106 / 327
第5.5話「スイカ・ロシアンルーレット」
壱:すいかがいっぱい
しおりを挟む
「では、切るぞ」
稲葉は包丁を握り、神妙な面持ちで蒼劔に確認する。蒼劔も刀を構えた状態で頷き、それに注視した。
部屋には2人の他にも、陽斗、遠井を除くオカルト研究部の部員、不知火が揃って長椅子に座り、同様にそれの動向を注目していた。静まり返った部屋の中で、古びた蛍光灯だけが「ジジジ」と音を立てていた。
稲葉はおもむろに立ち上がると、まな板の上に置かれたそれに包丁の刃を当て、一気に両断した。トン、と包丁がまな板まで到達し、それは半分に割れた。
それはスイカだった。抱え上げるのがやっとな大きさで、瑞々しい真っ赤な果実が蛍光灯の光を反射し、輝いている。断面からは真っ赤な果汁が流れ、まな板をうっすら赤く染めていた。
一同はしばらくまな板の上のスイカを凝視していた。オカルトにしか興味がないはずの岡本ですら、スイカにスマホのカメラを向け、録画している。
1分ほど経っても、スイカに変化がないとみると、稲葉はホッとした様子で深く息を吐いた。
「もう大丈夫だろう。このスイカは『生首西瓜』ではなかったようだ」
途端に、張り詰めていた部屋の空気が和らいだ。岡本もスマホの録画を中断し、今し方撮った映像を確認する。
「映像にも何も映っていない。そのスイカはただのスイカのようですね」
「よし、じゃあ切り分けるか」
稲葉は先程までの慎重な手つきとは打って変わり、手際よくスイカを切り分けると、紙皿に盛って1人1人に配った。
「うまそー! 陽斗、塩かけるか?」
「もっちろん! そのままでも美味しいけど、なんか物足りなく感じるんだよねー」
「私はかけないかな。甘いものに塩をかけるのって、抵抗があって……」
「私は腹ごしらえができれば、何でもいいよ。今なら1玉食べられる自信があるね!」
「そんなに食べたら、お腹壊しますよ。部長」
陽斗とオカルト研究部のメンバーがスイカを食べながら和やかに談笑する中、蒼劔と稲葉だけは静かに緊張状態を保っていた。
「ようやく1玉か」
「そうだな……」
チラッと蒼劔は冷蔵庫を一瞥し、眉根を寄せる。
冷蔵庫はひとりでにガタガタと振動していた。中で何かが激しく動いているようだった。
「……残りはあと99玉か。先は長いな」
蒼劔はため息混じりにそう言うと、スイカの汁が着流し垂れないよう気を使いながら、大口でかぶりついた。
一同がいる部屋は床も壁も大量の段ボール箱で埋め尽くされ、その全ての箱に「スイカ」と書かれていた。
・
節木高校での七不思議の調査を終えた後、陽斗達は成田と神服部が霊に憑かれていないか調べるため、稲葉が運転するワゴン車で駅前の雑居ビルにある「稲葉心霊相談所」を訪れた。
鉄筋コンクリート造の古びた雑居ビルで、夜の暗さも相まって、廃墟のようなおもむきを感じさせた。
「なんか、不気味なビルですね……」
薄暗い外付け階段を上りながら、神服部は怯える。いかにも霊が出そうな雰囲気だった。
「いいじゃないか! いかにも霊能力者の隠れ家って感じで! 私も駅前にこんな素敵な建物があったなんて、知らなかったよー」
一方、岡本は興奮した様子で外付けの階段を様々な角度で撮影し、鼻息を荒くしていた。
ふと、陽斗は岡本同様にオカルト好きな成田がやけに静かなことを不思議に思った。
いつもの成田ならもっとテンションが高くなるはずだが、今の彼はウンザリした顔で陽斗の隣を歩いていた。重い足取りで階段を上り、ため息をついている。
「成田君、どうしたの? こういう薄暗い場所、霊が出そうで好きって言ってなかったっけ?」
陽斗に尋ねられると、成田は「今はあんまり来たくねぇな」と顔をしかめた。
「さっき学校で実習棟の1階を捜索してた時に、えげつない量の霊に襲われたせいで、軽くトラウマになってんだよ。青白い顔したヤツらが、突然無表情で目の前に出てきてさ、俺と神服部ちゃんに向かって一斉に手を伸ばしてきたんだぜ? すっげー不気味だったよ。俺、もうアレで一生分の霊を見た気がするわ」
「じゃあ、しばらくはオカルトはお休み?」
陽斗は本気で霊に怯えている成田を見て、尋ねた。口を開けばオカルトのことしか話さない成田が霊を拒絶したことが、信じられなかった。
すると成田は「否!」と拳を握り、目に闘志を宿らせた。
「オカルトのジャンルは霊だけじゃねぇ! 妖怪、霊能力者、異界、UMA、UFO、都市伝説……数えきれねぇくらいの不可思議な超常現象が、俺に発見されるのを待ってるんだぜ? 霊が怖くなったくらいで、オカルトはやめらんねぇぜ!」
「よく言ったぞ、成田君! それでこそ、私の同士だ!」
後ろで成田の言葉を聞いていた岡本は成田の背中を思い切り叩き、豪快に笑う。
成田は「ぐぇっ」と潰れた蛙のような声を上げながらも、
「あ、あざす……」
と手で背中をさすりながら、岡本に礼を言った。その笑みは引きつっていたが、岡本は全く気にしていなかった。
「やれやれ、騒々しい連中だな。この階段をこんな賑やかに上るのは、初めてだよ」
陽斗達を先導していた稲葉は彼らを振り返り、その能天気さに呆れる。彼の相談所へ来る客は、ほとんどが思いつめた面持ちで階段を上ってきていた。
「悪いな、稲葉。就寝中に急に呼び出して」
蒼劔は階段の手すりを器用に歩きながら、申し訳なさそうに稲葉に謝った。
稲葉は陽斗に電話で呼ばれるまで寝ていたらしい。急いで出て来たのか、髪は寝癖だらけだった。
「構わんよ。儂も、彼らが霊に憑依されているかどうかハッキリせんことには心配だ。霊に憑依され、殺された人間は、その霊と同じように今生に留まってしまうからの。もし憑依されたままだと分かれば、早急に専門の術者を手配しよう」
「頼む。ところで、話は変わるが……」
ふいに蒼劔は最後尾からついてきている不知火を一瞥し、稲葉に尋ねた。
「あの男の霊力はどうなっている?」
「どうなっているとは……?」
稲葉は怪訝な顔で蒼劔に聞き返す。その表情を見て、蒼劔は薄々稲葉の見立てがいかなるものか予想できた。
「どうも、あの男は俺の姿が見えているらしい。他の異形も見慣れているどころか、フライパン1つで退けたらしい」
不知火は驚いた様子で目を丸くした。
「そんな馬鹿な……あんな一般人と変わらない霊力の男がか?」
階段の上から不知火を凝視し、改めてその霊力を目視で確認する。しかしすぐに「ありえん」と首を横に振った。
「彼奴の霊力は人並みだ。あれでは異形を見ることなど、出来はしない」
だが、と稲葉は1つの可能性を思いつき、青ざめる。
「もしそれが本当だとすると、奴は自身の霊力を術で隠しておるのかもしれん。聞くところによれば、強大な霊力持つ術者は日常生活に支障を来さぬよう、普段は術で霊力を抑えておるらしい。あるいは、人間に化けておる異形かもしれんな。異形の中には、術で気配を誤魔化し、人間社会で悪事を働いておる連中もおると聞くからの」
「……そうだな」
蒼劔は山根を思い出し、眉根を寄せる。
もしも彼のように、巧妙に気配を隠す異形が陽斗の近くにいたとしたら……そして、自分はまだその人物の存在に気づいていないのだとしたら、とても恐ろしいことだと蒼劔は危惧していた。
「ありがとう、参考になった。やはり術者のことは術者が詳しいな」
蒼劔が褒めると、稲葉は「いや、なんのなんの」と複雑そうに笑った。
「もっと詳しい術者なら、儂の他にもゴロゴロおるわい。本業の魔具作りとて、儂よりもずっとユニークかつ便利な魔具を作る術者がおるくらいじゃからの」
ふいに、稲葉は蒼劔を手招きすると、岡本達に聞こえないように小声で耳打ちした。
「実は今、相談所が困ったことになっておっての。助力を頼みたい」
「困ったこと?」
稲葉は緊張した面持ちで「そうだ」と頷く。
「うちの相談所にある冷蔵庫の中に……“生首西瓜”が紛れてしまったのだ」
稲葉は包丁を握り、神妙な面持ちで蒼劔に確認する。蒼劔も刀を構えた状態で頷き、それに注視した。
部屋には2人の他にも、陽斗、遠井を除くオカルト研究部の部員、不知火が揃って長椅子に座り、同様にそれの動向を注目していた。静まり返った部屋の中で、古びた蛍光灯だけが「ジジジ」と音を立てていた。
稲葉はおもむろに立ち上がると、まな板の上に置かれたそれに包丁の刃を当て、一気に両断した。トン、と包丁がまな板まで到達し、それは半分に割れた。
それはスイカだった。抱え上げるのがやっとな大きさで、瑞々しい真っ赤な果実が蛍光灯の光を反射し、輝いている。断面からは真っ赤な果汁が流れ、まな板をうっすら赤く染めていた。
一同はしばらくまな板の上のスイカを凝視していた。オカルトにしか興味がないはずの岡本ですら、スイカにスマホのカメラを向け、録画している。
1分ほど経っても、スイカに変化がないとみると、稲葉はホッとした様子で深く息を吐いた。
「もう大丈夫だろう。このスイカは『生首西瓜』ではなかったようだ」
途端に、張り詰めていた部屋の空気が和らいだ。岡本もスマホの録画を中断し、今し方撮った映像を確認する。
「映像にも何も映っていない。そのスイカはただのスイカのようですね」
「よし、じゃあ切り分けるか」
稲葉は先程までの慎重な手つきとは打って変わり、手際よくスイカを切り分けると、紙皿に盛って1人1人に配った。
「うまそー! 陽斗、塩かけるか?」
「もっちろん! そのままでも美味しいけど、なんか物足りなく感じるんだよねー」
「私はかけないかな。甘いものに塩をかけるのって、抵抗があって……」
「私は腹ごしらえができれば、何でもいいよ。今なら1玉食べられる自信があるね!」
「そんなに食べたら、お腹壊しますよ。部長」
陽斗とオカルト研究部のメンバーがスイカを食べながら和やかに談笑する中、蒼劔と稲葉だけは静かに緊張状態を保っていた。
「ようやく1玉か」
「そうだな……」
チラッと蒼劔は冷蔵庫を一瞥し、眉根を寄せる。
冷蔵庫はひとりでにガタガタと振動していた。中で何かが激しく動いているようだった。
「……残りはあと99玉か。先は長いな」
蒼劔はため息混じりにそう言うと、スイカの汁が着流し垂れないよう気を使いながら、大口でかぶりついた。
一同がいる部屋は床も壁も大量の段ボール箱で埋め尽くされ、その全ての箱に「スイカ」と書かれていた。
・
節木高校での七不思議の調査を終えた後、陽斗達は成田と神服部が霊に憑かれていないか調べるため、稲葉が運転するワゴン車で駅前の雑居ビルにある「稲葉心霊相談所」を訪れた。
鉄筋コンクリート造の古びた雑居ビルで、夜の暗さも相まって、廃墟のようなおもむきを感じさせた。
「なんか、不気味なビルですね……」
薄暗い外付け階段を上りながら、神服部は怯える。いかにも霊が出そうな雰囲気だった。
「いいじゃないか! いかにも霊能力者の隠れ家って感じで! 私も駅前にこんな素敵な建物があったなんて、知らなかったよー」
一方、岡本は興奮した様子で外付けの階段を様々な角度で撮影し、鼻息を荒くしていた。
ふと、陽斗は岡本同様にオカルト好きな成田がやけに静かなことを不思議に思った。
いつもの成田ならもっとテンションが高くなるはずだが、今の彼はウンザリした顔で陽斗の隣を歩いていた。重い足取りで階段を上り、ため息をついている。
「成田君、どうしたの? こういう薄暗い場所、霊が出そうで好きって言ってなかったっけ?」
陽斗に尋ねられると、成田は「今はあんまり来たくねぇな」と顔をしかめた。
「さっき学校で実習棟の1階を捜索してた時に、えげつない量の霊に襲われたせいで、軽くトラウマになってんだよ。青白い顔したヤツらが、突然無表情で目の前に出てきてさ、俺と神服部ちゃんに向かって一斉に手を伸ばしてきたんだぜ? すっげー不気味だったよ。俺、もうアレで一生分の霊を見た気がするわ」
「じゃあ、しばらくはオカルトはお休み?」
陽斗は本気で霊に怯えている成田を見て、尋ねた。口を開けばオカルトのことしか話さない成田が霊を拒絶したことが、信じられなかった。
すると成田は「否!」と拳を握り、目に闘志を宿らせた。
「オカルトのジャンルは霊だけじゃねぇ! 妖怪、霊能力者、異界、UMA、UFO、都市伝説……数えきれねぇくらいの不可思議な超常現象が、俺に発見されるのを待ってるんだぜ? 霊が怖くなったくらいで、オカルトはやめらんねぇぜ!」
「よく言ったぞ、成田君! それでこそ、私の同士だ!」
後ろで成田の言葉を聞いていた岡本は成田の背中を思い切り叩き、豪快に笑う。
成田は「ぐぇっ」と潰れた蛙のような声を上げながらも、
「あ、あざす……」
と手で背中をさすりながら、岡本に礼を言った。その笑みは引きつっていたが、岡本は全く気にしていなかった。
「やれやれ、騒々しい連中だな。この階段をこんな賑やかに上るのは、初めてだよ」
陽斗達を先導していた稲葉は彼らを振り返り、その能天気さに呆れる。彼の相談所へ来る客は、ほとんどが思いつめた面持ちで階段を上ってきていた。
「悪いな、稲葉。就寝中に急に呼び出して」
蒼劔は階段の手すりを器用に歩きながら、申し訳なさそうに稲葉に謝った。
稲葉は陽斗に電話で呼ばれるまで寝ていたらしい。急いで出て来たのか、髪は寝癖だらけだった。
「構わんよ。儂も、彼らが霊に憑依されているかどうかハッキリせんことには心配だ。霊に憑依され、殺された人間は、その霊と同じように今生に留まってしまうからの。もし憑依されたままだと分かれば、早急に専門の術者を手配しよう」
「頼む。ところで、話は変わるが……」
ふいに蒼劔は最後尾からついてきている不知火を一瞥し、稲葉に尋ねた。
「あの男の霊力はどうなっている?」
「どうなっているとは……?」
稲葉は怪訝な顔で蒼劔に聞き返す。その表情を見て、蒼劔は薄々稲葉の見立てがいかなるものか予想できた。
「どうも、あの男は俺の姿が見えているらしい。他の異形も見慣れているどころか、フライパン1つで退けたらしい」
不知火は驚いた様子で目を丸くした。
「そんな馬鹿な……あんな一般人と変わらない霊力の男がか?」
階段の上から不知火を凝視し、改めてその霊力を目視で確認する。しかしすぐに「ありえん」と首を横に振った。
「彼奴の霊力は人並みだ。あれでは異形を見ることなど、出来はしない」
だが、と稲葉は1つの可能性を思いつき、青ざめる。
「もしそれが本当だとすると、奴は自身の霊力を術で隠しておるのかもしれん。聞くところによれば、強大な霊力持つ術者は日常生活に支障を来さぬよう、普段は術で霊力を抑えておるらしい。あるいは、人間に化けておる異形かもしれんな。異形の中には、術で気配を誤魔化し、人間社会で悪事を働いておる連中もおると聞くからの」
「……そうだな」
蒼劔は山根を思い出し、眉根を寄せる。
もしも彼のように、巧妙に気配を隠す異形が陽斗の近くにいたとしたら……そして、自分はまだその人物の存在に気づいていないのだとしたら、とても恐ろしいことだと蒼劔は危惧していた。
「ありがとう、参考になった。やはり術者のことは術者が詳しいな」
蒼劔が褒めると、稲葉は「いや、なんのなんの」と複雑そうに笑った。
「もっと詳しい術者なら、儂の他にもゴロゴロおるわい。本業の魔具作りとて、儂よりもずっとユニークかつ便利な魔具を作る術者がおるくらいじゃからの」
ふいに、稲葉は蒼劔を手招きすると、岡本達に聞こえないように小声で耳打ちした。
「実は今、相談所が困ったことになっておっての。助力を頼みたい」
「困ったこと?」
稲葉は緊張した面持ちで「そうだ」と頷く。
「うちの相談所にある冷蔵庫の中に……“生首西瓜”が紛れてしまったのだ」
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おにぎり屋さんの裏稼業 〜お祓い請け賜わります〜
瀬崎由美
キャラ文芸
高校2年生の八神美琴は、幼い頃に両親を亡くしてからは祖母の真知子と、親戚のツバキと一緒に暮らしている。
大学通りにある屋敷の片隅で営んでいるオニギリ屋さん『おにひめ』は、気まぐれの営業ながらも学生達に人気のお店だ。でも、真知子の本業は人ならざるものを対処するお祓い屋。霊やあやかしにまつわる相談に訪れて来る人が後を絶たない。
そんなある日、祓いの仕事から戻って来た真知子が家の中で倒れてしまう。加齢による力の限界を感じた祖母から、美琴は祓いの力の継承を受ける。と、美琴はこれまで視えなかったモノが視えるようになり……。
第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞をいただきました。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる