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第13話(第2部 第2話)「新入生ハント」
弐:新しい担任
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「いってきまーす」
「お気をつけて」
朝食と支度を済ませると、陽斗は蒼劔、飯沼、おキョウと共に、学校へ出発した。おキョウは飯沼と手を繋ぎ、並んで歩く。
朱羅に見送られ、玄関のドアを開くと
「おはよー、アオイ君♪」
「……」
ドアの先にある住居の塀に、乱魔が腰掛けていた。
乱魔は蒼劔を見つけるなり満面の笑みを浮かべ、ひらひらと手を振る。対して、蒼劔の表情は急降下するジェットコースターみたく、一気に沈んだ。
「……行ってくる」
「いってらっしゃい、蒼劔君」
「私達は先に学校へ行ってるわね」
蒼劔は刀を抜き、乱魔へ近づく。陽斗達はその背に手を振り、見送った。
蒼劔は節木荘を囲う結界を抜けた途端、乱魔へ斬りかかった。
「らぁーんーまァァァッ!」
「えっ……アオイ君、何でそんなに怒ってるの?」
乱魔は寸前で立ち上がり、塀から住居の屋根へ飛び移る。
連日アパートへ押しかけている自分を棚に上げ、突然斬りかかってきた蒼劔にドン引きしていた。
「やかましい! 久しぶりに陽斗と学校へ行けると楽しみにしていたというのに……!」
「そんなことで怒ってるの? アオイ君、去年よりキレやすくなってない? かるしうむってやつ、足りてる?」
「鬼には必要ない!」
蒼劔と乱魔は言い争いつつ、住宅街の彼方へ去っていく。
その隙に、陽斗達は学校へと向かった。
◯
大通りに出ると、別の道から来た成田と遠井に出くわした。
「成田君と遠井君、おはよー!」
「おっ! 陽斗じゃねぇか! 春休みぶりだ……」
な、と言う前に、成田は飯沼を見て絶句した。隣にいた遠井も、ハッと目を見張る。おキョウの姿は見えていないらしく、全く気づいていなかった。
「ひ、久しぶり……」
飯沼は気まずそうにはにかむ。
遅れて、成田の顔に笑みがこぼれた。
「い、飯沼ちゃん?! 飯沼ちゃんだよね?! その格好……もしかして、うちの学校に戻ってきたのか?!」
「うん、親の仕事の都合でね」
「マジで?! 何で教えてくれなかったんだよ! 神服部ちゃんと岡本部長にも知らせなきゃないと……二人とも喜ぶぞぉ~!」
成田は大喜びで、スマホを取り出す。
喜ぶ彼を見て、飯沼はホッと胸を撫で下ろした。
「ね? 喜んでくれたでしょ?」
「えぇ。安心したわ」
ふと、飯沼は手持ち無沙汰にしている遠井と目があった。
お互い今までまともに会話したことがなく、一瞬気まずい空気が流れたが、
「……」
「ど、どうも」
「……またオカ研に入るのか?」
「うん。そのつもりだけど……」
「そうか」
「……」
「……」
「今度は長くいられるといいな」
「あ……ありがとう」
と、ぎこちないながらも言葉を交わすことができた。
二人とも「今年こそはオカ研の仲間と仲良くしたい」と決めていたので、勇気を振り絞れたらしい。
(会話できた……)
(会話できた……)
飯沼と遠井が緊張で心臓をバクバクさせている横で、
(蒼劔君、戻ってこないなぁ。蒼劔君がいないと、やっぱり落ち着かないや)
陽斗はキョロキョロと周りを見回し、蒼劔を探していた。
◯
学校の正門に着くと、おキョウは銀色のコンパクトへ変じた。
飯沼の鞄の隙間から、ストンと中へ入る。
「おキョウちゃん、学校では人型じゃないんだ?」
「不知火と約束したのよ。学校にいる間は有事じゃない限り、妖力を使っちゃいけないって。コンパクトなら持ち歩きできるし、手鏡としても使えるでしょ?」
おキョウと入れ替わりに、乱魔と戦っていた蒼劔が戻ってきた。
「おかえりー」
「……ただいま」
「髪の毛に桜の花びら、ついてるよ」
「ぎぇッ」
蒼劔は毛虫でも払うように、手で桜の花びらを払う。乱魔の妖力ではなく、本物の桜の花びらだった。
一行は昇降口へ移動し、ホワイトボードに貼り出されているクラス分け表を確認した。
「やった! 僕と飯沼さん、同じクラスだよ!」
「俺と神服部ちゃん……ついでに遠井も、一緒のクラスだぜ!」
「ついでとはなんだ、ついでとは」
結局、陽斗、飯沼、成田、神服部、遠井の、オカルト研究部二年生がひとクラスに勢ぞろいしていた。
念のため確認したが、さすがに岡本はいなかった。鏡の世界とは違い、きちんと進級したらしい。
(そういえば春休みにオカ研でお花見した時、「受験勉強なんて、教科書の内容を覚えるだけだろ? 簡単簡単!」って笑ってたっけ。岡本先輩と同じクラスでも面白そうだったけど、留年されなくて良かったな)
「担任の先生、誰だろうな?」
「オカ研がみんな揃ってるし、もしかしたら不知火先生かもよ?」
「……私、あの人苦手。何考えてるのか分かんないんだもの」
飯沼は顔を曇らせる。
不知火の正体やもろもろの事情は説明したものの、飯沼は相変わらず不知火を警戒していた。
「不知火先生だったら、遅刻とかサボりとか見逃してくれそうだな」
「俺、美人な女の先生がいいなぁ。ホームルームが楽しくなるじゃん? それか、面白い先生! 前の担任はクソ真面目でとっつきにくかったからさぁ」
陽斗達が新しい担任が誰か盛り上がる中、
「俺の姿が見えなければ、誰でもいい」
と蒼劔もボソッと希望を口にした。
◯
「飯沼さん、久しぶりー! また会えて嬉しいよー!」
教室に入って早々、飯沼は待ち構えていた神服部に抱きつかれた。涙ぐむ彼女に、飯沼も込み上げてくるものがあった。
「私もよ。一年間よろしくね」
「席離れ離れだから、お弁当は絶対に一緒に食べようね! 約束!」
陽斗と飯沼の席は一番前の列で、隣どうし。成田と神服部と遠井の席は一番後ろの列だった。
中でも陽斗の席は教卓の正面で、嫌でも目立った。
「成田君達と離れちゃったのは寂しいけど、黒板が見やすくなって嬉しいな。前は一番後ろの席だったから、見づらくて困ってたんだよね」
「陽斗、俺は窓辺にいるからな。何かあったら、遠慮なく呼べよ。周りから変な目で見られても気にするなよ?」
「うん!」
蒼劔は最前列の窓辺に立つ。いくら蒼劔の姿が見えないとはいえ、机と机の間にある通路に立っていては、通行の邪魔になるだろうと配慮したのだ。また、いつ乱魔が現れてもおかしくない状況であるため、常に教室の外を見張っておきたかった。
程なくしてチャイムが鳴り、新しい担任教師が教室へ入ってきた。清潔感のある若い男性教師で、陽斗が初めて見る顔だった。
「皆さん、おはようございます。そして、はじめまして。僕は間山仁志綺と言います。今年から節木高校で教鞭を取ることになりました。担当は数学です。どうぞ、よろしく」
白い歯をきらめかせ、爽やかに微笑む。
黄色いチョークを使い、丁寧な字で「間山仁志綺」と黒板に名前を書いた。
「イケメン!」
「爽やか!」
「後で一緒に写真撮ってもらお!」
「若いし、なかなか動けそうだな。昼休みにバスケ、誘ってみっか!」
間山が自己紹介を終えた途端、教室中がざわつく。
若い教師が新任として来るのは珍しい。男女ともども、間山に興味を持った。
「へぇー! 良さそうな雰囲気の先生じゃん!」
「顔もスタイルもいいし、コスプレ似合いそう……」
「口うるさくなさそうでいいな。上手く丸め込めば、ホームルームを早退できそうだ」
成宮、神服部、遠井も、それぞれ思い思いに興味を示す。
飯沼も「不知火じゃなくて良かった」と安堵していた。
「贄原君、残念だったわね。不知火が担任じゃなくて」
「うん。でも、優しそうな先生で安心したよ」
間山は名前を書き終わると、一瞬チラッと窓辺に視線をやった。
その目は蒼劔を見ていた。生徒の前で見せた笑顔とは真逆の、獲物を狙う獣のような……冷たく、獰猛な視線だった。
「ん?」
蒼劔は間山の視線に気づきかけたが、
「アオイ君、みっけ! こんなとこにいたー」
「乱魔! 学校まで来るな!」
乱魔が女郎蜘蛛のように手足を伸ばし、窓に張りついているのを見て、それどころではなくなった。
窓をすり抜け、乱魔に斬りかかる。
「……本当にいるんだな、蒼劔」
刀を交える二人を見て、間山はぽつりとつぶやいた。彼の呟きは、誰にも聞こえなかった。
生徒へ向き直った時には、元の爽やかな新任教師に戻っていた。
「お気をつけて」
朝食と支度を済ませると、陽斗は蒼劔、飯沼、おキョウと共に、学校へ出発した。おキョウは飯沼と手を繋ぎ、並んで歩く。
朱羅に見送られ、玄関のドアを開くと
「おはよー、アオイ君♪」
「……」
ドアの先にある住居の塀に、乱魔が腰掛けていた。
乱魔は蒼劔を見つけるなり満面の笑みを浮かべ、ひらひらと手を振る。対して、蒼劔の表情は急降下するジェットコースターみたく、一気に沈んだ。
「……行ってくる」
「いってらっしゃい、蒼劔君」
「私達は先に学校へ行ってるわね」
蒼劔は刀を抜き、乱魔へ近づく。陽斗達はその背に手を振り、見送った。
蒼劔は節木荘を囲う結界を抜けた途端、乱魔へ斬りかかった。
「らぁーんーまァァァッ!」
「えっ……アオイ君、何でそんなに怒ってるの?」
乱魔は寸前で立ち上がり、塀から住居の屋根へ飛び移る。
連日アパートへ押しかけている自分を棚に上げ、突然斬りかかってきた蒼劔にドン引きしていた。
「やかましい! 久しぶりに陽斗と学校へ行けると楽しみにしていたというのに……!」
「そんなことで怒ってるの? アオイ君、去年よりキレやすくなってない? かるしうむってやつ、足りてる?」
「鬼には必要ない!」
蒼劔と乱魔は言い争いつつ、住宅街の彼方へ去っていく。
その隙に、陽斗達は学校へと向かった。
◯
大通りに出ると、別の道から来た成田と遠井に出くわした。
「成田君と遠井君、おはよー!」
「おっ! 陽斗じゃねぇか! 春休みぶりだ……」
な、と言う前に、成田は飯沼を見て絶句した。隣にいた遠井も、ハッと目を見張る。おキョウの姿は見えていないらしく、全く気づいていなかった。
「ひ、久しぶり……」
飯沼は気まずそうにはにかむ。
遅れて、成田の顔に笑みがこぼれた。
「い、飯沼ちゃん?! 飯沼ちゃんだよね?! その格好……もしかして、うちの学校に戻ってきたのか?!」
「うん、親の仕事の都合でね」
「マジで?! 何で教えてくれなかったんだよ! 神服部ちゃんと岡本部長にも知らせなきゃないと……二人とも喜ぶぞぉ~!」
成田は大喜びで、スマホを取り出す。
喜ぶ彼を見て、飯沼はホッと胸を撫で下ろした。
「ね? 喜んでくれたでしょ?」
「えぇ。安心したわ」
ふと、飯沼は手持ち無沙汰にしている遠井と目があった。
お互い今までまともに会話したことがなく、一瞬気まずい空気が流れたが、
「……」
「ど、どうも」
「……またオカ研に入るのか?」
「うん。そのつもりだけど……」
「そうか」
「……」
「……」
「今度は長くいられるといいな」
「あ……ありがとう」
と、ぎこちないながらも言葉を交わすことができた。
二人とも「今年こそはオカ研の仲間と仲良くしたい」と決めていたので、勇気を振り絞れたらしい。
(会話できた……)
(会話できた……)
飯沼と遠井が緊張で心臓をバクバクさせている横で、
(蒼劔君、戻ってこないなぁ。蒼劔君がいないと、やっぱり落ち着かないや)
陽斗はキョロキョロと周りを見回し、蒼劔を探していた。
◯
学校の正門に着くと、おキョウは銀色のコンパクトへ変じた。
飯沼の鞄の隙間から、ストンと中へ入る。
「おキョウちゃん、学校では人型じゃないんだ?」
「不知火と約束したのよ。学校にいる間は有事じゃない限り、妖力を使っちゃいけないって。コンパクトなら持ち歩きできるし、手鏡としても使えるでしょ?」
おキョウと入れ替わりに、乱魔と戦っていた蒼劔が戻ってきた。
「おかえりー」
「……ただいま」
「髪の毛に桜の花びら、ついてるよ」
「ぎぇッ」
蒼劔は毛虫でも払うように、手で桜の花びらを払う。乱魔の妖力ではなく、本物の桜の花びらだった。
一行は昇降口へ移動し、ホワイトボードに貼り出されているクラス分け表を確認した。
「やった! 僕と飯沼さん、同じクラスだよ!」
「俺と神服部ちゃん……ついでに遠井も、一緒のクラスだぜ!」
「ついでとはなんだ、ついでとは」
結局、陽斗、飯沼、成田、神服部、遠井の、オカルト研究部二年生がひとクラスに勢ぞろいしていた。
念のため確認したが、さすがに岡本はいなかった。鏡の世界とは違い、きちんと進級したらしい。
(そういえば春休みにオカ研でお花見した時、「受験勉強なんて、教科書の内容を覚えるだけだろ? 簡単簡単!」って笑ってたっけ。岡本先輩と同じクラスでも面白そうだったけど、留年されなくて良かったな)
「担任の先生、誰だろうな?」
「オカ研がみんな揃ってるし、もしかしたら不知火先生かもよ?」
「……私、あの人苦手。何考えてるのか分かんないんだもの」
飯沼は顔を曇らせる。
不知火の正体やもろもろの事情は説明したものの、飯沼は相変わらず不知火を警戒していた。
「不知火先生だったら、遅刻とかサボりとか見逃してくれそうだな」
「俺、美人な女の先生がいいなぁ。ホームルームが楽しくなるじゃん? それか、面白い先生! 前の担任はクソ真面目でとっつきにくかったからさぁ」
陽斗達が新しい担任が誰か盛り上がる中、
「俺の姿が見えなければ、誰でもいい」
と蒼劔もボソッと希望を口にした。
◯
「飯沼さん、久しぶりー! また会えて嬉しいよー!」
教室に入って早々、飯沼は待ち構えていた神服部に抱きつかれた。涙ぐむ彼女に、飯沼も込み上げてくるものがあった。
「私もよ。一年間よろしくね」
「席離れ離れだから、お弁当は絶対に一緒に食べようね! 約束!」
陽斗と飯沼の席は一番前の列で、隣どうし。成田と神服部と遠井の席は一番後ろの列だった。
中でも陽斗の席は教卓の正面で、嫌でも目立った。
「成田君達と離れちゃったのは寂しいけど、黒板が見やすくなって嬉しいな。前は一番後ろの席だったから、見づらくて困ってたんだよね」
「陽斗、俺は窓辺にいるからな。何かあったら、遠慮なく呼べよ。周りから変な目で見られても気にするなよ?」
「うん!」
蒼劔は最前列の窓辺に立つ。いくら蒼劔の姿が見えないとはいえ、机と机の間にある通路に立っていては、通行の邪魔になるだろうと配慮したのだ。また、いつ乱魔が現れてもおかしくない状況であるため、常に教室の外を見張っておきたかった。
程なくしてチャイムが鳴り、新しい担任教師が教室へ入ってきた。清潔感のある若い男性教師で、陽斗が初めて見る顔だった。
「皆さん、おはようございます。そして、はじめまして。僕は間山仁志綺と言います。今年から節木高校で教鞭を取ることになりました。担当は数学です。どうぞ、よろしく」
白い歯をきらめかせ、爽やかに微笑む。
黄色いチョークを使い、丁寧な字で「間山仁志綺」と黒板に名前を書いた。
「イケメン!」
「爽やか!」
「後で一緒に写真撮ってもらお!」
「若いし、なかなか動けそうだな。昼休みにバスケ、誘ってみっか!」
間山が自己紹介を終えた途端、教室中がざわつく。
若い教師が新任として来るのは珍しい。男女ともども、間山に興味を持った。
「へぇー! 良さそうな雰囲気の先生じゃん!」
「顔もスタイルもいいし、コスプレ似合いそう……」
「口うるさくなさそうでいいな。上手く丸め込めば、ホームルームを早退できそうだ」
成宮、神服部、遠井も、それぞれ思い思いに興味を示す。
飯沼も「不知火じゃなくて良かった」と安堵していた。
「贄原君、残念だったわね。不知火が担任じゃなくて」
「うん。でも、優しそうな先生で安心したよ」
間山は名前を書き終わると、一瞬チラッと窓辺に視線をやった。
その目は蒼劔を見ていた。生徒の前で見せた笑顔とは真逆の、獲物を狙う獣のような……冷たく、獰猛な視線だった。
「ん?」
蒼劔は間山の視線に気づきかけたが、
「アオイ君、みっけ! こんなとこにいたー」
「乱魔! 学校まで来るな!」
乱魔が女郎蜘蛛のように手足を伸ばし、窓に張りついているのを見て、それどころではなくなった。
窓をすり抜け、乱魔に斬りかかる。
「……本当にいるんだな、蒼劔」
刀を交える二人を見て、間山はぽつりとつぶやいた。彼の呟きは、誰にも聞こえなかった。
生徒へ向き直った時には、元の爽やかな新任教師に戻っていた。
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