか? 人間がおらんなど、不気味ではないか」
しばらくして、「お次のお客様ー」とヨシタケ達が呼ばれた。相手は金髪の魔導人形で、どことなくヨシタケが転生前に出会った女神に似ていた。
ヨシタケが代表して席に座り、ザマルタとザマビリーは彼の背後に控えた。
「どのような人材をご要望でしょうか?」
「エクスザマリバーがある場所へ案内してくれる賢者を探しているんだ。金に糸目はつけない……と言いたいところだが、正直厳しい。冒険に同行してくれなくとも、とにかくエクスザマリバーがある場所を教えてもらいたい」
ダザドラを無力化したことで手に入れた報酬は、プロフィポリスへ来るまでに半分以下になっていた。
原因はダザドラだ。彼は一日に牛四頭分は確実に食べる。長く飛んだ日は、その倍食べることもあった。
今後のことを考えると、なるべくケチっておきたい。
「でしたら、こちらの賢者様はいかがでしょうか?」
するとヨシタケの気持ちを察したのか、女神に似た魔導人形は一枚の紹介状を手渡してきた。
信じられないことに、その賢者への依頼料は「無料」だった。
「む、無料っ?!」
「無料ですって?!」
「本当に無料なのか?!」
「詐欺じゃないだろうな?!」
思わぬ提案に、三人と一匹の目は紹介状に釘づけになる。
紹介状には賢者の詳細なプロフィールと募集要項が載っており、確かに依頼料の項目に「無料」と書かれていた。
「そちらの賢者様は非正規の賢者ではありますが、引く手数多の優秀な賢者様でいらっしゃいます。条件さえクリアすれば、無料で依頼を受けて下さるそうですよ」
「条件?」
女神に似た魔導人形は作り物の笑顔で頷き、言った。
「賢者様から提示された課題をクリアすれば良いのです。かなり難しい課題で、今まで誰もクリアしたことがないそうですが、異世界からいらしたヨシタケ様ならクリアできるのではないでしょうか?」
「俺ならクリアできるかもしれない、か……よく分かんねぇけど行ってみる価値はありそうだな」
「行くだけタダですしね」
「そうそう」
ヨシタケ達は魔導人形の言葉を信じ、紹介された賢者のもとへ足を運んでみることにした。
「ありがとうな、魔導人形さん!」
「お役に立てたようで、何よりです」
女神に似た魔導人形は恭しくお辞儀し、ヨシタケ達を見送った。
塔を出た後、ヨシタケはふと首を傾げた。
「あれ? 俺、あの受付の人に名前言ったっけ? それに、異世界から来たことも」
振り返り、入り口から塔の中を覗く。
先程の女神に似た魔導人形が座っていた席には、いつのまにか別の魔導人形が座っていた。
「オラオラ退けやハーピー共ォ!」
「フハハハ! ざまぁないな!」
視界に捉えたモンスターを片っ端からザマビリーがテレパシーでざまぁし、両手に構えた二丁拳銃でバカスカ撃っていく。これにはダザドラも気を良くし、豪快に笑っていた。
ヨシタケとザマルタは何もすることがなく、元の姿に戻ったダザドラの背にただ乗っているだけで良かった。ウェスタンタウンの親父からもらったコーヒーを優雅に飲みながら、遊覧飛行(絶えず銃声が鳴りっぱなし)を楽しんでいた。
「強ぇなー、ザマビリー。もうあいつに魔王を暗殺させればいいんじゃね?」
「そう簡単には行きませんよ。魔王も念話魔法が使えるそうですからね、あっさり反撃されてしまうでしょう。聖剣の加護が無くては、魔王城に近づくことすら叶いませんよ」
「結局、聖剣が必須ってことかー。んで、聖剣を見つけるには賢者が必要、と」
「そういうことです。優秀な賢者が見つかるといいですね」
ザマビリーの働きの甲斐あって、一行は予定よりも早くプロフィポリスに着いた。
プロフィポリスはこれまでヨシタケが見てきた王国やウェスタンタウンとは全く異なる都市だった。窓のない、いくつもの銀色の塔や建物が建ち並び、あちこちで黄緑やピンクなどの蛍光色の煙が上がっている。まるでSF映画に出てきそうな、未来的な都市だった。
一方で、街で見かける人間やそこかしこで営業している露店は古めかしく、中には古典的な魔法使いや賢者の格好をした者達も大勢見かけた。上空でもホウキに乗った魔女や、ドラゴンに荷物を運搬させている竜使いなどが忙しなく行き交っていた。
「すっげぇ、大都会だな。王国と変わらないんじゃないか?」
「そ、そ、そ、そうだな。俺も初めて来たが、こんなに都会だとは知らなかったぜ」
「わ、わ、私もです」
「わ、わ、我もだ」
想像以上の賑わいぶりに、ヨシタケ以外の二匹と一匹は圧倒され、震える。
ヨシタケは彼らが住んでいた場所とプロフィポリスを比べ、「なるほど」と理解した。
「ウェスタンタウンもザマフォレストも、田舎だったもんなー」
「田舎って言うな! あれでも一応、ウェスタン"タウン"なんだからな!」
「あ、でもダザドラは王国に行ったことがあるんじゃなかったか?」
「む、昔のことだ。都会の喧騒など、とうに忘れた」
「ヨシタケ様こそ、大丈夫なのですか? 辺境の村のご出身と聞いていたのですが……」
「平気、平気。前世で、アニメグッズや声優イベント目当てに、しょっちゅう東京に行ってたからな。都会には慣れてるよ。こんなに賢者や魔法使いを見たのは初めてだけどな。ノリでスクランブル交差点のハロウィンに参戦しに行った時のことを思い出す」
「はろうぃん、ですか……? ヨシタケ様がいらっしゃった世界にも、プロフィポリスと似た都市があったのですね」
ザマルタは分かったような分かっていないような顔で、首を傾げた。
たぶんハロウィンを都市の名前だと思っているらしかったが、説明するとキリがないのでヨシタケは黙っていた。
「しっかし、この中からどうやって冒険について来てくれそうな賢者を探すんだ? 片っ端から声でもかけるか?」
「確か、賢者や魔法使いを斡旋してくれる場所があるはずです。そこへ向かいましょう」
ヨシタケ一行は街に点在している案内板を頼りに、斡旋所へたどり着いた。表面が螺旋状に波打っているガラス張りの塔で、表面が日光で反射しているせいで中は見えない。
中へ入るとフロアいっぱいに窓口が等間隔で並んでおり、ヨシタケ達と同じ冒険者パーティや民間人が大勢押し寄せていた。
「今すぐ、日雇い賢者を紹介してくれ! 早くクエストをクリアしねぇと、違約金を取られちまう!」
「村に全く雨が降らなくなってしまって……占い師様に原因を突き止めて欲しいんですじゃ」
「私と彼が結婚できるか、未来を視て欲しいんですぅ。できれば、惚れ薬も作れる魔法使い様にお願いしたいんですけどぉ」
思い思いに要望を話す彼らに、窓口の係員達は機械的な笑みを浮かべつつ、
「ご予算はいかほどでしょうか?」
「どのレベルの占い師を御所望でしょうか?」
「ご依頼主様の年齢は?」
と、より細かに情報を聞き出していく。
やがて要望に適した賢者あるいは魔法使いを見つけると、彼らの居場所が書かれた紹介状を魔法で作り出し、依頼人に渡した。
よく見ると、彼らは人間そっくりの動く人形で、表情は笑顔のまま固まっていた。
「……あれって、人形だよな?」
「えぇ。プロフィポリスでは、あらゆる作業を魔導人形に任せているんです。特に、機械的な作業を求められる業種や重労働の仕事は、ほとんど人間は関わっていません。人材の斡旋はその最たるものでしょう。登録済みの賢者や魔法使いだけでも、何億人といらっしゃいますから、人間では把握しきれないのです」
「さすが都会は違うなぁ」
「そうか? 人間がおらんなど、不気味ではないか」
しばらくして、「お次のお客様ー」とヨシタケ達が呼ばれた。相手は金髪の魔導人形で、どことなくヨシタケが転生前に出会った女神に似ていた。
ヨシタケが代表して席に座り、ザマルタとザマビリーは彼の背後に控えた。
「どのような人材をご要望でしょうか?」
「エクスザマリバーがある場所へ案内してくれる賢者を探しているんだ。金に糸目はつけない……と言いたいところだが、正直厳しい。冒険に同行してくれなくとも、とにかくエクスザマリバーがある場所を教えてもらいたい」
ダザドラを無力化したことで手に入れた報酬は、プロフィポリスへ来るまでに半分以下になっていた。
原因はダザドラだ。彼は一日に牛四頭分は確実に食べる。長く飛んだ日は、その倍食べることもあった。
今後のことを考えると、なるべくケチっておきたい。
「でしたら、こちらの賢者様はいかがでしょうか?」
するとヨシタケの気持ちを察したのか、女神に似た魔導人形は一枚の紹介状を手渡してきた。
信じられないことに、その賢者への依頼料は「無料」だった。
「む、無料っ?!」
「無料ですって?!」
「本当に無料なのか?!」
「詐欺じゃないだろうな?!」
思わぬ提案に、三人と一匹の目は紹介状に釘づけになる。
紹介状には賢者の詳細なプロフィールと募集要項が載っており、確かに依頼料の項目に「無料」と書かれていた。
「そちらの賢者様は非正規の賢者ではありますが、引く手数多の優秀な賢者様でいらっしゃいます。条件さえクリアすれば、無料で依頼を受けて下さるそうですよ」
「条件?」
女神に似た魔導人形は作り物の笑顔で頷き、言った。
「賢者様から提示された課題をクリアすれば良いのです。かなり難しい課題で、今まで誰もクリアしたことがないそうですが、異世界からいらしたヨシタケ様ならクリアできるのではないでしょうか?」
「俺ならクリアできるかもしれない、か……よく分かんねぇけど行ってみる価値はありそうだな」
「行くだけタダですしね」
「そうそう」
ヨシタケ達は魔導人形の言葉を信じ、紹介された賢者のもとへ足を運んでみることにした。
「ありがとうな、魔導人形さん!」
「お役に立てたようで、何よりです」
女神に似た魔導人形は恭しくお辞儀し、ヨシタケ達を見送った。
塔を出た後、ヨシタケはふと首を傾げた。
「あれ? 俺、あの受付の人に名前言ったっけ? それに、異世界から来たことも」
振り返り、入り口から塔の中を覗く。
先程の女神に似た魔導人形が座っていた席には、いつのまにか別の魔導人形が座っていた。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

旅の道連れ、さようなら【短編】
キョウキョウ
ファンタジー
突然、パーティーからの除名処分を言い渡された。しかし俺には、その言葉がよく理解できなかった。
いつの間に、俺はパーティーの一員に加えられていたのか。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる