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第10話「ブラック・クリスマス」
弐拾肆:おかえりなさい
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黒縄と朱羅は互いに譲らず、戦い続ける。
追って、追われ、二人が通った跡にはガレキの山が積もった。
「うッ、ぐ……」
異変が起きたのは、日付が変わるまで残り十分と迫った頃だった。黒縄の妖力が異常に高まり、苦しみ出したのだ。
異常は体にも現れ、肌は鋼のように固く黒く、牙や爪は鋭く伸び、ツノは皮膚を突き破って新たに生える。白目は毒々しい紫へと変わり、憎悪に満ちた眼で朱羅を睨んだ。
その姿は人間界に広く知られているような、おぞましい鬼の姿だった。黒縄の精神は膨れ上がった妖力に完全に乗っ取られ、制御が効かなくなってしまった。
「黒縄様!」
「がァァッ!」
黒縄は周囲のガレキを右腕に集め、巨大な鉤爪を作ると、朱羅に襲いかかった。
今までとは比べものにならないほどの速さで、朱羅は金棒で鉤爪を防ぐだけで精一杯だった。その上、大量のガレキで構成されているため重く頑丈で、金棒でさえも鉤爪を砕くことはできない。
「黒縄様、お気を確かに! 今、魔石で妖力を……!」
「ア゛ァァッ!」
さらに黒縄は左手にも鉤爪を装着し、無防備な朱羅の腹部を貫いた。
「い゛……ッ!」
傷口から真っ赤な血が吹き出し、朱羅に足元へと滴り落ちる。
朱羅は痛みで意識が遠のきそうになりながらも黒縄を逃さないよう、一方の手を金棒から離し、黒縄の左腕を脇で固定した。
「やっと……捕まえましたよ」
懐から魔石を取り出し、黒縄の額に押し当てる。黒縄は朱羅の手や手首に食いつき抵抗したが、朱羅は何度食いつかれても魔石を離さなかった。
やがて魔石が有り余っていた妖力を吸い切ると、黒縄は子供の体に戻り、意識を失った。両腕の鉤爪も元のガレキと化し、ボロボロと砕け落ちる。力なく倒れてきた主人を、朱羅はそっと抱きとめた。
「……おかえりなさいませ、黒縄様」
・
黒縄の妖力が正常になると共に、名曽野市に満ちていた妖気が消えた。異形化した物達は急速に力を失い、動きを止める。
ちょうど結界の柱となる刀を刺し終えた蒼劔は、朱羅が仕事を成し遂げたことにいち早く気づいた。
「終わったか。間一髪だったな」
五代も五代アイを通して感知し、『ブッハー! ほんっとギリギリじゃん!』と安堵する。
『朱羅氏が刺された時はどうなるかと思ったけど、なんとかなったね! ナイス根性! 今回のえむゔいぴーは朱羅氏に決定だ!』
「何言ってんのよ! 一番の功労者は私でしょ?!」
暗梨は陽斗達の前に現れ、反論する。
すかさず蒼劔が彼女を睨んだ。
「何を言う。貴様が一番の問題児だっただろうが」
「まぁまぁ、蒼劔君。暗梨さんがいたおかげで、黒縄君とこの街の人達をみんな助けられたんだよ? ちゃんとお礼言わなくちゃ」
陽斗はウェストポーチの中から蒼劔を見上げ、暗梨をフォローする。
街に残っていた救助者は、黒縄が正常に戻る少し前に全員避難を完了していた。陽斗の言う通り、もしこの場に暗梨がいなかったらその半分も助け出せなかっただろう。
「そーよそーよ! もっと私に感謝しなさい!」
「陽斗、礼など口にしなくていい。そいつは一応、不知火の式神だからな。式神が主人に任された仕事をするのは当たり前のことだ」
「それでもお礼が言いたいな。僕はここに入ってるだけで、何もできなかったから。もちろん暗梨さんだけじゃなくて、朱羅さんや蒼劔君、不知火先生、五代さんにも!」
陽斗はニッコリと微笑む。
素直な彼の言葉に、暗梨は「結局、他の奴らも一緒じゃない」と笑った。
「じゃ、結界の外へ転移させるわ。他の二人も合流したら、術を展開させて」
『ついでに、五代アイの回収もよろしく!』
「不知火は放っておいていいのか?」
「いいのよ。あいつは街の外にいるから」
「外? では、白石聖美は……」
・
「あり得ない……暴走した黒縄をわざわざ助けるなんて。逃げた方が安全なのに」
白石は信じられないといった様子で、自動販売機で買った缶コーヒーを飲み干す。ホットコーヒーを買ったが、すっかり冷めていた。
蒼劔の見立て通り、白石は職場であるテレビ局から黒縄の様子を監視していた。五代が生物の五感を通して情報を得るように、彼女もまた名曽野市に点在する街灯や店の照明など「光」に意識を宿らせ、情報を集めていた。邪魔をする者がいれば、再び名曽野市へ出向こうと目論んでいたが、不知火が張った結界のせいで体までは入れなかった。
「まぁいいわ。また魔石を割ればいいんだから。向こうも警戒するでしょうけど、割るだけならいくらでも方法があるんだから」
白石はスマホを使い、どこかへ電話をかける。
その様子を、妙なトンビが窓の外でホバリングしながらジッと見つめていた。
・
黒縄はいつになく清々しい気分で、目が覚めた。いつのまにか雪はやみ、満天の星が頭上に広がっている。体を確認すると、子供の姿に縮んでいた。
強い妖力の気配を感じ、視線を向ける。ちょうど蒼劔が名曽野市に向かって、術を展開するところだった。
「発破!」
「はっぱー!」
『ブオォォ……』
印を結び、発動する。陽斗もウェストポーチから声を上げ、五代は自室で法螺貝を吹いた。
名曽野市を囲うように刺された刀を柱に、青みを帯びた光の結界が展開される。
直後、結界は強く光り輝き、中に残っていた異形達を一掃した。街のあちこちで青い光の粒が立ち上り、消えていく。妖力を失った建物は倒れ、崩れてガレキと化した。
「黒縄様、お目覚めになりましたか」
「……朱羅」
朱羅は黒縄が目を覚ましたのに気づき、ホッと胸をなで下ろす。黒縄を抱えた状態で、アスファルトの上に腰を下ろしていた。
一行は黒縄が意識を失っている間に名曽野市から脱出し、結界のすぐ外にあるビルの屋上へ転移していた。暗梨もフェンスにもたれ、異形達が消えていく様をつまらなさそうに眺めている。不知火はまだ白石を追っているのか、この場にはいなかった。
「……ハァ。結局、元には戻れなかったか」
深くため息をつき、落胆する。魔石を割った後の記憶は曖昧だったが、今の状況からなんとなく察した。
「ご安心を。一年ごとに妖力を少しずつ戻していけば、いずれ元の体に戻れると不知火殿がおっしゃっておりました」
「あと二百年待てってか? 面倒くせェ」
黒縄は不満そうに名曽野市を見下ろし、朱羅の胸にもたれかかる。
すると「うっ」と朱羅が黒縄に貫かれた腹の傷を押さえ、うめいた。
「? どうした?」
「いえ、なんでも……」
黒縄は不審に思い、「見せろ」と朱羅の手をのける。傷は塞がってこそいたものの、未だ完治には至っておらず、痛々しく痕が残っていた。
「これは……俺がやったのか?」
傷を目にした途端、黒縄は青ざめた。鉤爪を朱羅の腹へ突き立てた瞬間が、頭をよぎる。
朱羅は「はい」と頷いた。
「魔石で妖力を正常に戻そうとしたところ、少々拒まれまして。じきに癒えるでしょう」
「……そうか。悪かったな」
黒縄は朱羅の傷に手を当て、呪文を唱える。すると傷が一瞬で消え……代わりに「怪力馬鹿ゴリラ」と書かれた入れ墨が浮き出てきた。
「そんな、わざわざ術を使ってまで治していただかなくても……って、ひどい! なんて不名誉な入れ墨彫るんですか?!」
「うるせェ。傷が消えたら、お前を傷つけたことも忘れるかもしれねェだろ? だから、記念に残しとくンだよ」
「そんなことに妖力を使わないで、先に街と陽斗殿を元に戻して下さい!」
「入れ墨はそのままでいいのか?」
「いいわけないでしょう?! 消すか、人に見られても恥ずかしくない文言に変えて下さい!」
顔を真っ赤にして怒る朱羅に、黒縄は「はははッ」と声を上げて笑った。日常と変わらない今この瞬間が、たまらなく幸せに感じた。
追って、追われ、二人が通った跡にはガレキの山が積もった。
「うッ、ぐ……」
異変が起きたのは、日付が変わるまで残り十分と迫った頃だった。黒縄の妖力が異常に高まり、苦しみ出したのだ。
異常は体にも現れ、肌は鋼のように固く黒く、牙や爪は鋭く伸び、ツノは皮膚を突き破って新たに生える。白目は毒々しい紫へと変わり、憎悪に満ちた眼で朱羅を睨んだ。
その姿は人間界に広く知られているような、おぞましい鬼の姿だった。黒縄の精神は膨れ上がった妖力に完全に乗っ取られ、制御が効かなくなってしまった。
「黒縄様!」
「がァァッ!」
黒縄は周囲のガレキを右腕に集め、巨大な鉤爪を作ると、朱羅に襲いかかった。
今までとは比べものにならないほどの速さで、朱羅は金棒で鉤爪を防ぐだけで精一杯だった。その上、大量のガレキで構成されているため重く頑丈で、金棒でさえも鉤爪を砕くことはできない。
「黒縄様、お気を確かに! 今、魔石で妖力を……!」
「ア゛ァァッ!」
さらに黒縄は左手にも鉤爪を装着し、無防備な朱羅の腹部を貫いた。
「い゛……ッ!」
傷口から真っ赤な血が吹き出し、朱羅に足元へと滴り落ちる。
朱羅は痛みで意識が遠のきそうになりながらも黒縄を逃さないよう、一方の手を金棒から離し、黒縄の左腕を脇で固定した。
「やっと……捕まえましたよ」
懐から魔石を取り出し、黒縄の額に押し当てる。黒縄は朱羅の手や手首に食いつき抵抗したが、朱羅は何度食いつかれても魔石を離さなかった。
やがて魔石が有り余っていた妖力を吸い切ると、黒縄は子供の体に戻り、意識を失った。両腕の鉤爪も元のガレキと化し、ボロボロと砕け落ちる。力なく倒れてきた主人を、朱羅はそっと抱きとめた。
「……おかえりなさいませ、黒縄様」
・
黒縄の妖力が正常になると共に、名曽野市に満ちていた妖気が消えた。異形化した物達は急速に力を失い、動きを止める。
ちょうど結界の柱となる刀を刺し終えた蒼劔は、朱羅が仕事を成し遂げたことにいち早く気づいた。
「終わったか。間一髪だったな」
五代も五代アイを通して感知し、『ブッハー! ほんっとギリギリじゃん!』と安堵する。
『朱羅氏が刺された時はどうなるかと思ったけど、なんとかなったね! ナイス根性! 今回のえむゔいぴーは朱羅氏に決定だ!』
「何言ってんのよ! 一番の功労者は私でしょ?!」
暗梨は陽斗達の前に現れ、反論する。
すかさず蒼劔が彼女を睨んだ。
「何を言う。貴様が一番の問題児だっただろうが」
「まぁまぁ、蒼劔君。暗梨さんがいたおかげで、黒縄君とこの街の人達をみんな助けられたんだよ? ちゃんとお礼言わなくちゃ」
陽斗はウェストポーチの中から蒼劔を見上げ、暗梨をフォローする。
街に残っていた救助者は、黒縄が正常に戻る少し前に全員避難を完了していた。陽斗の言う通り、もしこの場に暗梨がいなかったらその半分も助け出せなかっただろう。
「そーよそーよ! もっと私に感謝しなさい!」
「陽斗、礼など口にしなくていい。そいつは一応、不知火の式神だからな。式神が主人に任された仕事をするのは当たり前のことだ」
「それでもお礼が言いたいな。僕はここに入ってるだけで、何もできなかったから。もちろん暗梨さんだけじゃなくて、朱羅さんや蒼劔君、不知火先生、五代さんにも!」
陽斗はニッコリと微笑む。
素直な彼の言葉に、暗梨は「結局、他の奴らも一緒じゃない」と笑った。
「じゃ、結界の外へ転移させるわ。他の二人も合流したら、術を展開させて」
『ついでに、五代アイの回収もよろしく!』
「不知火は放っておいていいのか?」
「いいのよ。あいつは街の外にいるから」
「外? では、白石聖美は……」
・
「あり得ない……暴走した黒縄をわざわざ助けるなんて。逃げた方が安全なのに」
白石は信じられないといった様子で、自動販売機で買った缶コーヒーを飲み干す。ホットコーヒーを買ったが、すっかり冷めていた。
蒼劔の見立て通り、白石は職場であるテレビ局から黒縄の様子を監視していた。五代が生物の五感を通して情報を得るように、彼女もまた名曽野市に点在する街灯や店の照明など「光」に意識を宿らせ、情報を集めていた。邪魔をする者がいれば、再び名曽野市へ出向こうと目論んでいたが、不知火が張った結界のせいで体までは入れなかった。
「まぁいいわ。また魔石を割ればいいんだから。向こうも警戒するでしょうけど、割るだけならいくらでも方法があるんだから」
白石はスマホを使い、どこかへ電話をかける。
その様子を、妙なトンビが窓の外でホバリングしながらジッと見つめていた。
・
黒縄はいつになく清々しい気分で、目が覚めた。いつのまにか雪はやみ、満天の星が頭上に広がっている。体を確認すると、子供の姿に縮んでいた。
強い妖力の気配を感じ、視線を向ける。ちょうど蒼劔が名曽野市に向かって、術を展開するところだった。
「発破!」
「はっぱー!」
『ブオォォ……』
印を結び、発動する。陽斗もウェストポーチから声を上げ、五代は自室で法螺貝を吹いた。
名曽野市を囲うように刺された刀を柱に、青みを帯びた光の結界が展開される。
直後、結界は強く光り輝き、中に残っていた異形達を一掃した。街のあちこちで青い光の粒が立ち上り、消えていく。妖力を失った建物は倒れ、崩れてガレキと化した。
「黒縄様、お目覚めになりましたか」
「……朱羅」
朱羅は黒縄が目を覚ましたのに気づき、ホッと胸をなで下ろす。黒縄を抱えた状態で、アスファルトの上に腰を下ろしていた。
一行は黒縄が意識を失っている間に名曽野市から脱出し、結界のすぐ外にあるビルの屋上へ転移していた。暗梨もフェンスにもたれ、異形達が消えていく様をつまらなさそうに眺めている。不知火はまだ白石を追っているのか、この場にはいなかった。
「……ハァ。結局、元には戻れなかったか」
深くため息をつき、落胆する。魔石を割った後の記憶は曖昧だったが、今の状況からなんとなく察した。
「ご安心を。一年ごとに妖力を少しずつ戻していけば、いずれ元の体に戻れると不知火殿がおっしゃっておりました」
「あと二百年待てってか? 面倒くせェ」
黒縄は不満そうに名曽野市を見下ろし、朱羅の胸にもたれかかる。
すると「うっ」と朱羅が黒縄に貫かれた腹の傷を押さえ、うめいた。
「? どうした?」
「いえ、なんでも……」
黒縄は不審に思い、「見せろ」と朱羅の手をのける。傷は塞がってこそいたものの、未だ完治には至っておらず、痛々しく痕が残っていた。
「これは……俺がやったのか?」
傷を目にした途端、黒縄は青ざめた。鉤爪を朱羅の腹へ突き立てた瞬間が、頭をよぎる。
朱羅は「はい」と頷いた。
「魔石で妖力を正常に戻そうとしたところ、少々拒まれまして。じきに癒えるでしょう」
「……そうか。悪かったな」
黒縄は朱羅の傷に手を当て、呪文を唱える。すると傷が一瞬で消え……代わりに「怪力馬鹿ゴリラ」と書かれた入れ墨が浮き出てきた。
「そんな、わざわざ術を使ってまで治していただかなくても……って、ひどい! なんて不名誉な入れ墨彫るんですか?!」
「うるせェ。傷が消えたら、お前を傷つけたことも忘れるかもしれねェだろ? だから、記念に残しとくンだよ」
「そんなことに妖力を使わないで、先に街と陽斗殿を元に戻して下さい!」
「入れ墨はそのままでいいのか?」
「いいわけないでしょう?! 消すか、人に見られても恥ずかしくない文言に変えて下さい!」
顔を真っ赤にして怒る朱羅に、黒縄は「はははッ」と声を上げて笑った。日常と変わらない今この瞬間が、たまらなく幸せに感じた。
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