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夏編②『梅雨空しとしと、ラムネ色』
第二話「ジューンブライド・ビー玉の約束」⑷
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「それから彼氏さんはどうなったんですか?! 捕まったんですか?!」
いつの間にか話に聞き入っていた中林が、扇を問い詰める。どうやら客のオーダーがひと段落したらしい。
中林の問いに、扇は「いいえ」と寂しげに目を伏せた。
「捕まる前に死んだわ。アメリカへ渡ってすぐ、車に轢かれてね。彼に同情する気はさらさらないけれど、せめて謝ってから死んでもらいたかったわ」
「ちなみに彼氏さんからもらったビー玉って、今も持っていらっしゃるんですか?」
「とっくに捨てたわよ。彼が死んだと知らされた日が、ちょうど不燃ゴミの収集日でね……胸の内に溜め込んでいた彼への想いと一緒に、この世から葬り去ったの。それからかしら? どんな恋にも本気になれなくなったのは」
「で、でも! 扇さんは今、彼氏さんとの結婚式で着る予定だったウェディングドレスを着ていらっしゃるんですよね? それって、今も彼氏さんと結婚式を挙げたかったって後悔しているわけで……つまり、まだ彼氏さんのことを好きでいるんじゃ……?」
「さぁ? どうなのかしらね」
扇は答えをはぐらかし、「フッ」と自嘲気味に笑う。
一方、三度の飯よりゴシップと恋バナ好きの中林は、
「せ、切な過ぎる!」
と、扇の密かな恋に悶えた。
「彼氏さんのことが憎いはずなのに、憎みきれないなんて! 私もそんな、もどかしい恋がしてみたいです!」
由良は盛り上がる中林を一瞥し、ボソッと呟いた。
「まぁ、全部作り話だけどね」
「……つくり、ばなし?」
瞬間、中林は固まる。
「作り話って……何処からですか?」
「扇さんが身の上話を始めてから。だって今の話、扇さんのデビュー作とそっくり同じ内容だもの」
「扇さんのデビュー作って……どんな話でしたっけ?」
中林は頭をひねる。ミーハーであるが故に、扇についての知識は広く浅かった。
代わりに、扇本人が答えてくれた。
「『ジューンブライド・ビー玉の約束』。二十年前に少数の映画館で上映されていたから、よっぽどのファンでもない限り、知らなくて当然よ」
「はは……すみません、よっぽどのファンではなくて」
「気にしないで頂戴。若い女の子のファンがいないのは自覚してるから」
扇は気にするそぶりを見せず、由良に視線を戻した。
「むしろ、貴方があの映画を知っていた方が意外だったわ」
「紅葉谷さんから一方的に聞かされ……失礼、教えて頂いたんです。実際に映画を観たのは最近ですよ。偶然入った映画館で、リバイバル上映していたんです。扇さんが話されていた身の上話と、全く同じ内容の映画でしたよ」
「じゃ、じゃあ、本当の彼氏さんはどうなったんですか?! 結婚式は行なえたんですか?!」
扇は残りのアジサイラムネを一気に飲み干し、答えた。
「生きてるわよ。お互い忙しくて、結婚式はやらないまま別れたけど。もちろん、映画の彼のような愚行も犯してはいない。きっと今日も何処かで、元気に映画を撮影しているんじゃないかしら? 私も今年の春に、一緒に映画を撮ったし。ほら、覚えてる? この町の伝承を元にした、例の映画」
「この町の伝承って……『桜花妖』のことですか?」
「そう、それ。あれの監督をした水無月涼馬という男が、私の最初の旦那で、私のデビュー作を監督した人なのよ」
「えぇー?!」
意外な繋がりに中林は驚いた。由良は扇のデビュー作を観た際に知っていたので、無反応である。
同時に、中林は扇に憤った。
「何で、嘘をつく必要があったんですか?! 本当の元旦那さんは、監督として真っ当に活動されていらっしゃるのに!」
「仕方ないじゃない。私が着ているウェディングドレスが、あの映画で使ったものだって気づいた瞬間から、貴方達を何処まで騙せるのか試したくなってしまったんだもの。低俗な嘘とは違う、高尚な演技よ」
「嘘は嘘じゃないですか!」
扇は怒る中林を捨て置き、
「このビー玉はどうやって取るの?」と、カラになったラムネの瓶を指差して、由良に尋ねた。
瓶の中にある薄いピンク色のビー玉は瓶のくびれの上に転がり、照明の光を反射して鈍く輝いていた。
「キャップをひねれば、簡単に取れますよ。よろしければ、こちらで洗ってお取りしましょうか?」
「お願いするわ」
由良はラムネの瓶を受け取ると、キャップをひねって、中からビー玉を取り出した。厨房の水道で軽くすすぎ、カラフルな水玉模様の布巾で水滴を拭う。
綺麗に洗い終えると、「どうぞ」と扇に返却した。扇は満足そうにビー玉の中を覗き込み、薄くピンクがかった世界を楽しんだ。
「こうして透かすと、世界がピンク色に見えるわ。幸せと、愛の色。ずっとこうだったらいいのに」
「瓶はいかがしますか?」
「荷物になるからいらないわ。廃棄しておいて」
「承知致しました」
扇はひとしきりビー玉を覗き終えると、大事そうに財布のポケットへ入れた。そして、カウンターにお代を置き、席を立った。
「それじゃ、また来るわ」
「ウェディングドレスはそのままでいいのですか?」
「だって解決方法がないんですもの。大丈夫、七月になったら元に戻るわ。きっと」
扇は自分が何故ウェディングドレスを着ているのか、本当の理由が分かったらしい。
長いトレーンを引きづりながらも、清々しい顔でLAMPを出て行った。
「……結局、扇さんはどうしてウェディングドレスを着ていたんでしょう?」
「憧れてたんじゃない? 結婚式やってないって言ってたし。あるいは、最初に結婚した相手に未練を感じてるとか。もしかしたら、本当の理由を言いたくなくて、あんな壮大なホラ話をしたのかもしれないわね」
扇の言った通り、七月に再びLAMPを訪れた彼女は、ウェディングドレスを着てはいなかった。
由良もその頃には、扇が六月にウェディングドレスを着ていた理由を、おおよそ察していた。
六月は、ジューンブライド。
六月は、扇のデビュー作が撮影された月。
六月は、扇と水無月涼馬が結婚し、一年後に別れた月……。
扇の心は、六月に置き去りになったままでいる。終わった恋だと分かっていても、叶えられなかった憧れを捨て去ることは出来ないのだ、と。
『梅雨空しとしと、ラムネ色』第二話「ジューンブライド〈ビー玉の約束〉」終わり
いつの間にか話に聞き入っていた中林が、扇を問い詰める。どうやら客のオーダーがひと段落したらしい。
中林の問いに、扇は「いいえ」と寂しげに目を伏せた。
「捕まる前に死んだわ。アメリカへ渡ってすぐ、車に轢かれてね。彼に同情する気はさらさらないけれど、せめて謝ってから死んでもらいたかったわ」
「ちなみに彼氏さんからもらったビー玉って、今も持っていらっしゃるんですか?」
「とっくに捨てたわよ。彼が死んだと知らされた日が、ちょうど不燃ゴミの収集日でね……胸の内に溜め込んでいた彼への想いと一緒に、この世から葬り去ったの。それからかしら? どんな恋にも本気になれなくなったのは」
「で、でも! 扇さんは今、彼氏さんとの結婚式で着る予定だったウェディングドレスを着ていらっしゃるんですよね? それって、今も彼氏さんと結婚式を挙げたかったって後悔しているわけで……つまり、まだ彼氏さんのことを好きでいるんじゃ……?」
「さぁ? どうなのかしらね」
扇は答えをはぐらかし、「フッ」と自嘲気味に笑う。
一方、三度の飯よりゴシップと恋バナ好きの中林は、
「せ、切な過ぎる!」
と、扇の密かな恋に悶えた。
「彼氏さんのことが憎いはずなのに、憎みきれないなんて! 私もそんな、もどかしい恋がしてみたいです!」
由良は盛り上がる中林を一瞥し、ボソッと呟いた。
「まぁ、全部作り話だけどね」
「……つくり、ばなし?」
瞬間、中林は固まる。
「作り話って……何処からですか?」
「扇さんが身の上話を始めてから。だって今の話、扇さんのデビュー作とそっくり同じ内容だもの」
「扇さんのデビュー作って……どんな話でしたっけ?」
中林は頭をひねる。ミーハーであるが故に、扇についての知識は広く浅かった。
代わりに、扇本人が答えてくれた。
「『ジューンブライド・ビー玉の約束』。二十年前に少数の映画館で上映されていたから、よっぽどのファンでもない限り、知らなくて当然よ」
「はは……すみません、よっぽどのファンではなくて」
「気にしないで頂戴。若い女の子のファンがいないのは自覚してるから」
扇は気にするそぶりを見せず、由良に視線を戻した。
「むしろ、貴方があの映画を知っていた方が意外だったわ」
「紅葉谷さんから一方的に聞かされ……失礼、教えて頂いたんです。実際に映画を観たのは最近ですよ。偶然入った映画館で、リバイバル上映していたんです。扇さんが話されていた身の上話と、全く同じ内容の映画でしたよ」
「じゃ、じゃあ、本当の彼氏さんはどうなったんですか?! 結婚式は行なえたんですか?!」
扇は残りのアジサイラムネを一気に飲み干し、答えた。
「生きてるわよ。お互い忙しくて、結婚式はやらないまま別れたけど。もちろん、映画の彼のような愚行も犯してはいない。きっと今日も何処かで、元気に映画を撮影しているんじゃないかしら? 私も今年の春に、一緒に映画を撮ったし。ほら、覚えてる? この町の伝承を元にした、例の映画」
「この町の伝承って……『桜花妖』のことですか?」
「そう、それ。あれの監督をした水無月涼馬という男が、私の最初の旦那で、私のデビュー作を監督した人なのよ」
「えぇー?!」
意外な繋がりに中林は驚いた。由良は扇のデビュー作を観た際に知っていたので、無反応である。
同時に、中林は扇に憤った。
「何で、嘘をつく必要があったんですか?! 本当の元旦那さんは、監督として真っ当に活動されていらっしゃるのに!」
「仕方ないじゃない。私が着ているウェディングドレスが、あの映画で使ったものだって気づいた瞬間から、貴方達を何処まで騙せるのか試したくなってしまったんだもの。低俗な嘘とは違う、高尚な演技よ」
「嘘は嘘じゃないですか!」
扇は怒る中林を捨て置き、
「このビー玉はどうやって取るの?」と、カラになったラムネの瓶を指差して、由良に尋ねた。
瓶の中にある薄いピンク色のビー玉は瓶のくびれの上に転がり、照明の光を反射して鈍く輝いていた。
「キャップをひねれば、簡単に取れますよ。よろしければ、こちらで洗ってお取りしましょうか?」
「お願いするわ」
由良はラムネの瓶を受け取ると、キャップをひねって、中からビー玉を取り出した。厨房の水道で軽くすすぎ、カラフルな水玉模様の布巾で水滴を拭う。
綺麗に洗い終えると、「どうぞ」と扇に返却した。扇は満足そうにビー玉の中を覗き込み、薄くピンクがかった世界を楽しんだ。
「こうして透かすと、世界がピンク色に見えるわ。幸せと、愛の色。ずっとこうだったらいいのに」
「瓶はいかがしますか?」
「荷物になるからいらないわ。廃棄しておいて」
「承知致しました」
扇はひとしきりビー玉を覗き終えると、大事そうに財布のポケットへ入れた。そして、カウンターにお代を置き、席を立った。
「それじゃ、また来るわ」
「ウェディングドレスはそのままでいいのですか?」
「だって解決方法がないんですもの。大丈夫、七月になったら元に戻るわ。きっと」
扇は自分が何故ウェディングドレスを着ているのか、本当の理由が分かったらしい。
長いトレーンを引きづりながらも、清々しい顔でLAMPを出て行った。
「……結局、扇さんはどうしてウェディングドレスを着ていたんでしょう?」
「憧れてたんじゃない? 結婚式やってないって言ってたし。あるいは、最初に結婚した相手に未練を感じてるとか。もしかしたら、本当の理由を言いたくなくて、あんな壮大なホラ話をしたのかもしれないわね」
扇の言った通り、七月に再びLAMPを訪れた彼女は、ウェディングドレスを着てはいなかった。
由良もその頃には、扇が六月にウェディングドレスを着ていた理由を、おおよそ察していた。
六月は、ジューンブライド。
六月は、扇のデビュー作が撮影された月。
六月は、扇と水無月涼馬が結婚し、一年後に別れた月……。
扇の心は、六月に置き去りになったままでいる。終わった恋だと分かっていても、叶えられなかった憧れを捨て去ることは出来ないのだ、と。
『梅雨空しとしと、ラムネ色』第二話「ジューンブライド〈ビー玉の約束〉」終わり
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