163 / 327
第8.5話「コスプレ喫茶に潜む影(文化祭2日目)」
弐:白石の子孫
しおりを挟む
黒縄が練り切りを十回おかわりした頃、五代がパチっと目を見開き、解析を終えた。
「……結論から言うと、白石はとっくに死んでるね」
椅子ごとちゃぶ台に近づき、朱羅が彼のために用意しておいた練り切りを手づかみで食べる。すかさず朱羅が湯呑みに茶を注ぎ、五代の前へ出した。
五代は何度もフーフーと息を吹きかけてから茶をすすり、結果を伝えた。
「常人の寿命と変わらない、八十歳くらいで死んだみたい。白石聖美っていう、子孫の女が一人いるね。術者の端くれらしく、記憶が読み取れないよう防御してる。魔石を持ってるとしたら、彼女かな。異形が見える可能性がある以上、盗むのは無理そうだ。白石が魔石について子孫にどう説明しているか、目白のことを話しているか、そもそも魔石の存在自体を知っているかも分からない。迂闊に近づくのは危ないね。だから黒縄氏……魔石は諦めて、ショタ化しようぜ!」
「今さらビビってンじゃねェぞ、五代。その女のことを調べた時点で、テメェも俺達と同じ穴のムジナなんだからよ」
「ドヒャーッ! やっぱ断れば良かったー!」
五代は両手で頬を挟み、白目を剥く。
しかし黒縄は五代の変顔に微動だにせず、子孫の女について尋ねた。
「で? その女から魔石を奪い取る算段はついてンだろうな?」
「何の策もないのでは、手詰まりですよ?」
朱羅も不安そうに五代を見つめる。
今にも泣き出しそうな彼の顔を見て「そんな顔をするんじゃあないよ、朱羅氏ぃ」と五代はねっとりと返した。
「オイラだってバカじゃないさぁ~。ちゃぁんと策は考えてあるよん♪」
五代はマウスを操作し、一枚の資料を印刷した。プリンターから取り出し、黒縄達の眼前に掲げてみせる。
資料を見た黒縄と朱羅は、書かれている文章を読んで眉をひそめた。
「……これと魔石がどう関係あンだ?」
「大ありっすよぉ! 聖美っちに近づく、またとないチャンスっす! まぁ、それには陽斗氏の協力が必要なんですがね?」
新たな標的の登場に、五代はニヤリと不気味な笑みを浮かべた。
・
「節木高校七不思議体験」は、前日にSNSで拡散されていたのもあって、初日以上の盛り上がりを見せていた。
初日に途中でリタイアした参加者もリベンジに訪れ、陽斗がいる最終エリアにも人が来て忙しかった。
「お疲れ様でした。よろしければ、こちらのアンケートをご記入下さい」
「あ、ありがとうございます」
「良ければ、一緒に写真撮ってくれませんか?」
意外だったのは、出口の受付をしている蒼劔が、若い女性客を中心に人気を博していたことだった。
彼目当てに「節木高校七不思議体験」を訪れる客が多く、初日にはさほど見られなかった若い女子のグループが列に並んでいた。
今も、見事に出口までたどり着いた他校の女子高生達が、アンケートもそこそこに蒼劔に写真をせがんでいる。もう何組の女子達が同じことをせがんだか分からなくなった。
最初は戸惑っていた蒼劔も、すっかり慣れたらしく、彼女達を一瞥して淡々と返した。
「申し訳ないが、そのようなサービスはしていない。他を当たってくれ」
「えー、ケチー」
「いいじゃん、写真くらいー」
女子高生達は諦めきれないのか、ぶーぶーと文句を言う。このままでは盗撮されかねない。
それを察した蒼劔は、「だって、ほら」とコピー機で印刷された写真を女子高生達に見せた。
「ここで写真を撮ったら、霊も写るかもしれないだろう?」
「え?」
写真を見た途端、女子高生達は「ギャーッ!」と悲鳴を上げ、走り去っていった。
写真に写っていた彼女の達の背後には、満面の笑みで手を振る陽斗が一緒に写っていた。
「蒼劔君、また逃げられちゃったね」
女子高生達が去ったのを確認し、陽斗が暗幕の裏からこっそり顔を出す。蒼劔が壁になっているため、入り口で並んでいる客達にば陽斗の姿は見えていなかった。
「あぁ。受け取ってもらわねば、俺が困るのだが」
蒼劔も残念そうに肩を落とす。
渡しそびれた写真は、教室の壁に画鋲で貼る。既に壁の半分が渡しそびれたり、受け取り拒否されたりした写真達で埋まっていた。
「すごい量! これ、もう展示じゃない?」
「心霊写真の展示か……自分で言っておいてなんだが、なかなか悪趣味だな」
「せっかく撮ったのに、もったいないよね。僕なら、専用の写真立てを買って、机の上に置いて毎日眺めるのになぁ。写真なんてほとんど持ってないし」
「頼むから、まともな写真を飾ってくれ」
蒼劔は陽斗の感覚の鈍さに、ため息をついた。
・
「贄原君、女装に興味ある?」
昼休み、陽斗が教室で着替えて出てくると、出口で待っていた神服部が開口一番、尋ねてきた。彼女と成田とは今日の昼食を共に食べる約束をしていた。
「今日のお昼、何食べる?」と同じノリで尋ねられ、その場にいた陽斗も蒼劔も成田も一瞬で固まった。
「えっ?」
「は?」
「神服部ちゃん、わなげ投げ過ぎておかしくなっちゃった?」
一同が困惑するのを見て、神服部も自分が何と言ったのか自覚したらしく、「えっ、あっ!」と、ハッとした様子で顔を赤らめた。
「ご、ごめんなさい! つい、間違えちゃった!」
「そっかぁ、間違いかぁ」
「ハァ……驚かせるなよ」
「で? 本当は何て聞こうとしたんだ?」
三人も間違いだったと分かり、ホッとする。
(そうだよね、神服部さんがそんなトンチキなこと、急に言うはずがないもんね)
(この女はオカルト研究部の中では、比較的マシな人格の持ち主だからな。これ以上おかしな連中が増えては、陽斗が心配だ)
(神服部ちゃんの口から"女装"なんて言葉が出てくるなんて、びっくりだなぁ。もしかして、そういう趣味があるとか? いやいや、ないない。まさかそんなことある訳が……)
彼らが心の中で安堵と疑惑を抱く中、神服部は「えっとね、」と改めて陽斗に尋ねた。
「贄原君、コスプレに興味ある?」
「コスプレ? 僕が?」
耳馴染みのない単語に、陽斗は目を丸くする。
「陽斗、"こすぷれ"とは何だ?」
一方、蒼劔は単語の意味そのものを知らなかったらしく、陽斗に尋ねた。
するとそれを聞いていた神服部が「な、なんですって?!」と声を上擦らせた。
「コスプレをご存じない……?! これは一大事だわ! ぜひ、蒼劔さんにはうちのクラスの企画に来てもらわないと!」
「そういえば、神服部さんのクラスって何の出し物だったっけ?」
「あ、言ってなかったっけ?」
神服部はにっこりと微笑み、答えた。
「コスプレ喫茶よ。店員に好きなコスプレを着させられるの。お客様がコスプレをして写真を撮れるスペースもあるの。コーヒーやケーキだけじゃなく、フードメニューも充実してるから、お昼ご飯にはピッタリだと思うわ!」
「へぇー! 面白そう! 二人共、お昼は神服部さんのとこでいいかな?」
好奇心から陽斗は目を輝かせ、蒼劔と成田に確認する。
「俺はどこでもいいが、結局こすぷれとは何なのだ?」
「お、俺もそこでいいぜ。混まないうちに、早く行こう」
蒼劔はコスプレの意味をよく知らないまま頷き、成田もぎこちなく同意した。成田の視線の先には、神服部が有無を言わせない目つきで、彼をジッと見つめていた。
「やった! じゃあコスプレ喫茶にレッツゴー!」
こうして、一行はコスプレ喫茶に行くこととなってしまった。
・
「神服部ちゃん、陽斗に女子キャラのコスプレさせようとしてるよね?」
コスプレ喫茶へ向かう道中、成田はこっそり神服部に尋ねた。
後ろからついて来ている陽斗と蒼劔は、一日目には見られなかった屋台に意識が向き、成田の問いには気づいていなかった。
「えっ、何でバレてるの?」
神服部は心底驚いた様子で、成田に聞き返す。
成田は言いにくそうに、小声で答えた。
「いや、さっき陽斗に聞いてたじゃん。"女装に興味ある?"って。陽斗も蒼劔さんも気づいてないみたいだけどさ」
「……成田君、」
神服部はニッコリと笑い、告げた。
「その事はうちのクラスに着くまで、二人には内緒にしててね?」
「は、はいぃ……!」
あまりの気迫に、成田はガクガクと頷いた。
(こ、怖っ! 神服部ちゃんの目が笑ってないんだけど……?!)
成田は知らず知らずのうちに、神服部の知られざる一面を連続して目撃し、怯えた。
「……結論から言うと、白石はとっくに死んでるね」
椅子ごとちゃぶ台に近づき、朱羅が彼のために用意しておいた練り切りを手づかみで食べる。すかさず朱羅が湯呑みに茶を注ぎ、五代の前へ出した。
五代は何度もフーフーと息を吹きかけてから茶をすすり、結果を伝えた。
「常人の寿命と変わらない、八十歳くらいで死んだみたい。白石聖美っていう、子孫の女が一人いるね。術者の端くれらしく、記憶が読み取れないよう防御してる。魔石を持ってるとしたら、彼女かな。異形が見える可能性がある以上、盗むのは無理そうだ。白石が魔石について子孫にどう説明しているか、目白のことを話しているか、そもそも魔石の存在自体を知っているかも分からない。迂闊に近づくのは危ないね。だから黒縄氏……魔石は諦めて、ショタ化しようぜ!」
「今さらビビってンじゃねェぞ、五代。その女のことを調べた時点で、テメェも俺達と同じ穴のムジナなんだからよ」
「ドヒャーッ! やっぱ断れば良かったー!」
五代は両手で頬を挟み、白目を剥く。
しかし黒縄は五代の変顔に微動だにせず、子孫の女について尋ねた。
「で? その女から魔石を奪い取る算段はついてンだろうな?」
「何の策もないのでは、手詰まりですよ?」
朱羅も不安そうに五代を見つめる。
今にも泣き出しそうな彼の顔を見て「そんな顔をするんじゃあないよ、朱羅氏ぃ」と五代はねっとりと返した。
「オイラだってバカじゃないさぁ~。ちゃぁんと策は考えてあるよん♪」
五代はマウスを操作し、一枚の資料を印刷した。プリンターから取り出し、黒縄達の眼前に掲げてみせる。
資料を見た黒縄と朱羅は、書かれている文章を読んで眉をひそめた。
「……これと魔石がどう関係あンだ?」
「大ありっすよぉ! 聖美っちに近づく、またとないチャンスっす! まぁ、それには陽斗氏の協力が必要なんですがね?」
新たな標的の登場に、五代はニヤリと不気味な笑みを浮かべた。
・
「節木高校七不思議体験」は、前日にSNSで拡散されていたのもあって、初日以上の盛り上がりを見せていた。
初日に途中でリタイアした参加者もリベンジに訪れ、陽斗がいる最終エリアにも人が来て忙しかった。
「お疲れ様でした。よろしければ、こちらのアンケートをご記入下さい」
「あ、ありがとうございます」
「良ければ、一緒に写真撮ってくれませんか?」
意外だったのは、出口の受付をしている蒼劔が、若い女性客を中心に人気を博していたことだった。
彼目当てに「節木高校七不思議体験」を訪れる客が多く、初日にはさほど見られなかった若い女子のグループが列に並んでいた。
今も、見事に出口までたどり着いた他校の女子高生達が、アンケートもそこそこに蒼劔に写真をせがんでいる。もう何組の女子達が同じことをせがんだか分からなくなった。
最初は戸惑っていた蒼劔も、すっかり慣れたらしく、彼女達を一瞥して淡々と返した。
「申し訳ないが、そのようなサービスはしていない。他を当たってくれ」
「えー、ケチー」
「いいじゃん、写真くらいー」
女子高生達は諦めきれないのか、ぶーぶーと文句を言う。このままでは盗撮されかねない。
それを察した蒼劔は、「だって、ほら」とコピー機で印刷された写真を女子高生達に見せた。
「ここで写真を撮ったら、霊も写るかもしれないだろう?」
「え?」
写真を見た途端、女子高生達は「ギャーッ!」と悲鳴を上げ、走り去っていった。
写真に写っていた彼女の達の背後には、満面の笑みで手を振る陽斗が一緒に写っていた。
「蒼劔君、また逃げられちゃったね」
女子高生達が去ったのを確認し、陽斗が暗幕の裏からこっそり顔を出す。蒼劔が壁になっているため、入り口で並んでいる客達にば陽斗の姿は見えていなかった。
「あぁ。受け取ってもらわねば、俺が困るのだが」
蒼劔も残念そうに肩を落とす。
渡しそびれた写真は、教室の壁に画鋲で貼る。既に壁の半分が渡しそびれたり、受け取り拒否されたりした写真達で埋まっていた。
「すごい量! これ、もう展示じゃない?」
「心霊写真の展示か……自分で言っておいてなんだが、なかなか悪趣味だな」
「せっかく撮ったのに、もったいないよね。僕なら、専用の写真立てを買って、机の上に置いて毎日眺めるのになぁ。写真なんてほとんど持ってないし」
「頼むから、まともな写真を飾ってくれ」
蒼劔は陽斗の感覚の鈍さに、ため息をついた。
・
「贄原君、女装に興味ある?」
昼休み、陽斗が教室で着替えて出てくると、出口で待っていた神服部が開口一番、尋ねてきた。彼女と成田とは今日の昼食を共に食べる約束をしていた。
「今日のお昼、何食べる?」と同じノリで尋ねられ、その場にいた陽斗も蒼劔も成田も一瞬で固まった。
「えっ?」
「は?」
「神服部ちゃん、わなげ投げ過ぎておかしくなっちゃった?」
一同が困惑するのを見て、神服部も自分が何と言ったのか自覚したらしく、「えっ、あっ!」と、ハッとした様子で顔を赤らめた。
「ご、ごめんなさい! つい、間違えちゃった!」
「そっかぁ、間違いかぁ」
「ハァ……驚かせるなよ」
「で? 本当は何て聞こうとしたんだ?」
三人も間違いだったと分かり、ホッとする。
(そうだよね、神服部さんがそんなトンチキなこと、急に言うはずがないもんね)
(この女はオカルト研究部の中では、比較的マシな人格の持ち主だからな。これ以上おかしな連中が増えては、陽斗が心配だ)
(神服部ちゃんの口から"女装"なんて言葉が出てくるなんて、びっくりだなぁ。もしかして、そういう趣味があるとか? いやいや、ないない。まさかそんなことある訳が……)
彼らが心の中で安堵と疑惑を抱く中、神服部は「えっとね、」と改めて陽斗に尋ねた。
「贄原君、コスプレに興味ある?」
「コスプレ? 僕が?」
耳馴染みのない単語に、陽斗は目を丸くする。
「陽斗、"こすぷれ"とは何だ?」
一方、蒼劔は単語の意味そのものを知らなかったらしく、陽斗に尋ねた。
するとそれを聞いていた神服部が「な、なんですって?!」と声を上擦らせた。
「コスプレをご存じない……?! これは一大事だわ! ぜひ、蒼劔さんにはうちのクラスの企画に来てもらわないと!」
「そういえば、神服部さんのクラスって何の出し物だったっけ?」
「あ、言ってなかったっけ?」
神服部はにっこりと微笑み、答えた。
「コスプレ喫茶よ。店員に好きなコスプレを着させられるの。お客様がコスプレをして写真を撮れるスペースもあるの。コーヒーやケーキだけじゃなく、フードメニューも充実してるから、お昼ご飯にはピッタリだと思うわ!」
「へぇー! 面白そう! 二人共、お昼は神服部さんのとこでいいかな?」
好奇心から陽斗は目を輝かせ、蒼劔と成田に確認する。
「俺はどこでもいいが、結局こすぷれとは何なのだ?」
「お、俺もそこでいいぜ。混まないうちに、早く行こう」
蒼劔はコスプレの意味をよく知らないまま頷き、成田もぎこちなく同意した。成田の視線の先には、神服部が有無を言わせない目つきで、彼をジッと見つめていた。
「やった! じゃあコスプレ喫茶にレッツゴー!」
こうして、一行はコスプレ喫茶に行くこととなってしまった。
・
「神服部ちゃん、陽斗に女子キャラのコスプレさせようとしてるよね?」
コスプレ喫茶へ向かう道中、成田はこっそり神服部に尋ねた。
後ろからついて来ている陽斗と蒼劔は、一日目には見られなかった屋台に意識が向き、成田の問いには気づいていなかった。
「えっ、何でバレてるの?」
神服部は心底驚いた様子で、成田に聞き返す。
成田は言いにくそうに、小声で答えた。
「いや、さっき陽斗に聞いてたじゃん。"女装に興味ある?"って。陽斗も蒼劔さんも気づいてないみたいだけどさ」
「……成田君、」
神服部はニッコリと笑い、告げた。
「その事はうちのクラスに着くまで、二人には内緒にしててね?」
「は、はいぃ……!」
あまりの気迫に、成田はガクガクと頷いた。
(こ、怖っ! 神服部ちゃんの目が笑ってないんだけど……?!)
成田は知らず知らずのうちに、神服部の知られざる一面を連続して目撃し、怯えた。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
国一番の美女を決めるミスコン(語弊)にエントリーしたら優勝しそうな件…………本当は男だし、なんなら皇帝の実弟なんだが、どうしよう?
黒木 鳴
キャラ文芸
とある時代、華胥の国にて麗しく、才媛たる美女たちが熱い戦いを繰り広げていた。国一番の美女を決めるそのミスコン(語弊)に傾国という言葉が相応しい美貌を誇る陵王はエントリーした。そして優勝しそうになっている。胡蝶という偽名で絶世の美女を演じる陵王は、実は女装が趣味なナルシスト気味な男性であり、しかも皇帝の実弟というどえらい立場。優勝する気はなかった。悪戯半分での参加で途中フェードアウトするつもりだったのに何故か優勝しそうだ。そもそも女じゃないし、正体がバレるわけにもいかない。そんな大ピンチな陵王とその兄の皇帝、幼馴染の側近によるミスコン(語弊)の舞台裏。その後、を更新中。
天狗と骨董屋
吉良鳥一
キャラ文芸
高校生だった少年、高住真尋は大学進学に伴い住む場所は何処がいいかなど散策していた。
そこでとある掛け軸が目に止まり骨董屋へと足を踏み入れた。
しかし、その骨董屋の壺を不注意で壊してしまう。
そこで骨董屋の主人からここでバイトするよう提案され、更にここに住めばいいと言われ断れるわけもなく住む所が決まった。
だが、その骨董屋は普通とは違う店だった。
そして真尋自身も普通ではなかった___
××男と異常女共
シイタ
キャラ文芸
男の周りには知らない人が見れば普通の日常が広がってると思うだろう。
なんの不思議も面白味もないつまらない平凡な風景。
男の周りには知る人が見れば異常な日常が広がっていると思うだろう。
不思議で不可思議で奇々怪界な異様な風景。
男の周りにはいつも異常が付き纏う。
そんな男の特徴を彼女らに聞いてみよう。
[ 男の特徴を述べて下さい ]
あの人の髪は金色です。
あの人の身長は決して高くありません。
あの人の目は鋭いです。
あの人の瞳は感情を映しません。
あの人は遠慮がありません。
あの人は何を考えているのか分かりません。
あの人は他の人と違います。
あの人に変わる人はいません。
[ あなたたちにとって男は何ですか?]
私にとってあの人は――
異常に付き纏われる男と異常を纏う女達。
そんな彼らの異常で異様で異界な日常がこちらになります。
***
1話目である「××男の一日」は主な登場人物の紹介のような話です。本番は2話目から!
現在、【幽霊女と駄菓子屋ばあちゃん】まで改稿・編集完了しました。まだ見落としはあるかもです。
よければ是非ご覧ください。
誤字・脱字のご報告、ご感想いただけたら嬉しいです!
男性向けシチュエーションボイス フリー台本 ショタ 弟
しましまのしっぽ
キャラ文芸
男性向けシチュエーションボイスのフリー台本となります。
弟系やショタぽいものを投稿したいと考えております。
女性向け、性別、語尾などご自由に変更して使用してください。
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガール様からお借りしました
上杉山御剣は躊躇しない
阿弥陀乃トンマージ
キャラ文芸
【第11回ネット小説大賞 一次選考通過作品】
新潟県は長岡市に住む青年、鬼ヶ島勇次はとある理由から妖を絶やす為の組織、妖絶講への入隊を志願する。
人の言葉を自由に操る不思議な黒猫に導かれるまま、山の中を進んでいく勇次。そこで黒猫から勇次に告げられたのはあまりにも衝撃的な事実だった!
勇次は凄腕の女剣士であり妖絶士である上杉山御剣ら個性の塊でしかない仲間たちとともに、妖退治の任務に臨む。
無双かつ爽快で華麗な息もつかせぬ剣戟アクション活劇、ここに開幕!
※第11回ネット小説大賞一次選考通過作品。
Junkys in JunkyJunky Paradise
瀬戸森羅
キャラ文芸
目覚めた時そこは見知らぬ場所。見知らぬメンバーたちもいて、案の定モニターからはよくわからないマスコットが現れる。どう考えてもデスゲームが始まる雰囲気だったのだがそのマスコットが禁じたのは「暴力」だった。
ここに集められたのは中毒者たち。集めたのは中毒者を見るのが好きな言わば中毒者中毒者。だから思う存分にメンバーが依存できるような設備を用意してくれているらしい。
最初は戸惑うメンバーたちだがあらゆるものが揃った楽園に依存しきることができるのだからここでの生活を受け入れていく。
しかし彼らは中毒者。衝動的に襲いかかる攻撃性の発作のトリガーを秘めていることを自覚していなかった。
午後の紅茶にくちづけを
TomonorI
キャラ文芸
"…こんな気持ち、間違ってるって分かってる…。…それでもね、私…あなたの事が好きみたい"
政界の重鎮や大御所芸能人、世界をまたにかける大手企業など各界トップクラスの娘が通う超お嬢様学校──聖白百合女学院。
そこには選ばれた生徒しか入部すら認められない秘密の部活が存在する。
昼休みや放課後、お気に入りの紅茶とお菓子を持ち寄り選ばれし7人の少女がガールズトークに花を咲かせることを目的とする──午後の紅茶部。
いつも通りガールズトークの前に紅茶とお菓子の用意をしている時、一人の少女が突然あるゲームを持ちかける。
『今年中に、自分の好きな人に想いを伝えて結ばれること』
恋愛の"れ"の字も知らない花も恥じらう少女達は遊び半分でのっかるも、徐々に真剣に本気の恋愛に取り組んでいく。
女子高生7人(+男子7人)による百合小説、になる予定。
極力全年齢対象を目標に頑張っていきたいけど、もしかしたら…もしかしたら…。
紅茶も恋愛もストレートでなくても美味しいものよ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる