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第6話「文化祭(準備)」
玖:来訪者
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節木荘に帰ってくると、陽斗は今日も朱羅に弁当箱を返すために黒縄の部屋を訪れた。
朱羅は台所でドーナツを揚げていた。香ばしい匂いが、部屋中にこもっている。
部屋の主である黒縄はソファで腹這いになり、本を読んでいた。
朱羅は陽斗と蒼劔が部屋へ入ってくると、「おかえりなさいませ」と笑顔を向けた。
「今日のオヤツはドーナツですよ。お弁当箱は流し台に置いておいて下さい」
「うん。ところで、朱羅さん。飯沼さんのお菓子のことなんだけど……」
陽斗は弁当箱を流し台に置くと、飯沼のクッキーが猫の面をつけた女子生徒に奪われたことを正直に話した。事情が事情だったため、ただ一言「持って帰ってこられなかった」では済ませられなかった。
その場にいなかった蒼劔も、朱羅と共に話に耳を傾けた。
「そういう訳で、今日は持って帰って来られなかったんだ。明日も飯沼さんに頼んでみるけど、もしあの子が言ってたことが本当なら、朱羅さんは食べない方がいいかもね」
「鬼にとっては毒、人間にとっては薬になるもの、ですか……。そういった性質の植物や食べ物はかなり種類があるので、特定は難しそうですね」
朱羅の言葉に、蒼劔も頷く。
「実物があれば、五代に調べさせられたんだがな。さすがの五代でも、俺や陽斗の記憶からのみでは成分の特定までは出来んだろう」
「残念です……いくら半分は人間の血が流れているとはいえ、毒では食べることが出来ませんから」
朱羅は残念そうに微笑み、ドーナツを油から引き上げた。こんがり、綺麗な狐色に揚がっていた。
「大丈夫だよ! 今度は毒抜きで作ってもらうよう、僕が飯沼さんに頼むからさ!」
陽斗は朱羅を元気付けようと言ったが、蒼劔に「言うな」と睨まれた。
「猫の面のあいつが嘘をついていたら、どうする? 無闇に飯沼を傷つけるだけだ。もし本当だったとしても、飯沼がどういう理由でどんな毒を入れているのか分からん以上、本人に毒のことを言うのは危険だ。今は慎重に動いた方がいい」
「ご、ごめん。でも僕、どうしても猫のお面の人が嘘をついているようには思えなくって。だって、"毒を食べるな"なんて嘘をついたって、あの人には何の得もないでしょ? もちろん、飯沼さんのことは信じてる。でも、もしかしたら飯沼さんが知らない間に、毒が入ってたかもしれないし……」
「陽斗……いい加減、他人を疑ってくれ」
飯沼のことも猫の面の女子生徒のことも信じようとする陽斗に、蒼劔は呆れた様子でため息を吐いた。
「だってあの子、僕を山根さんのレストランで助けてくれた女の人と同じお面をしてたんだよ?! きっと、いい人だよ!」
陽斗は猫の面の女子生徒を守ろうと、説得する。彼女に鏡の中へ引き込まれそうになったことは、完全に忘れていた。
蒼劔はそのことを覚えていたが、2人が同一人物だと知っている手前、思わず口をつぐんだ。
すると、
「猫の面の女子なら、俺も見たぜ」
と、それまで成り行きを傍観していた黒縄が本から顔を上げ、話に入ってきた。
予想外の情報に、蒼劔は「なんだと?」と黒縄を睨むように見下ろした。黒縄が猫の面の女子生徒を見かけたことに驚いているというよりも、彼がそのことを今まで黙っていたことに怒りを覚えているらしかった。
「……いつだ?」
「お前らがオカ研とやらの部活で夜の学校に行った日だよ。俺様がお前らを霊どもから助けてやっただろ? あの後、屋上で見かけたのさ」
黒縄は本を閉じ、ソファから起き上がると、得意げに答えた。
「気まぐれに声をかけたら、悲鳴を上げて校舎の中に逃げやがった。妙な気配だったが、たぶん人間に憑依してる鬼だな。どうも、俺を知っているようだったが、何処の誰かまでは分からねぇ。まァ、俺様は有名だから、知らねぇヤツの方が珍しいけどな! ハッハッハッ!」
「笑い事じゃない」
蒼劔は愉快そうに笑う黒縄の頬をつまみ、思い切り引っ張った。
「いひゃひゃっ、何すンだよ!」
すぐに黒縄は蒼劔の手をつかみ、頬から離した。雪のように白かった頬は、赤く腫れていた。
蒼劔は黒縄の手を振り払い、「黙れ」と怒気をこめた声で一喝した。
「貴様……そんな重要なことを何故、早く言わなかった? 相手が同族ならば、なおさらだ。奴はあの日、陽斗を狙っていた……お前が会った時も、何か企んでいたのかもしれない。今は陽斗の安全を最優先にすべきではないのか?」
「ンなこたァ、知らねェよ」
黒縄も蒼劔を睨み返し、吐き捨てるように言い放つ。
「俺は同族とは波風立てたくねェ。ただでさえ孤立してるってのに、これ以上ハブられるわけにはいかねェんだよ」
「では、向こうから協力するよう言われたら寝返るか?」
蒼劔は右手を左手に当て、いつでも刀を抜ける体勢に構えた。
「さて……どうすっかねェ?」
黒縄も思わせぶりな笑みを浮かべ、ソファから立ち上がる。
慌てて陽斗と朱羅は2人を落ち着かせようと、止めに入った。
「ふ、2人とも落ち着いて! 仲良くしようよ!」
「そうですよ! お願いですから、ケンカするなら外に出て下さいね! ドーナツを揚げてる最中なんですから!」
「朱羅さん、ケンカを止めよう?!」
しかし戦う術のない陽斗にはどうすることも出来ず、唯一の戦力となり得る朱羅に至っては、ドーナツを揚げている最中で、実際にはその場から動けずにいた。
当然、蒼劔と黒縄の怒りはおさまらず、とうとう一触即発かと思われたその時、
ピーンポーン
と、黒縄の部屋のインターホンが鳴った。部屋中に間の抜けた音が響き、一同は静まり返る。
「誰だろう? お客さんかな?」
「イタズラかもしれませんね」
陽斗と朱羅は玄関の方を向き、不思議そうに首を傾げる。それまで殺気立っていた蒼劔と黒縄も、訝しげに玄関を睨んでいた。
黒縄の部屋を訪れるのは、彼ら以外にほとんどいない。部屋の主である黒縄が不要なセールスや広告を嫌い、術で防いでいるのだ。
たまに、前の大家が訪ねて来ることはあるが、彼女の場合はドアをノックするため、この部屋のインターホンが鳴ることは今までほぼなかった。
「チッ、空気読めよ」
黒縄は苛立ちを露わに、陽斗の腕をつかむと、彼を連れて部屋を出て行った。蒼劔も陽斗を追って、部屋を出て行く。
「ちょ、ちょっと黒縄君?! 何で僕まで一緒に行かなくちゃいけないの?」
「向こうが人間だったら、困るだろ? テキトーにあしらっといてくれ」
「黒縄! 勝手に陽斗を連れて行くな! 来訪者が異形だったら、どうする?!」
「妖怪だったら、俺が妖力を奪う。霊だったら、テメェが斬ればいい」
「貴様、俺を何だと思って……!」
「うるせぇ、耳元でわめくな」
黒縄は自身のスニーカーに足を入れると、かかとを踏んで履き、ドアを開けた。彼に腕を引かれている陽斗も、慌てて自分の靴を履き、外へ出る。
しかし、ドアの前には誰もいなかった。
「何だ? 誰もいねェじゃねぇか」
先に外へ出た黒縄は訝しげに周囲を見回す。何者かが逃げていく姿は見えず、足音も聞こえてこなかった。
「インターホンが壊れているんじゃないか?」
「ンなわけあるかよ。付けてから、まだ2ヶ月しか経ってねェんだぞ?」
3人は周囲を探しきり、最後にインターホンへ目を向けた。
そのインターホンの上には、1羽の鳥が止まっていた。背中は鮮やかなウグイス色、腹は純白で、目のまわりが白く縁取られていた。
朱羅は台所でドーナツを揚げていた。香ばしい匂いが、部屋中にこもっている。
部屋の主である黒縄はソファで腹這いになり、本を読んでいた。
朱羅は陽斗と蒼劔が部屋へ入ってくると、「おかえりなさいませ」と笑顔を向けた。
「今日のオヤツはドーナツですよ。お弁当箱は流し台に置いておいて下さい」
「うん。ところで、朱羅さん。飯沼さんのお菓子のことなんだけど……」
陽斗は弁当箱を流し台に置くと、飯沼のクッキーが猫の面をつけた女子生徒に奪われたことを正直に話した。事情が事情だったため、ただ一言「持って帰ってこられなかった」では済ませられなかった。
その場にいなかった蒼劔も、朱羅と共に話に耳を傾けた。
「そういう訳で、今日は持って帰って来られなかったんだ。明日も飯沼さんに頼んでみるけど、もしあの子が言ってたことが本当なら、朱羅さんは食べない方がいいかもね」
「鬼にとっては毒、人間にとっては薬になるもの、ですか……。そういった性質の植物や食べ物はかなり種類があるので、特定は難しそうですね」
朱羅の言葉に、蒼劔も頷く。
「実物があれば、五代に調べさせられたんだがな。さすがの五代でも、俺や陽斗の記憶からのみでは成分の特定までは出来んだろう」
「残念です……いくら半分は人間の血が流れているとはいえ、毒では食べることが出来ませんから」
朱羅は残念そうに微笑み、ドーナツを油から引き上げた。こんがり、綺麗な狐色に揚がっていた。
「大丈夫だよ! 今度は毒抜きで作ってもらうよう、僕が飯沼さんに頼むからさ!」
陽斗は朱羅を元気付けようと言ったが、蒼劔に「言うな」と睨まれた。
「猫の面のあいつが嘘をついていたら、どうする? 無闇に飯沼を傷つけるだけだ。もし本当だったとしても、飯沼がどういう理由でどんな毒を入れているのか分からん以上、本人に毒のことを言うのは危険だ。今は慎重に動いた方がいい」
「ご、ごめん。でも僕、どうしても猫のお面の人が嘘をついているようには思えなくって。だって、"毒を食べるな"なんて嘘をついたって、あの人には何の得もないでしょ? もちろん、飯沼さんのことは信じてる。でも、もしかしたら飯沼さんが知らない間に、毒が入ってたかもしれないし……」
「陽斗……いい加減、他人を疑ってくれ」
飯沼のことも猫の面の女子生徒のことも信じようとする陽斗に、蒼劔は呆れた様子でため息を吐いた。
「だってあの子、僕を山根さんのレストランで助けてくれた女の人と同じお面をしてたんだよ?! きっと、いい人だよ!」
陽斗は猫の面の女子生徒を守ろうと、説得する。彼女に鏡の中へ引き込まれそうになったことは、完全に忘れていた。
蒼劔はそのことを覚えていたが、2人が同一人物だと知っている手前、思わず口をつぐんだ。
すると、
「猫の面の女子なら、俺も見たぜ」
と、それまで成り行きを傍観していた黒縄が本から顔を上げ、話に入ってきた。
予想外の情報に、蒼劔は「なんだと?」と黒縄を睨むように見下ろした。黒縄が猫の面の女子生徒を見かけたことに驚いているというよりも、彼がそのことを今まで黙っていたことに怒りを覚えているらしかった。
「……いつだ?」
「お前らがオカ研とやらの部活で夜の学校に行った日だよ。俺様がお前らを霊どもから助けてやっただろ? あの後、屋上で見かけたのさ」
黒縄は本を閉じ、ソファから起き上がると、得意げに答えた。
「気まぐれに声をかけたら、悲鳴を上げて校舎の中に逃げやがった。妙な気配だったが、たぶん人間に憑依してる鬼だな。どうも、俺を知っているようだったが、何処の誰かまでは分からねぇ。まァ、俺様は有名だから、知らねぇヤツの方が珍しいけどな! ハッハッハッ!」
「笑い事じゃない」
蒼劔は愉快そうに笑う黒縄の頬をつまみ、思い切り引っ張った。
「いひゃひゃっ、何すンだよ!」
すぐに黒縄は蒼劔の手をつかみ、頬から離した。雪のように白かった頬は、赤く腫れていた。
蒼劔は黒縄の手を振り払い、「黙れ」と怒気をこめた声で一喝した。
「貴様……そんな重要なことを何故、早く言わなかった? 相手が同族ならば、なおさらだ。奴はあの日、陽斗を狙っていた……お前が会った時も、何か企んでいたのかもしれない。今は陽斗の安全を最優先にすべきではないのか?」
「ンなこたァ、知らねェよ」
黒縄も蒼劔を睨み返し、吐き捨てるように言い放つ。
「俺は同族とは波風立てたくねェ。ただでさえ孤立してるってのに、これ以上ハブられるわけにはいかねェんだよ」
「では、向こうから協力するよう言われたら寝返るか?」
蒼劔は右手を左手に当て、いつでも刀を抜ける体勢に構えた。
「さて……どうすっかねェ?」
黒縄も思わせぶりな笑みを浮かべ、ソファから立ち上がる。
慌てて陽斗と朱羅は2人を落ち着かせようと、止めに入った。
「ふ、2人とも落ち着いて! 仲良くしようよ!」
「そうですよ! お願いですから、ケンカするなら外に出て下さいね! ドーナツを揚げてる最中なんですから!」
「朱羅さん、ケンカを止めよう?!」
しかし戦う術のない陽斗にはどうすることも出来ず、唯一の戦力となり得る朱羅に至っては、ドーナツを揚げている最中で、実際にはその場から動けずにいた。
当然、蒼劔と黒縄の怒りはおさまらず、とうとう一触即発かと思われたその時、
ピーンポーン
と、黒縄の部屋のインターホンが鳴った。部屋中に間の抜けた音が響き、一同は静まり返る。
「誰だろう? お客さんかな?」
「イタズラかもしれませんね」
陽斗と朱羅は玄関の方を向き、不思議そうに首を傾げる。それまで殺気立っていた蒼劔と黒縄も、訝しげに玄関を睨んでいた。
黒縄の部屋を訪れるのは、彼ら以外にほとんどいない。部屋の主である黒縄が不要なセールスや広告を嫌い、術で防いでいるのだ。
たまに、前の大家が訪ねて来ることはあるが、彼女の場合はドアをノックするため、この部屋のインターホンが鳴ることは今までほぼなかった。
「チッ、空気読めよ」
黒縄は苛立ちを露わに、陽斗の腕をつかむと、彼を連れて部屋を出て行った。蒼劔も陽斗を追って、部屋を出て行く。
「ちょ、ちょっと黒縄君?! 何で僕まで一緒に行かなくちゃいけないの?」
「向こうが人間だったら、困るだろ? テキトーにあしらっといてくれ」
「黒縄! 勝手に陽斗を連れて行くな! 来訪者が異形だったら、どうする?!」
「妖怪だったら、俺が妖力を奪う。霊だったら、テメェが斬ればいい」
「貴様、俺を何だと思って……!」
「うるせぇ、耳元でわめくな」
黒縄は自身のスニーカーに足を入れると、かかとを踏んで履き、ドアを開けた。彼に腕を引かれている陽斗も、慌てて自分の靴を履き、外へ出る。
しかし、ドアの前には誰もいなかった。
「何だ? 誰もいねェじゃねぇか」
先に外へ出た黒縄は訝しげに周囲を見回す。何者かが逃げていく姿は見えず、足音も聞こえてこなかった。
「インターホンが壊れているんじゃないか?」
「ンなわけあるかよ。付けてから、まだ2ヶ月しか経ってねェんだぞ?」
3人は周囲を探しきり、最後にインターホンへ目を向けた。
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