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第8話「文化祭(2日目朝)」
参:黒縄と朱羅(朝)
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黒縄は不知火に向けて手を伸ばすと、着物の袖から大量の鎖を放った。
「テメェには聞きたいことがある。悪いが、大人しく捕まってくれ」
「……」
不知火は校門の前に立ったまま、微動だにしない。そのまま鎖が不知火を捕らえようと絡みつく。
しかし次の瞬間、不知火の体が一瞬で大量の黒い札へと変わり、鎖に貼りついた。札には朱色の墨汁で「使役」と記され、四隅に色が反転した目の絵が描かれていた。
「なッ?!」
「黒縄様!」
札は鎖を伝い、黒縄へと向かっていく。
運転席から成り行きを見守っていた朱羅は金棒を手に跳躍し、屋根をすり抜ける。そのまま空中で金棒を振りかぶり、鎖を叩き砕いた。
札は分断された鎖を完全に覆うと、鎖を操り、蛇ごとく黒縄と朱羅へ襲い掛かった。鋼鉄の鎖は車体を貫通し、タイヤをパンクさせる。
「クソッ、使役符か! 厄介なもん仕掛けやがって!」
黒縄は体勢を低くし、運転席のドアをすり抜けて脱出する。
朱羅も襲い掛かる鎖を金棒で防ぎながら、黒縄のもとへ駆け寄った。
「どうなさいますか?」
「隙を見て、校内に逃げ込む。目白も校舎の何処かに潜んでやがるはずだ」
「承知しました」
・
その頃、陽斗と蒼劔も部屋に張られていた結界が解除されたと同時に部屋を飛び出し、学校へ向かっていた。背後からは妖怪達の群勢が迫り、二人を追ってくる。
蒼劔は陽斗を背負い、前方から襲い掛かってくる妖怪を刀で斬り伏せながら屋根伝いに走っていく。陽斗は蒼劔にしがみつくのがやっとで、後ろを振り返る余裕さえなかった。
「はーやーいー!」
「しっかりつかまっていろよ、陽斗!」
「言われなくても、そうするー!」
蒼劔の脚力であれば、学校までさほど時間はかからない。だが、そのわずかな時間すらも惜しかった。
やがて校門にたどり着くと、札に覆われた鎖の残骸が蒼劔に向かって飛来してきた。蒼劔は反射的に鎖を斬り、青い光の粒子へと変える。
「……黒縄の鎖か。何故、使役符が貼られているんだ?」
「しえきふって何? お菓子?」
陽斗は蒼劔の背中から顔を覗かせ、青い光の粒子と化していく鎖を見つめる。
蒼劔は全ての鎖を斬り伏せると、消滅を確認することなく、黒縄の気配がする教室棟へと向かった。腕だけを窓へすり抜けさせ、内側から鍵を開け、校内へ侵入する。
「使役符は貼った相手を使役し、操ることが出来る魔具だ。1枚手に入れるだけでも法外な値段を支払わなければ手に入らない。自力で作れんこともないが、強力な霊力の持ち主でなければ、上手くはいかん。それをあれだけの枚数を作るということは、相当腕のたつ術者なのだろう。それこそ、目白でもなければ不可能だ」
「目白さんってそんなにすごい術者さんなんだね」
「あぁ」
蒼劔は廊下を走りながら、昔を懐かしむように頷いた。
「奴は札を作るのが趣味だと言っていた。一通りの札は作ってしまったからと、自ら新たな札を考案し、試していた。まさに魔法のような芸当だった」
・
不知火は「節木高校七不思議体験」の出口から、雲外鏡がいる部屋へと入っていった。
雲外鏡は陽斗に頼まれ、姿見の姿で部屋に待機していた。不知火が入ってきた瞬間にビクッと体を震わせ、彼に怯えた。
「……」
一方、不知火は雲外鏡の前で立ち止まるとおもむろにしゃがみこみ、小声で囁いた。
「……私を匿ってはくれないだろうか?」
「……」
雲外鏡は恐怖のあまり、固まった。眼鏡の向こうの不知火の目はジッと雲外鏡を見つめ、逃げる余地を与えようとしなかった。
「今、タチの悪い鬼に追われていてね。助けてくれるなら、礼は弾むよ。どうかね?」
それでも雲外鏡は勇気をふり絞り、体を左右に振った。彼を追っている鬼がどんな人物かは、雲外鏡もよく知っていた。
「……そうか。残念だ」
不知火は雲外鏡が頼れないと分かると、呆気なく諦めた。重く息を吐き、部屋を出て行く。
雲外鏡も不知火が出て行った後、心の中でほっと息を吐いた。
・
「見つけた!」
教室棟を捜索していた黒縄と朱羅は、不知火が廊下の先にある「節木高校七不思議体験」の出口から出て来るところを目撃した。
不知火は二人に気づいていないのか、ゆっくりとした足取りでこちらに向かって歩いてくる。
「あれは本物の目白でしょうか?」
「あぁ、式神共と違って、気配が全く感じられねェ。術で意図的に消してやがンだ」
黒縄は忌々しそうに不知火を睨むと「目白ォッ!」と声を張り上げた。
不知火は足を止めることなく、こちらへ近づいてくる。
それでも黒縄は構わず、不知火に向かって尋ねた。
「テメェ、俺の妖力を返しやがれ! 石にして、持ってンだろ?!」
「……」
黒縄の口から石、と発せられた途端、不知火は足を止めた。考え込むように手を顎に当て、眉をひそめる。
「……どうされたのでしょうか?」
「構うこたねェ、今のうちに仕留めるぞ」
その隙に黒縄は床を蹴り、一気に不知火の眼前へと距離を詰めた。鎖の先に鎌を形成し、不知火の首に向かって振るう。
不知火は首に鎌が迫っても微動だにせず、考え込んでいた。
・
鎌が不知火の首をはねる寸前、不知火はポンっと手を打った。
「そうだ、思い出した」
そして黒縄の目を見て、言った。
「ごめん。君の妖力を封じ込めた石、あげちゃった」
「……は?」
黒縄は一瞬、答えの意味が分からず、目を丸くした。
その間に不知火は打った手の中に隠し持っていた、縮めた指示棒を伸ばし、鎌を打ち返した。鋼鉄であるはずの黒縄の鎌は、細い細い指示棒によっていとも簡単に弾かれ、その先にあった窓を割った。
「黒縄様の鎌を弾いた……?! あの指示棒、まさか魔具?!」
朱羅は不知火の持つ指示棒に驚きの声を上げる。
対して、黒縄はそれどころではなかった。不知火が返した答えの意味を次第に理解すると、殺意と怒りで憤怒の形相へと変わっていった。額には青筋が浮き、漆黒のツノが二本生えてきた。
「あ、げ、た、だァ……ッ?! 俺の妖力をなんだと思ってやがンだ、クソ目白ォォォッ!!!」
黒縄は怒りに任せ、無数の鎖を袖から出し、不知火に向かって放った。鎖の先には鎌やら斧やらトラバサミやら、あらゆる鉄の武器が形成され、一斉に不知火へと襲いかかる。
不知火は両足に「俊足」と書かれた札を貼り、後ろへ飛び退いた。その脚力は尋常でなく、一気に廊下の突き当たりまで到達すると、重力に逆らって壁へと着地した。黒縄が放った武器は不知火が立っていた床へと突き刺さり、不発に終わった。
黒縄はすぐさまそれらを回収し、再度不知火に向かって放つが、不知火は黒縄と朱羅がいる方向に向かって跳躍し、避ける。そのまま二人の頭上を越え、朱羅の後方へ着地した。
すぐ近くには階段があり、不知火はそこから階下へ逃がれようとしていた。
「ま、待てッ!」
朱羅は不知火の足を止めようと、彼に向かって反射的に金棒を振り下ろした。当然、不知火は金棒の動きを見切って身を引き、避ける。
が、完全には避けきれず、金棒のトゲが不知火の眼鏡に引っ掛かった。眼鏡はそのまま不知火の顔から外れ、床に思い切り叩きつけられ、大破する。「カシャーンッ」と眼鏡のレンズが砕ける音が、やけにハッキリと廊下に響いた。
「も、申し訳ありません! 私の不注意で割ってしまって!」
朱羅は不知火と戦っていたことを忘れ、謝る。
「気にしなくていい。また作ればいいのだから」
不知火は眼鏡の残骸を拾い、白衣のポケットへと仕舞う。眼鏡を失った彼の目は、白目と黒目の色が反転していた。
「テメェには聞きたいことがある。悪いが、大人しく捕まってくれ」
「……」
不知火は校門の前に立ったまま、微動だにしない。そのまま鎖が不知火を捕らえようと絡みつく。
しかし次の瞬間、不知火の体が一瞬で大量の黒い札へと変わり、鎖に貼りついた。札には朱色の墨汁で「使役」と記され、四隅に色が反転した目の絵が描かれていた。
「なッ?!」
「黒縄様!」
札は鎖を伝い、黒縄へと向かっていく。
運転席から成り行きを見守っていた朱羅は金棒を手に跳躍し、屋根をすり抜ける。そのまま空中で金棒を振りかぶり、鎖を叩き砕いた。
札は分断された鎖を完全に覆うと、鎖を操り、蛇ごとく黒縄と朱羅へ襲い掛かった。鋼鉄の鎖は車体を貫通し、タイヤをパンクさせる。
「クソッ、使役符か! 厄介なもん仕掛けやがって!」
黒縄は体勢を低くし、運転席のドアをすり抜けて脱出する。
朱羅も襲い掛かる鎖を金棒で防ぎながら、黒縄のもとへ駆け寄った。
「どうなさいますか?」
「隙を見て、校内に逃げ込む。目白も校舎の何処かに潜んでやがるはずだ」
「承知しました」
・
その頃、陽斗と蒼劔も部屋に張られていた結界が解除されたと同時に部屋を飛び出し、学校へ向かっていた。背後からは妖怪達の群勢が迫り、二人を追ってくる。
蒼劔は陽斗を背負い、前方から襲い掛かってくる妖怪を刀で斬り伏せながら屋根伝いに走っていく。陽斗は蒼劔にしがみつくのがやっとで、後ろを振り返る余裕さえなかった。
「はーやーいー!」
「しっかりつかまっていろよ、陽斗!」
「言われなくても、そうするー!」
蒼劔の脚力であれば、学校までさほど時間はかからない。だが、そのわずかな時間すらも惜しかった。
やがて校門にたどり着くと、札に覆われた鎖の残骸が蒼劔に向かって飛来してきた。蒼劔は反射的に鎖を斬り、青い光の粒子へと変える。
「……黒縄の鎖か。何故、使役符が貼られているんだ?」
「しえきふって何? お菓子?」
陽斗は蒼劔の背中から顔を覗かせ、青い光の粒子と化していく鎖を見つめる。
蒼劔は全ての鎖を斬り伏せると、消滅を確認することなく、黒縄の気配がする教室棟へと向かった。腕だけを窓へすり抜けさせ、内側から鍵を開け、校内へ侵入する。
「使役符は貼った相手を使役し、操ることが出来る魔具だ。1枚手に入れるだけでも法外な値段を支払わなければ手に入らない。自力で作れんこともないが、強力な霊力の持ち主でなければ、上手くはいかん。それをあれだけの枚数を作るということは、相当腕のたつ術者なのだろう。それこそ、目白でもなければ不可能だ」
「目白さんってそんなにすごい術者さんなんだね」
「あぁ」
蒼劔は廊下を走りながら、昔を懐かしむように頷いた。
「奴は札を作るのが趣味だと言っていた。一通りの札は作ってしまったからと、自ら新たな札を考案し、試していた。まさに魔法のような芸当だった」
・
不知火は「節木高校七不思議体験」の出口から、雲外鏡がいる部屋へと入っていった。
雲外鏡は陽斗に頼まれ、姿見の姿で部屋に待機していた。不知火が入ってきた瞬間にビクッと体を震わせ、彼に怯えた。
「……」
一方、不知火は雲外鏡の前で立ち止まるとおもむろにしゃがみこみ、小声で囁いた。
「……私を匿ってはくれないだろうか?」
「……」
雲外鏡は恐怖のあまり、固まった。眼鏡の向こうの不知火の目はジッと雲外鏡を見つめ、逃げる余地を与えようとしなかった。
「今、タチの悪い鬼に追われていてね。助けてくれるなら、礼は弾むよ。どうかね?」
それでも雲外鏡は勇気をふり絞り、体を左右に振った。彼を追っている鬼がどんな人物かは、雲外鏡もよく知っていた。
「……そうか。残念だ」
不知火は雲外鏡が頼れないと分かると、呆気なく諦めた。重く息を吐き、部屋を出て行く。
雲外鏡も不知火が出て行った後、心の中でほっと息を吐いた。
・
「見つけた!」
教室棟を捜索していた黒縄と朱羅は、不知火が廊下の先にある「節木高校七不思議体験」の出口から出て来るところを目撃した。
不知火は二人に気づいていないのか、ゆっくりとした足取りでこちらに向かって歩いてくる。
「あれは本物の目白でしょうか?」
「あぁ、式神共と違って、気配が全く感じられねェ。術で意図的に消してやがンだ」
黒縄は忌々しそうに不知火を睨むと「目白ォッ!」と声を張り上げた。
不知火は足を止めることなく、こちらへ近づいてくる。
それでも黒縄は構わず、不知火に向かって尋ねた。
「テメェ、俺の妖力を返しやがれ! 石にして、持ってンだろ?!」
「……」
黒縄の口から石、と発せられた途端、不知火は足を止めた。考え込むように手を顎に当て、眉をひそめる。
「……どうされたのでしょうか?」
「構うこたねェ、今のうちに仕留めるぞ」
その隙に黒縄は床を蹴り、一気に不知火の眼前へと距離を詰めた。鎖の先に鎌を形成し、不知火の首に向かって振るう。
不知火は首に鎌が迫っても微動だにせず、考え込んでいた。
・
鎌が不知火の首をはねる寸前、不知火はポンっと手を打った。
「そうだ、思い出した」
そして黒縄の目を見て、言った。
「ごめん。君の妖力を封じ込めた石、あげちゃった」
「……は?」
黒縄は一瞬、答えの意味が分からず、目を丸くした。
その間に不知火は打った手の中に隠し持っていた、縮めた指示棒を伸ばし、鎌を打ち返した。鋼鉄であるはずの黒縄の鎌は、細い細い指示棒によっていとも簡単に弾かれ、その先にあった窓を割った。
「黒縄様の鎌を弾いた……?! あの指示棒、まさか魔具?!」
朱羅は不知火の持つ指示棒に驚きの声を上げる。
対して、黒縄はそれどころではなかった。不知火が返した答えの意味を次第に理解すると、殺意と怒りで憤怒の形相へと変わっていった。額には青筋が浮き、漆黒のツノが二本生えてきた。
「あ、げ、た、だァ……ッ?! 俺の妖力をなんだと思ってやがンだ、クソ目白ォォォッ!!!」
黒縄は怒りに任せ、無数の鎖を袖から出し、不知火に向かって放った。鎖の先には鎌やら斧やらトラバサミやら、あらゆる鉄の武器が形成され、一斉に不知火へと襲いかかる。
不知火は両足に「俊足」と書かれた札を貼り、後ろへ飛び退いた。その脚力は尋常でなく、一気に廊下の突き当たりまで到達すると、重力に逆らって壁へと着地した。黒縄が放った武器は不知火が立っていた床へと突き刺さり、不発に終わった。
黒縄はすぐさまそれらを回収し、再度不知火に向かって放つが、不知火は黒縄と朱羅がいる方向に向かって跳躍し、避ける。そのまま二人の頭上を越え、朱羅の後方へ着地した。
すぐ近くには階段があり、不知火はそこから階下へ逃がれようとしていた。
「ま、待てッ!」
朱羅は不知火の足を止めようと、彼に向かって反射的に金棒を振り下ろした。当然、不知火は金棒の動きを見切って身を引き、避ける。
が、完全には避けきれず、金棒のトゲが不知火の眼鏡に引っ掛かった。眼鏡はそのまま不知火の顔から外れ、床に思い切り叩きつけられ、大破する。「カシャーンッ」と眼鏡のレンズが砕ける音が、やけにハッキリと廊下に響いた。
「も、申し訳ありません! 私の不注意で割ってしまって!」
朱羅は不知火と戦っていたことを忘れ、謝る。
「気にしなくていい。また作ればいいのだから」
不知火は眼鏡の残骸を拾い、白衣のポケットへと仕舞う。眼鏡を失った彼の目は、白目と黒目の色が反転していた。
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