贄原くんと3匹の鬼

緋色刹那

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第9.5話「ある鬼の夢」(2021年エイプリルフール企画)

後編

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 授業が終わった後は部活!
 私は陽斗お兄ちゃんと蒼劔お兄ちゃんと同じ、オカルト研究部に入ってるんだー。
 今日は部長の岡本先輩に連れられて、校庭の何処かに埋まってるらしい「土竜芋」っていう妖怪を探しに来たよ! 全体的に赤紫色で、ラグビーボールみたいな楕円形をしてる、サツマイモみたいな妖怪なんだって!
「それ、サツマイモじゃね?」
「ロマンのないこと言うの、禁止! オダマリハリセンをお見舞いよ!」
「へぶっ?!」
「真面目に探せ、成田。早く見つけないと、俺が塾に間に合わないだろ」
「そうよ、成田君。せっかく遠井君も来てくれたんだから、なんとしてでも土竜芋を見つけて、妖怪の存在を信じてもらわないと!」
「土竜芋って、どんな味なのかなぁ。サツマイモみたいな味だったらいいなぁ」
 あれ? いつのまにか蒼劔お兄ちゃんがいない。 何処行っちゃったんだろう?
 私は土竜芋と一緒に蒼劔お兄ちゃんを探して、辺りをキョロキョロと見回した。
 そうしたら、柔剣道場の前に人だかりが出来てるのが見えた。蒼劔お兄ちゃんはその中心にいて、誰かと言い争ってた。
 ……って! あれ、真紅お兄ちゃんじゃない?! もう一人の人も知ってる人だ!
「はァ?! 目玉焼きには断然、醤油だろうがッ!」
「何を馬鹿なことを! 圧倒的に塩胡椒が合うに決まっている!」
「おい待て、粒あん派の奴はいないのか? こしあんでもいいぞ」
「テメェは論外なんだよ、蒼劔! この味覚破綻者が!」
「想像しただけで気持ち悪くなるから、やめろ!」
「なんだと……! 今すぐ、粒あんとこしあんに謝れ! そして今日からお前達も粒あん・こしあん派だ!」
 はわわっ! 蒼劔お兄ちゃん、真紅お兄ちゃん、それから黒縄こくじょうお兄ちゃんは取っ組み合いを始めちゃった! 三人の周りにいた剣道部と柔道部の人達も、お互い殴り合ってる! 何でこんなことになっちゃったのぉ~!
 黒縄お兄ちゃんは蒼劔お兄ちゃんの幼馴染で、柔道部。見た目は私と変わらないくらいの年に見えるけど、実は三年生なの! 蒼劔お兄ちゃんとはいつもケンカばかりしてるんだけど、今日のは一段と激しく争ってるみたい!
「みんな辞めてー! 目玉焼きに何をかけるかなんて、人それぞれでいいじゃない! ちなみに私は白桃の缶詰の残り汁をかけます!」
「オロロロ……」
 あらま。取っ組み合いしてた人達は白桃の缶詰の残り汁をかけた目玉焼きの味を想像したのか、一斉に地面に倒れちゃった。
 えー! 美味しそうなのに、何でだろ?? 蒼劔お兄ちゃんまで倒れることないじゃない!
「くッ……味覚破綻者派が増えやがった! さてはテメェ、目玉焼き食ったことないな!」
「ないです! だって、本当に目玉みたいで気持ち悪いんだもん。それで、どうしてお兄ちゃん達はケンカしてたの? まさか、本当に目玉焼きに何をかけるか言い争ってたわけじゃないよね?」
「当たり前だ。俺達がそんな低レベルの争いをするわけないだろう」
「えー? 結構、本気で殴り合ってたような気が……」
 お兄ちゃん達は立ち上がると、ケンカの原因を話してくれた。
「剣道部と柔道部が毎朝、この柔剣道場で部活をしているのは知っているな?」
「うん。"めーんッ!"とか、"いっぽぉーん!"とか、外まで声が聞こえてくるもん」
「その掛け声のせいで、俺達が『柔剣道場でラーメンを作って、無断で売りさばいてるんじゃないか』って噂になってンだよ。毎朝、誰かが道場にカップ麺を持ち込んで食べてるせいで、ラーメンの匂いもするしよォ」
「だからその疑いを晴らすために、剣道部と柔道部の活動時間を分けようと話し合っていたんだが、なかなか決まらなくてな……気づいたら論点がズレて、目玉焼きに何をかけるかで争っていた」
「俺はあんこの万能さを広めるために、途中から参加していただけだ」
「だと思ったよ」
 うーん。このままじゃ、また下らないことでケンカを始めちゃいそう。
 だったらいっそ、白黒付けさせちゃおう!
「お兄ちゃん! 私から提案があるんだけど……」
「提案?」

       ・

『これより第一回、剣道部VS柔道部による異種格闘技戦を始めまぁす! ポンポンポォーン!』
「イェェェイ!」
 柔剣道場には大勢のギャラリーが集まっていた。
 何処から情報を聞いたのか、欠席していたはずの五代お兄さんがアナウンサー席に座って、開幕のアナウンスをしていた。会場の熱気が高まって、お客さん達のテンションも上がってるみたい。
 客席の隅では岡本部長が「さぁ、張った張った!」って賭博を仕切って、部費を集めようとしてる。私は断然、剣道部に賭けるよ!
『司会は私、五代が務めさせて頂きます。解説は薙刀部主将の鬼月きづき月音さんです』
『よろしくお願いします』
 五代お兄さんと一緒にアナウンス席に座ってる月音お姉ちゃんが恭しく会釈する。
 月音お姉ちゃんは演技なのか、本気なのか、ものすごく真面目な顔をしていた。真紅お兄ちゃんが勝てるかどうか、心配なのかもしれない。それはそれとして、薙刀部の部活をほったらかして来ていいの?
『ルールは至って、シンプル! 剣道部と柔道部が三人ずつ対戦方式で戦い、先に二勝した方が勝ち! 互いにルールの違いがあるため、危険行為以外は何をやってもオッケーということにします。ただし、剣道部は面、柔道部は一本のみ有効で、それ以外の技は全て無効となります。他の技で相手をダウンさせてしまった場合、ダウンさせた側の敗北となるので注意して下さいな! それでは第一回戦の選手……出て来いや!』

       ・

 一回戦は真紅お兄ちゃん対黒縄お兄ちゃん!
 黒縄お兄ちゃんは黒い柔道着、真紅お兄ちゃんは防具をつけずに、赤い彼岸花の刺繍がされてる剣道着を着てる。黒縄お兄ちゃんはすばしっこいから、防具を付けてると分が悪いんだって。
『では第一回戦、開始ぃぃぃ!』
「先手必勝!」
 五代さんの掛け声と同時に、真紅お兄ちゃんが踏み込んで、黒縄お兄ちゃんに向かって竹刀を振るう。
 黒縄お兄ちゃんはその場に立ったまま逃げようともせず、ニヤリと笑った。
「ひひッ、かかったな」
 黒縄お兄ちゃんは宙をつかむと、グッと引っ張った。
 次の瞬間、真紅お兄ちゃんは見えない何かに竹刀を後ろへ引っ張られて、のけぞった。竹刀には照明の光でピカピカと光る、透明な糸が絡まっていた。
「これは……ピアノ線! いつのまにこんな物を!」
「テメェが呑気に精神統一してる間に、仕掛けさせてもらったンだよ! 忘れたか? 俺様が"反則術の黒縄"と呼ばれてる、無冠の帝王だってことをよォ!」
 黒縄お兄ちゃんは真紅お兄ちゃんの胸ぐらをつかむと、その小さな体から想像もできない力で、真紅お兄ちゃんを背負い投げした。
「ぐはッ! それ……ただ反則して、退場になってるだけじゃないか……」
「お兄ちゃん!」
『イッポォーン! そこまで! 第一回線勝者は、黒縄氏ぃぃぃ!』
『最っ低。黒縄、後でシバく』

       ・

「あんなの反則だよ! 真面目に戦ってたら、絶対真紅お兄ちゃんが勝ってたって!」
「諦めろ、モモ。これはそういう試合だ。後は頼んだぞ。蒼劔、紺太郎」
「ああ。任せろ」
 蒼劔お兄ちゃんは力強く頷く。
「絶対勝ってね! 負けたら承知しないからね!」
「おい、ちょっと待てよ! 何勝手に決めてんだ。俺を二回戦に出してくれよ。蒼劔が負けたら、俺の出番が無くなるだろうが!」
 紺太郎お兄ちゃんが不満そうに文句を言う。
 紺太郎お兄ちゃんも剣道部の部員の一人。真紅お兄ちゃんの親友なんだけど、一匹狼を気取ってるからか、私はあんまり好きじゃない。
 意地悪でワガママで、無駄に強がってるけど、本当は真紅お兄ちゃんと原宿でクレープを食べたり、プリクラを撮りたいって思ってる。そういう、素直にならないところがイラッとするんだよね。
「そんなに行きたいなら、行ってこい。ちなみに相手は朱羅だ」
「気が変わった。蒼劔、絶対勝って来いよ!」
 紺太郎お兄ちゃんは親指を立てて、蒼劔お兄ちゃんを激励した。
 朱羅お兄ちゃんは身長が二メートルもある大柄で、柔道部のエース。朱羅お兄ちゃんに投げられた人は、しばらくトラウマで赤い物が見られなくなるとかなんとか。紺太郎お兄ちゃんもそれが嫌で蒼劔お兄ちゃんに任せたんだね。やっぱビビりじゃん。
「当然だ。既に、策はある」
 対して、蒼劔お兄ちゃんは冷静に頷いた。
 こういう時の蒼劔お兄ちゃんは本当に頼もしい。真紅お兄ちゃんが剣道部の人達を差し置いて、蒼劔お兄ちゃんを選手に選んだだけあるなぁ。あんこのことを語り出したら、無茶苦茶ダサいけど。
『それでは第二回戦、開始ぃぃぃ!』

       ・

「蒼劔先輩殿、いくら先輩言えども手加減は致しません」
「望むところだ」
 ちなみに朱羅お兄ちゃんはああ見えて、陽斗お兄ちゃんと同じ一年生。小さい頃からお世話になってる黒縄お兄ちゃんに恩返しがしたくて、節木高校の柔道部に入ったんだって。蒼劔お兄ちゃんとも顔見知りみたい。
 朱羅お兄ちゃんは蒼劔お兄ちゃんを睨むと、飛びかかった。大柄な体格からは想像もつかない、素早い動き!
 対して、蒼劔お兄ちゃんは懐からある写真を取り出すと、朱羅お兄ちゃんに向かって突き出した!
「朱羅! これを見ろ!」
「そ、それは……!」
 写真を目にした朱羅お兄ちゃんは蒼劔お兄ちゃんじゃなく、写真に飛びつき、目を輝かせた。
『ちょっとカメラさん! 写真をズームして!』
 五代お兄さんの指示で、アナウンス席の後ろに設置された巨大モニターに写真がどアップで映し出される。
 そこに映ったのは、幼稚園児くらいのあどけない黒縄お兄ちゃんが指をしゃぶってる写真だった! お目目がぱっちりで、ほっぺがパンみたいに白くてぷっくりしてて、口がちっちゃくて、ものすごくかっわいぃ! 客席からも男女問わず、黄色い悲鳴が飛び交った!
「ピャァァァ! かわいぃぃぃ!」
「妖精じゃぁぁ! 可愛い王国から襲来召された、妖精じゃぁぁぁ!」
「あーん、抱きしめたいよぉぉぉ! この時代にタイムスリップして、黒縄きゅんをギューってしたいよぉぉ!」
「もうショタコンでいい! 今すぐ、写真の子と会わせてくれぇぇぇ!」
 興奮しているのはお客さんだけじゃない。写真をつかんでる朱羅さんも、わなわなと震えていた。
「こ……これは、私がまだ手に入れていない、四歳一ヶ月の黒縄先輩様の写真! 何故、蒼劔殿がこの写真を持っていらしているのですか?!」
「さっき、黒縄の母親から拝借して来た。まだまだあるぞ。ざっとアルバム百冊分」
「買います! いくらですか?!」
「タダでいい。その代わり、この勝負を棄権しろ」
「審判! 朱羅、棄権します!」
「はい、棄権を認めます」
「朱羅、テメェェェ!」
 黒縄お兄ちゃんが朱羅お兄ちゃんに飛び蹴りする。朱羅お兄ちゃんは嬉しそうに写真を見つめたまま、飛び蹴りを食らって倒れた。
『しゅーりょー! 第二回戦、勝者は蒼劔氏ぃぃぃ!』

       ・

「いよいよ、最終戦だね。紺太郎お兄ちゃん、大丈夫?」
「あ? 大丈夫に決まってんだろ」
「その割には、両足が生まれたての小鹿みたいになってるけど?」
「バーカ、これは武者振るいだっつーの」
 紺太郎お兄ちゃんは残像が見えるくらい足をガクガクさせながら強がる。
 そんな状態になってるのに強がったって、カッコ悪いのになぁ。
「紺太郎お兄ちゃん、素直になりなよ。怖いなら怖いって言っていいんだよ? 本当は真紅お兄ちゃんに認めてもらいたいだけなんでしょ? だったら、本当に思ってることを言わなきゃ」
「……うるせぇ。お前に何が分かんだよ」
「分かるよ。だって、私は……」
『これより、最終戦を始めまぁす! 選手共、カモォォン!』
 五代お兄さんの声で、私の声がかき消される。
 紺太郎お兄ちゃんの出番だ。

       ・

 紺太郎お兄ちゃんと一緒に前へ進み出て来たのは、なんと暗梨お姉ちゃんだった!
 そういえば、暗梨お姉ちゃんは女子の柔道部の部員だったっけ。リボンやフリルで飾り立てられた、ピンクの柔道着が可愛らしい。
「やっほー! きょ……紺太郎先輩っ! 今日は勝たせてもらいますからね?」
「げっ、暗梨?! 何でお前がここに!」
 途端に紺太郎お兄ちゃんが青ざめる。
 暗梨お姉ちゃんは紺太郎お兄ちゃんのことが大好きなストーカーで、一時は紺太郎お兄ちゃんが面白半分で付き合ってたんだけど、事あるごとに寝技をかけられるのが嫌で、別れちゃったんだって。それ以来、紺太郎お兄ちゃんは暗梨お姉ちゃんが苦手らしいよ。
「黒縄先輩に頼まれちゃったんですよぉ。"勝ったら紺太郎を好きにしていいから、協力してくれ"って」
「最悪! 黒縄、後でシバく!」
「様付けしろやコラ」

       ・

『ではでは最終戦、開始ぃぃぃ!』
「覚悟して下さいね、先輩。今まで我慢してきた分、思う存分寝技をかけてあげますから……」
「待て待て、来んな来んな!」
 暗梨お姉ちゃんが息を荒く吐きながら、ジリジリと紺太郎お兄ちゃんに近づく。
 紺太郎お兄ちゃんは恐怖ですっかり戦意を失っちゃって、逃げることしか出来ない。
「あーあ、あれじゃいつ棄権してもおかしくないよー」
「紺太郎、逃げんなー!」
 私と真紅お兄ちゃんは一生懸命応援する。けど、紺太郎お兄ちゃんは「うるへー!」と涙目。こりゃダメだ。
 その時、ふと蒼劔お兄ちゃんが眉をひそめた。
「……ん? そういえば、寝技は一本にはならないんじゃなかったか?」
「え、そうなの?」
「あぁ。確か、いくらかけても技ありにしかならなかったはずだ。大会にもよるだろうが、今回の場合は一本以外の技でダウンさせてしまったら、その時点で相手の負けになるから……」

       ・

『紺太郎氏、寝技によりダウン! 暗梨氏のルール違反により、勝者、紺太郎氏! よってこの勝負、剣道部の勝ちぃぃぃ!』
「何でよぉぉぉ!」
「暗梨ッ! ルールくらいは頭に入れておけっつったろうがッ!」
「だって紺太郎先輩に見惚れてて、ルール聞いてなかったんだもーん!」
「知るかッ! ちょっと来い!」
「お、ま、え、も、な」
「げっ、鬼月?!」
 ……こうして、第一回異種格闘技戦は剣道部の勝利となり、剣道部は朝と放課後、柔道部は夜に柔剣道場を使うことに決まった。
 なお、柔剣道場で隠れてカップ麺を食べていた五代お兄さんは剣道部と柔道部の両方からシバかれ、「私がラーメン屋をしていました」と書かれた看板をしばらく体に付けさせられていた。

(おまけ「目覚め」に続く)
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