66 / 327
第3.5話「成田、塾へ行く」
肆:代返くん
しおりを挟む
阿部は小柄な男子生徒、代返くんに代返を頼んだ後の経緯を成田に話した。
「僕はあいつに代返を頼んだ後、真っ直ぐ家に帰った。やりたいゲームがあったからね。その日は1日中家でゲームをして過ごしたよ。うちの親は共働きで、誰にも邪魔されずにゲームに没頭できた。ところが、」
途端に阿部の顔色が悪くなる。当時のことを思い出し、その恐怖が蘇ったらしい。
「夕方に家に帰ってきた母親は、僕のことが見えていなかったんだ。目の前に立っていても話しかけても無視される。最初は怒っているのかと思ったよ。代返がバレてさ。でも、違った。僕が塾から帰る頃に、あいつが……代返くんがうちに来たんだ。インターホンも押さず、勝手にドアを開けて入ってきた。その時、あいつは何て言って入ってきたと思う?」
「な、何て言ったんだ?」
成田は阿部に聞き返した。明確な答えは思いつかなかったが、薄々嫌な予感がしていた。
阿部は重く口を開き、答えた。
「……“ただいま”って言ったんだよ。さも自分の家かのようにさ。そのまま靴を脱いで、家に上がってきた。僕は驚いて、動けなかったよ。今朝知り合ったばかりのやつが、急に我がもの顔で家に入ってきたんだぞ? それなのに母さんはあいつを見るなり“おかえり”って言ったんだ。いつも僕に言うようにね。しばらくして帰ってきた父さんも僕のことは見えなかった。それどころか、あいつのことを“アキラ”って呼んで、僕だと思い込んでた。きっと意地の悪いイタズラだと思い込もうとしたけど、3人が仲良く夕食を食べている姿を見ているうちに嫌気が差して、家を飛び出した」
「他のみんなも同じよ。家に帰ったらあいつがいて、自分の代わりをしていたの。最初から私があいつだったみたいに。昔のアルバムの写真も、あいつの顔に変わってたわ」
共に話を聞いていた園田が暗い面持ちで呟く。
他の受講生達も皆、悲しげにうつむいていた。中には涙を流している者もいる。
「警察には行ったのか? 学校の先生とか、友達とかは?」
「……家族と同じだったよ。誰も僕達の姿は見えていなかった。声をかけても無視されるし、肩を叩いても気づかない。家には戻りたくなかったから、公園や建物で寝泊りしていたよ。食べ物も、最初のうちはお金を払ってたけど、かえって店の人を混乱させるから、こっそり拝借していた。そうして街をさまよい、誰でもいいから見える人を探しているうちに、同じように仲間を探していたみんなと会ったんだ」
阿部は皆に視線をやり、微笑む。暗い面持ちだった受講生達はほんの少しだけ安堵し、頷き返した。
「僕達はお互いに励まし合いながら、元に戻る方法を探した。スマホは使えなくなってたから、ネットカフェに忍び込んでパソコンで調べた。そこで、ある都市伝説を知ったんだ」
「それが代返くんってやつか」
阿部は頷き、代返くんについて成田に教えた。
「代返くんは相手の名前を知り、代返することで、その人物に成り代わる妖怪らしい。各地の塾を転々としていたそうだけど、最近はこの節木町でよく目撃されてるそうだよ。元は人間で、生きていた頃は僕達と同じ高校生で、受験のために塾へ通ってた。だけど、たまたま代返を頼んだことが講師にバレたせいで塾をやめさせられて、志望校に落ちてしまった。代返くんは自分が落ちたのを“塾をやめさせられたせいだ”と思い込み、塾への復讐心から妖怪になった」
「そんな妖怪がいるなんて、知らなかったな……やってることはえげつねぇけど、結構可哀想なやつじゃん」
「生きてた頃はね。その話を信じるか信じないかはともかく、今はあいつに同情する気持ちにはなれないよ」
「同感ね」
阿部に続き、園田も大きく頷く。受講生達も皆、同じように代返くんを恨んでいるらしい。
「それで、元に戻る方法は? もしくは、代返くんを追っ払う方法とかは?」
