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第9話「彼岸華村、鬼伝説」
陸:保健室の攻防
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〈午前十時頃 ???校〉陽斗
鐘が聞こえてから二十分ほど時間をかけ、陽斗は木造校舎にたどり着いた。目論見通り、校舎からは人の声が聞こえた。
声がする教室を窓からソッと覗き込むと、教師一人に対し、四人の生徒達が授業を受けていた。その内一人は小学生くらいの女児で、他の十代前半から後半の生徒達に混じって、席に座っていた。
この村独特の文化なのか、生徒も教師も皆、着物や袴といった時代錯誤な格好をしていた。また、男子は腰、女子は髪に、それぞれ好きな色の彼岸花の飾りを身につけており、華やかだった。
「今声かけちゃ、授業の邪魔になっちゃうよね。職員室、何処かなぁ……」
陽斗は誰にも見られないよう姿勢を低くし、校舎の入口を探して壁伝いに去っていった。
おおむね誰にも気づかれなかったが、
「……誰だ、あいつ」
窓際の席に座っていた男子生徒だけは、陽斗がわずかに立てた足音を耳にし、彼を一瞥していた。
紺太郎とは別の男子生徒で、赤い彼岸花が刺繍された黒い着物とくすんだ赤色の袴を纏い、腰に黒みがかった赤い彼岸花の飾りを身につけていた。
・
不思議なことに、人がいたのは最初に見た教室だけで、他の教室はどこも無人だった。
職員室らしき部屋も見つけたが誰もおらず、一つの机以外は物置きとして使われていた。校長室も同様で、机の上にずいぶんホコリが溜まっていた。
「いくら田舎の学校だからって、先生少なくない? まさかさっきの子達で全員ってわけじゃないよね?」
陽斗は妙な違和感にモヤモヤしながらも、めげずに校舎を外から見て回った。
やがて、保健室の外扉を見つけた。ドアノブをひねると、幸い鍵は開いていた。
「失礼しまーす」
恐る恐る中へ入る。
養護教諭はおらず、見た感じ無人だった。三つある内の一つのベッドはカーテンが引かれていたが、寝息は聞こえてこなかった。
(授業が終わるまで、ここにいさせてもらおっと)
陽斗は長椅子に座り、ほっと息を吐く。ようやく村人を見つけ、安心していた。
だから、天井に張りついている明梨に気づかなかった。
「キャハハハッ!」
「うぇっ?!」
次の瞬間、明梨は天井から落下し、持っていた黄緑の刃の短剣を陽斗に向かって振り下ろした。
陽斗は明梨の笑い声に驚き、振り向く。まさか天井に人が貼りついているとは思っても見なかった。
短剣は真っ直ぐ陽斗の脳天に向かって振り下ろされたが、「ガキィィンッ!」と水晶のブレスレットから展開した結界によって阻まれた。
明梨は結界に阻まれた反動で後ろへ仰け反る。そのままグニャッと人間ではあり得ない体の柔らかさで一回転し、地面に降り立った。
「シュー、シュー……」
明梨は爬虫類のように瞳孔が縦に伸びた瞳を爛々と輝かせ、陽斗を見たまま舌舐めずりする。倒れる前までは普通と変わらない舌だったが、今はトカゲのように長くて青黒く、舌先が二又に分かれていた。
変化したのは瞳や舌だけではない。綺麗に結えられていた黒髪もボサボサに乱れて白髪に近い黄緑色へと変化し、肌のところどころは蛇のウロコのような形に固まっている。
極めつけには、ウロコに覆われた深い緑色のツノが二本、額から生えていた。
「お、鬼?! ってことは、噂は本当だったってことっ?!」
陽斗は慌てて立ち上がり、廊下に面した保健室のドアへと走る。
蒼劔がいない今、頼れるのはこの村の住人だけだった。彼らが鬼と対抗できるすべを持っているか、そもそも鬼の姿が見えるかどうかは分からなかったが、このまま彼女が外に出れば彼らにも危害が及ぶ以上、何もしないよりはマシだと思った。
頼みの綱だった水晶のブレスレットも、先程の明梨の攻撃で一気にくすみ、ヒビが入ってしまった。もう効力は発揮しないだろう。
陽斗はドアノブに手をかける。
それを見た明梨は陽斗に向かって手を伸ばした。すると明梨の手の平から無数の藻が伸び、陽斗の両足にまとわりついた。
「うわわっ!」
そのまま後ろへ引っ張られ、陽斗は倒れる。
明梨は「ひひひ」と不気味に笑い、藻を引っ張って陽斗を引き寄せようとした。右手には短剣が握られたままになっており、このまま引き寄せられれば、確実に殺されるだろうと予想がついた。
「逃ゲナイデ、おいで。一緒に遊びまショウ」
「嫌だぁぁ! 誰か助けてー!」
陽斗は保健室のドアノブにしがみつき、あらんかぎりの声で叫ぶ。その手は汗でびっしょりで、何度も滑ってドアノブから離しそうになった。
足も、明梨に引っ張られるたびに藻が食い込み、今にも千切れてしまいそうなほど痛かった。
(あぁ……あの時、もっと早く蒼劔君の手を取っていれば、こんなことにならずに済んだのに)
陽斗はトンネルで蒼劔と別れてしまった際のことを思い出し、ひどく後悔した。
蒼劔がいなければ、どうすることも出来ないと分かっていたはずなのに。
「もう……ダメだ……」
陽斗は足の痛みに耐えきれず、ドアノブから手を離した。
その直後、保健室のドアが外から蹴破られ、日本刀を持った青年が飛び込んできた。先程、外にいた陽斗を見つけた男子生徒だった。
「殺生、御免!」
男子生徒は一言、明梨に詫び、日本刀を走らせた。
刀は陽斗の足に絡まっていた藻ごと、明梨の首を斬る。
「ギャァァッ!」
明梨は耳障りな悲鳴を上げ、床に倒れた。同時に、陽斗の足を捕らえていた藻が一気に生気を失い、枯れる。
体から切り離された首は、彼女らしからぬ苦悶の表情を浮かべる。目はカッと見開かれ、強靭そうな牙が剥き出しになっていた。
「……すまないな、明梨。お前はもっと優しくて、聡明な人間なのに」
男子生徒は刀を鞘へ収めると、心苦しそうに顔を曇らせた。
明梨の瞼を閉じ、顔にハンカチを被せる。手を合わせ、しばし黙祷を捧げた。
「……で、」
男子生徒は明梨との別れを済ませると、気持ちを切り替えた様子で、静かに陽斗を見据えた。
その瞳には、明らかな殺意が見え隠れしていた。
「お前は誰だ」
「贄原陽斗だよ! 助けてくれて、ありがとう! ところで、この村から出る方法、知ってる? トンネルから出られなくなって、困ってるんだー」
陽斗は警戒されないよう、明るく振る舞う。しかし、
「なんだと?」
それを聞いた男子生徒の顔はさらに険しくなってしまった。
(この人、なんか蒼劔君に似てるかも。ほっこりするなぁ)
彼の表情といい、武器といい、蒼劔と近いものを感じ、陽斗は思わず顔をほころばせた。
「何がおかしい」
「へ?」
その陽斗の表情を「笑われている」と思ったのか、男子生徒は不快感を露わにし、彼の腕を引っ張った。
「怪しい奴だな。来い」
「え、ちょ、ちょっと!」
陽斗は彼に腕を引かれ、保健室から連れ出されていった。
鐘が聞こえてから二十分ほど時間をかけ、陽斗は木造校舎にたどり着いた。目論見通り、校舎からは人の声が聞こえた。
声がする教室を窓からソッと覗き込むと、教師一人に対し、四人の生徒達が授業を受けていた。その内一人は小学生くらいの女児で、他の十代前半から後半の生徒達に混じって、席に座っていた。
この村独特の文化なのか、生徒も教師も皆、着物や袴といった時代錯誤な格好をしていた。また、男子は腰、女子は髪に、それぞれ好きな色の彼岸花の飾りを身につけており、華やかだった。
「今声かけちゃ、授業の邪魔になっちゃうよね。職員室、何処かなぁ……」
陽斗は誰にも見られないよう姿勢を低くし、校舎の入口を探して壁伝いに去っていった。
おおむね誰にも気づかれなかったが、
「……誰だ、あいつ」
窓際の席に座っていた男子生徒だけは、陽斗がわずかに立てた足音を耳にし、彼を一瞥していた。
紺太郎とは別の男子生徒で、赤い彼岸花が刺繍された黒い着物とくすんだ赤色の袴を纏い、腰に黒みがかった赤い彼岸花の飾りを身につけていた。
・
不思議なことに、人がいたのは最初に見た教室だけで、他の教室はどこも無人だった。
職員室らしき部屋も見つけたが誰もおらず、一つの机以外は物置きとして使われていた。校長室も同様で、机の上にずいぶんホコリが溜まっていた。
「いくら田舎の学校だからって、先生少なくない? まさかさっきの子達で全員ってわけじゃないよね?」
陽斗は妙な違和感にモヤモヤしながらも、めげずに校舎を外から見て回った。
やがて、保健室の外扉を見つけた。ドアノブをひねると、幸い鍵は開いていた。
「失礼しまーす」
恐る恐る中へ入る。
養護教諭はおらず、見た感じ無人だった。三つある内の一つのベッドはカーテンが引かれていたが、寝息は聞こえてこなかった。
(授業が終わるまで、ここにいさせてもらおっと)
陽斗は長椅子に座り、ほっと息を吐く。ようやく村人を見つけ、安心していた。
だから、天井に張りついている明梨に気づかなかった。
「キャハハハッ!」
「うぇっ?!」
次の瞬間、明梨は天井から落下し、持っていた黄緑の刃の短剣を陽斗に向かって振り下ろした。
陽斗は明梨の笑い声に驚き、振り向く。まさか天井に人が貼りついているとは思っても見なかった。
短剣は真っ直ぐ陽斗の脳天に向かって振り下ろされたが、「ガキィィンッ!」と水晶のブレスレットから展開した結界によって阻まれた。
明梨は結界に阻まれた反動で後ろへ仰け反る。そのままグニャッと人間ではあり得ない体の柔らかさで一回転し、地面に降り立った。
「シュー、シュー……」
明梨は爬虫類のように瞳孔が縦に伸びた瞳を爛々と輝かせ、陽斗を見たまま舌舐めずりする。倒れる前までは普通と変わらない舌だったが、今はトカゲのように長くて青黒く、舌先が二又に分かれていた。
変化したのは瞳や舌だけではない。綺麗に結えられていた黒髪もボサボサに乱れて白髪に近い黄緑色へと変化し、肌のところどころは蛇のウロコのような形に固まっている。
極めつけには、ウロコに覆われた深い緑色のツノが二本、額から生えていた。
「お、鬼?! ってことは、噂は本当だったってことっ?!」
陽斗は慌てて立ち上がり、廊下に面した保健室のドアへと走る。
蒼劔がいない今、頼れるのはこの村の住人だけだった。彼らが鬼と対抗できるすべを持っているか、そもそも鬼の姿が見えるかどうかは分からなかったが、このまま彼女が外に出れば彼らにも危害が及ぶ以上、何もしないよりはマシだと思った。
頼みの綱だった水晶のブレスレットも、先程の明梨の攻撃で一気にくすみ、ヒビが入ってしまった。もう効力は発揮しないだろう。
陽斗はドアノブに手をかける。
それを見た明梨は陽斗に向かって手を伸ばした。すると明梨の手の平から無数の藻が伸び、陽斗の両足にまとわりついた。
「うわわっ!」
そのまま後ろへ引っ張られ、陽斗は倒れる。
明梨は「ひひひ」と不気味に笑い、藻を引っ張って陽斗を引き寄せようとした。右手には短剣が握られたままになっており、このまま引き寄せられれば、確実に殺されるだろうと予想がついた。
「逃ゲナイデ、おいで。一緒に遊びまショウ」
「嫌だぁぁ! 誰か助けてー!」
陽斗は保健室のドアノブにしがみつき、あらんかぎりの声で叫ぶ。その手は汗でびっしょりで、何度も滑ってドアノブから離しそうになった。
足も、明梨に引っ張られるたびに藻が食い込み、今にも千切れてしまいそうなほど痛かった。
(あぁ……あの時、もっと早く蒼劔君の手を取っていれば、こんなことにならずに済んだのに)
陽斗はトンネルで蒼劔と別れてしまった際のことを思い出し、ひどく後悔した。
蒼劔がいなければ、どうすることも出来ないと分かっていたはずなのに。
「もう……ダメだ……」
陽斗は足の痛みに耐えきれず、ドアノブから手を離した。
その直後、保健室のドアが外から蹴破られ、日本刀を持った青年が飛び込んできた。先程、外にいた陽斗を見つけた男子生徒だった。
「殺生、御免!」
男子生徒は一言、明梨に詫び、日本刀を走らせた。
刀は陽斗の足に絡まっていた藻ごと、明梨の首を斬る。
「ギャァァッ!」
明梨は耳障りな悲鳴を上げ、床に倒れた。同時に、陽斗の足を捕らえていた藻が一気に生気を失い、枯れる。
体から切り離された首は、彼女らしからぬ苦悶の表情を浮かべる。目はカッと見開かれ、強靭そうな牙が剥き出しになっていた。
「……すまないな、明梨。お前はもっと優しくて、聡明な人間なのに」
男子生徒は刀を鞘へ収めると、心苦しそうに顔を曇らせた。
明梨の瞼を閉じ、顔にハンカチを被せる。手を合わせ、しばし黙祷を捧げた。
「……で、」
男子生徒は明梨との別れを済ませると、気持ちを切り替えた様子で、静かに陽斗を見据えた。
その瞳には、明らかな殺意が見え隠れしていた。
「お前は誰だ」
「贄原陽斗だよ! 助けてくれて、ありがとう! ところで、この村から出る方法、知ってる? トンネルから出られなくなって、困ってるんだー」
陽斗は警戒されないよう、明るく振る舞う。しかし、
「なんだと?」
それを聞いた男子生徒の顔はさらに険しくなってしまった。
(この人、なんか蒼劔君に似てるかも。ほっこりするなぁ)
彼の表情といい、武器といい、蒼劔と近いものを感じ、陽斗は思わず顔をほころばせた。
「何がおかしい」
「へ?」
その陽斗の表情を「笑われている」と思ったのか、男子生徒は不快感を露わにし、彼の腕を引っ張った。
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