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第3話「贄原くんの災厄な五日間」後編
3日目:レストラン山根亭①
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レストラン「山根亭」。
名曽野駅の裏手にある路地に店を構えている隠れ家的レストランで、昔懐かしい洋食から高級フレンチまで、幅広いメニューを取り扱っている。
そのオーナー兼料理長の山根彦丸は突如料理界に現れた風雲児として名を馳せ、一躍時の人となっていた。
「ただし、よくない噂も流れている」
朱羅と共に陽斗を送り届けにきた蒼劔は壁際に立ち、険しい面持ちで言った。路地の外から朝日が差し込む。
「一部の客が店を訪れて以来、行方不明になっているという噂だ。裏で怪しい組織に売られているだの、強制労働させられているだの、様々な憶測は飛び交っているが、確かな情報はない。警察も幾度か立ち入り調査をしたそうだが、結果は振るわなかった」
「そんな怪しい店だったなんて、知らなかったよ」
蒼劔の対面に立っている陽斗は意外そうに声を上げた。
陽斗は今日のバイトのために、ウェイターの格好をしていた。童顔の陽斗でも、ウェイターの制服を身につけるだけで、一人前の大人に見える。
「俺は山根が人間ではないのではないかと疑っている。奴は人間を捕らえ、何か悪事を企んでいるのかもしれない」
「彼が我々異形と繋がりがあるのは確かです。よく黒縄様に頼まれて、荷物を受け取りに来ていましたから」
「荷物?」
隣に立っていた朱羅の言葉に、蒼劔が聞き返す。朱羅は後ろめたそうに答えた。
「妖怪ですよ。黒縄様は山根から妖怪を買って、妖力を得ていたんです。箱に入るサイズに裁断されて、妖力が空気中に霧散しないように密閉されて……。店を訪れていた客の中には、明らかに人間ではない者も紛れておりました。考えたくはありませんが、山根は捕らえた人間を調理し、妖怪達に振る舞っているのではないでしょうか?」
「えぇぇっ?!」
陽斗は思わず声を上げた。すると陽斗の背後に建っている店の中からウェイターの格好をした男が出て来た。
男は陽斗を見るなり「君、今日から来るバイトの子?」と尋ねてきた。
慌てて陽斗は体を男の方へ向け、お辞儀する。
「は、はい! 贄原陽斗です! 今日は1日、よろしくお願いします!」
「よろしく。早速だけど、店の清掃するから手伝ってくれる? 人手が足りなくて、困ってたところだったんだ」
「はい、よろこんで!」
陽斗は男の後に続いて店へと入っていく。入口のドアの上に掲げられた看板には「山根亭」と書かれていた。
今日の陽斗のバイト先は、例の山根亭だった。「高校生可」「高収入」「まかない有り」という謳い文句に誘われ、陽斗はホイホイと履歴書を送ってしまった。陽斗が山根亭のバイトに行くと蒼劔が知ったのは、採用通知が来た後のことだった。
「あいつ……怪しいと分かっていながら、よく店に入れるな」
鈍感な陽斗に呆れながらも、蒼劔は陽斗の後に続いてドアへ向かった。
「あっ! お待ち下さい、蒼劔殿!」
朱羅はドアへ向かおうとした蒼劔を何故か止めようとした。蒼劔は彼の声を無視し、陽斗の後を追う。
しかしあと一歩で店に足を踏み入れるところで、彼の足は止まった。ドアの前に見えない壁があって、通れなかったのだ。
「これは……結界か?」
ドアに向かって両手を伸ばすと、アクリル板のような透明な何かが蒼劔の行く手を阻んでいた。まるでパントマイムをしているかのようだったが、彼はそのような冗談を急に言えるような鬼ではない。
山根亭の事情を知っている朱羅は「えぇ」と頷いた。
「山根亭には招待状がないと入れないんです。人間は勿論、異形も例外ではありません。勝手に入られないよう、こうして結界が張られているのです。人間は結界に入れるようですが、招待状が無ければ警備員に摘み出されます」
「では、どうするつもりだ。このままでは陽斗が食材にされるかもしれんぞ」
蒼劔は背後に立つ朱羅を振り返り、睨みつける。
朱羅は彼の視線にビクビクしながらも「私だって、どうにかしたいですよ!」と反論した。
「今、五代殿に山根亭への潜入ルートを確保して頂いています。ですが、今夜の山根亭は満席、求人も明日以降の業務、直接山根にコンタクトを取る方法もないとなると、潜入は難しいかもしれません」
朱羅はツカツカとドアへ歩み寄り、蒼劔の隣に立つと、不意に腕を振りかぶり、結界に向かって拳を突いた。結界は朱羅の拳をまともに受けたにも関わらず、彼が打ち込んだ部分を中心に波打つばかりで、ヒビすら入らなかった。
無傷の結界を前に、朱羅は潔く拳を解き、忌々しそうに手を振った。
「どなたかが結界破って下されば、苦労はしないのですがね」
「お前、術者に知り合いはいないのか?」
「黒縄様が方々に喧嘩をお売りになったせいで、恨まれてはいますね。蒼劔殿はどうです?」
「最近知り合った稲葉という男ならいるが、結界を壊せるほどの力はないな。ネットで“結界破壊爆弾”を買ったとしても、化け鳩便で1週間はかかる」
「その商品……ネットで売って大丈夫なんでしょうか」
店の前で待ちぼうけになった2人の鬼は、不安そうに山根亭のドアを見つめる。
木で出来たドアで、窓はなく、中の様子を窺うことは出来ない。路地に面した店の大きな窓も、全て厚手のカーテンがかかっていた。
「まぁ、陽斗は妖怪を寄せつけない魔具を持っているから、大丈夫だとは思うがな」
「確か、術者から購入した水晶のブレスレットですよね。私が1人で護衛していた時も、一切妖怪や霊は寄ってきませんでした」
ただ、と朱羅は映画館で鉄衣が襲いかかって来たことを思い出し、顔を曇らせた。
「今まで陽斗殿を襲ってきた刺客達が平然としていたことを考えると、その魔具は鬼には効果が薄いのかもしれません。現に、私や蒼劔殿が平気な訳ですから」
「だろうな。故に、最悪の事態を想像してしまう」
「と、仰いますと?」
蒼劔は周囲の警戒を怠らず、答えた。
「……俺達が陽斗から離れている隙に、黒縄の刺客が陽斗を拐うかもしれない。向こうは陽斗の夏休みの予定を知っている。従業員や客に紛れている可能性も充分ある。もしかしたら、山根彦丸が刺客の1人かもしれない」
淀みなく不安を吐露する蒼劔を、朱羅「だ、大丈夫ですよ!」と励ました。
「我々がこうして店の前で張り込んでいる限り、怪しい連中は通しません! もし、陽斗殿が捕われたとしても、刺客は黒縄様の元へ運ぼうと店外へ出るはずです。向こうが結界の外へ出てくれば、コテンパンにやっつけられます!」
「……本当にそう思うか?」
蒼劔は今までの刺客達の陽斗に対する行動を思い出し、眉をひそめた。
「奴らは陽斗がどうなろうが知ったことではないという様子だった。普段は殺し屋をやっているような連中だ。生きていようが死んでいようが、霊力を保有したままの陽斗の体を黒縄の前へ差し出せばいいと思っているのだろう。刺客が陽斗を連れて外へ出て来た頃には、息絶えているかもしれん」
「……」
朱羅も鉄衣やしゅーと君の様子を思い出し、青ざめる。鉄衣がどういうつもりだったのかは今となっては分からない。だが、しゅーと君は確実に、仕事を正しく理解していたのか定かでないレベルで陽斗に殺意を向けていた。
朱羅はおもむろにスマホを取り出し、陽斗のスマホに電話をかけたが、繋がらなかった。朱羅は腹立たしそうに通話を切り、スマホを胸ポケットへと戻した。
「陽斗殿……律儀にスマホを更衣室に置いて来ないで下さいよ」
「諦めろ。それが陽斗だ」
蒼劔は路地の壁へもたれかかり、腕を組んだ。動きがあるまで待つつもりらしい。
朱羅も邪魔にならないよう、壁際へ立ち、金棒を手に店の周囲を見張ることにした。
山根亭は夕方に開店し、深夜まで営業する。昼間の山根亭は静かで、蒼劔と朱羅がいる路地も閑散としていた。
2人は時折通りかかる妖怪や霊を追い払って暇を潰し、山根亭を見張っていた。同時に、五代の報告も待っていたが、一向に連絡が来ないまま、日は傾いていった。
名曽野駅の裏手にある路地に店を構えている隠れ家的レストランで、昔懐かしい洋食から高級フレンチまで、幅広いメニューを取り扱っている。
そのオーナー兼料理長の山根彦丸は突如料理界に現れた風雲児として名を馳せ、一躍時の人となっていた。
「ただし、よくない噂も流れている」
朱羅と共に陽斗を送り届けにきた蒼劔は壁際に立ち、険しい面持ちで言った。路地の外から朝日が差し込む。
「一部の客が店を訪れて以来、行方不明になっているという噂だ。裏で怪しい組織に売られているだの、強制労働させられているだの、様々な憶測は飛び交っているが、確かな情報はない。警察も幾度か立ち入り調査をしたそうだが、結果は振るわなかった」
「そんな怪しい店だったなんて、知らなかったよ」
蒼劔の対面に立っている陽斗は意外そうに声を上げた。
陽斗は今日のバイトのために、ウェイターの格好をしていた。童顔の陽斗でも、ウェイターの制服を身につけるだけで、一人前の大人に見える。
「俺は山根が人間ではないのではないかと疑っている。奴は人間を捕らえ、何か悪事を企んでいるのかもしれない」
「彼が我々異形と繋がりがあるのは確かです。よく黒縄様に頼まれて、荷物を受け取りに来ていましたから」
「荷物?」
隣に立っていた朱羅の言葉に、蒼劔が聞き返す。朱羅は後ろめたそうに答えた。
「妖怪ですよ。黒縄様は山根から妖怪を買って、妖力を得ていたんです。箱に入るサイズに裁断されて、妖力が空気中に霧散しないように密閉されて……。店を訪れていた客の中には、明らかに人間ではない者も紛れておりました。考えたくはありませんが、山根は捕らえた人間を調理し、妖怪達に振る舞っているのではないでしょうか?」
「えぇぇっ?!」
陽斗は思わず声を上げた。すると陽斗の背後に建っている店の中からウェイターの格好をした男が出て来た。
男は陽斗を見るなり「君、今日から来るバイトの子?」と尋ねてきた。
慌てて陽斗は体を男の方へ向け、お辞儀する。
「は、はい! 贄原陽斗です! 今日は1日、よろしくお願いします!」
「よろしく。早速だけど、店の清掃するから手伝ってくれる? 人手が足りなくて、困ってたところだったんだ」
「はい、よろこんで!」
陽斗は男の後に続いて店へと入っていく。入口のドアの上に掲げられた看板には「山根亭」と書かれていた。
今日の陽斗のバイト先は、例の山根亭だった。「高校生可」「高収入」「まかない有り」という謳い文句に誘われ、陽斗はホイホイと履歴書を送ってしまった。陽斗が山根亭のバイトに行くと蒼劔が知ったのは、採用通知が来た後のことだった。
「あいつ……怪しいと分かっていながら、よく店に入れるな」
鈍感な陽斗に呆れながらも、蒼劔は陽斗の後に続いてドアへ向かった。
「あっ! お待ち下さい、蒼劔殿!」
朱羅はドアへ向かおうとした蒼劔を何故か止めようとした。蒼劔は彼の声を無視し、陽斗の後を追う。
しかしあと一歩で店に足を踏み入れるところで、彼の足は止まった。ドアの前に見えない壁があって、通れなかったのだ。
「これは……結界か?」
ドアに向かって両手を伸ばすと、アクリル板のような透明な何かが蒼劔の行く手を阻んでいた。まるでパントマイムをしているかのようだったが、彼はそのような冗談を急に言えるような鬼ではない。
山根亭の事情を知っている朱羅は「えぇ」と頷いた。
「山根亭には招待状がないと入れないんです。人間は勿論、異形も例外ではありません。勝手に入られないよう、こうして結界が張られているのです。人間は結界に入れるようですが、招待状が無ければ警備員に摘み出されます」
