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第7.5話「M,Iの記録」
陸:M.Iの記録(高校生時代①)
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そこは陽斗がいつも授業を受けている教室だった。窓から外を見ると、桜が色鮮やかに咲き乱れている。窓から吹き込む風は温かく、花の香りが混じっていた。
どうやら入学式のようで、黒板にはチョークで「新入生、入学おめでとう!」と大きく書かれていた。席について
「入学、おめでとう。これから君達は新たな学園生活を送るわけだが……」
教壇に立った教師は生徒達を見回しながら、これから彼らが送る高校生活について熱弁する。彼は陽斗のクラスを担当している男性教師だった。
前の方の席には成田もおり、陽斗は彼を見つけると「あっ、成田君だ!」と嬉しそうに駆け寄った。まだ彼の素性を知らない周囲の女子達はチラチラと熱い視線を向け、どう声をかけようか思案していた。
「入学式かぁ……まだ半年くらいしか経ってないのに、懐かしいなぁ。僕もちゃんと先生の話、聞いてるかな?」
陽斗はワクワクとした様子で記憶の中の自分を振り返り……絶句した。
他の生徒が真面目に教師の話に耳を傾けている中、陽斗だけが机に突っ伏し、爆睡していた。
「ね……寝てる?! 何で?!」
陽斗は慌てて記憶の中の自分に駆け寄り、肩を揺すって起こそうとした。
しかし、物理的に記憶へ干渉することは出来ず、陽斗の手は呆気なく肩をすり抜けた。
「あー、無理無理。過去に起きたことは変えられませんよ。万が一可能だったとしても、起きなかったでしょうけど」
「え、何で?」
「覚えていらっしゃらないんですか? 貴方、この前日にバイトを3つも掛け持ちして、徹夜で働いてたんですよ。完全に労働基準法的にアウトですけど、脅されて口止めされていたみたいですね」
「そうだったっけ? 全然覚えてないなぁ」
「よほど忙しかったんでしょうね。そこまでして働いても給料はペラッペラなんて、ブラックを通り越してヘドロですよね」
担任は陽斗が寝ていることに気づいていたが、話を中断してまで注意するわけにはいかず、最後まで陽斗に触れることはなかった。
やがてホームルームが終わり、昼食時間となった。他のクラスメイト達が将来の親友になるかもしれない他人と和気あいあいと交流を深める中、陽斗もパチっと目を覚ました。
「お昼……食べなきゃ」
陽斗はボーッとした眼で鞄を漁り、弁当箱を取り出した。蓋を開けると、様々な調理方法と味付けで作られたモヤシ料理達が詰まっていた。
『嘘でしょ……?!』
「今の声って……飯沼さん?」
その時、またも何処からか飯沼の心の声が聞こえた。この時も人知れず、何かを思っていたらしい。
陽斗は自身の隣の席に座っているであろう彼女へ視線を向け、その様子を確認した。そこにいた飯沼はこの世のものとは思えない何かを見る目で、陽斗の弁当箱を凝視していた。
『この裕福な現代において、モヤシのみのお弁当を持ってくる人がいるなんて……! この子、どういう食生活してんのよ?!』
陽斗は申し訳なくなり、思わず記憶の中の飯沼に向かって頭を下げた。
「ご、ごめんなさい。まともなご飯を買う余裕がなかったんです」
「陽斗様、この声は過去のものですよ。謝る必要はないですよ」
「で、でも、なんか申し訳なくなっちゃって……」
記憶の中の飯沼は陽斗に構うことなく、鞄から自分の弁当箱を取り出し、記憶の中の陽斗に差し出した。
「あの、良かったらこれ……」
「ふぇ?」
記憶の中の陽斗は虚な目で弁当箱から顔を上げ、飯沼の弁当箱を見た。途端に陽斗の目がキラキラと輝き、口から膨大な量のヨダレが垂れた。
陽斗は自身の醜体を目の当たりにし、頭を抱えた。
「い、いいの?!」
飯沼は陽斗の醜態に一切動じることなく頷いた。
「えぇ。さっきコンビニで菓子パン食べたから、お腹いっぱいなの。余っても勿体ないし……良かったらどうぞ」
『どうせ、カモフラージュ用に作ってきたものだし、処理してくれるなら丁度いいわ』
「ってことは、食べずに捨てるつもりだったってこと?! もったいないよ!」
「この時、既に霊護院の巫女の霊力は玉母の妖力に侵食されつつありました。妖力さえ摂取していれば生きられる鬼にとって、食事は単なる娯楽……必要のないものだったのです」
記憶の中の陽斗は「ありがとう、ありがとう」と何度も礼を言いながら、両手で弁当箱を受け取った。
落とさないよう、慎重に自分の机の上に置き、フタを開く。中には海苔を巻いた俵型のおにぎり、唐揚げ、白菜の漬物、ミニトマトが入っていた。
『適当に作ったから、変に思われないといいけど……』
飯沼は自信なさそうだったが、記憶の中の陽斗は弁当を見た途端、「わぁ……!」と歓声を上げた。
「すっごく美味しそう! 本当にいいの? 代わりに僕のお弁当食べる?」
「いえ、お構いなく」
飯沼からの許可を得ると、記憶の中の陽斗は無我夢中で弁当をかっ込んだ。
その様子を、陽斗は懐かしそうに眺めていた。
「初めて食べた飯沼さんのお弁当、本当に美味しかったな……今でもハッキリ覚えてるもん」
「陽斗様にとっては、思い出の味というわけですね」
記憶の中の飯沼も陽斗と同様に、温かい目で記憶の中の陽斗が弁当を食べる様子を眺めていた。
『可哀想に……よっぽどお腹が空いてたのね。どんなに時が経っても、食べるのに困ってる人間はいるのね』
しかしふいに、飯沼は記憶の中の陽斗を見て怪訝な顔をした。
『……この子、結界が張られてるわ。しかも、今にも破れそう。術者の身内かしら? それにしては、霊力が低いような気がする』
「僕に、結界?」
陽斗は目を丸くした。彼はこの時点ではまだ、異形との繋がりを持っていない一般人のはずだった。
「結界って、術者さんとか鬼とかが作るバリアみたいなものでしょ? 何で僕にそれが……?」
ゴディも「ううむ」と唸り、腕を組んだ。
「主人が読み取られた限り、陽斗様に結界を張られた瞬間の記憶は見つかりませんでした。おそらく陽斗様に気づかれないように張ったか、結界を張った際の記憶を後から抹消したのでしょう。なんにせよ、相当な手練れかと」
「何でそんなすごい人が僕に結界なんて張ったんだろう?」
「……このまま霊護院の巫女の記憶を見ていれば、何かヒントになるようなことが見つかるやもしれません。彼女は正しい知識こそありませんが、天性の才能と直感には恵まれているようですので」
飯沼は陽斗に向かって手を伸ばした。記憶の中の陽斗は弁当に夢中で、飯沼の奇行には気づいていなかった。
『もしかしたらすごい霊力の持ち主かも……どうせ破れそうだし、文句を言われたら張り直してあげればいいわ』
次の瞬間、陽斗を覆っていた"何か"が飯沼によって破られた。目には見えなかったが、「パリンッ」と"何か"が砕ける音が確かに聞こえた。
陽斗を覆っていた結界が消えた途端、飯沼は目を見開いた。
『この子……』
「え、何? どうしたの?」
陽斗には分からなかったが、ゴディも飯沼と同様に記憶の中の陽斗を見て険しい顔をしていた。
「……なるほど。だから、霊護院の巫女は陽斗様を狙ったのですね」
「へ?」
やがて飯沼はニヤッと口角を上げ、笑った。その目は赤く、瞳孔が猫のように縦に伸びていた。
『この子……霊力はそこまでじゃないのに、すごぉく美味しそう! もっと霊力を高めれば、私の霊力を一気に増やせるかも!』
「お、美味しそう?!」
「はい。美味しそうです」
「えぇっ?!」
見れば、ゴディも真っ赤な目をギラつかせ、ヨダレを垂らしていた。
「霊力にも質がありましてね、異形好みの霊力と、そうでないものとに分かれているのです。陽斗様は圧倒的に前者。それも、かなり特殊な霊力の持ち主だったようですね。霊力が一気に増加したために異形を引き寄せるようになったとばかり思っておりましたが、どうやら体質的な問題だったようです。ここまで美味しそうな霊力なんて、かなり珍しいのですけどね。じゅるり」
「……ゴディさん、僕のこと食べようとしないでね」
「大丈夫ですよぉ。ゴディはスウィートなキャンディーしか食べないんで。んふっ」
「ホントかなぁ……?」
どうやら入学式のようで、黒板にはチョークで「新入生、入学おめでとう!」と大きく書かれていた。席について
「入学、おめでとう。これから君達は新たな学園生活を送るわけだが……」
教壇に立った教師は生徒達を見回しながら、これから彼らが送る高校生活について熱弁する。彼は陽斗のクラスを担当している男性教師だった。
前の方の席には成田もおり、陽斗は彼を見つけると「あっ、成田君だ!」と嬉しそうに駆け寄った。まだ彼の素性を知らない周囲の女子達はチラチラと熱い視線を向け、どう声をかけようか思案していた。
「入学式かぁ……まだ半年くらいしか経ってないのに、懐かしいなぁ。僕もちゃんと先生の話、聞いてるかな?」
陽斗はワクワクとした様子で記憶の中の自分を振り返り……絶句した。
他の生徒が真面目に教師の話に耳を傾けている中、陽斗だけが机に突っ伏し、爆睡していた。
「ね……寝てる?! 何で?!」
陽斗は慌てて記憶の中の自分に駆け寄り、肩を揺すって起こそうとした。
しかし、物理的に記憶へ干渉することは出来ず、陽斗の手は呆気なく肩をすり抜けた。
「あー、無理無理。過去に起きたことは変えられませんよ。万が一可能だったとしても、起きなかったでしょうけど」
「え、何で?」
「覚えていらっしゃらないんですか? 貴方、この前日にバイトを3つも掛け持ちして、徹夜で働いてたんですよ。完全に労働基準法的にアウトですけど、脅されて口止めされていたみたいですね」
「そうだったっけ? 全然覚えてないなぁ」
「よほど忙しかったんでしょうね。そこまでして働いても給料はペラッペラなんて、ブラックを通り越してヘドロですよね」
担任は陽斗が寝ていることに気づいていたが、話を中断してまで注意するわけにはいかず、最後まで陽斗に触れることはなかった。
やがてホームルームが終わり、昼食時間となった。他のクラスメイト達が将来の親友になるかもしれない他人と和気あいあいと交流を深める中、陽斗もパチっと目を覚ました。
「お昼……食べなきゃ」
陽斗はボーッとした眼で鞄を漁り、弁当箱を取り出した。蓋を開けると、様々な調理方法と味付けで作られたモヤシ料理達が詰まっていた。
『嘘でしょ……?!』
「今の声って……飯沼さん?」
その時、またも何処からか飯沼の心の声が聞こえた。この時も人知れず、何かを思っていたらしい。
陽斗は自身の隣の席に座っているであろう彼女へ視線を向け、その様子を確認した。そこにいた飯沼はこの世のものとは思えない何かを見る目で、陽斗の弁当箱を凝視していた。
『この裕福な現代において、モヤシのみのお弁当を持ってくる人がいるなんて……! この子、どういう食生活してんのよ?!』
陽斗は申し訳なくなり、思わず記憶の中の飯沼に向かって頭を下げた。
「ご、ごめんなさい。まともなご飯を買う余裕がなかったんです」
「陽斗様、この声は過去のものですよ。謝る必要はないですよ」
「で、でも、なんか申し訳なくなっちゃって……」
記憶の中の飯沼は陽斗に構うことなく、鞄から自分の弁当箱を取り出し、記憶の中の陽斗に差し出した。
「あの、良かったらこれ……」
「ふぇ?」
記憶の中の陽斗は虚な目で弁当箱から顔を上げ、飯沼の弁当箱を見た。途端に陽斗の目がキラキラと輝き、口から膨大な量のヨダレが垂れた。
陽斗は自身の醜体を目の当たりにし、頭を抱えた。
「い、いいの?!」
飯沼は陽斗の醜態に一切動じることなく頷いた。
「えぇ。さっきコンビニで菓子パン食べたから、お腹いっぱいなの。余っても勿体ないし……良かったらどうぞ」
『どうせ、カモフラージュ用に作ってきたものだし、処理してくれるなら丁度いいわ』
「ってことは、食べずに捨てるつもりだったってこと?! もったいないよ!」
「この時、既に霊護院の巫女の霊力は玉母の妖力に侵食されつつありました。妖力さえ摂取していれば生きられる鬼にとって、食事は単なる娯楽……必要のないものだったのです」
記憶の中の陽斗は「ありがとう、ありがとう」と何度も礼を言いながら、両手で弁当箱を受け取った。
落とさないよう、慎重に自分の机の上に置き、フタを開く。中には海苔を巻いた俵型のおにぎり、唐揚げ、白菜の漬物、ミニトマトが入っていた。
『適当に作ったから、変に思われないといいけど……』
飯沼は自信なさそうだったが、記憶の中の陽斗は弁当を見た途端、「わぁ……!」と歓声を上げた。
「すっごく美味しそう! 本当にいいの? 代わりに僕のお弁当食べる?」
「いえ、お構いなく」
飯沼からの許可を得ると、記憶の中の陽斗は無我夢中で弁当をかっ込んだ。
その様子を、陽斗は懐かしそうに眺めていた。
「初めて食べた飯沼さんのお弁当、本当に美味しかったな……今でもハッキリ覚えてるもん」
「陽斗様にとっては、思い出の味というわけですね」
記憶の中の飯沼も陽斗と同様に、温かい目で記憶の中の陽斗が弁当を食べる様子を眺めていた。
『可哀想に……よっぽどお腹が空いてたのね。どんなに時が経っても、食べるのに困ってる人間はいるのね』
しかしふいに、飯沼は記憶の中の陽斗を見て怪訝な顔をした。
『……この子、結界が張られてるわ。しかも、今にも破れそう。術者の身内かしら? それにしては、霊力が低いような気がする』
「僕に、結界?」
陽斗は目を丸くした。彼はこの時点ではまだ、異形との繋がりを持っていない一般人のはずだった。
「結界って、術者さんとか鬼とかが作るバリアみたいなものでしょ? 何で僕にそれが……?」
ゴディも「ううむ」と唸り、腕を組んだ。
「主人が読み取られた限り、陽斗様に結界を張られた瞬間の記憶は見つかりませんでした。おそらく陽斗様に気づかれないように張ったか、結界を張った際の記憶を後から抹消したのでしょう。なんにせよ、相当な手練れかと」
「何でそんなすごい人が僕に結界なんて張ったんだろう?」
「……このまま霊護院の巫女の記憶を見ていれば、何かヒントになるようなことが見つかるやもしれません。彼女は正しい知識こそありませんが、天性の才能と直感には恵まれているようですので」
飯沼は陽斗に向かって手を伸ばした。記憶の中の陽斗は弁当に夢中で、飯沼の奇行には気づいていなかった。
『もしかしたらすごい霊力の持ち主かも……どうせ破れそうだし、文句を言われたら張り直してあげればいいわ』
次の瞬間、陽斗を覆っていた"何か"が飯沼によって破られた。目には見えなかったが、「パリンッ」と"何か"が砕ける音が確かに聞こえた。
陽斗を覆っていた結界が消えた途端、飯沼は目を見開いた。
『この子……』
「え、何? どうしたの?」
陽斗には分からなかったが、ゴディも飯沼と同様に記憶の中の陽斗を見て険しい顔をしていた。
「……なるほど。だから、霊護院の巫女は陽斗様を狙ったのですね」
「へ?」
やがて飯沼はニヤッと口角を上げ、笑った。その目は赤く、瞳孔が猫のように縦に伸びていた。
『この子……霊力はそこまでじゃないのに、すごぉく美味しそう! もっと霊力を高めれば、私の霊力を一気に増やせるかも!』
「お、美味しそう?!」
「はい。美味しそうです」
「えぇっ?!」
見れば、ゴディも真っ赤な目をギラつかせ、ヨダレを垂らしていた。
「霊力にも質がありましてね、異形好みの霊力と、そうでないものとに分かれているのです。陽斗様は圧倒的に前者。それも、かなり特殊な霊力の持ち主だったようですね。霊力が一気に増加したために異形を引き寄せるようになったとばかり思っておりましたが、どうやら体質的な問題だったようです。ここまで美味しそうな霊力なんて、かなり珍しいのですけどね。じゅるり」
「……ゴディさん、僕のこと食べようとしないでね」
「大丈夫ですよぉ。ゴディはスウィートなキャンディーしか食べないんで。んふっ」
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