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序
後編
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青年は大蛇の背後まで迫ると、両手で刀を握り、八本ある内の一本の首に向かって跳躍した。
標的にされた一本も青年に気付き、「シャーッ」と牙を剥いて威嚇する。しかし青年は臆することなく大蛇の眼前まで距離を詰めると、刀を振り上げた。
……が、刃が大蛇の顔に触れる寸前、横から金棒を持った大男が割って入り、青年の攻撃を防がれた。昔話で鬼がよく所持している、あの金棒である。
刀と金棒が強く打ち合った瞬間、「キィィィンッ!」と、人の耳には聞こえない鋭い音が街中に響いた。
青年の刀を受け止めたのは、背丈が二メートルはある、大柄な男だった。血のように赤い髪を、整髪剤で丁寧に後ろへ撫でつけている。
上下赤紫色のスーツと黒いワイシャツを纏い、赤と黒の市松模様のネクタイを締め、高級そうな黒のエナメル靴を履いているという、どこからどう見ても裏の世界の怖いお兄さんにしか見えない格好をしていたが、見るからに人の良さそうな、純朴な顔立ちをしていた。
青年のように額にツノは生えていないものの、鉄の塊である金棒を軽々と持ち上げ、高層ビルに匹敵する高さの大蛇の頭と同じ高さまで跳躍し、異形である青年の攻撃を空中でやすやすと受け止めた様からして、彼もまた人ではないのだろう。
二人は互いに後退し、地面へ降り立った。大蛇が人の目には見えないのと同じく、彼らの存在を認識し、足を止める人間はいない。皆、何事もなかったかのように、青年と男の体をすり抜けていった。
「朱羅、邪魔をするな」
青年は刀の切先を大男に向け、相手を睨んだ。
赤髪の大男、朱羅は恐怖でビクッと肩を震わせる。だが、決して青年に背を向けようとはしなかった。
「……黒縄様から指示があるまで、お待ち頂けませんか? 蒼劔殿」
青年、蒼劔は朱羅の言葉に眉をひそめ、不快感を露わにした。
「あの妖怪の腹が膨れるまで待て、と言うのか? あいつの我儘に付き合っていては、ここにいる連中は残らず霊力を喰われてしまうぞ。お前はそれでいいのか?」
「っ! それは……!」
二人が睨み合っている最中、居酒屋の屋根の上に小柄な子供が音も無く降り立った。
ツヤのある黒髪を切り揃えた美少年で、つり目がちな大きな黒い瞳が目を引く。身なりが良く、紫色の生地に黒いストライプの線が入ったシャツ、サスペンダーで吊っている黒い半ズボンを纏い、高級ブランドのロゴが入った膝下丈の白い靴下と、歳に見合わない上質な黒い革靴を履いていた。
少年の気配に気づいたのか、大蛇の頭の一つが彼を振り返る。少年をジッと見つめ、今にも食らいつきそうな様子で、チロチロと紫の舌を動かしていた。
普通の子供ならば泣き叫ぶであろう光景に、少年は臆するどころか「チッ」と不機嫌そうに舌を打つと、大蛇の顔に向かって右手を伸ばした。
すると、大蛇の頭から紫色の煙がもうもうと立ち昇った。先程の酔っ払いから出ていた煙とは異なり、かなり量が多い。煙はそのまま、少年が伸ばした手の中へと吸い込まれていった。
「サケサケ……?」
大蛇は煙を吸い取られていてもその場から動こうとせず、しばらく少年の行動を不思議そうに眺めていた。
様子が変わったのは、煙を吸い取られ始めてから十秒ほど経った頃だった。
「ア゛ァァァーーーーーッ!」
大蛇は突如瞳孔を開き、奇声を上げた。
他の頭も同様に奇声を上げ、さほど酒を飲んでいなかろうがシラフであろうが関係なく、手近な人間へと次々に襲いかかった。地面を這っていた尾も暴れ、近くにあった居酒屋を横殴りで破壊した。
「キャーッ!」
「急に店が崩れたぞ!」
「地震か?!」
店が崩れ、中にいた客も近くを歩いていた人々もパニックに陥る。騒ぎを聞きつけ、続々と人が集まってきた。
大蛇は増えていく野次馬達に目をつけると、八つ全ての首を一斉に伸ばし、喰らいつこうとした。
「させん」
蒼劔は大蛇が野次馬達を喰うより先に、刀で全ての首を切り落とした。
あまりにも素早い動きに、朱羅は出遅れた。攻撃を防げず、「あぁ……」と残念そうに声を漏らす。
大蛇は刃が直接触れた切断面から青く光る粒子へと変わり、消滅した。光の粒子は天へと昇り、闇の中へ消えた。
仕事を終え、蒼劔は少年がいた居酒屋の屋根の上を見上げた。既に少年の姿はなく、彼と共に朱羅も消えていた。
「……まったく。人騒がせな奴だ」
蒼劔は呆れた様子で重く溜め息を吐くと、刀を左手の中へ仕舞った。刀は切先が左手に触れる寸前で粒子へと戻り、左手の中へ吸い込まれていった。
・
朱羅は黒髪の少年と共に繁華街を離れ、彼の後ろをついて歩いていた。
少年は大層機嫌が悪いのか、眉根にシワを寄せ、顔をしかめている。眼前に建物の壁が迫っているのもお構いなしに突っ切り、やがて反対側の壁からすり抜けて出て来る。少年は早足で歩いていたが、彼がどれだけ足を早く動かしたところで、歩幅が大きい朱羅が少年を見失うことはなかった。
「そ、蒼劔殿がいらっしゃるとは災難でしたね。黒縄様」
朱羅は己よりも遥かに年下と思われる少年の機嫌を窺いつつ、おずおずと声をかけた。
「まったくだ! あの野郎、いつもいつも俺の邪魔ばっかしやがって!」
少年、黒縄は正面を向いたまま、怒りをむき出しにした。口の中から、牙を思わせる小さな八重歯が顔を覗かせる。
黒縄は怒り冷めやらぬままに、細い路地の暗闇に向かって、袖の中から黒い鎖を数本放った。
鎖は路地にいた何かを捕え、ピンと張る。黒縄は何度か鎖を引いて手応えを確認すると、力づくで鎖を引き寄せた。
すると、肌色の球体に大きな口が付いただけの化け物が黒縄の鎖で体をぐるぐる巻きにされ、路地の奥から現れた。化け物は異形の姿から発しているとは思えない、か細い犬の鳴き声を発し、命乞いをしていた。
残念なことに努力の甲斐はなく、黒縄は化け物を冷たく見下ろすと、先程の大蛇と同様の方法で煙を奪った。球体の化け物の煙は赤く、黒縄の手の中へ吸い込まれていくにつれ、化け物の姿はだんだん霞んでいった。
最後にはわずかな煙を空気中に残し、消滅した。黒縄は宙を漂っていた微量の煙をも吸い尽くすと、鎖を袖の中へ戻した。一匹の化け物の命を奪ってもなお、黒縄の不満は満たされなかった。
「あーあ、こんなザコから妖力を奪ったところで、腹の足しにもなりゃしねェ」
地面に落ちていた小石を、路地に向かって力任せに蹴飛ばす。
黒縄が蹴った小石は真っ直ぐ路地の突き当たりの壁まで飛び、跳ね返って朱羅の眉間へと命中した。
「ッ……!」
予想外の攻撃に、朱羅は両手で眉間を押さえ、悶絶する。
どうやら黒縄は狙って蹴ったらしく、痛がっている朱羅を見て鼻で笑った。
「はっ、ザマァねェな! 元はと言えば、テメェが蒼劔を引きつけられなかったせいなんだからな! 猛省しろ!」
「も、申し訳ございません」
黒縄は朱羅に八つ当たりすることでひとまずストレスを解消すると、何事もなかったかのように話を変えた。
「ところで、例の廃工場の妖怪はどうなっている?」
朱羅は赤くなった眉間を指でさすりつつ、黒縄の質問に答えた。
「五代殿の投稿のおかげで、霊力は着々と集まっております。ですが、目標値に達するにはまだまだ時間がかかるかと」
「そうか。この近辺にいる、霊力の強い人間のリストは?」
「こちらに」
朱羅は角をホチキスで止めた紙の束を胸ポケットから取り出し、黒縄に渡した。
黒縄は朱羅の手から書類を乱暴に受け取ると、歩きながら隅から隅まで念入りに目を通した。紙には隠し撮りした顔と全身の写真が貼られ、住所や氏名、年齢、生年月日、家族構成等の詳細な個人情報の他、性格や悩み事、今欲しい物といった趣味嗜好にまつわる情報までも書かれていた。
さらに「霊力増減推移」と題され、ここ数年のデータに基づいて作成された謎の折れ線グラフまで載っている。年齢や性別など、集められている人のデータに規則性はなく、千差万別だった。
ふと、黒縄はある人物の書類に目を留めた。
「コイツ……今年の春から、急激に霊力が上がっているな。術者か?」
朱羅も後ろから黒縄の手元を覗きこみ、首を振った。
「いえ、術者とは関係ないはずです。元々、一般の方よりも高い霊力を保持していたようですが」
「……まァいい。リストの中でコイツが一番霊力高ぇし、コレにするか」
黒縄は目をつけた人物の名前を見て、ニヤリと笑った。
