93 / 314
夏編②『梅雨空しとしと、ラムネ色』
第三話「映画館雨宿り」⑷
しおりを挟む
翌朝、夜通し降っていた雨がやんでいた。
時刻は四時。映画館雨宿りがオールナイト上映を終える時間とぴったり合っていた。
前日の雨も二時間でやみ、五分後に再び降り出している。由良には偶然の一致とは思えなかった。
「あの場所も〈心の落とし物〉が関係しているのかしら?」
由良は朝食のブルーベリーパンをかじりながら、テレビで天気予報を確認した。
今日は珍しく、一日曇りの予報だった。
「中林さん、急だけど午後のシフト任せてもいい?」
「いいですけど、何処かへお出かけですか?」
「ちょっと野暮用」
由良は店を中林に任せ、再び映画館雨宿りを訪れることにした。雨が降っていない状態の映画館がどうなっているのか気になったのだ。
映画館雨宿りへと通じる路地の両脇にある店は、今日は営業していた。由良は店員から雨宿りについて話を聞きたかったが、どちらの店も客の応対で忙しそうだった。
諦めて路地を進む。やがて目の前に現れた光景に愕然とした。
「……回転扉がない」
映画館雨宿りの顔と言ってもいい立派な回転扉が、一夜にして忽然と姿を消していた。代わりに、薄い鉄板で出来たドアが入口に取り付けられている。
ドアだけではない。建物の外観も、レンガ造りの洋館から無骨なコンクリートの塊のような建物へと変わっていた。壁には日焼けした古い映画のポスター、ドアには営業時間が乱雑に書かれたメモ用紙が貼られている。
「……別の建物じゃないよね?」
由良は疑い、周りを見回す。
しかし映画館のドアの上には、日焼けして色あせた「映画館雨宿り」と書かれた看板が、確かに掲げられていた。
中は無人らしく、入口のドアも開かない。由良はドアに貼られたメモから営業時間を確認した。
「毎週土曜日、午後二時から四時まで(雨天休館)……って、短っ!」
「仕方ないじゃろ。誰も人が来んのだから」
「うわっ?!」
突如、背後から声をかけられ、由良は飛び上がった。
振り返ると、映画館雨宿りの支配人にそっくりな老齢の男性が立っていた。若々しかった支配人とは反対に、シワや白髪が多く、腰が曲がっている。支配人の父親だと言われても、不思議はなかった。
「貴方は?」
「この映画館雨宿りの館長をしておる、軒崎じゃよ」
館長は映画館の入口のドアを鍵で開け、由良を中へ招いた。
館内の様子も、昨日とは全く異なっていた。
一階は待合室になっており、ジャンプすれば手が届くほど天井が低く、LAMPの店内よりも狭い。照明は豪華なシャンデリアから切れかけの蛍光灯へと変わり、かなり薄暗かった。
待合室の壁際にはヨレヨレにへたった革のソファが二脚、並んで置かれていたものの、座面にホコリが被っており、しばらく誰も座っていないらしいとうかがえた。
映画館に入って左手にはチケット売り場と売店があったが、そちらもしばらく使っていないらしく、どちらも窓口にシャッターが下ろされていた。
「劇場はどちらに?」
「こっちじゃ」
由良は館長の後を追い、入口右手にある階段を上った。階段の壁には大きな窓があり、待合室よりも明るかった。
二階に上がってすぐに木の扉があり、その先に小さな劇場があった。パイプ椅子が等間隔に並べられ、壁には黄ばんだスクリーンが吊り下がっている。部屋の左右に窓があるため、劇場とは思えないほど明るかった。
「いつからここで営業されているんですか? 私、この町で育ったんですけど、こんなところに映画館があるなんて、全然知らなくて……」
「さて、いつじゃったか。三十年前じゃったか、四十年前じゃったか……まぁ、お前さんが知らんのも無理はない。ここ最近は雨漏りがひどくて、ほとんど営業しておらんかったからのぉ。たまに商店街の集まりで使う程度じゃよ」
館長は映写機を調整しながら、懐かしそうに語った。
「映画館を作ると決めた時は、日本……いや、世界一立派な映画館を建てると夢見ておった。外装はレンガ造りの洋館で、入口は回転扉。吹き抜けのホールの天井にはシャンデリアが吊り下がり、壁は大理石で、床はペルシャ絨毯。劇場の椅子は最高級の座り心地のものを特注で作って、上映前にはせんべいやポップコーンの代わりに、高級洋菓子を売る。映画ごとに大道芸や手品を組み合わせ、スクリーンを飛び越えた演出をするなどという案もあったな。結局、金も人脈も足りんかったんで、実現はせんかったが。中古の物件を改修してなんとかオープンにこじつけたが、そろそろ潮時かもしれんのぉ。家からここまで来るだけで一苦労じゃし。せめて客が来てくれれば、営業を続ける気も起こるんじゃが」
どうやら昨日由良が訪れた映画館雨宿りは、館長が思い描いていた理想の映画館が〈心の落とし物〉となって具現化したものだったらしい。
由良は気休めではなく、心から思ったことを口にした。
「来ますよ。みんな洋燈商店街に映画館があるって知らないだけです。簡単な雨漏りなら、私でも直せますし」
「いいのかい? お嬢ちゃん」
「その代金と言ってはなんですが……」
由良は表の壁に貼られていたある映画のポスターを思い浮かべ、尋ねた。
「扇華恋主演のジューンブライドっていう映画、観せてもらうことって出来ます?」
数時間後。「野暮用」を終えた由良は小さな劇場でパイプ椅子に座り、後ろで映写機を操る館長と共に、扇の恋の始まりを見守っていた。
「この男、最低ですね」
「水無月涼馬じゃろ? 扇華恋が最初に結婚した、元旦那の」
「え? あの二人、ホントに夫婦になったんですか?」
そこで思いもよらず、扇の来歴について詳しく知ったのだった。
『梅雨空しとしと、ラムネ色』第三話「映画館雨宿り」終わり
時刻は四時。映画館雨宿りがオールナイト上映を終える時間とぴったり合っていた。
前日の雨も二時間でやみ、五分後に再び降り出している。由良には偶然の一致とは思えなかった。
「あの場所も〈心の落とし物〉が関係しているのかしら?」
由良は朝食のブルーベリーパンをかじりながら、テレビで天気予報を確認した。
今日は珍しく、一日曇りの予報だった。
「中林さん、急だけど午後のシフト任せてもいい?」
「いいですけど、何処かへお出かけですか?」
「ちょっと野暮用」
由良は店を中林に任せ、再び映画館雨宿りを訪れることにした。雨が降っていない状態の映画館がどうなっているのか気になったのだ。
映画館雨宿りへと通じる路地の両脇にある店は、今日は営業していた。由良は店員から雨宿りについて話を聞きたかったが、どちらの店も客の応対で忙しそうだった。
諦めて路地を進む。やがて目の前に現れた光景に愕然とした。
「……回転扉がない」
映画館雨宿りの顔と言ってもいい立派な回転扉が、一夜にして忽然と姿を消していた。代わりに、薄い鉄板で出来たドアが入口に取り付けられている。
ドアだけではない。建物の外観も、レンガ造りの洋館から無骨なコンクリートの塊のような建物へと変わっていた。壁には日焼けした古い映画のポスター、ドアには営業時間が乱雑に書かれたメモ用紙が貼られている。
「……別の建物じゃないよね?」
由良は疑い、周りを見回す。
しかし映画館のドアの上には、日焼けして色あせた「映画館雨宿り」と書かれた看板が、確かに掲げられていた。
中は無人らしく、入口のドアも開かない。由良はドアに貼られたメモから営業時間を確認した。
「毎週土曜日、午後二時から四時まで(雨天休館)……って、短っ!」
「仕方ないじゃろ。誰も人が来んのだから」
「うわっ?!」
突如、背後から声をかけられ、由良は飛び上がった。
振り返ると、映画館雨宿りの支配人にそっくりな老齢の男性が立っていた。若々しかった支配人とは反対に、シワや白髪が多く、腰が曲がっている。支配人の父親だと言われても、不思議はなかった。
「貴方は?」
「この映画館雨宿りの館長をしておる、軒崎じゃよ」
館長は映画館の入口のドアを鍵で開け、由良を中へ招いた。
館内の様子も、昨日とは全く異なっていた。
一階は待合室になっており、ジャンプすれば手が届くほど天井が低く、LAMPの店内よりも狭い。照明は豪華なシャンデリアから切れかけの蛍光灯へと変わり、かなり薄暗かった。
待合室の壁際にはヨレヨレにへたった革のソファが二脚、並んで置かれていたものの、座面にホコリが被っており、しばらく誰も座っていないらしいとうかがえた。
映画館に入って左手にはチケット売り場と売店があったが、そちらもしばらく使っていないらしく、どちらも窓口にシャッターが下ろされていた。
「劇場はどちらに?」
「こっちじゃ」
由良は館長の後を追い、入口右手にある階段を上った。階段の壁には大きな窓があり、待合室よりも明るかった。
二階に上がってすぐに木の扉があり、その先に小さな劇場があった。パイプ椅子が等間隔に並べられ、壁には黄ばんだスクリーンが吊り下がっている。部屋の左右に窓があるため、劇場とは思えないほど明るかった。
「いつからここで営業されているんですか? 私、この町で育ったんですけど、こんなところに映画館があるなんて、全然知らなくて……」
「さて、いつじゃったか。三十年前じゃったか、四十年前じゃったか……まぁ、お前さんが知らんのも無理はない。ここ最近は雨漏りがひどくて、ほとんど営業しておらんかったからのぉ。たまに商店街の集まりで使う程度じゃよ」
館長は映写機を調整しながら、懐かしそうに語った。
「映画館を作ると決めた時は、日本……いや、世界一立派な映画館を建てると夢見ておった。外装はレンガ造りの洋館で、入口は回転扉。吹き抜けのホールの天井にはシャンデリアが吊り下がり、壁は大理石で、床はペルシャ絨毯。劇場の椅子は最高級の座り心地のものを特注で作って、上映前にはせんべいやポップコーンの代わりに、高級洋菓子を売る。映画ごとに大道芸や手品を組み合わせ、スクリーンを飛び越えた演出をするなどという案もあったな。結局、金も人脈も足りんかったんで、実現はせんかったが。中古の物件を改修してなんとかオープンにこじつけたが、そろそろ潮時かもしれんのぉ。家からここまで来るだけで一苦労じゃし。せめて客が来てくれれば、営業を続ける気も起こるんじゃが」
どうやら昨日由良が訪れた映画館雨宿りは、館長が思い描いていた理想の映画館が〈心の落とし物〉となって具現化したものだったらしい。
由良は気休めではなく、心から思ったことを口にした。
「来ますよ。みんな洋燈商店街に映画館があるって知らないだけです。簡単な雨漏りなら、私でも直せますし」
「いいのかい? お嬢ちゃん」
「その代金と言ってはなんですが……」
由良は表の壁に貼られていたある映画のポスターを思い浮かべ、尋ねた。
「扇華恋主演のジューンブライドっていう映画、観せてもらうことって出来ます?」
数時間後。「野暮用」を終えた由良は小さな劇場でパイプ椅子に座り、後ろで映写機を操る館長と共に、扇の恋の始まりを見守っていた。
「この男、最低ですね」
「水無月涼馬じゃろ? 扇華恋が最初に結婚した、元旦那の」
「え? あの二人、ホントに夫婦になったんですか?」
そこで思いもよらず、扇の来歴について詳しく知ったのだった。
『梅雨空しとしと、ラムネ色』第三話「映画館雨宿り」終わり
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
借金背負ったので死ぬ気でダンジョン行ったら人生変わった件 やけくそで潜った最凶の迷宮で瀕死の国民的美少女を救ってみた
羽黒 楓
ファンタジー
旧題:借金背負ったので兄妹で死のうと生還不可能の最難関ダンジョンに二人で潜ったら瀕死の人気美少女配信者を助けちゃったので連れて帰るしかない件
借金一億二千万円! もう駄目だ! 二人で心中しようと配信しながらSSS級ダンジョンに潜った俺たち兄妹。そしたらその下層階で国民的人気配信者の女の子が遭難していた! 助けてあげたらどんどんとスパチャが入ってくるじゃん! ってかもはや社会現象じゃん! 俺のスキルは【マネーインジェクション】! 預金残高を消費してパワーにし、それを自分や他人に注射してパワーアップさせる能力。ほらお前ら、この子を助けたければどんどんスパチャしまくれ! その金でパワーを女の子たちに注入注入! これだけ金あれば借金返せそう、もうこうなりゃ絶対に生還するぞ! 最難関ダンジョンだけど、絶対に生きて脱出するぞ! どんな手を使ってでも!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる