128 / 327
第6.5話「祖母の絵」
陸:吸命蛾
しおりを挟む
学校を終え、陽斗はいつものように黒縄の部屋を訪れた。
「ただいまー! 朱羅さん、今日もお弁当美味しかっ「チェストォォッ!」ギャーッ!」
部屋に入った直後、黒縄が虫取り網を振り下ろし、陽斗の頭を捕らえた。
陽斗は何が起こったのか理解できず、絶叫した。
「おい、黒縄! 何をしている?!」
「いでッ!」
すぐに蒼劔が陽斗の頭から虫取り網を外し、黒縄の脳天にチョップをかます。
途端に黒縄は虫取り網から手を離し、頭を抱えてうずくまった。相当混乱していたらしく、蒼劔にチョップされたことでなんとか落ち着きを取り戻した。
「はぁ、はぁ……なんだ、クソガキと蒼劔か。脅かしやがって」
「一体、何が起きた? 朱羅は?」
蒼劔は部屋を見廻し、尋ねる。この時間、朱羅はいつもなら部屋にいるはずだった。
「稲葉とかいう術者の店に、殺虫剤を買いに行かせた。うっかり、部屋ン中に吸命蛾が入り込んじまってな…… 今、アパート中を探してたとこだ」
「吸命蛾って何? 虫?」
聞き慣れない単語に、陽斗は髪を整えながら尋ねた。
「虫じゃねェ。厄介な妖怪だ」
黒縄は忌々しそうに顔を歪め、説明した。
「吸命蛾は人間だろうが、妖怪だろうが、鬼だろうが、関係なく霊力や妖怪を吸い取っちまう妖怪だ。一匹の吸収量は少ねェが、建物なんかに住み着くと厄介だ。建物に産みつけられた大量の卵が孵化し、一斉に襲いかかって来やがる……そうなれば、俺や朱羅でも命が危ねェだろうな。当然、クソガキは真っ先に集られるだろうが」
「ひぇぇ……」
陽斗は大量の蛾が群がってる様子を想像し、青ざめた。蛾は平気だが、集られるのは嫌だった。
一方、蒼劔はこの危機的状況の最中に、五代の姿が見当たらないことに、違和感を覚えた。
「五代は何をしている? 奴なら、吸命蛾の侵入を察知出来たのではないか?」
すると黒縄は額に青筋を立て、中指で天井を指差した。
「まだ寝てやがる。ご丁寧に、遮音性の高い結界まで張りやがってな……起きたら、口ン中に吸命蛾を突っ込んでやる!」
黒縄は怒りを露わに、殺気立つ。
「チッ、肝心な時に……」
蒼劔も舌打ちし、下から天井を睨みつけた。普段ならそれだけで下りてくるはずだったが、本当に寝ているらしく、下りてくる気配が全くなかった。
「朱羅が戻ってくるまでに、吸命蛾を探そう。奴はすばしっこいから、俺でも斬れるかどうかは分からんが、卵を産みつけられてはマズい」
「いっそ、テメェの力でアパートごと斬るか? 出来るだろ?」
「まぁな」
「えっ、五代さんはどうするの?」
「「捨てる」」
「絶対ダメ!」
その時、黒縄のスマホが鳴った。
黒縄はポケットからスマホを取り出し、電話に出た。
「何だ、朱羅。吸命蛾の殺虫剤は……は? ない?」
どうやら朱羅からの連絡だったようで、話を聞くうちに、黒縄の表情がどんどん険しくなっていった。しまいには「もういい、時間の無駄だ。戻れ」と吐き捨て、電話を切った。
「稲葉の事務所へ行ったが、全て売り切れだったらしい。隣の名曽野市へ探しに行くと言っていたが、ツテもないのにどう探すつもりなのやら」
「そうか……ならば、仕方ない。手分けして探そう」
「いや、もっと効率的な方法がある」
黒縄はニヤリと笑い、陽斗を見た。
陽斗には黒縄の考えは分からなかったが、蒼劔は察したようで「仕方ないな」とため息を吐いた。
「陽斗」
「何?」
「おとりになってくれ」
「……え?」
・
陽斗は吸命蛾をおびき寄せるため、部屋に1人で座らされた。
「どんな些細なころでもいいから、異変を感じたら呼ぶんだぞ」
「はーい」
陽斗は手を上げ、素直に返事をする。
蒼劔は陽斗の部屋から出て、ドアを閉じると、コンクリートの床をすり抜け、階下にある黒縄の部屋へ下りていった。
「良かった……五代さん、斬られなくて」
陽斗は五代がいる隣の部屋の方を見て、ホッとした。
五代を「捨てる」と答えた蒼劔と黒縄の目は真剣そのものだった。陽斗が止めていなければ、今頃五代は青い光の粒子となって消えていたかもしれない。
「五代さん、こんな危ない時まで起きないなんて……相当ゲームに熱中してたのかな?」
ふと、陽斗は夢の羽根を包んでいたビニール袋が机の上に置いたままなのを目にした。
中身は入っておらず、カラだった。
「あ、あれ?! もしかして僕、枕の下に敷いたままだった?!」
慌てて枕を持ち上げると案の定、夢の羽根が出て来た。干物のようにぺったんこにはなってはいなかったが、わずかに色が濁って見えた。
「良かった……! ちょっと色が濁ってるけど、大丈夫だよね?」
陽斗は夢の羽根の無事を確認すると、周囲を見回し、何か異変がないか確かめた。
そして、何もおかしなものはいないと分かると、布団を敷き、枕の下に再度夢の羽根を起き、寝そべった。
「ちょっとだけ、おばあちゃんに会いに行こう。水晶のブレスレットもはめてるし、もし来たとしても大丈夫だよね?」
自分に言い聞かせ、まぶたを閉じる。
すぐに眠りに落ち、気がつくと祖母に手を引かれて山を登っていた。最後に夢の中で見た景色よりも、数センチ高い。
山中は薄暗く、祖母が持っている懐中電灯だけが頼りだった。
「ねぇ、何処行くの?」
記憶の中の陽斗が祖母に尋ねた。
祖母は闇の中で振り向き、「もうすぐだよ」と陽斗に言った。顔は暗くて見えなかった。
陽斗は祖母との再会を喜びつつも、違和感を覚えていた。
「……あれ? おばあちゃんって、山に登れたっけ? 確か、足が悪くて登れなかったんじゃ……」
しかし陽斗の記憶とは裏腹に、祖母はすいすいと山を登っていく。陽斗も山を歩くのに慣れているのか、一度も立ち止まらず、後をついていった。
やがて大きな洞窟へたどり着いた。
祖母は陽斗と一緒に洞窟の中へ入り、奥へ入って行こうとする。しかし洞窟へ入ってすぐ、記憶の中の陽斗は立ち止まった。
「ここ、入るの? 怖いよぅ……」
そのまま祖母の手を引き、洞窟から出ようとする。
だが、祖母は洞窟から出ようとせず、陽斗の手をつかんだまま振り返った。
「大丈夫よ。あなたも私の一部になるの」
懐中電灯の光に照らされたその顔は、巨大な蛾で覆われていた。蛾の羽根にある目玉のような模様が、ちょうど祖母の目があるはずの場所にあった。
「ただいまー! 朱羅さん、今日もお弁当美味しかっ「チェストォォッ!」ギャーッ!」
部屋に入った直後、黒縄が虫取り網を振り下ろし、陽斗の頭を捕らえた。
陽斗は何が起こったのか理解できず、絶叫した。
「おい、黒縄! 何をしている?!」
「いでッ!」
すぐに蒼劔が陽斗の頭から虫取り網を外し、黒縄の脳天にチョップをかます。
途端に黒縄は虫取り網から手を離し、頭を抱えてうずくまった。相当混乱していたらしく、蒼劔にチョップされたことでなんとか落ち着きを取り戻した。
「はぁ、はぁ……なんだ、クソガキと蒼劔か。脅かしやがって」
「一体、何が起きた? 朱羅は?」
蒼劔は部屋を見廻し、尋ねる。この時間、朱羅はいつもなら部屋にいるはずだった。
「稲葉とかいう術者の店に、殺虫剤を買いに行かせた。うっかり、部屋ン中に吸命蛾が入り込んじまってな…… 今、アパート中を探してたとこだ」
「吸命蛾って何? 虫?」
聞き慣れない単語に、陽斗は髪を整えながら尋ねた。
「虫じゃねェ。厄介な妖怪だ」
黒縄は忌々しそうに顔を歪め、説明した。
「吸命蛾は人間だろうが、妖怪だろうが、鬼だろうが、関係なく霊力や妖怪を吸い取っちまう妖怪だ。一匹の吸収量は少ねェが、建物なんかに住み着くと厄介だ。建物に産みつけられた大量の卵が孵化し、一斉に襲いかかって来やがる……そうなれば、俺や朱羅でも命が危ねェだろうな。当然、クソガキは真っ先に集られるだろうが」
「ひぇぇ……」
陽斗は大量の蛾が群がってる様子を想像し、青ざめた。蛾は平気だが、集られるのは嫌だった。
一方、蒼劔はこの危機的状況の最中に、五代の姿が見当たらないことに、違和感を覚えた。
「五代は何をしている? 奴なら、吸命蛾の侵入を察知出来たのではないか?」
すると黒縄は額に青筋を立て、中指で天井を指差した。
「まだ寝てやがる。ご丁寧に、遮音性の高い結界まで張りやがってな……起きたら、口ン中に吸命蛾を突っ込んでやる!」
黒縄は怒りを露わに、殺気立つ。
「チッ、肝心な時に……」
蒼劔も舌打ちし、下から天井を睨みつけた。普段ならそれだけで下りてくるはずだったが、本当に寝ているらしく、下りてくる気配が全くなかった。
「朱羅が戻ってくるまでに、吸命蛾を探そう。奴はすばしっこいから、俺でも斬れるかどうかは分からんが、卵を産みつけられてはマズい」
「いっそ、テメェの力でアパートごと斬るか? 出来るだろ?」
「まぁな」
「えっ、五代さんはどうするの?」
「「捨てる」」
「絶対ダメ!」
その時、黒縄のスマホが鳴った。
黒縄はポケットからスマホを取り出し、電話に出た。
「何だ、朱羅。吸命蛾の殺虫剤は……は? ない?」
どうやら朱羅からの連絡だったようで、話を聞くうちに、黒縄の表情がどんどん険しくなっていった。しまいには「もういい、時間の無駄だ。戻れ」と吐き捨て、電話を切った。
「稲葉の事務所へ行ったが、全て売り切れだったらしい。隣の名曽野市へ探しに行くと言っていたが、ツテもないのにどう探すつもりなのやら」
「そうか……ならば、仕方ない。手分けして探そう」
「いや、もっと効率的な方法がある」
黒縄はニヤリと笑い、陽斗を見た。
陽斗には黒縄の考えは分からなかったが、蒼劔は察したようで「仕方ないな」とため息を吐いた。
「陽斗」
「何?」
「おとりになってくれ」
「……え?」
・
陽斗は吸命蛾をおびき寄せるため、部屋に1人で座らされた。
「どんな些細なころでもいいから、異変を感じたら呼ぶんだぞ」
「はーい」
陽斗は手を上げ、素直に返事をする。
蒼劔は陽斗の部屋から出て、ドアを閉じると、コンクリートの床をすり抜け、階下にある黒縄の部屋へ下りていった。
「良かった……五代さん、斬られなくて」
陽斗は五代がいる隣の部屋の方を見て、ホッとした。
五代を「捨てる」と答えた蒼劔と黒縄の目は真剣そのものだった。陽斗が止めていなければ、今頃五代は青い光の粒子となって消えていたかもしれない。
「五代さん、こんな危ない時まで起きないなんて……相当ゲームに熱中してたのかな?」
ふと、陽斗は夢の羽根を包んでいたビニール袋が机の上に置いたままなのを目にした。
中身は入っておらず、カラだった。
「あ、あれ?! もしかして僕、枕の下に敷いたままだった?!」
慌てて枕を持ち上げると案の定、夢の羽根が出て来た。干物のようにぺったんこにはなってはいなかったが、わずかに色が濁って見えた。
「良かった……! ちょっと色が濁ってるけど、大丈夫だよね?」
陽斗は夢の羽根の無事を確認すると、周囲を見回し、何か異変がないか確かめた。
そして、何もおかしなものはいないと分かると、布団を敷き、枕の下に再度夢の羽根を起き、寝そべった。
「ちょっとだけ、おばあちゃんに会いに行こう。水晶のブレスレットもはめてるし、もし来たとしても大丈夫だよね?」
自分に言い聞かせ、まぶたを閉じる。
すぐに眠りに落ち、気がつくと祖母に手を引かれて山を登っていた。最後に夢の中で見た景色よりも、数センチ高い。
山中は薄暗く、祖母が持っている懐中電灯だけが頼りだった。
「ねぇ、何処行くの?」
記憶の中の陽斗が祖母に尋ねた。
祖母は闇の中で振り向き、「もうすぐだよ」と陽斗に言った。顔は暗くて見えなかった。
陽斗は祖母との再会を喜びつつも、違和感を覚えていた。
「……あれ? おばあちゃんって、山に登れたっけ? 確か、足が悪くて登れなかったんじゃ……」
しかし陽斗の記憶とは裏腹に、祖母はすいすいと山を登っていく。陽斗も山を歩くのに慣れているのか、一度も立ち止まらず、後をついていった。
やがて大きな洞窟へたどり着いた。
祖母は陽斗と一緒に洞窟の中へ入り、奥へ入って行こうとする。しかし洞窟へ入ってすぐ、記憶の中の陽斗は立ち止まった。
「ここ、入るの? 怖いよぅ……」
そのまま祖母の手を引き、洞窟から出ようとする。
だが、祖母は洞窟から出ようとせず、陽斗の手をつかんだまま振り返った。
「大丈夫よ。あなたも私の一部になるの」
懐中電灯の光に照らされたその顔は、巨大な蛾で覆われていた。蛾の羽根にある目玉のような模様が、ちょうど祖母の目があるはずの場所にあった。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
Bグループの少年
櫻井春輝
青春
クラスや校内で目立つグループをA(目立つ)のグループとして、目立たないグループはC(目立たない)とすれば、その中間のグループはB(普通)となる。そんなカテゴリー分けをした少年はAグループの悪友たちにふりまわされた穏やかとは言いにくい中学校生活と違い、高校生活は穏やかに過ごしたいと考え、高校ではB(普通)グループに入り、その中でも特に目立たないよう存在感を薄く生活し、平穏な一年を過ごす。この平穏を逃すものかと誓う少年だが、ある日、特A(特に目立つ)の美少女を助けたことから変化を始める。少年は地味で平穏な生活を守っていけるのか……?
隣の家に住むイクメンの正体は龍神様でした~社無しの神とちびっ子神使候補たち
鳴澤うた
キャラ文芸
失恋にストーカー。
心身ともにボロボロになった姉崎菜緒は、とうとう道端で倒れるように寝てしまって……。
悪夢にうなされる菜緒を夢の中で救ってくれたのはなんとお隣のイクメン、藤村辰巳だった。
辰巳と辰巳が世話する子供たちとなんだかんだと交流を深めていくけれど、子供たちはどこか不可思議だ。
それもそのはず、人の姿をとっているけれど辰巳も子供たちも人じゃない。
社を持たない龍神様とこれから神使となるため勉強中の動物たちだったのだ!
食に対し、こだわりの強い辰巳に神使候補の子供たちや見守っている神様たちはご不満で、今の現状を打破しようと菜緒を仲間に入れようと画策していて……
神様と作る二十四節気ごはんを召し上がれ!
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
おっ☆パラ
うらたきよひこ
キャラ文芸
こんなハーレム展開あり? これがおっさんパラダイスか!?
新米サラリーマンの佐藤一真がなぜかおじさんたちにモテまくる。大学教授やガテン系現場監督、エリートコンサル、老舗料理長、はたまた流浪のバーテンダーまで、個性派ぞろい。どこがそんなに“おじさん心”をくすぐるのか? その天賦の“モテ力”をご覧あれ!
【BL】どうやら精霊術師として召喚されたようですが5分でクビになりましたので、最高級クラスの精霊獣と駆け落ちしようと思います。
riy
BL
風呂でまったりしている時に突如異世界へ召喚された千颯(ちはや)。
召喚されたのはいいが、本物の聖女が現れたからもう必要ないと5分も経たない内にお役御免になってしまう。
しかも元の世界へも帰れず、あろう事か風呂のお湯で流されてしまった魔法陣を描ける人物を探して直せと無茶振りされる始末。
別邸へと通されたのはいいが、いかにも出そうな趣のありすぎる館であまりの待遇の悪さに愕然とする。
そんな時に一匹のホワイトタイガーが現れ?
最高級クラスの精霊獣(人型にもなれる)×精霊術師(本人は凡人だと思ってる)
※コメディよりのラブコメ。時にシリアス。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる