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第12話(第2部 第1話)「桜下乱魔・偽りの春」
壱:春限定! 蒼劔のストーカー
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桜のつぼみが花開こうとしている、三月の終わり。
陽斗は自室で春休みの宿題をしていた。部屋のすみには護衛の蒼劔が控えている。
やがて「そろそろ休憩しようかな」と陽斗がシャーペンを置くと、蒼劔は口を開いた。
「陽斗、ちょっといいか?」
「どうしたの、蒼劔君? そんな改まって」
蒼劔はいつになく真剣な表情をしていた。
陽斗は心当たりが思いつかず、首を傾げる。術者協会の会議を乗り切ってからというものの、周囲は奇妙なほど平穏だった。陽斗の体内に残っていた飯沼の毒もほとんど消え、異形からむやみやたらに襲われることは滅多になくなっていた。
黒縄は魔石を取り戻したことで気持ちに余裕ができたのか、毎日のんびりと過ごしている。今まで彼に協力していた朱羅と五代も、自分のために時間を使えるようになったので、なんだか楽しそうだった。
「実は、お前に言っておかなければならないことがある」
「どうしたの? モデルガンは買っちゃダメだよ」
「そうか、それは残念……って、モデルガンの話じゃない」
蒼劔は咳払いし、告げた。
「俺はもうじき、お前のもとを離れなくてはならない」
◯
「え……」
陽斗は頭の中が真っ白になった。
予想していなかったわけではない。以前、不知火から「君の結界を張り直そうか?」と申し出があった。飯沼の毒が薄まり、異形から狙われることが少なくなってきた頃のことだ。
その時、こう忠告されたのだ。
「今すぐとは言わない。結界を張り直せば、蒼劔君達の存在を感知できなくなってしまうからね。ただ、私や蒼劔君がいつまでも君のそばにいるとは限らない。結界を張って異形から距離を取るか、自分の身を自分で守れるよう訓練するか……いずれはどちらか選ばなければならないよ」
その場で答えは出なかった。もっと先のことだと、楽観的に考えていたのだ。
まさかこんなに早く、蒼劔との別れが来るとは……。
「蒼劔君、いなくなっちゃうの? もう帰って来ないの? お別れなんてやだよ!」
陽斗の瞳が、涙でうるむ。
今にも泣き出しそうな彼に、蒼劔は「違う、違う!」と慌てて訂正した。
「離れるのは一ヶ月程度だ! 時が過ぎれば、またお前のもとへ帰ってくる!」
「ホント?!」
泣き出しそうだった陽斗の表情が、パッと明るくなった。
「それならそうと、早く言ってよー。びっくりしちゃったじゃん!」
「す、すまない。無事に帰ってこられるか、確証がなかったのでな……大丈夫。絶対に奴に勝って、戻ってくる。約束する」
「奴って?」
蒼劔は苦虫を噛み潰したような顔で、奴について話した。
「桜下乱魔という鬼がいてな、俺の命を狙っている。現代風に言えば、ストーカーだな」
「ストーカー?!」
蒼劔とは縁遠い単語に、陽斗は驚く。
蒼劔は強い。そんじょそこらのストーカーなら、まとめて始末できるはずだ。
蒼劔は陽斗の疑問を察し、ストーカーについて補足した。
「乱魔は鬼になる前、桜の精霊だったらしい。毎年桜が咲くと現れ、散ると消えるんだ。その期間がだいたい一ヶ月……このまま俺が節木町に留まっていては、陽斗や黒縄達を巻き込んでしまうだろう。特にお前は危険だ。乱魔の気に触るやもしれん」
「何で? 僕、乱魔さんと会ったことすらないのに」
「どうも乱魔は、俺が乱魔以外の者と関わるのが嫌らしい。昔、黒縄が冗談で"俺は蒼劔の親友なんだぜ!"と挑発したら、殺されかけた。目白に妖力を奪われる前の黒縄が、だぞ? 俺が止めなければ、どうなっていたことか……」
「すごく強いストーカーさんなんだね」
「無駄にな。運良く倒せても、桜が咲いている間は何度も復活する。俺のもとへ直接来るのは分身で、本体は別にいるからな。その本体を消さない限り、奴との戦いは永久に終わらないだろう」
「ちなみに、いつからストーカーされてるの?」
「確か……」と蒼劔は指折り数え、答えた。
「俺が鬼になって数年経った頃に初めて会ったから……五百年くらいじゃないか?」
「執念がすさまじいよ! 蒼劔君を追いかけ回すより、他のことに打ち込んだ方がいいって!」
「俺もそう思う」
蒼劔は深く頷いた。
◯
「俺がいない間の護衛は黒縄達に任せる。不知火も協力してくれるそうだ。万が一、乱魔が節木町へ侵入しても、お前に近づく前に五代が知らせてくれる。何も心配はいらない」
蒼劔は寂しげに微笑む。
もしかしたら、蒼劔は桜が散った後も戻ってこないつもりなのかもしれない。陽斗が結界を受け入れ、自分達との繋がりを断ちやすいように、と。
察しの悪い陽斗も予感がしたのか、不安そうに蒼劔を見上げた。
「僕、待ってるから。蒼劔君が乱魔さんに勝って戻ってくるって、信じてるから」
「陽斗……」
今度は蒼劔の瞳が涙でうるんだ。
今まで陽斗のように、本気で蒼劔を待ってくれる者などいなかった。異形も人間も、大半が蒼劔の死を望む者ばかりだった。ゆえに、蒼劔も「誰かのために生き延びよう」などとは、一度として思ったことがなかった。
蒼劔は涙をこらえ、陽斗に誓った。
「分かった。俺は必ず、ここへ戻ってくる。二度とお前のそばを離れないよう、今度こそ乱魔を仕留めてみせる!」
◯
数日後、蒼劔は旅立った。
「桜が散る頃に、また会おう」
そう、皆に言い残して。
それから二、三日が経った頃、節木市各所に植えられた桜が、一輪、また一輪とつぼみを開き始めた。全国的には、既に満開になっている地域もあるらしい。
「桜下乱魔の覚醒時期と、全国の開花時期を照らし合わせれば、どこに桜下乱魔の本体があるか分かるかも!」
と五代は息巻いていたが、データが膨大にあるので、時間がかかりそうだった。
桜が満開になったら、黒縄達とオカ研のメンバーと共に、お花見をする約束をしている。当然、蒼劔は参加できない。
「蒼劔君もどこかでお花見してるといいなぁ」
陽斗はお花見を心待ちにしながらも、そう願わずにはいられなかった。
◯
どこかの地方の、どこかの桜が咲いた頃。
人里離れた森の中で、とある一本の桜が花を咲かせた。時間をかけて少しずつではなく、一斉に。
桜が満開になると、木の中から人がすり抜け出てきた。
「ふあぁ……よく寝た」
伸びをし、大きくあくびする。
現れたのは、桜色の髪の男だった。腰まである髪を三つ編みにまとめ、桜の花の髪飾りで留めている。
服装は髪と同じ桜色の着物をまとい、桜吹雪が刺しゅうされた黒い打ち掛けを羽織っていた。白い足袋を履き、ピンクの鼻緒がついた黒い草履をつっかけている。彼が歩くたびに「カラン、コロン」と軽快な音がした。
瞳は茶色で、垂れ目気味。背は蒼劔よりも五センチほど高い。はたから見れば、虫も殺せそうにない優男だった。
だがそうでないことは、彼の頭の左右に生えたピンクがかった黒いツノが示していた。ツノは牛のツノに似て、曲線を描いている。
何も隠そう、彼こそが蒼劔のストーカー……もとい、桜下乱魔だった。
「さてさて。彼はこの一年、何をしていたのかなー?」
乱魔は今しがた出てきた桜の木に身を寄せ、目を伏せた。
桜を通して何かを読み取っているらしく、何やらブツブツとつぶやいている。時折、笑みすらこぼれた。
「ふむふむ、へぇ……相変わらず、黒縄とは仲が悪いみたいだね。あいつの配下とも、しょっちゅうケンカしてる。彼、ずっと一人だ。良かった……フフフ」
しかし乱魔が笑顔だったのは、最初だけだった。
次第に彼の顔から笑みが消え、怒りの形相へと変わった。
「……誰、この人間? どうして、彼に守られてるの? こいつが出てきたせいで、黒縄も黒縄の配下も味方になっちゃったじゃないか!」
ギリギリと歯を食いしばる。
手に力がこもり、桜の木の表面に何本ものヒビを刻みつけた。
「早く、あの人間を始末しないとッ! アオイ君は、僕の獲物なんだからッ!」
その瞳は嫉妬と怒りで濁っていた。
やがて乱魔は森に吹き荒れた風と共に、桜の前から姿を消した。
陽斗は自室で春休みの宿題をしていた。部屋のすみには護衛の蒼劔が控えている。
やがて「そろそろ休憩しようかな」と陽斗がシャーペンを置くと、蒼劔は口を開いた。
「陽斗、ちょっといいか?」
「どうしたの、蒼劔君? そんな改まって」
蒼劔はいつになく真剣な表情をしていた。
陽斗は心当たりが思いつかず、首を傾げる。術者協会の会議を乗り切ってからというものの、周囲は奇妙なほど平穏だった。陽斗の体内に残っていた飯沼の毒もほとんど消え、異形からむやみやたらに襲われることは滅多になくなっていた。
黒縄は魔石を取り戻したことで気持ちに余裕ができたのか、毎日のんびりと過ごしている。今まで彼に協力していた朱羅と五代も、自分のために時間を使えるようになったので、なんだか楽しそうだった。
「実は、お前に言っておかなければならないことがある」
「どうしたの? モデルガンは買っちゃダメだよ」
「そうか、それは残念……って、モデルガンの話じゃない」
蒼劔は咳払いし、告げた。
「俺はもうじき、お前のもとを離れなくてはならない」
◯
「え……」
陽斗は頭の中が真っ白になった。
予想していなかったわけではない。以前、不知火から「君の結界を張り直そうか?」と申し出があった。飯沼の毒が薄まり、異形から狙われることが少なくなってきた頃のことだ。
その時、こう忠告されたのだ。
「今すぐとは言わない。結界を張り直せば、蒼劔君達の存在を感知できなくなってしまうからね。ただ、私や蒼劔君がいつまでも君のそばにいるとは限らない。結界を張って異形から距離を取るか、自分の身を自分で守れるよう訓練するか……いずれはどちらか選ばなければならないよ」
その場で答えは出なかった。もっと先のことだと、楽観的に考えていたのだ。
まさかこんなに早く、蒼劔との別れが来るとは……。
「蒼劔君、いなくなっちゃうの? もう帰って来ないの? お別れなんてやだよ!」
陽斗の瞳が、涙でうるむ。
今にも泣き出しそうな彼に、蒼劔は「違う、違う!」と慌てて訂正した。
「離れるのは一ヶ月程度だ! 時が過ぎれば、またお前のもとへ帰ってくる!」
「ホント?!」
泣き出しそうだった陽斗の表情が、パッと明るくなった。
「それならそうと、早く言ってよー。びっくりしちゃったじゃん!」
「す、すまない。無事に帰ってこられるか、確証がなかったのでな……大丈夫。絶対に奴に勝って、戻ってくる。約束する」
「奴って?」
蒼劔は苦虫を噛み潰したような顔で、奴について話した。
「桜下乱魔という鬼がいてな、俺の命を狙っている。現代風に言えば、ストーカーだな」
「ストーカー?!」
蒼劔とは縁遠い単語に、陽斗は驚く。
蒼劔は強い。そんじょそこらのストーカーなら、まとめて始末できるはずだ。
蒼劔は陽斗の疑問を察し、ストーカーについて補足した。
「乱魔は鬼になる前、桜の精霊だったらしい。毎年桜が咲くと現れ、散ると消えるんだ。その期間がだいたい一ヶ月……このまま俺が節木町に留まっていては、陽斗や黒縄達を巻き込んでしまうだろう。特にお前は危険だ。乱魔の気に触るやもしれん」
「何で? 僕、乱魔さんと会ったことすらないのに」
「どうも乱魔は、俺が乱魔以外の者と関わるのが嫌らしい。昔、黒縄が冗談で"俺は蒼劔の親友なんだぜ!"と挑発したら、殺されかけた。目白に妖力を奪われる前の黒縄が、だぞ? 俺が止めなければ、どうなっていたことか……」
「すごく強いストーカーさんなんだね」
「無駄にな。運良く倒せても、桜が咲いている間は何度も復活する。俺のもとへ直接来るのは分身で、本体は別にいるからな。その本体を消さない限り、奴との戦いは永久に終わらないだろう」
「ちなみに、いつからストーカーされてるの?」
「確か……」と蒼劔は指折り数え、答えた。
「俺が鬼になって数年経った頃に初めて会ったから……五百年くらいじゃないか?」
「執念がすさまじいよ! 蒼劔君を追いかけ回すより、他のことに打ち込んだ方がいいって!」
「俺もそう思う」
蒼劔は深く頷いた。
◯
「俺がいない間の護衛は黒縄達に任せる。不知火も協力してくれるそうだ。万が一、乱魔が節木町へ侵入しても、お前に近づく前に五代が知らせてくれる。何も心配はいらない」
蒼劔は寂しげに微笑む。
もしかしたら、蒼劔は桜が散った後も戻ってこないつもりなのかもしれない。陽斗が結界を受け入れ、自分達との繋がりを断ちやすいように、と。
察しの悪い陽斗も予感がしたのか、不安そうに蒼劔を見上げた。
「僕、待ってるから。蒼劔君が乱魔さんに勝って戻ってくるって、信じてるから」
「陽斗……」
今度は蒼劔の瞳が涙でうるんだ。
今まで陽斗のように、本気で蒼劔を待ってくれる者などいなかった。異形も人間も、大半が蒼劔の死を望む者ばかりだった。ゆえに、蒼劔も「誰かのために生き延びよう」などとは、一度として思ったことがなかった。
蒼劔は涙をこらえ、陽斗に誓った。
「分かった。俺は必ず、ここへ戻ってくる。二度とお前のそばを離れないよう、今度こそ乱魔を仕留めてみせる!」
◯
数日後、蒼劔は旅立った。
「桜が散る頃に、また会おう」
そう、皆に言い残して。
それから二、三日が経った頃、節木市各所に植えられた桜が、一輪、また一輪とつぼみを開き始めた。全国的には、既に満開になっている地域もあるらしい。
「桜下乱魔の覚醒時期と、全国の開花時期を照らし合わせれば、どこに桜下乱魔の本体があるか分かるかも!」
と五代は息巻いていたが、データが膨大にあるので、時間がかかりそうだった。
桜が満開になったら、黒縄達とオカ研のメンバーと共に、お花見をする約束をしている。当然、蒼劔は参加できない。
「蒼劔君もどこかでお花見してるといいなぁ」
陽斗はお花見を心待ちにしながらも、そう願わずにはいられなかった。
◯
どこかの地方の、どこかの桜が咲いた頃。
人里離れた森の中で、とある一本の桜が花を咲かせた。時間をかけて少しずつではなく、一斉に。
桜が満開になると、木の中から人がすり抜け出てきた。
「ふあぁ……よく寝た」
伸びをし、大きくあくびする。
現れたのは、桜色の髪の男だった。腰まである髪を三つ編みにまとめ、桜の花の髪飾りで留めている。
服装は髪と同じ桜色の着物をまとい、桜吹雪が刺しゅうされた黒い打ち掛けを羽織っていた。白い足袋を履き、ピンクの鼻緒がついた黒い草履をつっかけている。彼が歩くたびに「カラン、コロン」と軽快な音がした。
瞳は茶色で、垂れ目気味。背は蒼劔よりも五センチほど高い。はたから見れば、虫も殺せそうにない優男だった。
だがそうでないことは、彼の頭の左右に生えたピンクがかった黒いツノが示していた。ツノは牛のツノに似て、曲線を描いている。
何も隠そう、彼こそが蒼劔のストーカー……もとい、桜下乱魔だった。
「さてさて。彼はこの一年、何をしていたのかなー?」
乱魔は今しがた出てきた桜の木に身を寄せ、目を伏せた。
桜を通して何かを読み取っているらしく、何やらブツブツとつぶやいている。時折、笑みすらこぼれた。
「ふむふむ、へぇ……相変わらず、黒縄とは仲が悪いみたいだね。あいつの配下とも、しょっちゅうケンカしてる。彼、ずっと一人だ。良かった……フフフ」
しかし乱魔が笑顔だったのは、最初だけだった。
次第に彼の顔から笑みが消え、怒りの形相へと変わった。
「……誰、この人間? どうして、彼に守られてるの? こいつが出てきたせいで、黒縄も黒縄の配下も味方になっちゃったじゃないか!」
ギリギリと歯を食いしばる。
手に力がこもり、桜の木の表面に何本ものヒビを刻みつけた。
「早く、あの人間を始末しないとッ! アオイ君は、僕の獲物なんだからッ!」
その瞳は嫉妬と怒りで濁っていた。
やがて乱魔は森に吹き荒れた風と共に、桜の前から姿を消した。
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