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第13話(第2部 第2話)「新入生ハント」
伍:チャーリー(蒼劔)ゲーム
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チャーリーゲームを始めるには、道具を準備しなくてはならない。
まず、白い紙を用意する。真ん中から十字に線を引き、紙を四つのエリアに区切る。
次に、区切ったエリアごとに「YES」「NO」と書く。「YES」は「YES」、「NO」は「NO」と対角になるように書き入れること。
最後に、二本の鉛筆を線の上に十字に置く。この鉛筆が「YES」もしくは「NO」に動くことによって、チャーリーにした質問の答えが分かる。
「よし、完成! 紙の近くに座ってくれたまえ!」
準備はチャーリーゲームのやり方を知っている岡本が済ませた。
皆は椅子を持ち寄り、紙を置いた机の周りに座る。蒼劔、不知火、間山は机の近くに立って、成り行きを見守っていた。
「それでは始めよう。くれぐれも息を鉛筆に当てたり、体を机にぶつけないよう気をつけてくれたまえよ?」
「はーい」
陽斗は言われた通り、鼻と口を手で覆う。他のメンバーも鉛筆に息を吹きかけないよう、静まり返った。
岡本は「おっほん」と咳払いすると、英語で呪文を唱えた。
「チャーリー、チャーリー、アーユーヒア?」
「……」
何も起こらない。
岡本は再度、呪文を唱えた。
「チャーリー、チャーリー、アーユーヒア?」
「……」
「ヘイ、チャーリー! アーユーヒア?!」
その後もめげずに唱え続ける。
次第に、一同の間に諦めムードが漂い始めた。
「やっぱり無理っすよ。チャーリー、全世界で引っ張りだこなんすから」
「あーあ。来てくれると思ったんだけどなぁ」
「しゃらっぷ! 最終下校まで粘るんだよ!」
岡本と成田達が言い争っている隙に、蒼劔は陽斗に尋ねた。
「なぁ、陽斗。岡本はさっきから何と言っているんだ?」
「"チャーリーさん、ここにいますか?"って言ってるんだよ。反応がないってことは、まだ来てないのかなぁ?」
陽斗は隣に座っている成田に聞こえないよう、小声で教える。
すると飯沼も小声で蒼劔に言った。
「贄原君の霊力に釣られて、本当に悪霊が来ると厄介だわ。蒼劔、あんたが動かして頂戴」
「……仕方ないな」
蒼劔は机へ歩み寄ると、堂々と鉛筆を手に取り、持ち上げた。
小声で言い争っていた成田達の目が、鉛筆に釘づけになる。
「動いた?!」
「というか、浮いた?!」
「チャーリーだ! チャーリーが来たのだよ!」
「カメラ、カメラ!」
チャーリーゲーム信用派のテンションが上がる中、蒼劔は鉛筆を持ち上げたままオロオロとしていた。
英語が読めないため、「YES」と「NO」のどちらに鉛筆を置いたらいいのか分からないのだ。
「おい、ここからどうすればいいんだ?」
「芯を右上か左下に向けて置いて!」
飯沼は声をひそめ、必死に指示する。
要するに「YES」の字に向けて置けば良かったのだが、
「こうか?」
と、蒼劔が右上に向けて置いた鉛筆は紙の上でコロコロと半回転し、「NO」を差してしまった。
「NO?! こんなに動いてるのに?!」
「絶対嘘じゃん!」
「これがデビルズジョークなのか?!」
案の定、成田達はざわつく。
近くで見ていた間山も口を手で押さえ、笑いをこらえていた。
「蒼劔、そっちじゃない! 右上!」
「分かっている! 勝手に転がったんだ!」
蒼劔は再度鉛筆を持ち上げ、「YES」に向けて置こうとする。
しかし何度置いても鉛筆は転がり、「NO」を差し続けた。
「何だこの執拗なNOアピールは?!」
「いったいどんな意味が?!」
予想外の事態に、成田達は困惑を隠せない。間山に至ってはその場でしゃがみ、陽斗達に背を向けてこっそり爆笑していた。
結局、蒼劔は鉛筆を置くのを諦め、転がらないよう指で押さえることにした。
◯
鉛筆が正常に「YES」を差すと、再び部室は静まり返った。
「さて、無事にチャーリーが来たことだし、一人ずつ質問していこうじゃないか。二星君から時計回りでいいかね?」
新入生に対する岡本なりの気づかいだったが、二星は慌てて断った。
「あ、私は最後でいいです。部長さんからどうぞ」
「おや、いいのかい?」
岡本は「それじゃあ、遠慮なく」と質問した。
「オカ研は今年、部員を四人揃えられるかい?」
岡本をよく知らない二星以外は、思わず顔を見合わせる。オカルト好きの岡本がオカルト関係ではない質問をしたのは、意外だった。
「部長が部活のことを聞くなんててっきり、異形の正体とか宇宙人は本当にいるかとか聞くんだと思ってました」
「心外だなぁ。私はこれでも部長だよ? 部のことを一番……ではないが、それなりに考えているつもりだとも」
それに、と岡本はニヤリと口角を吊り上げた。
「謎は自分で探究するから楽しいんじゃないか! 答えだけ教えてもらったって、つまらないだろう?!」
「ははっ……部長らしいっすね」
どこまでもオカルトファーストの岡本に、成田達は呆れを通り越し、尊敬すらした。
「っていうか、日本語で質問して大丈夫なんすね。てっきり俺達も英語で質問しなくちゃいけないのかと思ってたっすけど」
「最初だけだよ。悪魔はあらゆる言語に精通しているからね、日本語でも宇宙語でも平気さ」
蒼劔は「むしろありがたい」と、岡本に感謝した。英語で質問されては、その都度陽斗か飯沼に通訳してもらわなくてはいけなくなる。
蒼劔は希望も込めて、「YES」に鉛筆を向けた。先程のトラブルのおかげで、なんとなく「YES」と「NO」が「はい」と「いいえ」という意味だと分かってきた。
「YESですって! これで廃部は免れましたね!」
オカ研が存続すると分かり、一同は喜んだ。
「暗梨ちゃん、ちゃんと新しい部員連れて来てくれるんだ……良かったぁ」
「いや、人数が揃うってだけで、彼女が入部するかもしれないだろ?」
「何はともあれ、オカ研はしばらく安泰だ!」
そのあまりの喜びように、
「これで部員が揃わなかったら申し訳ないな」
と、蒼劔は罪悪感を覚えた。
「では次、成田君」
「うっし! なーに聞こっかなー。俺もオカルト以外のこと聞いちゃおうかなー」
成田はチラチラと神服部に視線を向けつつ、質問した。
「えーっと……神服部ちゃんは今、好きな人がいますか?」
「うぇっ?! 何で私?!」
神服部は顔を真っ赤にして、成田を振り返る。
成田はニヤニヤとほくそ笑んでいた。
「だって神服部ちゃん、俺が聞いてもはぐらかすじゃん? こりゃもう、チャーリーに聞くしかねー! って思ってさ」
「もー! この前、いないって言ったでしょ! 別の質問にしてよ!」
神服部は恥ずかしそうに憤慨する。
蒼劔は成田が別の質問に変えるまで待とうとしたが、
「……」
飯沼が右上に人差し指を向けていた。
YESを差す合図だ。
「いいのか?」
「……」
飯沼は周りに気づかれないよう、わずかに首を縦に振る。
蒼劔は飯沼の意図が読めないまま、鉛筆を別の「YES」へ移動させた。
「ほらー! やっぱりいるぅー!」
「ウソウソ! ホントにいないんだってば!」
成田はこれ見よがしに紙を指差す。
神服部は慌てて鉛筆を「NO」に移動させようとしたが、蒼劔の腕力には敵わなかった。
「な、何で?! 全然動かないんだけど!」
「チャーリーが来てるんだから、勝手に動かせるわけないだろー?」
「そうですよー、先輩。素直になりましょー?」
岡本と二星はヘラヘラと笑う。もはや鉛筆が動かない程度では動じないらしい。
遠井だけはわずらわしそうに、神服部を睨んだ。
「やめろよ、わざとらしい。どうせ演技だろ?」
「違うの! ホントに動かないんだって!」
神服部は諦めずに鉛筆を動かそうとするが、いくら力を込めても鉛筆はビクともしない。
そのうち手の力が底を尽き、諦めて席に戻った。
「次は神服部君、よろしくぅ!」
「……じゃあお返しに聞きますけど、成田君には好きな人がいますか?」
「はい、いまーす!」
「成田君が答えちゃダメでしょ?!」
蒼劔は本人が答えた通り、鉛筆を「YES」へ動かす。
念のため飯沼を確認すると、「よくやった」と言わんばかりに、膝の上で親指をグッと立てていた。
(飯沼は何がしたいんだ……?)
(神服部さんはどう思ってるか知らないけど、成田君は間違いなく神服部さんに気があるのよね……私にはこれくらいしか協力できないけど、早くくっつかないかしら?)
飯沼が仲人ムーブを見せる一方、蒼劔は訳がわからず、ただただ首をひねっていた。
まず、白い紙を用意する。真ん中から十字に線を引き、紙を四つのエリアに区切る。
次に、区切ったエリアごとに「YES」「NO」と書く。「YES」は「YES」、「NO」は「NO」と対角になるように書き入れること。
最後に、二本の鉛筆を線の上に十字に置く。この鉛筆が「YES」もしくは「NO」に動くことによって、チャーリーにした質問の答えが分かる。
「よし、完成! 紙の近くに座ってくれたまえ!」
準備はチャーリーゲームのやり方を知っている岡本が済ませた。
皆は椅子を持ち寄り、紙を置いた机の周りに座る。蒼劔、不知火、間山は机の近くに立って、成り行きを見守っていた。
「それでは始めよう。くれぐれも息を鉛筆に当てたり、体を机にぶつけないよう気をつけてくれたまえよ?」
「はーい」
陽斗は言われた通り、鼻と口を手で覆う。他のメンバーも鉛筆に息を吹きかけないよう、静まり返った。
岡本は「おっほん」と咳払いすると、英語で呪文を唱えた。
「チャーリー、チャーリー、アーユーヒア?」
「……」
何も起こらない。
岡本は再度、呪文を唱えた。
「チャーリー、チャーリー、アーユーヒア?」
「……」
「ヘイ、チャーリー! アーユーヒア?!」
その後もめげずに唱え続ける。
次第に、一同の間に諦めムードが漂い始めた。
「やっぱり無理っすよ。チャーリー、全世界で引っ張りだこなんすから」
「あーあ。来てくれると思ったんだけどなぁ」
「しゃらっぷ! 最終下校まで粘るんだよ!」
岡本と成田達が言い争っている隙に、蒼劔は陽斗に尋ねた。
「なぁ、陽斗。岡本はさっきから何と言っているんだ?」
「"チャーリーさん、ここにいますか?"って言ってるんだよ。反応がないってことは、まだ来てないのかなぁ?」
陽斗は隣に座っている成田に聞こえないよう、小声で教える。
すると飯沼も小声で蒼劔に言った。
「贄原君の霊力に釣られて、本当に悪霊が来ると厄介だわ。蒼劔、あんたが動かして頂戴」
「……仕方ないな」
蒼劔は机へ歩み寄ると、堂々と鉛筆を手に取り、持ち上げた。
小声で言い争っていた成田達の目が、鉛筆に釘づけになる。
「動いた?!」
「というか、浮いた?!」
「チャーリーだ! チャーリーが来たのだよ!」
「カメラ、カメラ!」
チャーリーゲーム信用派のテンションが上がる中、蒼劔は鉛筆を持ち上げたままオロオロとしていた。
英語が読めないため、「YES」と「NO」のどちらに鉛筆を置いたらいいのか分からないのだ。
「おい、ここからどうすればいいんだ?」
「芯を右上か左下に向けて置いて!」
飯沼は声をひそめ、必死に指示する。
要するに「YES」の字に向けて置けば良かったのだが、
「こうか?」
と、蒼劔が右上に向けて置いた鉛筆は紙の上でコロコロと半回転し、「NO」を差してしまった。
「NO?! こんなに動いてるのに?!」
「絶対嘘じゃん!」
「これがデビルズジョークなのか?!」
案の定、成田達はざわつく。
近くで見ていた間山も口を手で押さえ、笑いをこらえていた。
「蒼劔、そっちじゃない! 右上!」
「分かっている! 勝手に転がったんだ!」
蒼劔は再度鉛筆を持ち上げ、「YES」に向けて置こうとする。
しかし何度置いても鉛筆は転がり、「NO」を差し続けた。
「何だこの執拗なNOアピールは?!」
「いったいどんな意味が?!」
予想外の事態に、成田達は困惑を隠せない。間山に至ってはその場でしゃがみ、陽斗達に背を向けてこっそり爆笑していた。
結局、蒼劔は鉛筆を置くのを諦め、転がらないよう指で押さえることにした。
◯
鉛筆が正常に「YES」を差すと、再び部室は静まり返った。
「さて、無事にチャーリーが来たことだし、一人ずつ質問していこうじゃないか。二星君から時計回りでいいかね?」
新入生に対する岡本なりの気づかいだったが、二星は慌てて断った。
「あ、私は最後でいいです。部長さんからどうぞ」
「おや、いいのかい?」
岡本は「それじゃあ、遠慮なく」と質問した。
「オカ研は今年、部員を四人揃えられるかい?」
岡本をよく知らない二星以外は、思わず顔を見合わせる。オカルト好きの岡本がオカルト関係ではない質問をしたのは、意外だった。
「部長が部活のことを聞くなんててっきり、異形の正体とか宇宙人は本当にいるかとか聞くんだと思ってました」
「心外だなぁ。私はこれでも部長だよ? 部のことを一番……ではないが、それなりに考えているつもりだとも」
それに、と岡本はニヤリと口角を吊り上げた。
「謎は自分で探究するから楽しいんじゃないか! 答えだけ教えてもらったって、つまらないだろう?!」
「ははっ……部長らしいっすね」
どこまでもオカルトファーストの岡本に、成田達は呆れを通り越し、尊敬すらした。
「っていうか、日本語で質問して大丈夫なんすね。てっきり俺達も英語で質問しなくちゃいけないのかと思ってたっすけど」
「最初だけだよ。悪魔はあらゆる言語に精通しているからね、日本語でも宇宙語でも平気さ」
蒼劔は「むしろありがたい」と、岡本に感謝した。英語で質問されては、その都度陽斗か飯沼に通訳してもらわなくてはいけなくなる。
蒼劔は希望も込めて、「YES」に鉛筆を向けた。先程のトラブルのおかげで、なんとなく「YES」と「NO」が「はい」と「いいえ」という意味だと分かってきた。
「YESですって! これで廃部は免れましたね!」
オカ研が存続すると分かり、一同は喜んだ。
「暗梨ちゃん、ちゃんと新しい部員連れて来てくれるんだ……良かったぁ」
「いや、人数が揃うってだけで、彼女が入部するかもしれないだろ?」
「何はともあれ、オカ研はしばらく安泰だ!」
そのあまりの喜びように、
「これで部員が揃わなかったら申し訳ないな」
と、蒼劔は罪悪感を覚えた。
「では次、成田君」
「うっし! なーに聞こっかなー。俺もオカルト以外のこと聞いちゃおうかなー」
成田はチラチラと神服部に視線を向けつつ、質問した。
「えーっと……神服部ちゃんは今、好きな人がいますか?」
「うぇっ?! 何で私?!」
神服部は顔を真っ赤にして、成田を振り返る。
成田はニヤニヤとほくそ笑んでいた。
「だって神服部ちゃん、俺が聞いてもはぐらかすじゃん? こりゃもう、チャーリーに聞くしかねー! って思ってさ」
「もー! この前、いないって言ったでしょ! 別の質問にしてよ!」
神服部は恥ずかしそうに憤慨する。
蒼劔は成田が別の質問に変えるまで待とうとしたが、
「……」
飯沼が右上に人差し指を向けていた。
YESを差す合図だ。
「いいのか?」
「……」
飯沼は周りに気づかれないよう、わずかに首を縦に振る。
蒼劔は飯沼の意図が読めないまま、鉛筆を別の「YES」へ移動させた。
「ほらー! やっぱりいるぅー!」
「ウソウソ! ホントにいないんだってば!」
成田はこれ見よがしに紙を指差す。
神服部は慌てて鉛筆を「NO」に移動させようとしたが、蒼劔の腕力には敵わなかった。
「な、何で?! 全然動かないんだけど!」
「チャーリーが来てるんだから、勝手に動かせるわけないだろー?」
「そうですよー、先輩。素直になりましょー?」
岡本と二星はヘラヘラと笑う。もはや鉛筆が動かない程度では動じないらしい。
遠井だけはわずらわしそうに、神服部を睨んだ。
「やめろよ、わざとらしい。どうせ演技だろ?」
「違うの! ホントに動かないんだって!」
神服部は諦めずに鉛筆を動かそうとするが、いくら力を込めても鉛筆はビクともしない。
そのうち手の力が底を尽き、諦めて席に戻った。
「次は神服部君、よろしくぅ!」
「……じゃあお返しに聞きますけど、成田君には好きな人がいますか?」
「はい、いまーす!」
「成田君が答えちゃダメでしょ?!」
蒼劔は本人が答えた通り、鉛筆を「YES」へ動かす。
念のため飯沼を確認すると、「よくやった」と言わんばかりに、膝の上で親指をグッと立てていた。
(飯沼は何がしたいんだ……?)
(神服部さんはどう思ってるか知らないけど、成田君は間違いなく神服部さんに気があるのよね……私にはこれくらいしか協力できないけど、早くくっつかないかしら?)
飯沼が仲人ムーブを見せる一方、蒼劔は訳がわからず、ただただ首をひねっていた。
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