「贄原、か……いい名じゃねェか。妖怪の生贄にすンのに、うってつけの名だ」
その笑みは子供とは思えないほど、不気味だった。
(序 終わり)
標的にされた一本も青年に気付き、「シャーッ」と牙を剥いて威嚇する。しかし青年は臆することなく大蛇の眼前まで距離を詰めると、刀を振り上げた。
……が、刃が大蛇の顔に触れる寸前、横から金棒を持った大男が割って入り、青年の攻撃を防がれた。昔話で鬼がよく所持している、あの金棒である。
刀と金棒が強く打ち合った瞬間、「キィィィンッ!」と、人の耳には聞こえない鋭い音が街中に響いた。
青年の刀を受け止めたのは、背丈が二メートルはある、大柄な男だった。血のように赤い髪を、整髪剤で丁寧に後ろへ撫でつけている。
上下赤紫色のスーツと黒いワイシャツを纏い、赤と黒の市松模様のネクタイを締め、高級そうな黒のエナメル靴を履いているという、どこからどう見ても裏の世界の怖いお兄さんにしか見えない格好をしていたが、見るからに人の良さそうな、純朴な顔立ちをしていた。
青年のように額にツノは生えていないものの、鉄の塊である金棒を軽々と持ち上げ、高層ビルに匹敵する高さの大蛇の頭と同じ高さまで跳躍し、異形である青年の攻撃を空中でやすやすと受け止めた様からして、彼もまた人ではないのだろう。
二人は互いに後退し、地面へ降り立った。大蛇が人の目には見えないのと同じく、彼らの存在を認識し、足を止める人間はいない。皆、何事もなかったかのように、青年と男の体をすり抜けていった。
「朱羅、邪魔をするな」
青年は刀の切先を大男に向け、相手を睨んだ。
赤髪の大男、朱羅は恐怖でビクッと肩を震わせる。だが、決して青年に背を向けようとはしなかった。
「……黒縄様から指示があるまで、お待ち頂けませんか? 蒼劔殿」
青年、蒼劔は朱羅の言葉に眉をひそめ、不快感を露わにした。
「あの妖怪の腹が膨れるまで待て、と言うのか? あいつの我儘に付き合っていては、ここにいる連中は残らず霊力を喰われてしまうぞ。お前はそれでいいのか?」
「っ! それは……!」
二人が睨み合っている最中、居酒屋の屋根の上に小柄な子供が音も無く降り立った。
ツヤのある黒髪を切り揃えた美少年で、つり目がちな大きな黒い瞳が目を引く。身なりが良く、紫色の生地に黒いストライプの線が入ったシャツ、サスペンダーで吊っている黒い半ズボンを纏い、高級ブランドのロゴが入った膝下丈の白い靴下と、歳に見合わない上質な黒い革靴を履いていた。
少年の気配に気づいたのか、大蛇の頭の一つが彼を振り返る。少年をジッと見つめ、今にも食らいつきそうな様子で、チロチロと紫の舌を動かしていた。
普通の子供ならば泣き叫ぶであろう光景に、少年は臆するどころか「チッ」と不機嫌そうに舌を打つと、大蛇の顔に向かって右手を伸ばした。
すると、大蛇の頭から紫色の煙がもうもうと立ち昇った。先程の酔っ払いから出ていた煙とは異なり、かなり量が多い。煙はそのまま、少年が伸ばした手の中へと吸い込まれていった。
「サケサケ……?」
大蛇は煙を吸い取られていてもその場から動こうとせず、しばらく少年の行動を不思議そうに眺めていた。
様子が変わったのは、煙を吸い取られ始めてから十秒ほど経った頃だった。
「ア゛ァァァーーーーーッ!」
大蛇は突如瞳孔を開き、奇声を上げた。
他の頭も同様に奇声を上げ、さほど酒を飲んでいなかろうがシラフであろうが関係なく、手近な人間へと次々に襲いかかった。地面を這っていた尾も暴れ、近くにあった居酒屋を横殴りで破壊した。
「キャーッ!」
「急に店が崩れたぞ!」
「地震か?!」
店が崩れ、中にいた客も近くを歩いていた人々もパニックに陥る。騒ぎを聞きつけ、続々と人が集まってきた。
大蛇は増えていく野次馬達に目をつけると、八つ全ての首を一斉に伸ばし、喰らいつこうとした。
「させん」
蒼劔は大蛇が野次馬達を喰うより先に、刀で全ての首を切り落とした。
あまりにも素早い動きに、朱羅は出遅れた。攻撃を防げず、「あぁ……」と残念そうに声を漏らす。
大蛇は刃が直接触れた切断面から青く光る粒子へと変わり、消滅した。光の粒子は天へと昇り、闇の中へ消えた。
仕事を終え、蒼劔は少年がいた居酒屋の屋根の上を見上げた。既に少年の姿はなく、彼と共に朱羅も消えていた。
「……まったく。人騒がせな奴だ」
蒼劔は呆れた様子で重く溜め息を吐くと、刀を左手の中へ仕舞った。刀は切先が左手に触れる寸前で粒子へと戻り、左手の中へ吸い込まれていった。
・
朱羅は黒髪の少年と共に繁華街を離れ、彼の後ろをついて歩いていた。
少年は大層機嫌が悪いのか、眉根にシワを寄せ、顔をしかめている。眼前に建物の壁が迫っているのもお構いなしに突っ切り、やがて反対側の壁からすり抜けて出て来る。少年は早足で歩いていたが、彼がどれだけ足を早く動かしたところで、歩幅が大きい朱羅が少年を見失うことはなかった。
「そ、蒼劔殿がいらっしゃるとは災難でしたね。黒縄様」
朱羅は己よりも遥かに年下と思われる少年の機嫌を窺いつつ、おずおずと声をかけた。
「まったくだ! あの野郎、いつもいつも俺の邪魔ばっかしやがって!」
少年、黒縄は正面を向いたまま、怒りをむき出しにした。口の中から、牙を思わせる小さな八重歯が顔を覗かせる。
黒縄は怒り冷めやらぬままに、細い路地の暗闇に向かって、袖の中から黒い鎖を数本放った。
鎖は路地にいた何かを捕え、ピンと張る。黒縄は何度か鎖を引いて手応えを確認すると、力づくで鎖を引き寄せた。
すると、肌色の球体に大きな口が付いただけの化け物が黒縄の鎖で体をぐるぐる巻きにされ、路地の奥から現れた。化け物は異形の姿から発しているとは思えない、か細い犬の鳴き声を発し、命乞いをしていた。
残念なことに努力の甲斐はなく、黒縄は化け物を冷たく見下ろすと、先程の大蛇と同様の方法で煙を奪った。球体の化け物の煙は赤く、黒縄の手の中へ吸い込まれていくにつれ、化け物の姿はだんだん霞んでいった。
最後にはわずかな煙を空気中に残し、消滅した。黒縄は宙を漂っていた微量の煙をも吸い尽くすと、鎖を袖の中へ戻した。一匹の化け物の命を奪ってもなお、黒縄の不満は満たされなかった。
「あーあ、こんなザコから妖力を奪ったところで、腹の足しにもなりゃしねェ」
地面に落ちていた小石を、路地に向かって力任せに蹴飛ばす。
黒縄が蹴った小石は真っ直ぐ路地の突き当たりの壁まで飛び、跳ね返って朱羅の眉間へと命中した。
「ッ……!」
予想外の攻撃に、朱羅は両手で眉間を押さえ、悶絶する。
どうやら黒縄は狙って蹴ったらしく、痛がっている朱羅を見て鼻で笑った。
「はっ、ザマァねェな! 元はと言えば、テメェが蒼劔を引きつけられなかったせいなんだからな! 猛省しろ!」
「も、申し訳ございません」
黒縄は朱羅に八つ当たりすることでひとまずストレスを解消すると、何事もなかったかのように話を変えた。
「ところで、例の廃工場の妖怪はどうなっている?」
朱羅は赤くなった眉間を指でさすりつつ、黒縄の質問に答えた。
「五代殿の投稿のおかげで、霊力は着々と集まっております。ですが、目標値に達するにはまだまだ時間がかかるかと」
「そうか。この近辺にいる、霊力の強い人間のリストは?」
「こちらに」
朱羅は角をホチキスで止めた紙の束を胸ポケットから取り出し、黒縄に渡した。
黒縄は朱羅の手から書類を乱暴に受け取ると、歩きながら隅から隅まで念入りに目を通した。紙には隠し撮りした顔と全身の写真が貼られ、住所や氏名、年齢、生年月日、家族構成等の詳細な個人情報の他、性格や悩み事、今欲しい物といった趣味嗜好にまつわる情報までも書かれていた。
さらに「霊力増減推移」と題され、ここ数年のデータに基づいて作成された謎の折れ線グラフまで載っている。年齢や性別など、集められている人のデータに規則性はなく、千差万別だった。
ふと、黒縄はある人物の書類に目を留めた。
「コイツ……今年の春から、急激に霊力が上がっているな。術者か?」
朱羅も後ろから黒縄の手元を覗きこみ、首を振った。
「いえ、術者とは関係ないはずです。元々、一般の方よりも高い霊力を保持していたようですが」
「……まァいい。リストの中でコイツが一番霊力高ぇし、コレにするか」
黒縄は目をつけた人物の名前を見て、ニヤリと笑った。
「贄原、か……いい名じゃねェか。妖怪の生贄にすンのに、うってつけの名だ」
その笑みは子供とは思えないほど、不気味だった。
(序 終わり)
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