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第15話(第2部 第4話)「魔弾の射手」
陸
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森中が何を後悔しているのか、陽斗がそれとなく聞き出そうとした、その時
「「森中ァッ!」」
と、霧の中から白い影と赤い影……蒼劔と朱羅が、同時に森中へ襲いかかった。
「なっ?! 俺の気配は、術で消しとるはず……?!」
森中は陽斗の時と同じように、反射的に蒼劔へ銃を向ける。
が、今度は森中が発砲するより早く、蒼劔が刀で銃を切断した。銃は縦に真っ二つに割れ、「ケケケ」と不気味に笑いながら霧散した。
「貴様の気配など、知るか!」
「我々は陽斗殿をお守りするべく、馳せ参じたまで!」
間髪入れず、朱羅が森中のフルフェイスヘルメットを剥ぎ取り、オダマリハリセンを振りかぶる。
今、森中は丸腰だ。魔弾が憑依した狙撃銃を失い、サバイバルナイフは陽斗を拘束する前に懐へ仕舞ってしまった。天空の助けを借りる余裕もない。
これで詰み……かと思いきや、森中はズボンのポケットから小型の拳銃を抜き取り、オダマリハリセンを撃ち抜いた。
拳銃が銃身から歯を見せ「ケケケ」と笑う。狙撃銃もろとも消えたはずの魔弾が、一瞬で拳銃へと移っていた。
「天空! 砂を喚べ!」
「ったく、式神使いが荒い主様だぜ。どこのアベに似たんだか」
「ごちゃごちゃ抜かしとらんと、早う!」
「へーい」
天空は蒼劔と朱羅に砂嵐を吐きつける。二人は身動きが取れず、後ずさる。
森中はその隙に陽斗を手離し、家の塀をよじ登った。人並外れた身体能力で、軽快に走り去っていく。
「っ! 待てっ!」
「はっ! 誰が待つかいな! これ以上、商売道具を消されたらたまらんわ!」
蒼劔達が森中を見送ることしかできない中、気を失っていた幽空が目を覚ました。まぶたを重く開き、状況を確認する。森中を追おうとしたが、片翼が機能しないせいで動けなかった。
やむなく、電線の上で呑気に夕日を眺めていたスズメの群れに声をかけた。
「君達、あの男を追ってくれる?」
「チュチュンッ」
スズメの群れは素直に応じ、飛び立つ。
夕方は鳥が集まりやすい。どの群れが幽空の差し金かは、命じた幽空本人にしか分からなかった。
群れが森中を追っていくのを見て安心したのか、幽空は再び意識を失った。
◯
幽空が目を覚ますと、陽斗の部屋にうつ伏せで浮いていた。
布団の上で寝られないのを不憫に思われたのか、背中に薄手のブランケットがかけられている。意識を失ってからそこそこ時間が経ったのか、手と翼に受けた傷はふさがっていた。
「あ! 幽空君、起きたよ!」
「幽空お兄様、おかげんはいかがですか?」
部屋には陽斗と朱羅の他にも、蒼劔、黒縄が集まっていた。
幽空は折れた骨の痛みを耐え、はにかんだ。
「まだ体のあっちこっち痛いけど、平気。ハルト君がまた霊力を分けてくれたの?」
「そうだよ。蒼劔君の妖力は危ないし、黒縄君はケチだし、朱羅さんは分けられるほど妖力を持ってないし、ごだ……じゃなくて、無限大さんは部屋から出たがらないしで、僕しかあげられる人がいなかったんだよね」
「ごめんねぇ。またしんどい思いをさせて」
「大丈夫! 朱羅さんが作ってくれたオヤツ食べたから、すっかり元気になったよ! 幽空君にも、後で持ってきてあげるからね」
陽斗はニッと笑う。本当は朱羅のオヤツでは回復しきれないほど消耗していたのだが、「幽空君を心配させたくない」と黙っておいた。
幽空は陽斗の言葉を信じ、安堵した。
「ところで黒縄、何で生きてるのぉ? 森中がわざわざ節木荘に一発撃ったの、黒縄を狙ったからだよねぇ?」
「魔石が勝手に治した。あンなチート野郎に簡単にやられてたまるかよ」
「さすがでございます、黒縄様! 頭を狙撃された程度では倒れられませんね!」
「いや……頭撃たれて平気って、十分チートだと思うけど」
それで、と蒼劔が尋ねた。
「これからどうする? 森中を追うか?」
「ヤツを仕留めるなら、力になるぜ。色々世話になったからなァ」
黒縄も撃たれたこめかみをつつく。
幽空は「ちょっと待ってて」と窓を開けた。かけていたブランケットが重力に従い、畳の上へ落ちた。
すると、いつからいたのか、ベランダの柵にスズメが一羽止まっていた。幽空が森中を追うよう頼んだ、スズメの群れの一員だ。
幽空はしばしスズメと会話すると、表情を曇らせた。
「……追うけど、捕まえるのは諦めるよ。森中が節木市を出たって。今、バイクで高速道路を走ってるみたい。そろそろスズメ達が僕の手先だってバレるかもしれないし、僕も急いで合流しないと。僕一人で捕らえられなかったのは悔しいけど、諦めて協会からの応援を待つよ」
「ンだよ。結局、身内しか信用できねーってか?」
「それもあるけど……僕は君達のことを調べるよう、会長から命令されている。せっかく助けてもらったのに、恩を仇で返すようなマネはしたくない」
そう言うと、幽空はベランダへ出た。初夏のぬるい風が部屋に吹き込んだ。
「じゃあ、僕は行くから。助けてくれてありがとう」
「お待ちください! せめて、これを!」
朱羅は慌てて床を通り抜けると、台所から保冷剤入りのランチボックスを持ってきた。中にはラップで包んだサンドイッチと、温かいカフェオレが注がれた水筒が入っていた。
「幽空お兄様が目を覚まされたら食べていただこうと、用意していたものです。お夕飯か、お夜食にぜひ。サンドイッチは温めて食べても美味しいですよ」
「わぁー! ありがとう、朱羅! 僕、お腹ぺこぺこだったんだぁ! 森中に見つからないよう、こっそり食べるね!」
幽空は大喜びでランチボックスを受け取る。落とさないよう、朱羅から借りたリュックに入れた。
「……ごめんね、朱羅。久しぶりに会えたのに、ゆっくりできなくて。しかも、僕達敵同士になっちゃったし」
「お気になさらないでください。たとえ敵でも、私達は家族ですよ」
「朱羅ぁ……!」
幽空はうりゅうりゅと涙をにじませ、朱羅の頭に抱きついた。
「うわぁぁーん! 朱羅ぁぁー! 自慢の弟よぉぉぉー! この前は騙してごめんねぇぇー! 怒ってるぅー?! ねぇ、怒ってるぅぅー?!」
「ははは、怒ってませんよ」
「ほんっっっとごめんねぇぇー! 紫野ノ瑪と羅門の分も、僕が謝るからぁぁぁー!」
号泣し、朱羅の頭をわしゃわしゃとなでる。血のつながりのない弟が、よほど可愛いのだろう。
「いいから、とっとと行け。森中が逃げるぞ」
「ふぐぅぅ……良かったねぇ、二人とも。良かったねぇ……!」
「陽斗、なぜお前まで泣く?」
「だってぇ……!」
幽空はひとしきり朱羅を愛でると、名残惜しそうに離れた。
「全部終わったら、紫野ノ瑪と羅門を連れて会いに来るよ。あの二人がなんて言おうと、朱羅がしたいようにすればいいんだからね? 僕は黒縄のことが嫌いだけど、朱羅がそいつに仕えたいって決めたなら、応援する」
「ありがとうございます。どうか、お元気で」
幽空は手を振り、スズメと共に飛び去った。
白い翼が夕日に照らされ、オレンジ色に輝いていた。
(第15.5話(第2部 第4.5話)へ続く)
「「森中ァッ!」」
と、霧の中から白い影と赤い影……蒼劔と朱羅が、同時に森中へ襲いかかった。
「なっ?! 俺の気配は、術で消しとるはず……?!」
森中は陽斗の時と同じように、反射的に蒼劔へ銃を向ける。
が、今度は森中が発砲するより早く、蒼劔が刀で銃を切断した。銃は縦に真っ二つに割れ、「ケケケ」と不気味に笑いながら霧散した。
「貴様の気配など、知るか!」
「我々は陽斗殿をお守りするべく、馳せ参じたまで!」
間髪入れず、朱羅が森中のフルフェイスヘルメットを剥ぎ取り、オダマリハリセンを振りかぶる。
今、森中は丸腰だ。魔弾が憑依した狙撃銃を失い、サバイバルナイフは陽斗を拘束する前に懐へ仕舞ってしまった。天空の助けを借りる余裕もない。
これで詰み……かと思いきや、森中はズボンのポケットから小型の拳銃を抜き取り、オダマリハリセンを撃ち抜いた。
拳銃が銃身から歯を見せ「ケケケ」と笑う。狙撃銃もろとも消えたはずの魔弾が、一瞬で拳銃へと移っていた。
「天空! 砂を喚べ!」
「ったく、式神使いが荒い主様だぜ。どこのアベに似たんだか」
「ごちゃごちゃ抜かしとらんと、早う!」
「へーい」
天空は蒼劔と朱羅に砂嵐を吐きつける。二人は身動きが取れず、後ずさる。
森中はその隙に陽斗を手離し、家の塀をよじ登った。人並外れた身体能力で、軽快に走り去っていく。
「っ! 待てっ!」
「はっ! 誰が待つかいな! これ以上、商売道具を消されたらたまらんわ!」
蒼劔達が森中を見送ることしかできない中、気を失っていた幽空が目を覚ました。まぶたを重く開き、状況を確認する。森中を追おうとしたが、片翼が機能しないせいで動けなかった。
やむなく、電線の上で呑気に夕日を眺めていたスズメの群れに声をかけた。
「君達、あの男を追ってくれる?」
「チュチュンッ」
スズメの群れは素直に応じ、飛び立つ。
夕方は鳥が集まりやすい。どの群れが幽空の差し金かは、命じた幽空本人にしか分からなかった。
群れが森中を追っていくのを見て安心したのか、幽空は再び意識を失った。
◯
幽空が目を覚ますと、陽斗の部屋にうつ伏せで浮いていた。
布団の上で寝られないのを不憫に思われたのか、背中に薄手のブランケットがかけられている。意識を失ってからそこそこ時間が経ったのか、手と翼に受けた傷はふさがっていた。
「あ! 幽空君、起きたよ!」
「幽空お兄様、おかげんはいかがですか?」
部屋には陽斗と朱羅の他にも、蒼劔、黒縄が集まっていた。
幽空は折れた骨の痛みを耐え、はにかんだ。
「まだ体のあっちこっち痛いけど、平気。ハルト君がまた霊力を分けてくれたの?」
「そうだよ。蒼劔君の妖力は危ないし、黒縄君はケチだし、朱羅さんは分けられるほど妖力を持ってないし、ごだ……じゃなくて、無限大さんは部屋から出たがらないしで、僕しかあげられる人がいなかったんだよね」
「ごめんねぇ。またしんどい思いをさせて」
「大丈夫! 朱羅さんが作ってくれたオヤツ食べたから、すっかり元気になったよ! 幽空君にも、後で持ってきてあげるからね」
陽斗はニッと笑う。本当は朱羅のオヤツでは回復しきれないほど消耗していたのだが、「幽空君を心配させたくない」と黙っておいた。
幽空は陽斗の言葉を信じ、安堵した。
「ところで黒縄、何で生きてるのぉ? 森中がわざわざ節木荘に一発撃ったの、黒縄を狙ったからだよねぇ?」
