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第4.5話「生き霊の大家さん」
弐:リフォーム完了&夕餉はそうめんパーティー
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夕刻、陽斗と蒼劔がバイトから帰ってくると、朱羅の言う通り、1階のリフォームが完成していた。
真新しい木の壁で四方を囲われ、玄関は外付け階段がある東側に1つだけある。2階が古いままなため、オシャレな山荘のような外観が遠目からでも目立っていた。
「すごーい! 1階だけ、違う建物みたーい!」
陽斗がリフォームした1階を見て、無邪気に感動している横で、蒼劔は顔をしかめていた。黒縄が自分の部屋だけをフルリフォームしたことが気に入らないらしい。
「陽斗ちゃん」
そこへ腰をかがめた老婆が陽斗の元へ歩み寄ってきた。陽斗は老婆を見るなり「大家さん!」と表情を明るくさせた。
老婆は陽斗に「大家」と呼ばれ、申し訳なさそうに眉尻を下げた。
「やだねぇ。あたしゃ、もうここの大家じゃないよ。陽斗ちゃんには“陽斗ちゃんが節木荘を出るまで続ける”なんて言ってたのに、裏切ったみたいで残念だよ。新しい大家さんとはもう会ったかい?」
「はい! 実は僕、新しい大家さんとは以前からお友達なんです」
「おや、そうだったのかい? なら、2階のリフォームも頼んじゃくれないかい?」
大家は以前と同じままの2階を見上げ、未練がましそうに言った。
「本当ならあたしが大家だった間に出来たら良かったんだけど、なかなか踏ん切りがつかなくてねぇ。まだまだ暑い日が続くし、せめてクーラーくらいは設置してもらいな」
「いいんですよ、大家さん! クーラーなんて付けたら、家賃が上がっちゃいますから!」
蒼劔は部屋の快適さよりも家賃の安さを取った陽斗を、心配そうに見た。
「お前、本気か? 今年は40°近い気温の日が続いているんだぞ? 少々家賃が高くなっても、クーラーは設置しておかないとマズいだろ」
「そうだけど……あの黒縄君が良心的な家賃にしてくれると思う? “嫌だったら妖怪の生贄になれー!”って言ってきそうじゃない?」
「……それもそうだな。仕方ない、他の方法を考えるか」
するとそこへ、買い物に行っていた朱羅が両手に買い物袋を4つ提げ、節木荘に戻ってきた。どの買い物袋も中に食材が詰まっていて、大きく膨らんでいる。
「お2人共、お帰りなさいませ。大家さんも、こんばんは」
朱羅が挨拶をすると、異形が見えないはずの大家も陽斗達同様に朱羅に気づき「こんばんは」とお辞儀した。
「リフォーム、完成したんだねぇ。最近のリフォームは1日でできるかなんて、すごいねぇ」
「ありがとうございます。主も大層喜んでおりました」
「そうかい、そりゃ良かった。ついでに、2階もリフォームしてくれたら良かったんだけどねぇ」
大家が残念がると、朱羅も申し訳なさそうに「すいません」と謝った。
「私も主にそう勧めたのですが、なかなか聞き入れてもらえないのです。私としても、アパートの市場価値を上げるため、是非リフォームをしていただきたいと考えているのですが……」
「あんたのご主人様は、ずいぶん強情な男なんだねぇ」
「えぇ。ダイアモンドのように頑固な方なんです」
朱羅は心から頷き、大きくため息を吐いた。その様子を見ていた蒼劔は「この場に黒縄がいなくて良かったな、朱羅」と思っていた。
「それじゃ、今日はもう帰るよ」
「はい! 今度は是非、リフォームしたお部屋を見学しにいらして下さい!」
「また遊びに来て下さいねー!」
大家は踵を返し、腰を曲げたままヨタヨタと歩き去っていった。その背中は、何処か寂しそうだった。
・
その日の夕食は、リフォームした黒縄の部屋でそうめんパーティをすることになった。朱羅が大量に食材を買い込んでいたのは、このためだった。
陽斗と蒼劔は廊下で五代と合流し、黒縄の部屋の玄関に取り付けられているインターホンを押した。すぐにピンクのエプロンをつけた朱羅が扉を開き、3人を迎え入れた。
「いらっしゃいませ! どうぞ、お入り下さい」
「お邪魔しまーす!」
「ヘヘッ、新築のいい匂いがするZE」
「気色悪いぞ。五代」
スリッパに履き替え、玄関を上がった先にあるドアを開くと、広々としたリビングが目に飛び込んできた。
壁は黒を基調としたシンプルなもので、床は茶色いフローリング、南に大きな窓があり、今は紺のカーテンで隠されていた。
家具は大きな四角形の大きな机が1つと、黒縄が寝っ転がっている長椅子、来客用の椅子が4脚だけあった。テレビや本棚などは一切ない。ちなみに黒縄が寝ている長椅子は、黒縄が原黒井ビルにいた頃に使っていたものと同じ長椅子だった。
リビングの隅にはキッチンがあり、今まさにそうめんが茹でられている最中だった。
リビングの向こうにも、ドアを隔ててもう1部屋あるようだが、こちらから中は見えなかった。
「ひ……広っ!」
「元々あった4部屋、打ち抜いて作ってたからねー。すっげー広いよ」
能力で事前にリフォームの内容を知っていた五代は、読み取った内容を確認するように、リビングを見回した。
「あのドアの向こうはどうなっている?」
蒼劔がリビングの先にあるドアを指差すと、長椅子で寝転んでいた黒縄が「寝室だ」と鬱陶しそうに起き上がった。
「ったく朱羅のヤツ、ここぞとばかりに、俺がクソガキと蒼劔に刺客を仕向けたことをダシに、パーティなんぞ開きやがって。俺の部屋をたまり場にでもする気じゃないだろうなァ?」
「いいですね! こんなに広いんですから、皆さんにも使っていただきましょう」
「……俺は冗談で言ったんだぞ。朱羅」
「はいはい」
朱羅はあらかじめ湯がいておいたそうめんを大きな器に山盛り入れ、テーブルの真ん中に置いた。その周りを囲むように、ボトルに入った様々なタレや器に盛られたトッピング、各種薬味を置く。
朱羅を手伝い、割り箸を配っていた陽斗は、そのタレの種類の多さに絶句した。
「朱羅さん、こんなにタレ買ってきたの?」
「いえ、市販のめんつゆ以外は全て手作りです。トマト、ピリ辛、ごまだれ、バジルソース、カレー、中華風、フレンチ風、イタリア風などなど……全部で30種類ほど作りました。どうぞ、お好きなものをお楽しみ下さい」
「カレーもあるの?! よくこんなに作ったね!」
朱羅は黒縄を一瞥し、微笑んだ。
「好きなんです、料理。昔、私を育てて下さった方に教えて頂いたお陰で、一通りは作れます。黒縄様にも褒めていただいたんですよ」
「コイツの唯一の取り柄だからな。俺がコイツを手下にしたのも、料理の腕を見込んだからだ」
「黒縄氏は朱羅氏と会う前まで、食べられる木の実の種類も知らなかったもんねー!」
五代が黒縄の過去を読み取り、補足する。
黒縄はテーブルに乗っていた真っ赤なボトルを器へ移し、五代の前に置いた。
「五代、お前はこのタレで食え」
「エッ……なんか、赤いつぶつぶがいっぱい漂ってるんですけど。朱羅氏、これ何?」
朱羅は五代の真っ赤な器へそうめんを盛り、笑顔で答えた。
「キャロライナ・リーパー味です」
・
「おやすみなさい、黒縄様」
「ん」
パーティーの後片付けを終え、朱羅は黒縄の部屋から自分の部屋がある2階へと上がっていった。途中、五代の部屋の前を通ると、中から言語化出来ないうめき声が聞こえきたが、「五代殿なら大丈夫でしょう」と判断し、素通りした。
一方、広い部屋に1人で残された黒縄は、ウトウトしながら長椅子から起き上がり、寝室へと入っていった。
寝室は陽斗の部屋と同じくらいの広さだったが、大きなベッドが部屋の大半を占めているせいで、狭く感じた。
黒縄はタンスから黒いパジャマを取り出して着替えると、すぐにベッドへ潜り込み、眠った。その寝顔はごく普通の子供のそれと変わりなく、あどけなかった。
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「リフォーム、完成したんだねぇ。最近のリフォームは1日でできるかなんて、すごいねぇ」
「ありがとうございます。主も大層喜んでおりました」
「そうかい、そりゃ良かった。ついでに、2階もリフォームしてくれたら良かったんだけどねぇ」
大家が残念がると、朱羅も申し訳なさそうに「すいません」と謝った。
「私も主にそう勧めたのですが、なかなか聞き入れてもらえないのです。私としても、アパートの市場価値を上げるため、是非リフォームをしていただきたいと考えているのですが……」
「あんたのご主人様は、ずいぶん強情な男なんだねぇ」
「えぇ。ダイアモンドのように頑固な方なんです」
朱羅は心から頷き、大きくため息を吐いた。その様子を見ていた蒼劔は「この場に黒縄がいなくて良かったな、朱羅」と思っていた。
「それじゃ、今日はもう帰るよ」
「はい! 今度は是非、リフォームしたお部屋を見学しにいらして下さい!」
「また遊びに来て下さいねー!」
大家は踵を返し、腰を曲げたままヨタヨタと歩き去っていった。その背中は、何処か寂しそうだった。
・
その日の夕食は、リフォームした黒縄の部屋でそうめんパーティをすることになった。朱羅が大量に食材を買い込んでいたのは、このためだった。
陽斗と蒼劔は廊下で五代と合流し、黒縄の部屋の玄関に取り付けられているインターホンを押した。すぐにピンクのエプロンをつけた朱羅が扉を開き、3人を迎え入れた。
「いらっしゃいませ! どうぞ、お入り下さい」
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スリッパに履き替え、玄関を上がった先にあるドアを開くと、広々としたリビングが目に飛び込んできた。
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