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第7話「文化祭(1日目)」
壱:節木高校七不思議体験〈前半〉あるカップルの場合
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「それでは、行ってらっしゃいませ」
眼鏡をかけた三つ編みの古風な女子生徒に見送られ、男女は教室へ足を踏み入れた。窓を塞がれているのか、中は真っ暗で何も見えなかった。
男女は校門を模したゲートを抜けると、入口で配布された懐中電灯を頼りに、壁伝いに進んでいく。机や椅子などは撤去され、両サイドに壁が立てかけられており、通路のようになっていた。
「暗っ……ここ、ホントに教室?」
女は男の腕にしがみつき、怯えた様子で周囲を見回す。
「だ、大丈夫だって。たかが、高校の文化祭のお化け屋敷だろ? 大したことないって」
男は懐中電灯で足元を照らしながら、女を励ますが、その声は恐怖で震えていた。
しばらく通路を歩き、教室の暗さに慣れた頃、2人の首に輪っかのようなものがかけられた。
「キャッ! 何っ?!」
「どこから飛んできたんだ?!」
2人は訳の分からないまま、輪っかを外そうとするが、手元が見えない上に、気が動転して上手く外せない。輪っかは麻縄で出来ており、表面がゴツゴツしていた。
2人がパニックになっていると、前方に鮮やかなピンクの光が灯り、周囲がほのかに明るくなった。2人は反射的に顔を上げ、光に目をやる。
通路の先で光っていたのは、満開の桜の木だった。花の部分がボンヤリとピンク色に発光し、不気味に輝いている。木の下には『この木、首吊り桜につき近づくべからず。順路←』と書かれた看板が立っていた。
男はその「首吊り桜」という文字を見て、先程入り口でもらった「節木高校七不思議一覧」という紙に書かれていた噂を思い出し、青ざめた。
「は、早くこの縄を取らないと!」
「……やっと捕まえた。これで一緒に天国へ行けますね、先輩?」
その時、頭上から女の声が聞こえた。男女が桜の木を見上げると、昔の節木高校の制服を着た女子生徒が枝の上に腰かけていた。先端が輪っかに結ばれた麻縄を手に、不気味に微笑んでいる。
「早く縄を取らないと、首が絞まっちゃいますよぉ?」
「キャーッ! 出たぁーっ!」
「うわぁぁっ!」
男女は突如現れた女子生徒に驚き、悲鳴を上げた。輪っかを首にかけたまま、看板に書かれていた順路通り、左手の通路へと逃げ出す。
後ろで女子生徒が「あっ、待って!」と地声で2人を呼び止めたが、彼らは無我夢中で走り去っていった。
壁にぶつかりながらも道なりに進み、階段を駆け上がる。何で教室に階段があるのか違和感はあったものの、そんなことを気にしている余裕はなかった。
階段の頂上にたどり着くと、『この先下り階段につき、足元注意されたし。段数を数えながら進みましょう』と書かれた看板が立っていた。
「そんな余裕ないわよ! 無視無視!」
「ちょっ、ユウコ?!」
しかし女は構わず階段を駆け下りる。男は「節木高校七不思議一覧」に書かれていた『増える階段』の噂が頭をよぎり、無意識のうちに段数を数えていった。
(いち、に、さん、し……)
やがて階段を下り切ろうとしていたその時、階段の上に学ランを着た男子生徒が横たわっているのが見えた。
ゆっくり下りていた男は寸前で踏みとどまれたが、勢いよく駆け下りていた女は思い切り男子生徒を踏みつけた。人間の体にしては柔らかく、弾力のある感触だった。
男子生徒は「ふぎゅっ!」と声を上げたものの、微動だにしなかった。
「キャッ! 何でこんなとこに人が?!」
女は慌てて足を退ける。
すると男子生徒は悦に入った調子で、言った。
「なんていい踏みっぷりなんだ……その調子で、もっと踏んでくれたまえ!」
「キモッ!」
「何なんだ、お前!」
予想外の変態発言に女は嫌悪感を露わにし、男は男子生徒の胸ぐらをつかむ。男子生徒は男にされるがまま、上半身を持ち上げられた。
「うわっ!」
そこで男は初めて男子生徒の顔を目の当たりにし、声を上げた。反射的に胸ぐらから手を離し、後退りする。
男子生徒の顔は、マネキンだった。異常に青白く、頭からは血を模した赤いインクが滴っていた。
「キャーッ!」
女も懐中電灯に照らされた男子生徒の顔を見て、男子生徒を避けて階段から駆け下り、逃げ出す。
「ま、待てよユウコ!」
男も遅れて後を追った。背後で男子生徒の人形が「もっと踏んでくれぇ」と言っていた。どういう仕組みで人形が喋っているのか分からないが、とにかく不気味だった。
女は通路の左手にドアを見つけ、駆け寄った。教室の構造的に、そこは出口のはずだった。
しかし、どれだけ取手を押しても引いても、ドアは動かなかった。
「な、何で開かないのよ!」
「貸してみろ」
男も取手に手をかけるが、ドアはビクともしない。どうやら鍵がかかっているようだった。
その時、背後から男の声が聞こえた。
「なぁ……誰かいないのか……」
「ひっ?!」
「誰?!」
振り返ると、背後に4つの個室トイレが並んでいた。ここから出ることに夢中で、気づかなかった。
トイレは緑色のセロファンが貼られた蛍光灯に照らされ、不気味だった。
「俺を置いて行かないでくれよぉ……」
声は順路から数えて3番目のトイレから聞こえていた。ドアには『ノックを3回してから"太郎君、いらっしゃいますか"と声をかけて下さい』と貼り紙がしてあった。
男は「節木高校七不思議一覧」に書かれていた3番目の噂である「トイレの太郎君」を思い出し、あれもまた仕掛けの一つなのだと気づいた。
「……やるしかないか」
男は取手から手を離し、トイレへ近づく。
女も男にピタリと貼りつき、ついていった。
「ほ、ほんとにやるの?」
「仕方ないだろ。これを処理しないと、先に進めないんだから」
男は意を決し、トイレをノックした。コン、コン、コンと小気味いい音が静まり返った教室に響いた。
「た、太郎君……いらっしゃいますか?」
男が声をかけた直後、トイレのドアが内側から勢いよく開かれ、学ランを着た青白い顔のマネキンが勢いよく飛び出した。
「ギャーッ!」
「キャーッ!」
男女は恐怖のあまり腰を抜かし、絶叫する。懐中電灯が男の手から離れ、音を立てて床に落下した。
「山田ァッ! お前のせいで、幽霊になっちまったじゃねーか! どうしてくれんだよ!」
「ひぃぃっ! 確かに俺は山田だけど!」
「いやぁぁっ! もう出るー!」
2人は床を這うようにドアへ駆け寄り、取手を押した。今度はいともたやすくドアは開いた。
そのまま外へ転がり出、ドアを閉める。マネキンは追っては来なかった。
「や、やっと外に出ら、れ……」
男女はホッと息を吐いたが、外の様子を見て絶句した。
ドアの外には渡り廊下が伸びていた。右手が窓、左手が壁になっており、窓からは青白い月明かりが差し込んでいた。
「……うそ」
「どうなってんの?」
男女は一瞬、自分達が本当に夜の渡り廊下に迷い込んだのかと錯覚した。
しかしよく見ると、窓も壁も写真を壁紙にして貼ったもので、月明かりも窓の裏から照明で照らしているだけだった。
問題は、渡り廊下の先に新たな部屋があることだった。ドアの上には「音楽室」と書かれたプレートが貼られてあり、どうやらまだまだ続くようだった。
「いや! 私、もうギブアップする!」
女は来た道を戻ろうと、ドアの取手に手をかけたが、いつの間にかドアの鍵は再度かかっていた。
ふと、男は壁に非常口の誘導灯が点灯していることに気づいた。渡り廊下に入ってきた時には灯っていなかったはずだ。誘導灯はプレートのように薄く、点灯していなければ壁と同化してしまうだろう。
男は誘導灯のもとへ歩み寄った。女も慌てて立ち上がり、ついて来る。誘導灯の下の壁には「この先、非常口。再入場は出来ません」と書かれた真っ赤なポスターが貼ってあった。よく目をこらすと、壁にあるはずのないドアの取手もあった。
「まさか、ここが出口か……?」
男は藁にもすがる思いで取手に手をかけ、力を込めた。
壁がガラリと開き、外から眩しい光と人々の喧騒が飛び込んできた。
眼鏡をかけた三つ編みの古風な女子生徒に見送られ、男女は教室へ足を踏み入れた。窓を塞がれているのか、中は真っ暗で何も見えなかった。
男女は校門を模したゲートを抜けると、入口で配布された懐中電灯を頼りに、壁伝いに進んでいく。机や椅子などは撤去され、両サイドに壁が立てかけられており、通路のようになっていた。
「暗っ……ここ、ホントに教室?」
女は男の腕にしがみつき、怯えた様子で周囲を見回す。
「だ、大丈夫だって。たかが、高校の文化祭のお化け屋敷だろ? 大したことないって」
男は懐中電灯で足元を照らしながら、女を励ますが、その声は恐怖で震えていた。
しばらく通路を歩き、教室の暗さに慣れた頃、2人の首に輪っかのようなものがかけられた。
「キャッ! 何っ?!」
「どこから飛んできたんだ?!」
2人は訳の分からないまま、輪っかを外そうとするが、手元が見えない上に、気が動転して上手く外せない。輪っかは麻縄で出来ており、表面がゴツゴツしていた。
2人がパニックになっていると、前方に鮮やかなピンクの光が灯り、周囲がほのかに明るくなった。2人は反射的に顔を上げ、光に目をやる。
通路の先で光っていたのは、満開の桜の木だった。花の部分がボンヤリとピンク色に発光し、不気味に輝いている。木の下には『この木、首吊り桜につき近づくべからず。順路←』と書かれた看板が立っていた。
男はその「首吊り桜」という文字を見て、先程入り口でもらった「節木高校七不思議一覧」という紙に書かれていた噂を思い出し、青ざめた。
「は、早くこの縄を取らないと!」
「……やっと捕まえた。これで一緒に天国へ行けますね、先輩?」
その時、頭上から女の声が聞こえた。男女が桜の木を見上げると、昔の節木高校の制服を着た女子生徒が枝の上に腰かけていた。先端が輪っかに結ばれた麻縄を手に、不気味に微笑んでいる。
「早く縄を取らないと、首が絞まっちゃいますよぉ?」
「キャーッ! 出たぁーっ!」
「うわぁぁっ!」
男女は突如現れた女子生徒に驚き、悲鳴を上げた。輪っかを首にかけたまま、看板に書かれていた順路通り、左手の通路へと逃げ出す。
後ろで女子生徒が「あっ、待って!」と地声で2人を呼び止めたが、彼らは無我夢中で走り去っていった。
壁にぶつかりながらも道なりに進み、階段を駆け上がる。何で教室に階段があるのか違和感はあったものの、そんなことを気にしている余裕はなかった。
階段の頂上にたどり着くと、『この先下り階段につき、足元注意されたし。段数を数えながら進みましょう』と書かれた看板が立っていた。
「そんな余裕ないわよ! 無視無視!」
「ちょっ、ユウコ?!」
しかし女は構わず階段を駆け下りる。男は「節木高校七不思議一覧」に書かれていた『増える階段』の噂が頭をよぎり、無意識のうちに段数を数えていった。
(いち、に、さん、し……)
やがて階段を下り切ろうとしていたその時、階段の上に学ランを着た男子生徒が横たわっているのが見えた。
ゆっくり下りていた男は寸前で踏みとどまれたが、勢いよく駆け下りていた女は思い切り男子生徒を踏みつけた。人間の体にしては柔らかく、弾力のある感触だった。
男子生徒は「ふぎゅっ!」と声を上げたものの、微動だにしなかった。
「キャッ! 何でこんなとこに人が?!」
女は慌てて足を退ける。
すると男子生徒は悦に入った調子で、言った。
「なんていい踏みっぷりなんだ……その調子で、もっと踏んでくれたまえ!」
「キモッ!」
「何なんだ、お前!」
予想外の変態発言に女は嫌悪感を露わにし、男は男子生徒の胸ぐらをつかむ。男子生徒は男にされるがまま、上半身を持ち上げられた。
「うわっ!」
そこで男は初めて男子生徒の顔を目の当たりにし、声を上げた。反射的に胸ぐらから手を離し、後退りする。
男子生徒の顔は、マネキンだった。異常に青白く、頭からは血を模した赤いインクが滴っていた。
「キャーッ!」
女も懐中電灯に照らされた男子生徒の顔を見て、男子生徒を避けて階段から駆け下り、逃げ出す。
「ま、待てよユウコ!」
男も遅れて後を追った。背後で男子生徒の人形が「もっと踏んでくれぇ」と言っていた。どういう仕組みで人形が喋っているのか分からないが、とにかく不気味だった。
女は通路の左手にドアを見つけ、駆け寄った。教室の構造的に、そこは出口のはずだった。
しかし、どれだけ取手を押しても引いても、ドアは動かなかった。
「な、何で開かないのよ!」
「貸してみろ」
男も取手に手をかけるが、ドアはビクともしない。どうやら鍵がかかっているようだった。
その時、背後から男の声が聞こえた。
「なぁ……誰かいないのか……」
「ひっ?!」
「誰?!」
振り返ると、背後に4つの個室トイレが並んでいた。ここから出ることに夢中で、気づかなかった。
トイレは緑色のセロファンが貼られた蛍光灯に照らされ、不気味だった。
「俺を置いて行かないでくれよぉ……」
声は順路から数えて3番目のトイレから聞こえていた。ドアには『ノックを3回してから"太郎君、いらっしゃいますか"と声をかけて下さい』と貼り紙がしてあった。
男は「節木高校七不思議一覧」に書かれていた3番目の噂である「トイレの太郎君」を思い出し、あれもまた仕掛けの一つなのだと気づいた。
「……やるしかないか」
男は取手から手を離し、トイレへ近づく。
女も男にピタリと貼りつき、ついていった。
「ほ、ほんとにやるの?」
「仕方ないだろ。これを処理しないと、先に進めないんだから」
男は意を決し、トイレをノックした。コン、コン、コンと小気味いい音が静まり返った教室に響いた。
「た、太郎君……いらっしゃいますか?」
男が声をかけた直後、トイレのドアが内側から勢いよく開かれ、学ランを着た青白い顔のマネキンが勢いよく飛び出した。
「ギャーッ!」
「キャーッ!」
男女は恐怖のあまり腰を抜かし、絶叫する。懐中電灯が男の手から離れ、音を立てて床に落下した。
「山田ァッ! お前のせいで、幽霊になっちまったじゃねーか! どうしてくれんだよ!」
「ひぃぃっ! 確かに俺は山田だけど!」
「いやぁぁっ! もう出るー!」
2人は床を這うようにドアへ駆け寄り、取手を押した。今度はいともたやすくドアは開いた。
そのまま外へ転がり出、ドアを閉める。マネキンは追っては来なかった。
「や、やっと外に出ら、れ……」
男女はホッと息を吐いたが、外の様子を見て絶句した。
ドアの外には渡り廊下が伸びていた。右手が窓、左手が壁になっており、窓からは青白い月明かりが差し込んでいた。
「……うそ」
「どうなってんの?」
男女は一瞬、自分達が本当に夜の渡り廊下に迷い込んだのかと錯覚した。
しかしよく見ると、窓も壁も写真を壁紙にして貼ったもので、月明かりも窓の裏から照明で照らしているだけだった。
問題は、渡り廊下の先に新たな部屋があることだった。ドアの上には「音楽室」と書かれたプレートが貼られてあり、どうやらまだまだ続くようだった。
「いや! 私、もうギブアップする!」
女は来た道を戻ろうと、ドアの取手に手をかけたが、いつの間にかドアの鍵は再度かかっていた。
ふと、男は壁に非常口の誘導灯が点灯していることに気づいた。渡り廊下に入ってきた時には灯っていなかったはずだ。誘導灯はプレートのように薄く、点灯していなければ壁と同化してしまうだろう。
男は誘導灯のもとへ歩み寄った。女も慌てて立ち上がり、ついて来る。誘導灯の下の壁には「この先、非常口。再入場は出来ません」と書かれた真っ赤なポスターが貼ってあった。よく目をこらすと、壁にあるはずのないドアの取手もあった。
「まさか、ここが出口か……?」
男は藁にもすがる思いで取手に手をかけ、力を込めた。
壁がガラリと開き、外から眩しい光と人々の喧騒が飛び込んできた。
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