「魔石が勝手に治した。あンなチート野郎に簡単にやられてたまるかよ」
「さすがでございます、黒縄様! 頭を狙撃された程度では倒れられませんね!」
「いや……頭撃たれて平気って、十分チートだと思うけど」
それで、と蒼劔が尋ねた。
「これからどうする? 森中を追うか?」
「ヤツを仕留めるなら、力になるぜ。色々世話になったからなァ」
黒縄も撃たれたこめかみをつつく。
幽空は「ちょっと待ってて」と窓を開けた。かけていたブランケットが重力に従い、畳の上へ落ちた。
すると、いつからいたのか、ベランダの柵にスズメが一羽止まっていた。幽空が森中を追うよう頼んだ、スズメの群れの一員だ。
幽空はしばしスズメと会話すると、表情を曇らせた。
「……追うけど、捕まえるのは諦めるよ。森中が節木市を出たって。今、バイクで高速道路を走ってるみたい。そろそろスズメ達が僕の手先だってバレるかもしれないし、僕も急いで合流しないと。僕一人で捕らえられなかったのは悔しいけど、諦めて協会からの応援を待つよ」
「ンだよ。結局、身内しか信用できねーってか?」
「それもあるけど……僕は君達のことを調べるよう、会長から命令されている。せっかく助けてもらったのに、恩を仇で返すようなマネはしたくない」
そう言うと、幽空はベランダへ出た。初夏のぬるい風が部屋に吹き込んだ。
「じゃあ、僕は行くから。助けてくれてありがとう」
「お待ちください! せめて、これを!」
朱羅は慌てて床を通り抜けると、台所から保冷剤入りのランチボックスを持ってきた。中にはラップで包んだサンドイッチと、温かいカフェオレが注がれた水筒が入っていた。
「幽空お兄様が目を覚まされたら食べていただこうと、用意していたものです。お夕飯か、お夜食にぜひ。サンドイッチは温めて食べても美味しいですよ」
「わぁー! ありがとう、朱羅! 僕、お腹ぺこぺこだったんだぁ! 森中に見つからないよう、こっそり食べるね!」
幽空は大喜びでランチボックスを受け取る。落とさないよう、朱羅から借りたリュックに入れた。
「……ごめんね、朱羅。久しぶりに会えたのに、ゆっくりできなくて。しかも、僕達敵同士になっちゃったし」
「お気になさらないでください。たとえ敵でも、私達は家族ですよ」
「朱羅ぁ……!」
幽空はうりゅうりゅと涙をにじませ、朱羅の頭に抱きついた。
「うわぁぁーん! 朱羅ぁぁー! 自慢の弟よぉぉぉー! この前は騙してごめんねぇぇー! 怒ってるぅー?! ねぇ、怒ってるぅぅー?!」
「ははは、怒ってませんよ」
「ほんっっっとごめんねぇぇー! 紫野ノ瑪と羅門の分も、僕が謝るからぁぁぁー!」
号泣し、朱羅の頭をわしゃわしゃとなでる。血のつながりのない弟が、よほど可愛いのだろう。
「いいから、とっとと行け。森中が逃げるぞ」
「ふぐぅぅ……良かったねぇ、二人とも。良かったねぇ……!」
「陽斗、なぜお前まで泣く?」
「だってぇ……!」
幽空はひとしきり朱羅を愛でると、名残惜しそうに離れた。
「全部終わったら、紫野ノ瑪と羅門を連れて会いに来るよ。あの二人がなんて言おうと、朱羅がしたいようにすればいいんだからね? 僕は黒縄のことが嫌いだけど、朱羅がそいつに仕えたいって決めたなら、応援する」
「ありがとうございます。どうか、お元気で」
幽空は手を振り、スズメと共に飛び去った。
白い翼が夕日に照らされ、オレンジ色に輝いていた。
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