一同は口を閉ざし、視線をそらした。
ややあって阿部が代表して答えた。
「……ない。サイトには代返くんの情報が載っていただけで、対処法までは書いてなかった。他のユーザーにも聞いてみたけど、誰も知らなかった。もう……僕達にはどうすることも出来ない」
「マジかよ……」
成田はこれまで培ってきたオカルトの知識を総動員し、彼らが元の生活に戻れそうな方法を模索した。
だが、いずれも決定打に欠けていた。もし自分の知識をもってしても彼らを元に戻せなかったら、無闇に期待させてしまうだけだと分かっていた。
それでも、このまま彼らを見捨てることはできなかった。
「……俺が明日までになんとかする。だから、もう万引きなんてすんな! 元に戻ったら、ちゃんと店の人に謝ってこいよ?」
「なんとかって……具体的にどうするの?」
園田は疑いの目で成田を見る。他の受講生達も、成田を信じ切ってはいないようだった。
成田にも確証はなかったが、少しでも彼らを安心させようと言った。
「実は俺、オカルトに詳しくてさ……会員制のオカルトサイトとか、オカルト仲間とか結構いんだよ。もしかしたら、表では出回ってない情報も手に入るかもしれねぇ」
「ほ、本当か?」
「あぁ。この世に倒せねぇ妖怪はいねぇ……絶対に方法を見つけてくるから、それまで待っててくれ!」
じゃっ、と成田は軽く手を上げて彼らに別れを告げると、自宅へ急いだ。夜道は暗く、人気がなかった。
夏の夜は蒸し暑く、少し走っただけで全身汗だくになった。
「くっそー。こんなことなら、チャリで来れば良かった」
園田を追いかけた際の疲労が未だに溜まっているのか、成田は駅前まで戻ってきたところで息を切らし、横断歩道の前で立ち止まった。
彼の自宅まではあと1キロメートルほど距離があった。
「夜にマラソンとは余裕だな、成田」
「げっ」
聞き覚えの声を耳にし、横を向くと、今1番会いたくない遠井がいた。塾に来る際は制服を着ているが、今は白のポロシャツと空色の半ズボンを履いている。
成田は遠井を見て、あからさまに顔をしかめた。
しかしすぐに彼が自転車に乗っていることに気がつくと、「うっそ、マジか!」と目を輝かせ、後ろの荷台に腰を降ろした。
「お、おい! 自転車の2人乗りは違反だぞ?!」
遠井は柄にもなく焦り、成田を降ろそうとしたが、成田は両手で荷台にガッチリつかまっていた。
「緊急事態だから、いいんだよ! 今すぐ俺をうちまで送ってくれ! 違反されたくないなら、人目を避けて通ればいい!」
「……俺は関係ないからな」
遠井は恨めしそうに成田を睨むと、ペダルを漕ぎ出した。
「僕はあいつに代返を頼んだ後、真っ直ぐ家に帰った。やりたいゲームがあったからね。その日は1日中家でゲームをして過ごしたよ。うちの親は共働きで、誰にも邪魔されずにゲームに没頭できた。ところが、」
途端に阿部の顔色が悪くなる。当時のことを思い出し、その恐怖が蘇ったらしい。
「夕方に家に帰ってきた母親は、僕のことが見えていなかったんだ。目の前に立っていても話しかけても無視される。最初は怒っているのかと思ったよ。代返がバレてさ。でも、違った。僕が塾から帰る頃に、あいつが……代返くんがうちに来たんだ。インターホンも押さず、勝手にドアを開けて入ってきた。その時、あいつは何て言って入ってきたと思う?」
「な、何て言ったんだ?」
成田は阿部に聞き返した。明確な答えは思いつかなかったが、薄々嫌な予感がしていた。
阿部は重く口を開き、答えた。
「……“ただいま”って言ったんだよ。さも自分の家かのようにさ。そのまま靴を脱いで、家に上がってきた。僕は驚いて、動けなかったよ。今朝知り合ったばかりのやつが、急に我がもの顔で家に入ってきたんだぞ? それなのに母さんはあいつを見るなり“おかえり”って言ったんだ。いつも僕に言うようにね。しばらくして帰ってきた父さんも僕のことは見えなかった。それどころか、あいつのことを“アキラ”って呼んで、僕だと思い込んでた。きっと意地の悪いイタズラだと思い込もうとしたけど、3人が仲良く夕食を食べている姿を見ているうちに嫌気が差して、家を飛び出した」
「他のみんなも同じよ。家に帰ったらあいつがいて、自分の代わりをしていたの。最初から私があいつだったみたいに。昔のアルバムの写真も、あいつの顔に変わってたわ」
共に話を聞いていた園田が暗い面持ちで呟く。
他の受講生達も皆、悲しげにうつむいていた。中には涙を流している者もいる。
「警察には行ったのか? 学校の先生とか、友達とかは?」
「……家族と同じだったよ。誰も僕達の姿は見えていなかった。声をかけても無視されるし、肩を叩いても気づかない。家には戻りたくなかったから、公園や建物で寝泊りしていたよ。食べ物も、最初のうちはお金を払ってたけど、かえって店の人を混乱させるから、こっそり拝借していた。そうして街をさまよい、誰でもいいから見える人を探しているうちに、同じように仲間を探していたみんなと会ったんだ」
阿部は皆に視線をやり、微笑む。暗い面持ちだった受講生達はほんの少しだけ安堵し、頷き返した。
「僕達はお互いに励まし合いながら、元に戻る方法を探した。スマホは使えなくなってたから、ネットカフェに忍び込んでパソコンで調べた。そこで、ある都市伝説を知ったんだ」
「それが代返くんってやつか」
阿部は頷き、代返くんについて成田に教えた。
「代返くんは相手の名前を知り、代返することで、その人物に成り代わる妖怪らしい。各地の塾を転々としていたそうだけど、最近はこの節木町でよく目撃されてるそうだよ。元は人間で、生きていた頃は僕達と同じ高校生で、受験のために塾へ通ってた。だけど、たまたま代返を頼んだことが講師にバレたせいで塾をやめさせられて、志望校に落ちてしまった。代返くんは自分が落ちたのを“塾をやめさせられたせいだ”と思い込み、塾への復讐心から妖怪になった」
「そんな妖怪がいるなんて、知らなかったな……やってることはえげつねぇけど、結構可哀想なやつじゃん」
「生きてた頃はね。その話を信じるか信じないかはともかく、今はあいつに同情する気持ちにはなれないよ」
「同感ね」
阿部に続き、園田も大きく頷く。受講生達も皆、同じように代返くんを恨んでいるらしい。
「それで、元に戻る方法は? もしくは、代返くんを追っ払う方法とかは?」
一同は口を閉ざし、視線をそらした。
ややあって阿部が代表して答えた。
「……ない。サイトには代返くんの情報が載っていただけで、対処法までは書いてなかった。他のユーザーにも聞いてみたけど、誰も知らなかった。もう……僕達にはどうすることも出来ない」
「マジかよ……」
成田はこれまで培ってきたオカルトの知識を総動員し、彼らが元の生活に戻れそうな方法を模索した。
だが、いずれも決定打に欠けていた。もし自分の知識をもってしても彼らを元に戻せなかったら、無闇に期待させてしまうだけだと分かっていた。
それでも、このまま彼らを見捨てることはできなかった。
「……俺が明日までになんとかする。だから、もう万引きなんてすんな! 元に戻ったら、ちゃんと店の人に謝ってこいよ?」
「なんとかって……具体的にどうするの?」
園田は疑いの目で成田を見る。他の受講生達も、成田を信じ切ってはいないようだった。
成田にも確証はなかったが、少しでも彼らを安心させようと言った。
「実は俺、オカルトに詳しくてさ……会員制のオカルトサイトとか、オカルト仲間とか結構いんだよ。もしかしたら、表では出回ってない情報も手に入るかもしれねぇ」
「ほ、本当か?」
「あぁ。この世に倒せねぇ妖怪はいねぇ……絶対に方法を見つけてくるから、それまで待っててくれ!」
じゃっ、と成田は軽く手を上げて彼らに別れを告げると、自宅へ急いだ。夜道は暗く、人気がなかった。
夏の夜は蒸し暑く、少し走っただけで全身汗だくになった。
「くっそー。こんなことなら、チャリで来れば良かった」
園田を追いかけた際の疲労が未だに溜まっているのか、成田は駅前まで戻ってきたところで息を切らし、横断歩道の前で立ち止まった。
彼の自宅まではあと1キロメートルほど距離があった。
「夜にマラソンとは余裕だな、成田」
「げっ」
聞き覚えの声を耳にし、横を向くと、今1番会いたくない遠井がいた。塾に来る際は制服を着ているが、今は白のポロシャツと空色の半ズボンを履いている。
成田は遠井を見て、あからさまに顔をしかめた。
しかしすぐに彼が自転車に乗っていることに気がつくと、「うっそ、マジか!」と目を輝かせ、後ろの荷台に腰を降ろした。
「お、おい! 自転車の2人乗りは違反だぞ?!」
遠井は柄にもなく焦り、成田を降ろそうとしたが、成田は両手で荷台にガッチリつかまっていた。
「緊急事態だから、いいんだよ! 今すぐ俺をうちまで送ってくれ! 違反されたくないなら、人目を避けて通ればいい!」
「……俺は関係ないからな」
遠井は恨めしそうに成田を睨むと、ペダルを漕ぎ出した。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ニンジャマスター・ダイヤ
竹井ゴールド
キャラ文芸
沖縄県の手塚島で育った母子家庭の手塚大也は実母の死によって、東京の遠縁の大鳥家に引き取られる事となった。
大鳥家は大鳥コンツェルンの創業一族で、裏では日本を陰から守る政府機関・大鳥忍軍を率いる忍者一族だった。
沖縄県の手塚島で忍者の修行をして育った大也は東京に出て、忍者の争いに否応なく巻き込まれるのだった。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
青い祈り
速水静香
キャラ文芸
私は、真っ白な部屋で目覚めた。
自分が誰なのか、なぜここにいるのか、まるで何も思い出せない。
ただ、鏡に映る青い髪の少女――。
それが私だということだけは確かな事実だった。
学園戦記三国志~リュービ、二人の美少女と義兄妹の契りを結び、学園において英雄にならんとす 正史風味~
トベ・イツキ
キャラ文芸
三国志×学園群像劇!
平凡な少年・リュービは高校に入学する。
彼が入学したのは、一万人もの生徒が通うマンモス校・後漢学園。そして、その生徒会長は絶大な権力を持つという。
しかし、平凡な高校生・リュービには生徒会なんて無縁な話。そう思っていたはずが、ひょんなことから黒髪ロングの清楚系な美女とお団子ヘアーのお転婆な美少女の二人に助けられ、さらには二人が自分の妹になったことから運命は大きく動き出す。
妹になった二人の美少女の後押しを受け、リュービは謀略渦巻く生徒会の選挙戦に巻き込まれていくのであった。
学園を舞台に繰り広げられる新三国志物語ここに開幕!
このお話は、三国志を知らない人も楽しめる。三国志を知ってる人はより楽しめる。そんな作品を目指して書いてます。
今後の予定
第一章 黄巾の乱編
第二章 反トータク連合編
第三章 群雄割拠編
第四章 カント決戦編
第五章 赤壁大戦編
第六章 西校舎攻略編←今ココ
第七章 リュービ会長編
第八章 最終章
作者のtwitterアカウント↓
https://twitter.com/tobeitsuki?t=CzwbDeLBG4X83qNO3Zbijg&s=09
※このお話は2019年7月8日にサービスを終了したラノゲツクールに同タイトルで掲載していたものを小説版に書き直したものです。
※この作品は小説家になろう・カクヨムにも公開しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる