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第7.5話「M,Iの記録」
弐:情報漏洩
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「諸君、お疲れ! 飯沼隊員が霊障を受けるというアクシデントこそあったが、上々の滑り出しだ! この調子で明日も頑張って、七不思議を広めようっ!」
「イェースッ!」
文化祭1日目は大盛況のうちに幕を閉じた。
オカ研は閉幕するギリギリまで客がひっきりなしに訪れ、クリア出来なかった客は「明日も挑戦する!」と意気込んでいた。
「陽斗、飯沼ちゃんの具合はどうなんだ? 全然連絡取れないから心配なんだけど」
帰り際、陽斗は成田から尋ねられ、一瞬言葉に窮した。隣にいた神服部も心配そうに顔を曇らせる。
「……僕のとこには、さっきメールが来たよ。明日も来れそうにないって」
「そっかぁ……もし本当に霊障だったら、稲葉さんに診てもらった方がいいかもな」
「今からお見舞いに行ってみるのはどうかな?」
「いや、俺もそうしたいのは山々なんだけど、飯沼ちゃんの家がどこか知らないんだよね……陽斗は行ったことあるか?」
「ううん」
陽斗は首を振る。彼は本当に飯沼の家を知らなかった。
家だけじゃない。家族も、誕生日も、休日はどう過ごしているのかも……本当の彼女について、何もかも知らずにいた。
そのことを彼女がいなくなったことで気づき、陽斗は後悔していた。
(飯沼さんのこと……もっと色々知りたかったな)
・
陽斗はアパートへ帰ると、真っ直ぐ五代の部屋へ向かった。
「五代さん、いるー? ちょっと頼みたいことがあるんだけど」
「……」
しばらく沈黙が続いた後、五代の部屋のドアが数ミリ開いた。
陽斗がそのわずかな隙間を覗くと、ルビーのごとく真っ赤に輝く五代の瞳と目があった。
「うわっ」
陽斗は反射的に飛び退き、蒼劔にしがみつく。
「……何?」
五代はそれ以上ドアを開くことなく、用件を尋ねてきた。心なしか、声が震えている。
陽斗も蒼劔も何故五代がこんな状態なのか理解できず、顔を見合わせた。
「五代さん、どうしたんだろう?」
「さぁ……また黒縄を怒らせるようなことをしたんじゃないか?」
「そっか。だったら、自業自得だね」
五代の異変が気がかりではあったが、陽斗はとりあえず用件を伝えることにした。
「五代さん、飯沼さんの記憶を見たいんだ。この前みたいに、夢の羽根で見られないかな?」
夢の羽根とは、枕の下に敷いて眠ることで、幸せな夢を見ることが出来る魔具である。
五代は自分の能力を活用し、この魔具に特定の記憶を入れることで、夢の中で記憶を追体験出来る魔具に作り替える技術を持っていた。
「……」
五代は陽斗から用件を聞くなり、ドアの隙間から袋詰めされた夢の羽根を差し出した。どうやら既に陽斗の心を読み、準備していたらしい。
陽斗が夢の羽根を受け取ると、一言ボソッと呟いた。
「骨」
「えっ?」
「……飯沼氏の骨に夢の羽根をかざして。そうすれば、記憶が移る。編集は随時、俺がしておくから」
それだけを一方的に言い切ると、五代はドアを閉め、部屋の奥へと去っていった。
・
陽斗と蒼劔は五代のテンションが異常に低いことに違和感を抱き、黒縄のもとへ事情を聞きに行くことにした。
しかし、黒縄の部屋には黒縄も朱羅もおらず、机の上に「冷蔵庫に夕飯を用意してあります。チンして食べて下さい」と朱羅の字で書かれたメモだけが残されていた。文化祭の模擬店で購入したと思われる食べ物や景品が山となって置かれていたため、一度帰ってきたのは明らかだった。
「2人とも、いないね。どこか遊びに行っちゃったのかな?」
「……」
「蒼劔君?」
陽斗は蒼劔の顔を見て、ぎょっとした。
今まで見たことがないほど、彼の顔は青ざめていた。その目には強烈な怒りと共に、どうしようもない焦りの感情が宿っていた。
「五代……貴様ァッ!」
「蒼劔君?!」
直後、蒼劔は高く跳躍し、天井をすり抜けていった。陽斗も慌てて階段を駆け上がり、後を追う。
2階にたどり着くと、蒼劔が左手からパイナップル型の鉄の塊を取り出し、ピンを外そうとしていた。五代の部屋には先程はなかった結界が張られており、中へ入れないようになっていた。
「蒼劔君、それ何?」
「手榴弾」
「手榴弾?!」
兵器に疎い陽斗も、手榴弾と聞いた途端、青ざめる。
「もしかしてそれ、五代さんの部屋に投げるつもり?」
「そうだ」
「絶対ダメ!」
陽斗は慌てて蒼劔の手から手榴弾を奪い取ろうとした。
「離せ、陽斗!」
「いーやーだー!」
蒼劔は奪われまいと抵抗するが、陽斗は一向に手榴弾から手を離そうとしなかった。
その時、五代の部屋から大音量で歌声が聞こえてきた。
「ケンカしないでよベイビー! オイラはドントウォーリーさー!」
「うるさっ!」
「ぐっ?!」
あまりの音痴に、陽斗も蒼劔も耳を塞ぎ、陽斗の部屋へ逃げ込む。
2人が部屋へと入ると、外から結界を張られた。蒼劔の力を使えば中から破れないことはなかったが、陽斗の部屋が木っ端微塵になるのは必至だった。
「五代……後で覚えてろよ」
蒼劔は壁越しに、五代の部屋を睨みつける。部屋の向こうから「ひっ!」と小さく悲鳴が聞こえた。
「どうしたの? 蒼劔君」
自分が置かれている状況を知らない陽斗は、急に壁を睨んだ蒼劔に戸惑う。
蒼劔は一旦手榴弾を左手へ仕舞い、畳の上に腰を下ろした。
「……五代に結界を張られた」
「五代さんに? 何で?」
陽斗も荷物を置き、蒼劔の向かいに座る。
蒼劔は「最悪の事態になったからだ」と舌打ちした。
「おそらく、五代は俺達の会話を盗み聞きしていた。そして、知ったのだ……不知火が目白であるかもしれない、と」
「そっか、バレちゃったのかー。でも、それと僕達が閉じ込められてることに何の関係があるの?」
「忘れたのか? 五代が何故、ここにいるのか」
「えっと……」
陽斗は五代との出会いを思い返し、答えた。
「分かんない!」
「黒縄に雇われて、目白の居場所を探しているからだ」
「あー、そういえば!」
陽斗は蒼劔に言われて五代の仕事を思い出し、ぽんっと手を打つ。
同時に、蒼劔が言わんとしていることにも気づいてしまい、固まった。
「あ……もしかして五代さん、黒縄君にバラした?」
「そういうことだ」
蒼劔も忌々しそうに頷く。彼は黒縄が部屋にいなかった時点で、全てに気づいていた。
「黒縄と朱羅は自室に帰ってきた後、経緯は不明だが、五代から不知火の正体を聞いた。今まで散々探していた目白が見つかったんだ、即座に奴のもとへ向かったに違いない。俺達をここへ閉じ込めさせたのも、俺に邪魔されないよう、黒縄が指示したのだろう。五代のあの態度を見るに、奴としても不本意だったのかもしれんが、やらかしたのは事実だ。今すぐこの結界を解け、アホ五代」
最後は壁の向こうの五代に向けて言ったが、五代は「ムリークリスマス」と力なく返してきた。
「今解いたら、黒縄殿に殺されるんだよー。お願いだから、朝まで待ってちょ」
「朝になれば、結界を解くのか?」
「そういう契約だからネ。"さっさと始末してくっけど、一応朝まで閉じ込めとけ"って言われたんだ。でも安心して。黒縄氏は朝になるまで、目白氏を見つけることは出来ないから」
「……予知したのか?」
「うん。黒縄氏と朱羅氏が行った後にね」
五代には未来を予知する力がある。
しかもかなり高性能な能力で、どんな形であれ、予知したことは必ず現実に起こる。現に、陽斗は以前、五代の予知通りに蒼劔に斬られていた。
「良い未来も悪い未来も、百発百中で当ててしまうから」と、最近は使用を控えていたが、さすがに気になって使ったらしい。五代は実際にその現場を見てきたかのように、未来の話を語った。
「2人は目白氏に散々翻弄された末に、早朝の学校で出会うんだ。それ以上は予知してないから分かんないけど、日が昇った瞬間に学校へ向かえば、間に合うと思う。ただ黒縄氏、相当頭に血が上ってたから、目白氏といえど、命がギリギリやっばいかもよ」
「そんな……」
陽斗は頭の中が真っ白になった。
不知火とは知り合って3ヶ月ほどしか経っていなかったが、陽斗にとっては恩人であり、いざとなれば頼れる大人だった。
「大丈夫だ、陽斗。目白はそんなやわな奴じゃない」
不安そうな陽斗に対し、蒼劔は確信をもって断言する。
しかし蒼劔自身も、不知火へ不安を抱えていた。
(……奴が本当に目白ならば、何故今まで飯沼や七不思議の連中を野放しにしていた? もしや、満足に力を使えない理由があるのでは……?)
「イェースッ!」
文化祭1日目は大盛況のうちに幕を閉じた。
オカ研は閉幕するギリギリまで客がひっきりなしに訪れ、クリア出来なかった客は「明日も挑戦する!」と意気込んでいた。
「陽斗、飯沼ちゃんの具合はどうなんだ? 全然連絡取れないから心配なんだけど」
帰り際、陽斗は成田から尋ねられ、一瞬言葉に窮した。隣にいた神服部も心配そうに顔を曇らせる。
「……僕のとこには、さっきメールが来たよ。明日も来れそうにないって」
「そっかぁ……もし本当に霊障だったら、稲葉さんに診てもらった方がいいかもな」
「今からお見舞いに行ってみるのはどうかな?」
「いや、俺もそうしたいのは山々なんだけど、飯沼ちゃんの家がどこか知らないんだよね……陽斗は行ったことあるか?」
「ううん」
陽斗は首を振る。彼は本当に飯沼の家を知らなかった。
家だけじゃない。家族も、誕生日も、休日はどう過ごしているのかも……本当の彼女について、何もかも知らずにいた。
そのことを彼女がいなくなったことで気づき、陽斗は後悔していた。
(飯沼さんのこと……もっと色々知りたかったな)
・
陽斗はアパートへ帰ると、真っ直ぐ五代の部屋へ向かった。
「五代さん、いるー? ちょっと頼みたいことがあるんだけど」
「……」
しばらく沈黙が続いた後、五代の部屋のドアが数ミリ開いた。
陽斗がそのわずかな隙間を覗くと、ルビーのごとく真っ赤に輝く五代の瞳と目があった。
「うわっ」
陽斗は反射的に飛び退き、蒼劔にしがみつく。
「……何?」
五代はそれ以上ドアを開くことなく、用件を尋ねてきた。心なしか、声が震えている。
陽斗も蒼劔も何故五代がこんな状態なのか理解できず、顔を見合わせた。
「五代さん、どうしたんだろう?」
「さぁ……また黒縄を怒らせるようなことをしたんじゃないか?」
「そっか。だったら、自業自得だね」
五代の異変が気がかりではあったが、陽斗はとりあえず用件を伝えることにした。
「五代さん、飯沼さんの記憶を見たいんだ。この前みたいに、夢の羽根で見られないかな?」
夢の羽根とは、枕の下に敷いて眠ることで、幸せな夢を見ることが出来る魔具である。
五代は自分の能力を活用し、この魔具に特定の記憶を入れることで、夢の中で記憶を追体験出来る魔具に作り替える技術を持っていた。
「……」
五代は陽斗から用件を聞くなり、ドアの隙間から袋詰めされた夢の羽根を差し出した。どうやら既に陽斗の心を読み、準備していたらしい。
陽斗が夢の羽根を受け取ると、一言ボソッと呟いた。
「骨」
「えっ?」
「……飯沼氏の骨に夢の羽根をかざして。そうすれば、記憶が移る。編集は随時、俺がしておくから」
それだけを一方的に言い切ると、五代はドアを閉め、部屋の奥へと去っていった。
・
陽斗と蒼劔は五代のテンションが異常に低いことに違和感を抱き、黒縄のもとへ事情を聞きに行くことにした。
しかし、黒縄の部屋には黒縄も朱羅もおらず、机の上に「冷蔵庫に夕飯を用意してあります。チンして食べて下さい」と朱羅の字で書かれたメモだけが残されていた。文化祭の模擬店で購入したと思われる食べ物や景品が山となって置かれていたため、一度帰ってきたのは明らかだった。
「2人とも、いないね。どこか遊びに行っちゃったのかな?」
「……」
「蒼劔君?」
陽斗は蒼劔の顔を見て、ぎょっとした。
今まで見たことがないほど、彼の顔は青ざめていた。その目には強烈な怒りと共に、どうしようもない焦りの感情が宿っていた。
「五代……貴様ァッ!」
「蒼劔君?!」
直後、蒼劔は高く跳躍し、天井をすり抜けていった。陽斗も慌てて階段を駆け上がり、後を追う。
2階にたどり着くと、蒼劔が左手からパイナップル型の鉄の塊を取り出し、ピンを外そうとしていた。五代の部屋には先程はなかった結界が張られており、中へ入れないようになっていた。
「蒼劔君、それ何?」
「手榴弾」
「手榴弾?!」
兵器に疎い陽斗も、手榴弾と聞いた途端、青ざめる。
「もしかしてそれ、五代さんの部屋に投げるつもり?」
「そうだ」
「絶対ダメ!」
陽斗は慌てて蒼劔の手から手榴弾を奪い取ろうとした。
「離せ、陽斗!」
「いーやーだー!」
蒼劔は奪われまいと抵抗するが、陽斗は一向に手榴弾から手を離そうとしなかった。
その時、五代の部屋から大音量で歌声が聞こえてきた。
「ケンカしないでよベイビー! オイラはドントウォーリーさー!」
「うるさっ!」
「ぐっ?!」
あまりの音痴に、陽斗も蒼劔も耳を塞ぎ、陽斗の部屋へ逃げ込む。
2人が部屋へと入ると、外から結界を張られた。蒼劔の力を使えば中から破れないことはなかったが、陽斗の部屋が木っ端微塵になるのは必至だった。
「五代……後で覚えてろよ」
蒼劔は壁越しに、五代の部屋を睨みつける。部屋の向こうから「ひっ!」と小さく悲鳴が聞こえた。
「どうしたの? 蒼劔君」
自分が置かれている状況を知らない陽斗は、急に壁を睨んだ蒼劔に戸惑う。
蒼劔は一旦手榴弾を左手へ仕舞い、畳の上に腰を下ろした。
「……五代に結界を張られた」
「五代さんに? 何で?」
陽斗も荷物を置き、蒼劔の向かいに座る。
蒼劔は「最悪の事態になったからだ」と舌打ちした。
「おそらく、五代は俺達の会話を盗み聞きしていた。そして、知ったのだ……不知火が目白であるかもしれない、と」
「そっか、バレちゃったのかー。でも、それと僕達が閉じ込められてることに何の関係があるの?」
「忘れたのか? 五代が何故、ここにいるのか」
「えっと……」
陽斗は五代との出会いを思い返し、答えた。
「分かんない!」
「黒縄に雇われて、目白の居場所を探しているからだ」
「あー、そういえば!」
陽斗は蒼劔に言われて五代の仕事を思い出し、ぽんっと手を打つ。
同時に、蒼劔が言わんとしていることにも気づいてしまい、固まった。
「あ……もしかして五代さん、黒縄君にバラした?」
「そういうことだ」
蒼劔も忌々しそうに頷く。彼は黒縄が部屋にいなかった時点で、全てに気づいていた。
「黒縄と朱羅は自室に帰ってきた後、経緯は不明だが、五代から不知火の正体を聞いた。今まで散々探していた目白が見つかったんだ、即座に奴のもとへ向かったに違いない。俺達をここへ閉じ込めさせたのも、俺に邪魔されないよう、黒縄が指示したのだろう。五代のあの態度を見るに、奴としても不本意だったのかもしれんが、やらかしたのは事実だ。今すぐこの結界を解け、アホ五代」
最後は壁の向こうの五代に向けて言ったが、五代は「ムリークリスマス」と力なく返してきた。
「今解いたら、黒縄殿に殺されるんだよー。お願いだから、朝まで待ってちょ」
「朝になれば、結界を解くのか?」
「そういう契約だからネ。"さっさと始末してくっけど、一応朝まで閉じ込めとけ"って言われたんだ。でも安心して。黒縄氏は朝になるまで、目白氏を見つけることは出来ないから」
「……予知したのか?」
「うん。黒縄氏と朱羅氏が行った後にね」
五代には未来を予知する力がある。
しかもかなり高性能な能力で、どんな形であれ、予知したことは必ず現実に起こる。現に、陽斗は以前、五代の予知通りに蒼劔に斬られていた。
「良い未来も悪い未来も、百発百中で当ててしまうから」と、最近は使用を控えていたが、さすがに気になって使ったらしい。五代は実際にその現場を見てきたかのように、未来の話を語った。
「2人は目白氏に散々翻弄された末に、早朝の学校で出会うんだ。それ以上は予知してないから分かんないけど、日が昇った瞬間に学校へ向かえば、間に合うと思う。ただ黒縄氏、相当頭に血が上ってたから、目白氏といえど、命がギリギリやっばいかもよ」
「そんな……」
陽斗は頭の中が真っ白になった。
不知火とは知り合って3ヶ月ほどしか経っていなかったが、陽斗にとっては恩人であり、いざとなれば頼れる大人だった。
「大丈夫だ、陽斗。目白はそんなやわな奴じゃない」
不安そうな陽斗に対し、蒼劔は確信をもって断言する。
しかし蒼劔自身も、不知火へ不安を抱えていた。
(……奴が本当に目白ならば、何故今まで飯沼や七不思議の連中を野放しにしていた? もしや、満足に力を使えない理由があるのでは……?)
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