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第9話「彼岸華村、鬼伝説」
漆:廃村
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〈午前九時十分頃 廃村〉蒼劔
陽斗がトンネルの入口を目指して何度も行ったり来たりしていた頃、蒼劔達はトンネルを抜け、陽斗が行き着いた村とは別の村にたどり着いていた。
村といっても、三軒ほどの民家があるだけで、そのどれもがボロボロに廃れていた。中には家の原型を保っていないものもある。人間の気配もいなかった。
廃村は陽斗がいる村よりもかなり狭く、周囲を高い崖に囲まれていた。ロッククライミングの用意があったとしても、登るのは難しそうだった。
「ここが彼岸華村か? とっくに廃れちまってるようだが」
「いや、もしかしたら常人には普通の村に見えるのかもしれない」
蒼劔は先に廃村へ足を踏み入れていたオカ研の面々の様子を窺った。
オカ研はオカ研で、陽斗がいなくなったことにようやく気がつき、村中を探し回っていた。
「部長! やっぱり陽斗がいません!」
「これって、確実に神隠しですよね!」
「便所に行って、道に迷ってるんじゃないか?」
「あんな狭いトンネルで迷うわけないだろ?! それに、陽斗はちゃんと便所行く時は"ちょっと、お花摘みに行ってくるねー"って、一言言ってから行くぞ!」
「なら、まだ入口にいるのかもしれない。見て来い」
「言われなくても、見に行くっつーの!」
成田はトンネルへと走る。
すると一分も経たない内に、同じように走って戻ってきた。
「……あり?」
成田は不思議そうに首を傾げ、再度トンネルに入る。
しかしやはりすぐに戻ってきてしまった。
「おっかしいな……何で入口に戻れないんだ?」
「何?」
蒼劔もトンネルに駆け込み、入口を目指す。
だが成田の言った通り、真っ直ぐ進んだにも関わらず、元の廃村へと戻ってきてしまった。
「どういうことだ……村から出られない」
「ンだと?!」
黒縄も血相を変え、トンネルへ駆け込む。
彼もまた、しばらくすると廃村へ戻ってきた。
「……ガチだ。村から出られねェ。さっき五代に聞いたら、妙な術がトンネルにかかってるっつってやがった。出どころも分かンねェし、下手に解除すっと二度とここから出られなくなるかもしれねェってよ。ざけんな、くそッ!」
「五代がそう言うのなら、仕方ない。別の出口を探そう。不知火は成田達が妙なことをしないよう、見張っていてくれ」
「承知した」
蒼劔は崖に向かって大きく跳躍し、飛び移る。
黒縄も崖の上に生えている木の枝に鎖を引っ掛け、蒼劔の近くへ着地した。
・
「黒縄は西を頼む。俺は東を探す」
「チッ、仕方ねェな。協力すンのは今回だけだぞ」
黒縄は悪態を吐きながらも、指示された通りに捜索する。
崖の頂上には鬱蒼とした森が茂っており、足元には無数の彼岸花が自生していた。血のように赤い花畑が広がる光景は、美しくもあり不気味でもあった。
「ケッ、鬱陶しい花だなァ。いくらか潰していってやるか」
黒縄は景色に見入ることなく、お構いなしに彼岸花を踏み潰し、先へ進んでいく。
目印となるものは何もなく、崖から離れると、どこも同じような景色に見えた。鬼である黒縄も次第に方向感覚を失い、自分がどこをどう歩いているのか分からなくなる。
「……このまま遭難したら、五代の自腹でヘリコプターを飛ばすか」
アパートで待つ五代にとっては大変恐ろしい脱出プランを考えていると、急にひらけた場所に出た。鬱蒼とした森も彼岸花もなく、ただ青空が広がっている。
遠くからは人の声も聞こえる。
「ようやく着いたか」
黒縄は近くの茂みに身を隠し、そっと様子を窺った。
「本当なんですって! 気づいたらここに戻ってきちゃうんすよ!」
「うっそだ~」
「私、試してみたいです!」
「やめておけ。無駄に体力を使うだけだ」
妙に耳慣れた声だった。なんだかオカ研の面々とそっくりな声をしている。
「ん?」
黒縄は危険を承知で、茂みから顔を出した。
すると、道の先は崖になっており、ひらけた場所だと思っていたところにはポッカリと大穴が空いていた。声が聞こえるのはその大穴の底で、茂みから出て見下ろすと、先程いた廃村が見えた。
声が聞こえた三途トンネルの出口の前には、正真正銘、本物のオカ研の面々が言い争っていた。
彼らを見張っているよう言われた不知火は、水筒からコップへ注いだ温かいほうじ茶をゆっくり飲みながら、様子を窺っていた。
……要するに、いつのまにか黒縄は蒼劔と別れた場所に戻ってきていた。
「どうなってンだ? 途中で方向感覚が狂ったか?」
黒縄は首を傾げながらも再度、森へ入っていく。今度は朱羅に持たされたコンパス片手に、ひたすら西に向かって歩いた。
やがて、またもひらけた場所に出た。針は西を指したままだ。
「今度は大丈夫だろ」
黒縄は期待を寄せ、先へ進んだ。
しかし、ひらけた場所だと思っていたのは既視感のある大穴で、崖から下を覗くと、興奮した様子で三途トンネルから出てくるオカ研の姿が見えた。
「あははっ、本当だ! 全然入口にたどり着かないではないか!」
「これが神隠しなんですね、部長! 私テンション上がってきましたーっ!」
「あ、あり得ない! 絶対にトリックがあるはずだ! こんなの、ドッキリに決まってる!」
「陽斗ぉーっ! どこ行っちまったんだよぉー!」
待ちに待ったオカルト現象に、岡本と神服部は目を輝かせ、喜んでいる。
反対に遠井は、どうしたって科学では証明しようのない現象に直面し、ひどく混乱していた。陽斗がいないと確信した成田もまた我を失い、トンネルに向かってひたすら呼びかけている。
彼らを落ち着かせる役目を担っているはずの不知火は、持ってきた栗のおまんじゅうを頬張りながら、優雅に紅葉を楽しんでいた。
「戻って来てンじゃねェか! やっぱ、人間の道具は使えねェな! つーか、なにくつろいでンだよ目白ォッ!」
黒縄は怒りに任せてコンパスを地面へ叩きつけ、何度も踏みつける。
ひとしきり怒りを発散させると、リュックから無線機を取り出して五代に連絡した。
「オイ、五代! ここから出る方法を教えやがれ!」
『ないね』
五代は「パキッ」とポテチをカッコよく鳴らし、即答した。
彼が食べていたのは「ミント増し増し☆チョコミント味」という、見るからに体に悪そうなミントグリーンに着色されたポテチだったが、無線機では音声だけしか伝わらないので、黒縄には彼がどんなポテチを食べているのか分からなかった。そもそも五代が何を食べていようが、興味がなかった。
『トンネル内も含め、その廃村の周りには落とし穴が仕掛けられてる。陽斗氏をどっかへワープさせた彼岸花と同じやつさ。森に気色悪いくらい彼岸花が咲いてたっしょ? あの中に紛れ込んでたのよ』
「なンだと?!」
黒縄は愕然とした。そんな妙な彼岸花があったとは、全く気づけなかった。
『その一帯にも妙に濃い妖気が漂ってるから、気づけないのも無理はないっす。蒼劔氏のスタングレネードでなんとかなるなら、楽だったんすけどね~』
「ンなの、やってみねェと分かんねェだろうが!」
「いや……無理だった」
そこへ東を捜索していた蒼劔が、申し訳なさそうに黒縄のもとへ戻ってきた。
「スタングレネードで一掃してから進もうとしたんだが、消したはずの彼岸花が突然足元に咲いてな……気づいたら、崖の前に戻されていた。その後も何度か試してみたが、やはり新たに花が咲いて戻された」
「花を消しても意味ねェってことか?! 完全に詰みじゃねェか!」
『……たぶん、彼岸花を咲かせてる張本人が近くにいるんだよ』
五代は珍しく、声を潜めて言った。声を誤魔化すように、バリバリとポテチを噛み砕く。
「なッ……マジかよ」
『うん。オイラも蒼劔氏の様子を見てたけど、蒼劔氏が避けられない隙を突くみたいに花が咲いてた。一定の範囲を出たら自動的に花が咲くよう術がかけられてるわけでもないし、直接見てタイミングを合わせてるんだと思う。問題は、蒼劔氏達の命が、そいつの手の中に握られているということ』
五代はガサガサと音を立て、新たなポテチを取り出した。
正直ポテチを食っている場合ではないのだが、五代は五代なりに落ち着こうとしているのだろう。
『向こうがどれほどの妖力の持ち主かは分からないけど、入ったら二度と出られない異界なんかに飛ばされたら、一巻の終わりだ。それをしないということは、蒼劔氏達にまだ利用価値があると見做されてるってこと。少しでもおかしな行動を取ったり、用済みになったらどんな目に遭うか……』
「……分かっている」
蒼劔は唇を噛みしめ、近くに生えている木に拳を叩きつける。木は拳を中心にひび割れ、バキバキと音を立てて折れた。
戦力は有り余るほどあるというのに、これほどまで無力さを痛感したのは初めてだった。
(せめて、陽斗だけは無事であってくれ……!)
今の彼に出来るのは、生死すら分からない陽斗の無事を祈ることだけだった……。
陽斗がトンネルの入口を目指して何度も行ったり来たりしていた頃、蒼劔達はトンネルを抜け、陽斗が行き着いた村とは別の村にたどり着いていた。
村といっても、三軒ほどの民家があるだけで、そのどれもがボロボロに廃れていた。中には家の原型を保っていないものもある。人間の気配もいなかった。
廃村は陽斗がいる村よりもかなり狭く、周囲を高い崖に囲まれていた。ロッククライミングの用意があったとしても、登るのは難しそうだった。
「ここが彼岸華村か? とっくに廃れちまってるようだが」
「いや、もしかしたら常人には普通の村に見えるのかもしれない」
蒼劔は先に廃村へ足を踏み入れていたオカ研の面々の様子を窺った。
オカ研はオカ研で、陽斗がいなくなったことにようやく気がつき、村中を探し回っていた。
「部長! やっぱり陽斗がいません!」
「これって、確実に神隠しですよね!」
「便所に行って、道に迷ってるんじゃないか?」
「あんな狭いトンネルで迷うわけないだろ?! それに、陽斗はちゃんと便所行く時は"ちょっと、お花摘みに行ってくるねー"って、一言言ってから行くぞ!」
「なら、まだ入口にいるのかもしれない。見て来い」
「言われなくても、見に行くっつーの!」
成田はトンネルへと走る。
すると一分も経たない内に、同じように走って戻ってきた。
「……あり?」
成田は不思議そうに首を傾げ、再度トンネルに入る。
しかしやはりすぐに戻ってきてしまった。
「おっかしいな……何で入口に戻れないんだ?」
「何?」
蒼劔もトンネルに駆け込み、入口を目指す。
だが成田の言った通り、真っ直ぐ進んだにも関わらず、元の廃村へと戻ってきてしまった。
「どういうことだ……村から出られない」
「ンだと?!」
黒縄も血相を変え、トンネルへ駆け込む。
彼もまた、しばらくすると廃村へ戻ってきた。
「……ガチだ。村から出られねェ。さっき五代に聞いたら、妙な術がトンネルにかかってるっつってやがった。出どころも分かンねェし、下手に解除すっと二度とここから出られなくなるかもしれねェってよ。ざけんな、くそッ!」
「五代がそう言うのなら、仕方ない。別の出口を探そう。不知火は成田達が妙なことをしないよう、見張っていてくれ」
「承知した」
蒼劔は崖に向かって大きく跳躍し、飛び移る。
黒縄も崖の上に生えている木の枝に鎖を引っ掛け、蒼劔の近くへ着地した。
・
「黒縄は西を頼む。俺は東を探す」
「チッ、仕方ねェな。協力すンのは今回だけだぞ」
黒縄は悪態を吐きながらも、指示された通りに捜索する。
崖の頂上には鬱蒼とした森が茂っており、足元には無数の彼岸花が自生していた。血のように赤い花畑が広がる光景は、美しくもあり不気味でもあった。
「ケッ、鬱陶しい花だなァ。いくらか潰していってやるか」
黒縄は景色に見入ることなく、お構いなしに彼岸花を踏み潰し、先へ進んでいく。
目印となるものは何もなく、崖から離れると、どこも同じような景色に見えた。鬼である黒縄も次第に方向感覚を失い、自分がどこをどう歩いているのか分からなくなる。
「……このまま遭難したら、五代の自腹でヘリコプターを飛ばすか」
アパートで待つ五代にとっては大変恐ろしい脱出プランを考えていると、急にひらけた場所に出た。鬱蒼とした森も彼岸花もなく、ただ青空が広がっている。
遠くからは人の声も聞こえる。
「ようやく着いたか」
黒縄は近くの茂みに身を隠し、そっと様子を窺った。
「本当なんですって! 気づいたらここに戻ってきちゃうんすよ!」
「うっそだ~」
「私、試してみたいです!」
「やめておけ。無駄に体力を使うだけだ」
妙に耳慣れた声だった。なんだかオカ研の面々とそっくりな声をしている。
「ん?」
黒縄は危険を承知で、茂みから顔を出した。
すると、道の先は崖になっており、ひらけた場所だと思っていたところにはポッカリと大穴が空いていた。声が聞こえるのはその大穴の底で、茂みから出て見下ろすと、先程いた廃村が見えた。
声が聞こえた三途トンネルの出口の前には、正真正銘、本物のオカ研の面々が言い争っていた。
彼らを見張っているよう言われた不知火は、水筒からコップへ注いだ温かいほうじ茶をゆっくり飲みながら、様子を窺っていた。
……要するに、いつのまにか黒縄は蒼劔と別れた場所に戻ってきていた。
「どうなってンだ? 途中で方向感覚が狂ったか?」
黒縄は首を傾げながらも再度、森へ入っていく。今度は朱羅に持たされたコンパス片手に、ひたすら西に向かって歩いた。
やがて、またもひらけた場所に出た。針は西を指したままだ。
「今度は大丈夫だろ」
黒縄は期待を寄せ、先へ進んだ。
しかし、ひらけた場所だと思っていたのは既視感のある大穴で、崖から下を覗くと、興奮した様子で三途トンネルから出てくるオカ研の姿が見えた。
「あははっ、本当だ! 全然入口にたどり着かないではないか!」
「これが神隠しなんですね、部長! 私テンション上がってきましたーっ!」
「あ、あり得ない! 絶対にトリックがあるはずだ! こんなの、ドッキリに決まってる!」
「陽斗ぉーっ! どこ行っちまったんだよぉー!」
待ちに待ったオカルト現象に、岡本と神服部は目を輝かせ、喜んでいる。
反対に遠井は、どうしたって科学では証明しようのない現象に直面し、ひどく混乱していた。陽斗がいないと確信した成田もまた我を失い、トンネルに向かってひたすら呼びかけている。
彼らを落ち着かせる役目を担っているはずの不知火は、持ってきた栗のおまんじゅうを頬張りながら、優雅に紅葉を楽しんでいた。
「戻って来てンじゃねェか! やっぱ、人間の道具は使えねェな! つーか、なにくつろいでンだよ目白ォッ!」
黒縄は怒りに任せてコンパスを地面へ叩きつけ、何度も踏みつける。
ひとしきり怒りを発散させると、リュックから無線機を取り出して五代に連絡した。
「オイ、五代! ここから出る方法を教えやがれ!」
『ないね』
五代は「パキッ」とポテチをカッコよく鳴らし、即答した。
彼が食べていたのは「ミント増し増し☆チョコミント味」という、見るからに体に悪そうなミントグリーンに着色されたポテチだったが、無線機では音声だけしか伝わらないので、黒縄には彼がどんなポテチを食べているのか分からなかった。そもそも五代が何を食べていようが、興味がなかった。
『トンネル内も含め、その廃村の周りには落とし穴が仕掛けられてる。陽斗氏をどっかへワープさせた彼岸花と同じやつさ。森に気色悪いくらい彼岸花が咲いてたっしょ? あの中に紛れ込んでたのよ』
「なンだと?!」
黒縄は愕然とした。そんな妙な彼岸花があったとは、全く気づけなかった。
『その一帯にも妙に濃い妖気が漂ってるから、気づけないのも無理はないっす。蒼劔氏のスタングレネードでなんとかなるなら、楽だったんすけどね~』
「ンなの、やってみねェと分かんねェだろうが!」
「いや……無理だった」
そこへ東を捜索していた蒼劔が、申し訳なさそうに黒縄のもとへ戻ってきた。
「スタングレネードで一掃してから進もうとしたんだが、消したはずの彼岸花が突然足元に咲いてな……気づいたら、崖の前に戻されていた。その後も何度か試してみたが、やはり新たに花が咲いて戻された」
「花を消しても意味ねェってことか?! 完全に詰みじゃねェか!」
『……たぶん、彼岸花を咲かせてる張本人が近くにいるんだよ』
五代は珍しく、声を潜めて言った。声を誤魔化すように、バリバリとポテチを噛み砕く。
「なッ……マジかよ」
『うん。オイラも蒼劔氏の様子を見てたけど、蒼劔氏が避けられない隙を突くみたいに花が咲いてた。一定の範囲を出たら自動的に花が咲くよう術がかけられてるわけでもないし、直接見てタイミングを合わせてるんだと思う。問題は、蒼劔氏達の命が、そいつの手の中に握られているということ』
五代はガサガサと音を立て、新たなポテチを取り出した。
正直ポテチを食っている場合ではないのだが、五代は五代なりに落ち着こうとしているのだろう。
『向こうがどれほどの妖力の持ち主かは分からないけど、入ったら二度と出られない異界なんかに飛ばされたら、一巻の終わりだ。それをしないということは、蒼劔氏達にまだ利用価値があると見做されてるってこと。少しでもおかしな行動を取ったり、用済みになったらどんな目に遭うか……』
「……分かっている」
蒼劔は唇を噛みしめ、近くに生えている木に拳を叩きつける。木は拳を中心にひび割れ、バキバキと音を立てて折れた。
戦力は有り余るほどあるというのに、これほどまで無力さを痛感したのは初めてだった。
(せめて、陽斗だけは無事であってくれ……!)
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