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第16話(第2部 第5話)「森中が抱えている闇」
壱
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羅門が待ち合わせのパーキングエリアに到着すると、幽空は外でサンドイッチを食べていた。日は沈み、すっかり暗くなっていた。
「おーい! 羅門、こっちこっち!」
「……お前、よく平気で飯が食えるなァ。誰のヘマで来てやったと思ってんだ?」
「だってお腹減ってたんだもん」
幽空はランチボックスをベンチに置き、空中を漂いながら器用にサンドイッチを食べている。合間に、水筒からカフェオレを注いで飲む。
明らかに、売店で売っているようなランチセットではない。誰かの手作りだった。
「それ、どうした? 盗んだのか?」
「失敬な! 僕は羅門みたいなコソ泥じゃないやい!」
「じゃあ、どこで手に入れた?」
「そ、それは……」
幽空の目が泳ぐ。
羅門は昼間、幽空が森中を追って節木市へ行っていたことを思い出し、全てを察した。
「朱羅か」
ため息まじりに呟く。
図星だったらしく、幽空はビクッと肩を震わせた。
「ぐ、偶然会っちゃったんだよ! せっかく作ってくれたのに、断るわけにはいかないでしょ?!」
「どうだか。お前が食いたいってねだったんじゃねーの?」
ともかく、と羅門は手を差し出した。
「そのサンドイッチ、ひとつ寄越せ。変なもんが入ってないか、毒見してやる。それからランチボックスと水筒、リュックもだ。そのリュックも朱羅に渡されたんだろ? お前のものにしてはデザインが地味すぎるからな」
羅門に言葉に、幽空は「え」と絶句した。
「羅門、ランチボックスと水筒とリュックも食べる気? いくら僕達が鬼でも、お腹壊すと思うけど」
「食わねぇよ。どっかに発信機か盗聴器が仕掛けられてるかもしれねぇから調べるだけだ」
「なーんだ……じゃない! まさか、朱羅を疑ってるの?! 大事な大事な実の家族を!」
「関係ねぇ、今は敵だ。あいつが黒縄か魔石を差し出すなら、話は別だがな」
羅門はランチボックスからサンドイッチを手に取り、ラップをめくって食べる。
朱羅が作り置きしていたチキンの照り焼きとレタス、味付けに自家製のタルタルソースが挟まっている。幽空がパーキングエリアの電子レンジで温めたので、食べるのにちょうどいい温度になっていた。
「あー、うま。朱羅のやつ、いつのまにサンドイッチなんつー洒落たモンまで作るようになったんだ? 腕上げたな」
羅門はモッシャモッシャと、無表情でサンドイッチを平らげる。
さらに闇の中から湯呑みを取り出し、水筒のカフェオレを注いで飲んだ。「くそ甘ぇ」と文句を言いながらも、すぐに二杯目を注いでいた。
「……ねぇ、羅門。毒見だかなんだか言ってたけど、ホントは自分も食べたかっただけなんじゃないの?」
「何言ってんだ、毒見のために食ってるに決まってるだろ? だから、そっちのサーモンのサンドイッチも食っていいか? それも美味そ……毒が入ってるかもしれねぇからな」
「今、美味そうって言いかけなかった?!」
「言ってねぇよ」
「いーや、言ったね! 今度、朱羅に会ったら教えてあげよーっと!」
「だから、あいつは敵だっつってんだろ。堂々と会おうとすんな」
◯
結局、朱羅から渡された物からは何ひとつ、おかしな点は見つからなかった。
当然だ。全て、朱羅が善意で渡したものだったのだから。
「で? 森中は今、どのあたりを走ってる?」
幽空はスマホで地図を見せながら説明した。
「今はだいたいこのへん。もうすぐ反徒湖サービスエリアに着くよ。ここのサービスエリア、すっごいんだよ! 地元のグルメがそろってるフードコートとか、ブランド品がお得に買えるアウトレットモールとか、サービスエリアとは思えないくらい充実してるんだ!」
「へー」
幽空はキラキラと目を輝かせる。三人の中で一番、人間社会を楽しんでいるのは幽空だった。
羅門は心底興味なさそうに、話を聞き流す。逃亡中の森中が呑気にショッピングするとは到底思えない。「素通りするに決まっている」と考えていた。
そこへ、森中を監視していたスズメの一羽が報告に来た。幽空の指先に留まり、「チュンチュン」とさえずる。途端に、幽空は「ホント?!」と満面の笑みを浮かべた。
「森中が反徒湖サービスエリアのアウトレットモールに入ったって! 他のスズメ達が出入り口を見張ってる! 捕まえるなら今だよ!」
「マジかよ」
(森中って、意外と呑気なのか?)
羅門は半信半疑だった。森中が何か企んでいるのかもしれない。
「つーか、やけに嬉しそうだな?」
「べっ、別に、サービスエリアに行けるからって喜んでるんじゃないんだからね? やっと、森中を捕まえられるから喜んでるんだからねっ!」
「……ともかく、移動するか。来い」
羅門は街灯の光が届かない、売店の裏へと幽空をいざなった。
ただでさえ暗い上に、木々がさらに闇を濃くしている。それでも、鬼の二人にはハッキリと景色が見えていた。
「ねぇ、僕だけ飛んで行っちゃダメ?」
「目立つからやめろ。また森中にバレたらどうする?」
「じゃあ、着くまで羅門にしがみついてるから!」
「好きにしろ」
幽空は宣言通り、羅門の腕にしがみつく。いつものことなので、羅門も気にしない。
羅門が闇へ手をかざすと、さらに深い闇がドロリと現れた。鬼である二人にも、その闇の中は見えない。
恐れる幽空に対して、羅門は平然と闇の中へ足を踏み出した。自然と、幽空の腕の力が強くなる。二人の体が完全に闇の中へ入ると、入口は勝手にふさがった。
「暗いぃー! 怖いぃー! 無理ぃー!」
幽空は羅門の肩に顔をうずめ、泣きわめく。紫野ノ瑪なら励ますところを、羅門は無視して突き進んでいった。
やがて闇を抜け、二人は反徒湖サービスエリアの駐車場にたどり着いた。遠目に、アウトレットモールがまばゆい光を放っているのが見える。
念のため確認したが、駐車場に森中のバイクは見当たらなかった。「いちいち駐車場行き来すんの、めんど」と大きさを自在に変えられる魔具のバイクを使っているので、当然だった。
「つ、着いた……! 良かったぁ、はぐれずに済んで!」
幽空はアウトレットモールの明かりを見つけると、ようやく羅門から離れた。
羅門は闇を操り、闇へ潜る鬼である。闇から闇へ移動するなど、造作もなかった。
とは言え、鬼なら誰でもできるというわけではない。案内役の羅門がいなければ、全く見当違いの場所へ出たり、闇から出られなくなったりしてしまう。特に後者の場合、身体的にも精神的にもダメージを負う危険があるため、わざと引き込む時以外は、羅門も同伴すると決めていた。
「いいから早く行って来い。森中を探すんだろ? 俺は外で待ってるから、お前は森中を出口まで追い込んでくれ」
「う、うん! 分かった!」
幽空はアウトレットモールの入口まで飛ぶと、何食わぬ顔で自動ドアをくぐった。
アウトレットモールは夜でも混雑している。さすがの森中も、あの人混みで大ごとを起こすのはためらうだろう。
(さぁ、どう出る? もうお前の逃げ場はないぞ……森中狩人)
「おーい! 羅門、こっちこっち!」
「……お前、よく平気で飯が食えるなァ。誰のヘマで来てやったと思ってんだ?」
「だってお腹減ってたんだもん」
幽空はランチボックスをベンチに置き、空中を漂いながら器用にサンドイッチを食べている。合間に、水筒からカフェオレを注いで飲む。
明らかに、売店で売っているようなランチセットではない。誰かの手作りだった。
「それ、どうした? 盗んだのか?」
「失敬な! 僕は羅門みたいなコソ泥じゃないやい!」
「じゃあ、どこで手に入れた?」
「そ、それは……」
幽空の目が泳ぐ。
羅門は昼間、幽空が森中を追って節木市へ行っていたことを思い出し、全てを察した。
「朱羅か」
ため息まじりに呟く。
図星だったらしく、幽空はビクッと肩を震わせた。
「ぐ、偶然会っちゃったんだよ! せっかく作ってくれたのに、断るわけにはいかないでしょ?!」
「どうだか。お前が食いたいってねだったんじゃねーの?」
ともかく、と羅門は手を差し出した。
「そのサンドイッチ、ひとつ寄越せ。変なもんが入ってないか、毒見してやる。それからランチボックスと水筒、リュックもだ。そのリュックも朱羅に渡されたんだろ? お前のものにしてはデザインが地味すぎるからな」
羅門に言葉に、幽空は「え」と絶句した。
「羅門、ランチボックスと水筒とリュックも食べる気? いくら僕達が鬼でも、お腹壊すと思うけど」
「食わねぇよ。どっかに発信機か盗聴器が仕掛けられてるかもしれねぇから調べるだけだ」
「なーんだ……じゃない! まさか、朱羅を疑ってるの?! 大事な大事な実の家族を!」
「関係ねぇ、今は敵だ。あいつが黒縄か魔石を差し出すなら、話は別だがな」
羅門はランチボックスからサンドイッチを手に取り、ラップをめくって食べる。
朱羅が作り置きしていたチキンの照り焼きとレタス、味付けに自家製のタルタルソースが挟まっている。幽空がパーキングエリアの電子レンジで温めたので、食べるのにちょうどいい温度になっていた。
「あー、うま。朱羅のやつ、いつのまにサンドイッチなんつー洒落たモンまで作るようになったんだ? 腕上げたな」
羅門はモッシャモッシャと、無表情でサンドイッチを平らげる。
さらに闇の中から湯呑みを取り出し、水筒のカフェオレを注いで飲んだ。「くそ甘ぇ」と文句を言いながらも、すぐに二杯目を注いでいた。
「……ねぇ、羅門。毒見だかなんだか言ってたけど、ホントは自分も食べたかっただけなんじゃないの?」
「何言ってんだ、毒見のために食ってるに決まってるだろ? だから、そっちのサーモンのサンドイッチも食っていいか? それも美味そ……毒が入ってるかもしれねぇからな」
「今、美味そうって言いかけなかった?!」
「言ってねぇよ」
「いーや、言ったね! 今度、朱羅に会ったら教えてあげよーっと!」
「だから、あいつは敵だっつってんだろ。堂々と会おうとすんな」
◯
結局、朱羅から渡された物からは何ひとつ、おかしな点は見つからなかった。
当然だ。全て、朱羅が善意で渡したものだったのだから。
「で? 森中は今、どのあたりを走ってる?」
幽空はスマホで地図を見せながら説明した。
「今はだいたいこのへん。もうすぐ反徒湖サービスエリアに着くよ。ここのサービスエリア、すっごいんだよ! 地元のグルメがそろってるフードコートとか、ブランド品がお得に買えるアウトレットモールとか、サービスエリアとは思えないくらい充実してるんだ!」
「へー」
幽空はキラキラと目を輝かせる。三人の中で一番、人間社会を楽しんでいるのは幽空だった。
羅門は心底興味なさそうに、話を聞き流す。逃亡中の森中が呑気にショッピングするとは到底思えない。「素通りするに決まっている」と考えていた。
そこへ、森中を監視していたスズメの一羽が報告に来た。幽空の指先に留まり、「チュンチュン」とさえずる。途端に、幽空は「ホント?!」と満面の笑みを浮かべた。
「森中が反徒湖サービスエリアのアウトレットモールに入ったって! 他のスズメ達が出入り口を見張ってる! 捕まえるなら今だよ!」
「マジかよ」
(森中って、意外と呑気なのか?)
羅門は半信半疑だった。森中が何か企んでいるのかもしれない。
「つーか、やけに嬉しそうだな?」
「べっ、別に、サービスエリアに行けるからって喜んでるんじゃないんだからね? やっと、森中を捕まえられるから喜んでるんだからねっ!」
「……ともかく、移動するか。来い」
羅門は街灯の光が届かない、売店の裏へと幽空をいざなった。
ただでさえ暗い上に、木々がさらに闇を濃くしている。それでも、鬼の二人にはハッキリと景色が見えていた。
「ねぇ、僕だけ飛んで行っちゃダメ?」
「目立つからやめろ。また森中にバレたらどうする?」
「じゃあ、着くまで羅門にしがみついてるから!」
「好きにしろ」
幽空は宣言通り、羅門の腕にしがみつく。いつものことなので、羅門も気にしない。
羅門が闇へ手をかざすと、さらに深い闇がドロリと現れた。鬼である二人にも、その闇の中は見えない。
恐れる幽空に対して、羅門は平然と闇の中へ足を踏み出した。自然と、幽空の腕の力が強くなる。二人の体が完全に闇の中へ入ると、入口は勝手にふさがった。
「暗いぃー! 怖いぃー! 無理ぃー!」
幽空は羅門の肩に顔をうずめ、泣きわめく。紫野ノ瑪なら励ますところを、羅門は無視して突き進んでいった。
やがて闇を抜け、二人は反徒湖サービスエリアの駐車場にたどり着いた。遠目に、アウトレットモールがまばゆい光を放っているのが見える。
念のため確認したが、駐車場に森中のバイクは見当たらなかった。「いちいち駐車場行き来すんの、めんど」と大きさを自在に変えられる魔具のバイクを使っているので、当然だった。
「つ、着いた……! 良かったぁ、はぐれずに済んで!」
幽空はアウトレットモールの明かりを見つけると、ようやく羅門から離れた。
羅門は闇を操り、闇へ潜る鬼である。闇から闇へ移動するなど、造作もなかった。
とは言え、鬼なら誰でもできるというわけではない。案内役の羅門がいなければ、全く見当違いの場所へ出たり、闇から出られなくなったりしてしまう。特に後者の場合、身体的にも精神的にもダメージを負う危険があるため、わざと引き込む時以外は、羅門も同伴すると決めていた。
「いいから早く行って来い。森中を探すんだろ? 俺は外で待ってるから、お前は森中を出口まで追い込んでくれ」
「う、うん! 分かった!」
幽空はアウトレットモールの入口まで飛ぶと、何食わぬ顔で自動ドアをくぐった。
アウトレットモールは夜でも混雑している。さすがの森中も、あの人混みで大ごとを起こすのはためらうだろう。
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