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第5話「節木高校七不思議」
参:不知火先生
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「?!」
蒼劔は心底驚いたように目を見開き、背後を振り返った。そのまま声の主から距離を取るように、後ずさる。
「どうしたの? 蒼劔君」
陽斗も蒼劔の視線の先をたどり、そこで初めて彼の存在に気づいた。
白衣を着た、背の高い細身の男だった。蒼劔よりも背が高く、190センチ近い。体の細さと相まって、道にそびえ立つ電柱のようだった。
髪はボサボサで、黒ぶちの眼鏡をかけており、いかにも冴えない中年男といった風貌をしている。白衣の下に着ている白いYシャツもよれよれで、履いている黒いスラックスに至っては丈が足首までしかなく、学生の頃の制服をそのまま履いているのではないかと思わせる。灰色の靴下は毛玉だらけで、足には黒色の健康サンダルを履いていた。
男は両手を白衣のポケットへ入れたまま、蒼劔を見下ろしていた。
蒼劔の背後にある別の何かを見ている訳ではない。眼鏡の向こうから陰鬱そうな眼差しで、確実に蒼劔を見ていた。
(こいつ、俺が見えているのか……?!)
蒼劔は男の気配を読み取り、正体を探ろうとした。しかし、男の霊力は特別高くはなく、妖力が混じってもいなかった。ごく普通の一般人だった。
にも関わらず、蒼劔には男が異質な存在であるように感じていた。
ふいに、男が右手をポケットから出し、蒼劔の頭に向かって伸ばした。その目はジッと蒼劔を見つめたまま、動かない。
「っ?!」
蒼劔は反射的に自分の左手に手を伸ばし、刀を抜こうとした。
だが、男が蒼劔に触れることはなかった。
男の右手は蒼劔の頭の上へ伸び、空中で何かをつかむと、すぐに引っ込められた。そしておもむろにポケットからビーカーを取り出すと、つかんだ何かを入れた。
それは1匹の蚊だった。動きが遅く、ビーカーの中でフラフラと飛んでいる。
男は蚊をビーカーの中で放すと、すぐに小さな穴がいくつも空いたラップでフタをし、輪ゴムで止め、ポケットへ仕舞った。その顔は一仕事終えたように、ホクホクしていた。
「……は?」
蒼劔は拍子抜けした様子で立ち尽くす。先程までの緊張感が嘘だったかのようだった。
「もー、不知火先生、やっと来たんですかー? 完全に遅刻ですよ」
岡本は男に気づくなり、呆れた様子で抗議した。他のオカルト研究部のメンバーも彼を知っているらしく、親しげに話しかける。遠井も警戒することなく、スマホの画面に目を落としたままでいた。
「また蚊の採集っすか? こんな暗いのに、よく蚊が飛んでるって気づきますね」
「羽音が聞こえていたからね。動きもゆっくりだったし、捕まえやすかったよ」
「私、素手じゃ絶対に触れないです……」
唯一、男の正体を知らない陽斗は状況についていけず、ボーッとしている。蒼劔も同じだった。
「この人が我らオカルト研究部の顧問である、不知火具道先生だよ。2年生の理科を担当していらっしゃるから、1年生の贄原君には馴染みが薄いかもしれないな」
「は、初めてお会いしました」
岡本から直々に不知火を紹介され、面と向かって顔を見ても、陽斗にはピンと来なかった。何処にでもいそうな、地味な風貌だった。明日にはどんな顔をしていたか忘れていそうだと陽斗は思った。
不知火も「私も初めて君と会ったよ」と陽斗に目を向け、無表情で淡々と話した。
「贄原陽斗君、だったね。話は岡本君から聞いているよ。今日はよろしくね」
「はい! よろしくお願いします!」
陽斗は元気に挨拶し、会釈する。
隣にいる蒼劔は不知火を睨みつけたまま、押し黙っていた。
「それで、先生! 魔法でリフォームしたかもしれないとは、どういうことですか?」
互いに自己紹介を終えると、岡本は眼鏡の向こうで目を細め、先程不知火が口にしたことについて言及した
不知火は表情を変えることなく答えた。
「例えばの話さ。最近の科学の進歩は凄まじいからね……私達が知らないだけで、もうとっくにそんな魔法みたいな技術が確立されているのかもしれないよ?」
「えー! そんなの、ロマンがないじゃないですかー!」
科学の進歩と聞き、遠井以外のオカルト研究部の部員達はブーブーと文句を言う。
「1日でリフォームを完成させるとか、絶対にあり得ないっすよ!」
「確実に、私達の知らない何かが干渉したんですよ! そうでしょ、贄原君!」
「え、えーっと……」
神服部に尋ねられ、陽斗は答えに窮する。
成田や岡本も陽斗を見つめ、
「どうなんだ? 陽斗」
「何か知っていないかい? 贄原君」
と問い詰めてきた。
いよいよ真実を話さなければならないか、と陽斗が覚悟を決め、口を開いたその時、
「あの、」
と、遠井がスマホを操作する手を止め、冷たく陽斗達を睨めつけた。
「そろそろ行きませんか? 俺、早く帰って塾の宿題やりたいんですけど」
「いやいや、ここははっきりさせておくべきじゃないか?!」
岡本達は不満げだったが、顧問である不知火は「それもそうだね」と遠井の発言に頷いた。
「校長にも0時までには撤収するよう、キツく言われているし。贄原君の話は移動中に聞くとしようじゃないか」
「仕方ないなぁ……」
岡本は一旦陽斗の尋問を諦め、メンバーに紙が挟んであるバインダーと鉛筆を1人ずつ渡した。
「では、今から節木高校に伝わる七不思議を1ヶ所ずつ調査する。何か気づいたことがあったら、その紙にメモをしてくれ。調査結果はレポートにまとめて、今年の文化祭で掲示するつもりなので、絶対に白紙で提出しないように。どんな些細なことでもいいから書くこと! 最悪、創作でもいい!」
「いや、さすがに創作はマズいんじゃ……」
成田がおずおずと指摘すると、岡本はフッと笑い、肩をすくめた。
「白紙のレポートを掲示する方がマズいだろう?」
「……それもそっすね」
成田は神妙な顔で頷くと、さっそく紙に「なんか寒気がする」と書いた。
「それじゃあ、張り切って行きましょー! 諸君! 私についてきたまえ!」
岡本の先導に従い、オカルト研究部の部員達は正門から校内へ入っていく。陽斗も成田の隣に並んで歩いていった。
「うちの学校にも七不思議ってあったんだね。僕が行ってた中学校にもあったよ」
「俺のとこもあったぜ! 卒業した先輩が作ったらしいんだけどさ、全然怖くねーの!」
最後に、不知火が遅れて正門をくぐった。部外者が入ってこないよう、きちんと閉めておく。
同じく、正門に留まっていた蒼劔も正門をすり抜け、不知火の後を追った。
「おい」
蒼劔は試しに、不知火に話しかけてみた。
蒼劔の姿が見えているのならば、なんらかの反応を見せると思ったが、不知火は前を向いたまま、歩き続けていた。
「お前、俺の姿が見えているのだろう? ただの一般人か? それとも術者か?」
「……」
蒼劔は諦めず問いかけるが、不知火は何の反応も示さない。それどころか、眠そうに大きく欠伸をした。
「ふぁっ……夏休みなのに、みんなよく頑張るなぁ。私も早いところ、家庭科室に居ついている犯人を見つけないと」
「家庭科室?」
蒼劔は家庭科室がある実習棟の校舎を見上げた。家庭科室には一度、陽斗の授業について行ったことがあったので、場所は知っている。
電灯は点いておらず、カーテンも閉まったままで、何者かが侵入している様子はなかったが、この場所には本来あるはずのない物の気配が留まっていた。その正体を知っている蒼劔は目を見開き、驚く。
「何故あれがここに……? 術者でも手に入れるのが困難な、希少品だぞ? 一体誰があんな物を……」
蒼劔は眉をひそめ、家庭科室を睨む。
不知火は蒼劔を置いて歩いていき、独り言を続けていた。
「いくら勝手にガスや水道を使われると困るからと言って、教師である私に押し付けないでもらいたいね。こういうのは警備員の仕事だと思うのだが」
「……」
蒼劔は不知火の背中を見つめ、彼が本当に自分の姿が見えていないかどうか思案してみる。しかしすぐにかぶりを振り、不知火の横を通り過ぎて陽斗の元へ走っていった。
「ともかく、これで霊が大量発生している理由は分かった。今は奴の正体よりも、この異常事態を引き起こしている犯人を突き止めなくては」
1つにまとめている白髪を揺らし、下駄の音を響かせながら、アスファルトの道を駆けていく。
その明らかに異質な存在が見えているのかいないのか、不知火は黙って蒼劔の背中のあたりを見送った。それ以降、独り言は口にしなかった。
蒼劔は心底驚いたように目を見開き、背後を振り返った。そのまま声の主から距離を取るように、後ずさる。
「どうしたの? 蒼劔君」
陽斗も蒼劔の視線の先をたどり、そこで初めて彼の存在に気づいた。
白衣を着た、背の高い細身の男だった。蒼劔よりも背が高く、190センチ近い。体の細さと相まって、道にそびえ立つ電柱のようだった。
髪はボサボサで、黒ぶちの眼鏡をかけており、いかにも冴えない中年男といった風貌をしている。白衣の下に着ている白いYシャツもよれよれで、履いている黒いスラックスに至っては丈が足首までしかなく、学生の頃の制服をそのまま履いているのではないかと思わせる。灰色の靴下は毛玉だらけで、足には黒色の健康サンダルを履いていた。
男は両手を白衣のポケットへ入れたまま、蒼劔を見下ろしていた。
蒼劔の背後にある別の何かを見ている訳ではない。眼鏡の向こうから陰鬱そうな眼差しで、確実に蒼劔を見ていた。
(こいつ、俺が見えているのか……?!)
蒼劔は男の気配を読み取り、正体を探ろうとした。しかし、男の霊力は特別高くはなく、妖力が混じってもいなかった。ごく普通の一般人だった。
にも関わらず、蒼劔には男が異質な存在であるように感じていた。
ふいに、男が右手をポケットから出し、蒼劔の頭に向かって伸ばした。その目はジッと蒼劔を見つめたまま、動かない。
「っ?!」
蒼劔は反射的に自分の左手に手を伸ばし、刀を抜こうとした。
だが、男が蒼劔に触れることはなかった。
男の右手は蒼劔の頭の上へ伸び、空中で何かをつかむと、すぐに引っ込められた。そしておもむろにポケットからビーカーを取り出すと、つかんだ何かを入れた。
それは1匹の蚊だった。動きが遅く、ビーカーの中でフラフラと飛んでいる。
男は蚊をビーカーの中で放すと、すぐに小さな穴がいくつも空いたラップでフタをし、輪ゴムで止め、ポケットへ仕舞った。その顔は一仕事終えたように、ホクホクしていた。
「……は?」
蒼劔は拍子抜けした様子で立ち尽くす。先程までの緊張感が嘘だったかのようだった。
「もー、不知火先生、やっと来たんですかー? 完全に遅刻ですよ」
岡本は男に気づくなり、呆れた様子で抗議した。他のオカルト研究部のメンバーも彼を知っているらしく、親しげに話しかける。遠井も警戒することなく、スマホの画面に目を落としたままでいた。
「また蚊の採集っすか? こんな暗いのに、よく蚊が飛んでるって気づきますね」
「羽音が聞こえていたからね。動きもゆっくりだったし、捕まえやすかったよ」
「私、素手じゃ絶対に触れないです……」
唯一、男の正体を知らない陽斗は状況についていけず、ボーッとしている。蒼劔も同じだった。
「この人が我らオカルト研究部の顧問である、不知火具道先生だよ。2年生の理科を担当していらっしゃるから、1年生の贄原君には馴染みが薄いかもしれないな」
「は、初めてお会いしました」
岡本から直々に不知火を紹介され、面と向かって顔を見ても、陽斗にはピンと来なかった。何処にでもいそうな、地味な風貌だった。明日にはどんな顔をしていたか忘れていそうだと陽斗は思った。
不知火も「私も初めて君と会ったよ」と陽斗に目を向け、無表情で淡々と話した。
「贄原陽斗君、だったね。話は岡本君から聞いているよ。今日はよろしくね」
「はい! よろしくお願いします!」
陽斗は元気に挨拶し、会釈する。
隣にいる蒼劔は不知火を睨みつけたまま、押し黙っていた。
「それで、先生! 魔法でリフォームしたかもしれないとは、どういうことですか?」
互いに自己紹介を終えると、岡本は眼鏡の向こうで目を細め、先程不知火が口にしたことについて言及した
不知火は表情を変えることなく答えた。
「例えばの話さ。最近の科学の進歩は凄まじいからね……私達が知らないだけで、もうとっくにそんな魔法みたいな技術が確立されているのかもしれないよ?」
「えー! そんなの、ロマンがないじゃないですかー!」
科学の進歩と聞き、遠井以外のオカルト研究部の部員達はブーブーと文句を言う。
「1日でリフォームを完成させるとか、絶対にあり得ないっすよ!」
「確実に、私達の知らない何かが干渉したんですよ! そうでしょ、贄原君!」
「え、えーっと……」
神服部に尋ねられ、陽斗は答えに窮する。
成田や岡本も陽斗を見つめ、
「どうなんだ? 陽斗」
「何か知っていないかい? 贄原君」
と問い詰めてきた。
いよいよ真実を話さなければならないか、と陽斗が覚悟を決め、口を開いたその時、
「あの、」
と、遠井がスマホを操作する手を止め、冷たく陽斗達を睨めつけた。
「そろそろ行きませんか? 俺、早く帰って塾の宿題やりたいんですけど」
「いやいや、ここははっきりさせておくべきじゃないか?!」
岡本達は不満げだったが、顧問である不知火は「それもそうだね」と遠井の発言に頷いた。
「校長にも0時までには撤収するよう、キツく言われているし。贄原君の話は移動中に聞くとしようじゃないか」
「仕方ないなぁ……」
岡本は一旦陽斗の尋問を諦め、メンバーに紙が挟んであるバインダーと鉛筆を1人ずつ渡した。
「では、今から節木高校に伝わる七不思議を1ヶ所ずつ調査する。何か気づいたことがあったら、その紙にメモをしてくれ。調査結果はレポートにまとめて、今年の文化祭で掲示するつもりなので、絶対に白紙で提出しないように。どんな些細なことでもいいから書くこと! 最悪、創作でもいい!」
「いや、さすがに創作はマズいんじゃ……」
成田がおずおずと指摘すると、岡本はフッと笑い、肩をすくめた。
「白紙のレポートを掲示する方がマズいだろう?」
「……それもそっすね」
成田は神妙な顔で頷くと、さっそく紙に「なんか寒気がする」と書いた。
「それじゃあ、張り切って行きましょー! 諸君! 私についてきたまえ!」
岡本の先導に従い、オカルト研究部の部員達は正門から校内へ入っていく。陽斗も成田の隣に並んで歩いていった。
「うちの学校にも七不思議ってあったんだね。僕が行ってた中学校にもあったよ」
「俺のとこもあったぜ! 卒業した先輩が作ったらしいんだけどさ、全然怖くねーの!」
最後に、不知火が遅れて正門をくぐった。部外者が入ってこないよう、きちんと閉めておく。
同じく、正門に留まっていた蒼劔も正門をすり抜け、不知火の後を追った。
「おい」
蒼劔は試しに、不知火に話しかけてみた。
蒼劔の姿が見えているのならば、なんらかの反応を見せると思ったが、不知火は前を向いたまま、歩き続けていた。
「お前、俺の姿が見えているのだろう? ただの一般人か? それとも術者か?」
「……」
蒼劔は諦めず問いかけるが、不知火は何の反応も示さない。それどころか、眠そうに大きく欠伸をした。
「ふぁっ……夏休みなのに、みんなよく頑張るなぁ。私も早いところ、家庭科室に居ついている犯人を見つけないと」
「家庭科室?」
蒼劔は家庭科室がある実習棟の校舎を見上げた。家庭科室には一度、陽斗の授業について行ったことがあったので、場所は知っている。
電灯は点いておらず、カーテンも閉まったままで、何者かが侵入している様子はなかったが、この場所には本来あるはずのない物の気配が留まっていた。その正体を知っている蒼劔は目を見開き、驚く。
「何故あれがここに……? 術者でも手に入れるのが困難な、希少品だぞ? 一体誰があんな物を……」
蒼劔は眉をひそめ、家庭科室を睨む。
不知火は蒼劔を置いて歩いていき、独り言を続けていた。
「いくら勝手にガスや水道を使われると困るからと言って、教師である私に押し付けないでもらいたいね。こういうのは警備員の仕事だと思うのだが」
「……」
蒼劔は不知火の背中を見つめ、彼が本当に自分の姿が見えていないかどうか思案してみる。しかしすぐにかぶりを振り、不知火の横を通り過ぎて陽斗の元へ走っていった。
「ともかく、これで霊が大量発生している理由は分かった。今は奴の正体よりも、この異常事態を引き起こしている犯人を突き止めなくては」
1つにまとめている白髪を揺らし、下駄の音を響かせながら、アスファルトの道を駆けていく。
その明らかに異質な存在が見えているのかいないのか、不知火は黙って蒼劔の背中のあたりを見送った。それ以降、独り言は口にしなかった。
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