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第5話「節木高校七不思議」
玖:骨格標本の先生
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カシャン、カシャン、カシャン
「ねぇ、不知火先生」
カシャン、カシャン、カシャン
「何だろうか、贄原君」
カシャン、カシャン、カシャン
「人は硫酸を浴びると、どうなっちゃうんですか?」
カシャン、カシャン、カシャン
「すぐに大量の水ですすげば問題はないが、そのまま放置していたり、すすぐ水が少量だと火傷になってしまう。また、目に入った場合、失明の恐れがある」
カシャン、カシャン、カシャン
「じゃあ、もしかけられても大丈夫ですね」
陽斗は走りながら、振り返る。
「どうだろう? もし全身に浴びたら、ここでは水量不足かもしれない。ホースがあれば別だが」
不知火も足を動かしたまま、それを一瞥した。
カシャン、カシャン、カシャン
「みんなー! 一緒に実験しようよー!」
2人の視線の先にいたのは、骨格標本だった。「カシャン、カシャン」と音を立て、後ろから陽斗達を追いかけてきている。
理科室のカーテンは閉められていたが、骨が白いお陰で、暗闇の中でもうっすら影が見えた。
骨格標本は不気味な外見とは裏腹に、気さくに話しかけてきた。
が、問題は彼が持っているビーカーの中身だった。
「この硫酸で金属を溶かすと、面白いことが起きるんだよ! みんなでやってみよう!」
「やるやる! やるから、そのビーカーをテーブルに置いてくれー!」
成田が陽斗と目白の前を走りながら、骨格標本に訴える。
硫酸はビーカーの中でゆらゆらと波打ち、今にもこぼれそうだった。
「部長! 早くドアを開けて下さい!」
成田と並んで走っている神服部は、ドアの前で格闘している岡本を急かす。
岡本は取手に力を込め、ドアをこじ開けようとしていたが、びくともしなかった。鍵はかかっていないというのに。
「ダメだ、開かない! こりゃいよいよ、ポルターガイストが起きたのかもしれんぞ、遠井君!」
岡本と同じく、もう一方のドアを開けようとしている遠井は、ドアの取手に力を込めながら、「いいから真面目にやって下さい」と岡本を非難した。
「そんな風に全部オカルトのせいにするから、開くはずのドアも開かなくなるんですよ。自己催眠、あるいは思い込みってやつです。急にどっちのドアも立て付けが悪くなるなんて、災難ですね。俺達」
「いやいや、そんな偶然があるもんか! これは立派なポルターガイストだよ? もっとも、写真映えするのは向こうの方だけどね」
岡本はドアを開けるのを諦め、理科室で走り回っている骨格標本を動画で撮影した。
暗所でも綺麗に撮れるスマホを使っているため、肉眼では見えない骨格標本の細かな動作や、陽斗達の緊迫した表情がハッキリと映っていた。
「いいね、いいねー。まさか、『骨格標本の先生』を撮影できるとは! こりゃ、大スクープだよ、チミ達!」
『骨格標本の先生』とは、ここ理科室に現れると噂の七不思議だった。
その昔、節木高校に勤めていた理科教師が硫酸を浴び、死亡した。理科教師の不注意による事故だった。
しかし、教師達は「理科教師は生徒に殺されたのでは」と勘違いし、警察沙汰にならないよう、理科教師の遺骨を骨格標本にして、隠した。
死んだ理科教師は自分の遺骨がちゃんと葬られなかった恨みから、夜な夜な目を覚まし、理科室を訪れる人間を硫酸片手に追い回すらしい……というのが、岡本が話した噂の内容だった。
しかし、骨格標本の好意的な様子を見るに、どうやら噂は間違っているようだ。
骨格標本は陽斗達が理科室に入って、ドアを閉めた瞬間に現れた。
霊が骨格標本に憑依している状態だったため、霊が見えないオカルト研究部の部員達にも現在進行形で骨格標本の姿が見えていた。
「動画撮ってる場合じゃないっすよ、部長! 俺達がこいつを引きつけてる間に、なんとかして下さいよ!」
成田は呑気に撮影している岡本を責めるが、岡本は肩をすくめるだけで、スマホを下ろそうとはしなかった。
「そうは言っても、向こうは硫酸を持ってるんだよ? 下手に近づいたら、危険だって」
岡本の言葉に、蒼劔も「そうだぞ」と頷く。彼は天井から吊り下がっている照明の上でしゃがみ、骨格標本を斬るタイミングを窺っていた。
「相手は硫酸を持っているんだ……ただの人間がむやみに近づいては、危ない。ここは異形である俺に任せておけ」
蒼劔は骨格標本が机のカーブを曲がり切ったところで、その背後に落下し、着地した。
「おい、お前」
「ん?」
蒼劔に後ろから声をかけられ、骨格標本は立ち止まって振り返る。本当に骨で作られているのか、偽物なのかは分からないが、精巧な作りの骨格標本だった。
「どうしたんだい? 君も実験がしたいのかい?」
骨格標本が陽斗達に背を向け、蒼劔に体を向けた直後、蒼劔は手にしていた刀で骨格標本を斬った。
「ぐぁぁぁっ!」
痛みはないはずだが、骨格標本は反射的に絶叫し、手からビーカーを離した。
ビーカーはそのまま落下したが、駆け寄ってきた蒼劔によって空中で受け止められ、床にこぼれずに済んだ。
骨格標本は青い光の粒子を放ちながら暫くもがいていたが、やがて憑依していた霊が完全に消滅し、糸が切れた人形のように「カラカラ」と音を立てて床に倒れた。
陽斗達は骨格標本が追ってきていないことにすぐには気づかなかった。
理科室を1周してここまで戻り、倒れている骨格標本を目にしてやっと足を止めた。
「と……止まった?」
「というか、元の骨格標本に戻ってる?」
「いつの間に?」
蒼劔が骨格標本を斬った瞬間を見ていなかった陽斗も含め、追いかけられていた3人は不思議そうに顔を見合わせる。
動画を撮っていた岡本も、撮影した動画を見返し、首を傾げた。
蒼劔が硫酸の入ったビーカーをつかんだ瞬間は机の陰になっていて、映っていなかった。蒼劔の狙い通りだった。
「何で、唐突に苦しみ出したんだろ? 持ってた硫酸が自分の体にかかったとか?」
「その考察は後回しにして、部長もそちらのドアの建て付けを確認して下さい。一度入ったら出られないドアなんて、一刻も早く交換してもらった方がいい」
骨格標本の霊が消滅したことで、理科室のドアも無事に開いた。
遠井はドアを何度も開閉し、念入りに建て付けを確認する。ドアは何事もなかったようにスムーズに動き、外から見る限りでは部品の異常も見受けられなかった。
「建て付けは問題ない……ということは、やはり自己催眠? 仮にそうだとすると、いよいよ催眠効果のある毒ガスが校内に充満しているとしか……」
その間に陽斗達は恐々と骨格標本を持ち上げ、元の場所に戻した。
いつの間にか机の上に置かれていた硫酸入りのビーカーは、不知火がキチンと処理をした。理科を担当している教師ともあって、手慣れた様子で硫酸を中和し、廃棄する。
ふと、陽斗はビーカーの中の液体が本当に硫酸なのか気になった。液体は無色透明で、何の臭いもせず、普通の水道水のように見えていた。
「結局、あの液体って本当に硫酸だったんですか?」
陽斗が尋ねると、不知火は水道で手を洗いながら、「うん」と頷いた。
「硫酸の瓶が入ってた棚が開いてたし、間違いないね。さっきちょっと舐めてみたら、酸っぱかったし」
「へぇー! 硫酸って酸っぱいんですね! 知らなかったなぁ」
「私は大丈夫だけど、絶対マネしちゃダメだからね」
「はーい!」
陽斗は呑気に返事をする横で、蒼劔は陽斗の教科書で読んだ内容を思い出し、青ざめていた。
幸い、不知火の舌や指先にヤケドの痕はなかったが、蒼劔の不知火への不信感は「ヤバい奴」という意味で、より一層高まった。
「ねぇ、不知火先生」
カシャン、カシャン、カシャン
「何だろうか、贄原君」
カシャン、カシャン、カシャン
「人は硫酸を浴びると、どうなっちゃうんですか?」
カシャン、カシャン、カシャン
「すぐに大量の水ですすげば問題はないが、そのまま放置していたり、すすぐ水が少量だと火傷になってしまう。また、目に入った場合、失明の恐れがある」
カシャン、カシャン、カシャン
「じゃあ、もしかけられても大丈夫ですね」
陽斗は走りながら、振り返る。
「どうだろう? もし全身に浴びたら、ここでは水量不足かもしれない。ホースがあれば別だが」
不知火も足を動かしたまま、それを一瞥した。
カシャン、カシャン、カシャン
「みんなー! 一緒に実験しようよー!」
2人の視線の先にいたのは、骨格標本だった。「カシャン、カシャン」と音を立て、後ろから陽斗達を追いかけてきている。
理科室のカーテンは閉められていたが、骨が白いお陰で、暗闇の中でもうっすら影が見えた。
骨格標本は不気味な外見とは裏腹に、気さくに話しかけてきた。
が、問題は彼が持っているビーカーの中身だった。
「この硫酸で金属を溶かすと、面白いことが起きるんだよ! みんなでやってみよう!」
「やるやる! やるから、そのビーカーをテーブルに置いてくれー!」
成田が陽斗と目白の前を走りながら、骨格標本に訴える。
硫酸はビーカーの中でゆらゆらと波打ち、今にもこぼれそうだった。
「部長! 早くドアを開けて下さい!」
成田と並んで走っている神服部は、ドアの前で格闘している岡本を急かす。
岡本は取手に力を込め、ドアをこじ開けようとしていたが、びくともしなかった。鍵はかかっていないというのに。
「ダメだ、開かない! こりゃいよいよ、ポルターガイストが起きたのかもしれんぞ、遠井君!」
岡本と同じく、もう一方のドアを開けようとしている遠井は、ドアの取手に力を込めながら、「いいから真面目にやって下さい」と岡本を非難した。
「そんな風に全部オカルトのせいにするから、開くはずのドアも開かなくなるんですよ。自己催眠、あるいは思い込みってやつです。急にどっちのドアも立て付けが悪くなるなんて、災難ですね。俺達」
「いやいや、そんな偶然があるもんか! これは立派なポルターガイストだよ? もっとも、写真映えするのは向こうの方だけどね」
岡本はドアを開けるのを諦め、理科室で走り回っている骨格標本を動画で撮影した。
暗所でも綺麗に撮れるスマホを使っているため、肉眼では見えない骨格標本の細かな動作や、陽斗達の緊迫した表情がハッキリと映っていた。
「いいね、いいねー。まさか、『骨格標本の先生』を撮影できるとは! こりゃ、大スクープだよ、チミ達!」
『骨格標本の先生』とは、ここ理科室に現れると噂の七不思議だった。
その昔、節木高校に勤めていた理科教師が硫酸を浴び、死亡した。理科教師の不注意による事故だった。
しかし、教師達は「理科教師は生徒に殺されたのでは」と勘違いし、警察沙汰にならないよう、理科教師の遺骨を骨格標本にして、隠した。
死んだ理科教師は自分の遺骨がちゃんと葬られなかった恨みから、夜な夜な目を覚まし、理科室を訪れる人間を硫酸片手に追い回すらしい……というのが、岡本が話した噂の内容だった。
しかし、骨格標本の好意的な様子を見るに、どうやら噂は間違っているようだ。
骨格標本は陽斗達が理科室に入って、ドアを閉めた瞬間に現れた。
霊が骨格標本に憑依している状態だったため、霊が見えないオカルト研究部の部員達にも現在進行形で骨格標本の姿が見えていた。
「動画撮ってる場合じゃないっすよ、部長! 俺達がこいつを引きつけてる間に、なんとかして下さいよ!」
成田は呑気に撮影している岡本を責めるが、岡本は肩をすくめるだけで、スマホを下ろそうとはしなかった。
「そうは言っても、向こうは硫酸を持ってるんだよ? 下手に近づいたら、危険だって」
岡本の言葉に、蒼劔も「そうだぞ」と頷く。彼は天井から吊り下がっている照明の上でしゃがみ、骨格標本を斬るタイミングを窺っていた。
「相手は硫酸を持っているんだ……ただの人間がむやみに近づいては、危ない。ここは異形である俺に任せておけ」
蒼劔は骨格標本が机のカーブを曲がり切ったところで、その背後に落下し、着地した。
「おい、お前」
「ん?」
蒼劔に後ろから声をかけられ、骨格標本は立ち止まって振り返る。本当に骨で作られているのか、偽物なのかは分からないが、精巧な作りの骨格標本だった。
「どうしたんだい? 君も実験がしたいのかい?」
骨格標本が陽斗達に背を向け、蒼劔に体を向けた直後、蒼劔は手にしていた刀で骨格標本を斬った。
「ぐぁぁぁっ!」
痛みはないはずだが、骨格標本は反射的に絶叫し、手からビーカーを離した。
ビーカーはそのまま落下したが、駆け寄ってきた蒼劔によって空中で受け止められ、床にこぼれずに済んだ。
骨格標本は青い光の粒子を放ちながら暫くもがいていたが、やがて憑依していた霊が完全に消滅し、糸が切れた人形のように「カラカラ」と音を立てて床に倒れた。
陽斗達は骨格標本が追ってきていないことにすぐには気づかなかった。
理科室を1周してここまで戻り、倒れている骨格標本を目にしてやっと足を止めた。
「と……止まった?」
「というか、元の骨格標本に戻ってる?」
「いつの間に?」
蒼劔が骨格標本を斬った瞬間を見ていなかった陽斗も含め、追いかけられていた3人は不思議そうに顔を見合わせる。
動画を撮っていた岡本も、撮影した動画を見返し、首を傾げた。
蒼劔が硫酸の入ったビーカーをつかんだ瞬間は机の陰になっていて、映っていなかった。蒼劔の狙い通りだった。
「何で、唐突に苦しみ出したんだろ? 持ってた硫酸が自分の体にかかったとか?」
「その考察は後回しにして、部長もそちらのドアの建て付けを確認して下さい。一度入ったら出られないドアなんて、一刻も早く交換してもらった方がいい」
骨格標本の霊が消滅したことで、理科室のドアも無事に開いた。
遠井はドアを何度も開閉し、念入りに建て付けを確認する。ドアは何事もなかったようにスムーズに動き、外から見る限りでは部品の異常も見受けられなかった。
「建て付けは問題ない……ということは、やはり自己催眠? 仮にそうだとすると、いよいよ催眠効果のある毒ガスが校内に充満しているとしか……」
その間に陽斗達は恐々と骨格標本を持ち上げ、元の場所に戻した。
いつの間にか机の上に置かれていた硫酸入りのビーカーは、不知火がキチンと処理をした。理科を担当している教師ともあって、手慣れた様子で硫酸を中和し、廃棄する。
ふと、陽斗はビーカーの中の液体が本当に硫酸なのか気になった。液体は無色透明で、何の臭いもせず、普通の水道水のように見えていた。
「結局、あの液体って本当に硫酸だったんですか?」
陽斗が尋ねると、不知火は水道で手を洗いながら、「うん」と頷いた。
「硫酸の瓶が入ってた棚が開いてたし、間違いないね。さっきちょっと舐めてみたら、酸っぱかったし」
「へぇー! 硫酸って酸っぱいんですね! 知らなかったなぁ」
「私は大丈夫だけど、絶対マネしちゃダメだからね」
「はーい!」
陽斗は呑気に返事をする横で、蒼劔は陽斗の教科書で読んだ内容を思い出し、青ざめていた。
幸い、不知火の舌や指先にヤケドの痕はなかったが、蒼劔の不知火への不信感は「ヤバい奴」という意味で、より一層高まった。
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