心の落とし物

・完結済み(2024/10/12)。また書きたくなったら、番外編として投稿するかも
・第4回、第5回ライト文芸大賞にて奨励賞をいただきました!!✌︎('ω'✌︎ )✌︎('ω'✌︎ )

〈本作の楽しみ方〉
 本作は読む喫茶店です。順に読んでもいいし、興味を持ったタイトルや季節から読んでもオッケーです。
 知らない人、知らない設定が出てきて不安になるかもしれませんが、喫茶店の常連さんのようなものなので、雰囲気を楽しんでください(一応説明↓)。

〈あらすじ〉
 〈心の落とし物〉はありませんか?
 どこかに失くした物、ずっと探している人、過去の後悔、忘れていた夢。
 あなたは忘れているつもりでも、心があなたの代わりに探し続けているかもしれません……。

 喫茶店LAMP(ランプ)の店長、添野由良(そえのゆら)は、人の未練が具現化した幻〈心の落とし物(こころのおとしもの)〉と、それを探す生き霊〈探し人(さがしびと)〉に気づきやすい体質。
 ある夏の日、由良は店の前を何度も通る男性に目を止め、声をかける。男性は数年前に移転した古本屋を探していて……。

 懐かしくも切ない、過去の未練に魅せられる。


〈主人公と作中用語〉
・添野由良(そえのゆら)
 洋燈町にある喫茶店LAMP(ランプ)の店長。〈心の落とし物〉や〈探し人〉に気づきやすい体質。

・〈心の落とし物(こころのおとしもの)〉
 人の未練が具現化した幻。あるいは、未練そのもの。

・〈探し人(さがしびと)〉
 〈心の落とし物〉を探す生き霊で、落とし主。当人に代わって、〈心の落とし物〉を探している。

・〈未練溜まり(みれんだまり)〉
 忘れられた〈心の落とし物〉が行き着く場所。

・〈分け御霊(わけみたま)〉
 生者の後悔や未練が物に宿り、具現化した者。込められた念が強ければ強いほど、人のように自由意志を持つ。いわゆる付喪神に近い。
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