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第14.5話(第2部 第3.5話)「紫野ノ瑪の過去〈雷獣降る戦場〉」
肆
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紫一郎は右足を軸に起き上がり、跳躍した。
家臣達の頭上を軽々と飛び越え、敵陣へ槍を穿つ。紫電を帯びた槍撃は轟音と共に一帯を破壊し尽くした。
攻撃をまともに受けた兵は跡形もなく、かろうじて直撃を免れた兵も痺れて動けない。圧倒的な力を前に、完全に戦意を失っていた。
「鬼だ……茄子紺の兵が、鬼になった……!」
「あれは東の当主ではないか? 妖術を使う など、聞いておらんぞ!」
「退避! 退避ーッ!」
敵は体勢を立て直そうと、散開する。
今の紫一郎が見逃すはずもなく、一人残らず仕留めた。
◯
紫一郎の雷は、後衛の嵐真にも見えていた。
「あれは何の光だろう? 雷にしては妙な動きをしているような……」
そこへどこからともなく、前衛の伝令が戻ってきた。
「申し上げます。たった今、前衛の隊が全滅しました」
「全滅? この短時間で?」
「はい」
嵐真を含め、周囲はどよめく。
前衛には嵐真ほどの強者は配置していない。必要ないと思っていたからだ。それがこうも簡単に打ち負かされるとは予想外だった。
伝令は続けて、こうも言った。
「しかも、実際に戦っていたのは東紫一郎のみです」
「なに? 前の伝令では、奴は落雷で死んだと申しておらんかったか?」
「どうやら息を吹き返したようです。額と後頭部に、ツノと思しき物体が生えておりました。信じがたいですが、鬼として蘇ったものかと」
途端に、兵達から笑いが起こった。
「そんな馬鹿な!」
「ツノだと? 見間違えたに決まっている!」
「落雷の衝撃で気がおかしくなったのではないか?」
伝令は見た事実をそのまま伝えたのだが、どうも冗談だと思われたらしい。
桜の森から出られなくなる、という怪現象に遭遇した嵐真ですら、
「そうか、そうか。鬼に見えるくらい強いなら、ぜひ戦ってみたいね」
と苦笑していた。
「そう……ですよね。鬼なんているわけないですよね。混乱させてしまい、申し訳ございませんでした」
「気にすんなって。なかなか面白い冗談だったぜ」
伝令も自分で言っていて自信がなくなってきたのか、自嘲気味に笑う。
しかしそれは演技で、内心では
(……バァーカ。他ならぬ鬼の俺様が言ってンだぜ? 冗談なわけあるかよ)
と、嵐真や兵達を馬鹿にしていた。
陣笠で髪と顔を隠しているが、彼は紫一郎の命を狙っていた赤髪の賊だった。山桜に命じられ、今度こそ紫一郎の命を奪わんと先遣隊に紛れていたのだ。
何も知らない嵐真は、彼の働きを労った。
「何はともあれ、伝令ご苦労様。よく知らせてくれたね。山桜殿にも伝えに行ってくれるかい? あの方は冗談を嫌うから、鬼のくだりは省略した方がいいよ」
「承知しました」
ところで、と赤髪の賊は兵達に目をやった。
「護衛に兵を一人借りてもよろしいでしょうか? 山桜殿がいらっしゃるのは敵陣の真っ只中……拙者一人では心許のうございますから」
「構わないよ。好きなの連れて行って」
赤髪の賊は誰を連れて行くか迷うそぶりを見せたのち、一番大柄な兵に「来い」と小声でささやいた。
「山桜は終いだ。撤収するぞ」
「うん。分かったよ、兄ちゃん」
二人は嵐真の隊から離れ、スッと姿を消す。
直後、前衛から紫一郎が突進し、笑っていた兵達を雷撃と共に貫いた。
◯
その様子を、東家の臣下と兵達は呆然と見つめていた。
あれだけ恐れていた嵐真の部隊が、紫一郎ただ一人の手によって蹂躙されていく。その様は圧巻というより、さらなる恐怖に近かった。
「……あれは、本当に紫一郎様なのか?」
「信じられん。もはや、雷神の所業ではないか」
「だが、私は見たぞ! 紫一郎様が紫の雷となり、敵陣へ飛んでいく瞬間を!」
紫一郎が最初に敵陣へ跳躍した時、臣下達は雷が空へ走ったのかと思った。やがて紫一郎の遺体が消えていることに気づくと、「あれは紫一郎様だったのだ」と分かった。
紫一郎の動きは俊敏で、彼らの目には紫電が地面を駆け回っているように見える。負傷した嵐真を彼の部下達が運び出していたが、巻き添えになるのを恐れ、誰もトドメを刺しに行こうとはしなかった。
「伝令! 紫一郎様はいらっしゃいますか?」
そこへ茄子紺からの伝令が駆け寄ってきた。紫一郎を探し、きょろきょろと兵達を見回している。
「……紫一郎様は見てのとおり、お忙しい。代わりに我々が要件を聞こう」
臣下が戦っている紫一郎を指差してやると、伝令は「え? え?」と困惑した様子で二度見、三度見した。
「あれ、紫一郎様なんですか?」
「そうだ」
「……紫一郎様、人間やめちゃったんですか?」
「かもしれん」
伝令は愕然と、紫一郎を凝視する。
やがて自分の責務を思い出し、ハッとした。
「失礼しました! 本隊より伝令です!」
「申せ」
「茄子紺の城が山桜の本隊に囲まれました。善戦はしておりますが、一刻の猶予もございません。至急、応援を頼みます」
「承知した。今すぐ向かおう」
要件を聞いた臣下は「紫一郎様ぁー!」と声を張り上げ、戦っている紫一郎にも伝えた。
「我々は茄子紺様の応援に参りますぅー! 紫一郎様もお済みになりましたら、向かわれませぇー!」
「……」
紫一郎は声に反応し、臣下の方を向く。
その隙に、残った嵐真の兵達が襲いかかった。
「覚悟!」
「嵐真様の仇!」
「……」
紫一郎は嵐真の兵達には一瞥もくれず、右足を踏み鳴らす。地面から無数の紫電が走り、残った兵達を貫いた。
悲痛な声が平原中に響き渡る。容赦ない追い討ちに、一同は絶句した。
ほどなくして悲鳴はやみ、平原は静まった。何かが焼き焦げた、嫌な臭いが風に乗って漂ってきた。
紫一郎は城がある方角へ跳躍し、消えた。
「……紫一郎様も伝令の報告を聞いていたのでしょうか?」
「あんな距離からか?」
「今の紫一郎様なら、何ができても不思議ではない。我々も城へ急ごうぞ」
臣下は兵を先導し、城へ向かう。
兵達は鬼になった紫一郎を目の当たりにし、戦意を失っていたものの、
「今裏切ったら、紫一郎様に殺されるかもしれない」
「どうせ死ぬなら、戦果を上げてからの方がいい」
と半ば諦め、大人しくついて行った。
家臣達の頭上を軽々と飛び越え、敵陣へ槍を穿つ。紫電を帯びた槍撃は轟音と共に一帯を破壊し尽くした。
攻撃をまともに受けた兵は跡形もなく、かろうじて直撃を免れた兵も痺れて動けない。圧倒的な力を前に、完全に戦意を失っていた。
「鬼だ……茄子紺の兵が、鬼になった……!」
「あれは東の当主ではないか? 妖術を使う など、聞いておらんぞ!」
「退避! 退避ーッ!」
敵は体勢を立て直そうと、散開する。
今の紫一郎が見逃すはずもなく、一人残らず仕留めた。
◯
紫一郎の雷は、後衛の嵐真にも見えていた。
「あれは何の光だろう? 雷にしては妙な動きをしているような……」
そこへどこからともなく、前衛の伝令が戻ってきた。
「申し上げます。たった今、前衛の隊が全滅しました」
「全滅? この短時間で?」
「はい」
嵐真を含め、周囲はどよめく。
前衛には嵐真ほどの強者は配置していない。必要ないと思っていたからだ。それがこうも簡単に打ち負かされるとは予想外だった。
伝令は続けて、こうも言った。
「しかも、実際に戦っていたのは東紫一郎のみです」
「なに? 前の伝令では、奴は落雷で死んだと申しておらんかったか?」
「どうやら息を吹き返したようです。額と後頭部に、ツノと思しき物体が生えておりました。信じがたいですが、鬼として蘇ったものかと」
途端に、兵達から笑いが起こった。
「そんな馬鹿な!」
「ツノだと? 見間違えたに決まっている!」
「落雷の衝撃で気がおかしくなったのではないか?」
伝令は見た事実をそのまま伝えたのだが、どうも冗談だと思われたらしい。
桜の森から出られなくなる、という怪現象に遭遇した嵐真ですら、
「そうか、そうか。鬼に見えるくらい強いなら、ぜひ戦ってみたいね」
と苦笑していた。
「そう……ですよね。鬼なんているわけないですよね。混乱させてしまい、申し訳ございませんでした」
「気にすんなって。なかなか面白い冗談だったぜ」
伝令も自分で言っていて自信がなくなってきたのか、自嘲気味に笑う。
しかしそれは演技で、内心では
(……バァーカ。他ならぬ鬼の俺様が言ってンだぜ? 冗談なわけあるかよ)
と、嵐真や兵達を馬鹿にしていた。
陣笠で髪と顔を隠しているが、彼は紫一郎の命を狙っていた赤髪の賊だった。山桜に命じられ、今度こそ紫一郎の命を奪わんと先遣隊に紛れていたのだ。
何も知らない嵐真は、彼の働きを労った。
「何はともあれ、伝令ご苦労様。よく知らせてくれたね。山桜殿にも伝えに行ってくれるかい? あの方は冗談を嫌うから、鬼のくだりは省略した方がいいよ」
「承知しました」
ところで、と赤髪の賊は兵達に目をやった。
「護衛に兵を一人借りてもよろしいでしょうか? 山桜殿がいらっしゃるのは敵陣の真っ只中……拙者一人では心許のうございますから」
「構わないよ。好きなの連れて行って」
赤髪の賊は誰を連れて行くか迷うそぶりを見せたのち、一番大柄な兵に「来い」と小声でささやいた。
「山桜は終いだ。撤収するぞ」
「うん。分かったよ、兄ちゃん」
二人は嵐真の隊から離れ、スッと姿を消す。
直後、前衛から紫一郎が突進し、笑っていた兵達を雷撃と共に貫いた。
◯
その様子を、東家の臣下と兵達は呆然と見つめていた。
あれだけ恐れていた嵐真の部隊が、紫一郎ただ一人の手によって蹂躙されていく。その様は圧巻というより、さらなる恐怖に近かった。
「……あれは、本当に紫一郎様なのか?」
「信じられん。もはや、雷神の所業ではないか」
「だが、私は見たぞ! 紫一郎様が紫の雷となり、敵陣へ飛んでいく瞬間を!」
紫一郎が最初に敵陣へ跳躍した時、臣下達は雷が空へ走ったのかと思った。やがて紫一郎の遺体が消えていることに気づくと、「あれは紫一郎様だったのだ」と分かった。
紫一郎の動きは俊敏で、彼らの目には紫電が地面を駆け回っているように見える。負傷した嵐真を彼の部下達が運び出していたが、巻き添えになるのを恐れ、誰もトドメを刺しに行こうとはしなかった。
「伝令! 紫一郎様はいらっしゃいますか?」
そこへ茄子紺からの伝令が駆け寄ってきた。紫一郎を探し、きょろきょろと兵達を見回している。
「……紫一郎様は見てのとおり、お忙しい。代わりに我々が要件を聞こう」
臣下が戦っている紫一郎を指差してやると、伝令は「え? え?」と困惑した様子で二度見、三度見した。
「あれ、紫一郎様なんですか?」
「そうだ」
「……紫一郎様、人間やめちゃったんですか?」
「かもしれん」
伝令は愕然と、紫一郎を凝視する。
やがて自分の責務を思い出し、ハッとした。
「失礼しました! 本隊より伝令です!」
「申せ」
「茄子紺の城が山桜の本隊に囲まれました。善戦はしておりますが、一刻の猶予もございません。至急、応援を頼みます」
「承知した。今すぐ向かおう」
要件を聞いた臣下は「紫一郎様ぁー!」と声を張り上げ、戦っている紫一郎にも伝えた。
「我々は茄子紺様の応援に参りますぅー! 紫一郎様もお済みになりましたら、向かわれませぇー!」
「……」
紫一郎は声に反応し、臣下の方を向く。
その隙に、残った嵐真の兵達が襲いかかった。
「覚悟!」
「嵐真様の仇!」
「……」
紫一郎は嵐真の兵達には一瞥もくれず、右足を踏み鳴らす。地面から無数の紫電が走り、残った兵達を貫いた。
悲痛な声が平原中に響き渡る。容赦ない追い討ちに、一同は絶句した。
ほどなくして悲鳴はやみ、平原は静まった。何かが焼き焦げた、嫌な臭いが風に乗って漂ってきた。
紫一郎は城がある方角へ跳躍し、消えた。
「……紫一郎様も伝令の報告を聞いていたのでしょうか?」
「あんな距離からか?」
「今の紫一郎様なら、何ができても不思議ではない。我々も城へ急ごうぞ」
臣下は兵を先導し、城へ向かう。
兵達は鬼になった紫一郎を目の当たりにし、戦意を失っていたものの、
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