「では、どうするつもりだ。このままでは陽斗が食材にされるかもしれんぞ」
蒼劔は背後に立つ朱羅を振り返り、睨みつける。
朱羅は彼の視線にビクビクしながらも「私だって、どうにかしたいですよ!」と反論した。
「今、五代殿に山根亭への潜入ルートを確保して頂いています。ですが、今夜の山根亭は満席、求人も明日以降の業務、直接山根にコンタクトを取る方法もないとなると、潜入は難しいかもしれません」
朱羅はツカツカとドアへ歩み寄り、蒼劔の隣に立つと、不意に腕を振りかぶり、結界に向かって拳を突いた。結界は朱羅の拳をまともに受けたにも関わらず、彼が打ち込んだ部分を中心に波打つばかりで、ヒビすら入らなかった。
無傷の結界を前に、朱羅は潔く拳を解き、忌々しそうに手を振った。
「どなたかが結界破って下されば、苦労はしないのですがね」
「お前、術者に知り合いはいないのか?」
「黒縄様が方々に喧嘩をお売りになったせいで、恨まれてはいますね。蒼劔殿はどうです?」
「最近知り合った稲葉という男ならいるが、結界を壊せるほどの力はないな。ネットで“結界破壊爆弾”を買ったとしても、化け鳩便で1週間はかかる」
「その商品……ネットで売って大丈夫なんでしょうか」
店の前で待ちぼうけになった2人の鬼は、不安そうに山根亭のドアを見つめる。
木で出来たドアで、窓はなく、中の様子を窺うことは出来ない。路地に面した店の大きな窓も、全て厚手のカーテンがかかっていた。
「まぁ、陽斗は妖怪を寄せつけない魔具を持っているから、大丈夫だとは思うがな」
「確か、術者から購入した水晶のブレスレットですよね。私が1人で護衛していた時も、一切妖怪や霊は寄ってきませんでした」
ただ、と朱羅は映画館で鉄衣が襲いかかって来たことを思い出し、顔を曇らせた。
「今まで陽斗殿を襲ってきた刺客達が平然としていたことを考えると、その魔具は鬼には効果が薄いのかもしれません。現に、私や蒼劔殿が平気な訳ですから」
「だろうな。故に、最悪の事態を想像してしまう」
「と、仰いますと?」
蒼劔は周囲の警戒を怠らず、答えた。
「……俺達が陽斗から離れている隙に、黒縄の刺客が陽斗を拐うかもしれない。向こうは陽斗の夏休みの予定を知っている。従業員や客に紛れている可能性も充分ある。もしかしたら、山根彦丸が刺客の1人かもしれない」
淀みなく不安を吐露する蒼劔を、朱羅「だ、大丈夫ですよ!」と励ました。
「我々がこうして店の前で張り込んでいる限り、怪しい連中は通しません! もし、陽斗殿が捕われたとしても、刺客は黒縄様の元へ運ぼうと店外へ出るはずです。向こうが結界の外へ出てくれば、コテンパンにやっつけられます!」
「……本当にそう思うか?」
蒼劔は今までの刺客達の陽斗に対する行動を思い出し、眉をひそめた。
「奴らは陽斗がどうなろうが知ったことではないという様子だった。普段は殺し屋をやっているような連中だ。生きていようが死んでいようが、霊力を保有したままの陽斗の体を黒縄の前へ差し出せばいいと思っているのだろう。刺客が陽斗を連れて外へ出て来た頃には、息絶えているかもしれん」
「……」
朱羅も鉄衣やしゅーと君の様子を思い出し、青ざめる。鉄衣がどういうつもりだったのかは今となっては分からない。だが、しゅーと君は確実に、仕事を正しく理解していたのか定かでないレベルで陽斗に殺意を向けていた。
朱羅はおもむろにスマホを取り出し、陽斗のスマホに電話をかけたが、繋がらなかった。朱羅は腹立たしそうに通話を切り、スマホを胸ポケットへと戻した。
「陽斗殿……律儀にスマホを更衣室に置いて来ないで下さいよ」
「諦めろ。それが陽斗だ」
蒼劔は路地の壁へもたれかかり、腕を組んだ。動きがあるまで待つつもりらしい。
朱羅も邪魔にならないよう、壁際へ立ち、金棒を手に店の周囲を見張ることにした。
山根亭は夕方に開店し、深夜まで営業する。昼間の山根亭は静かで、蒼劔と朱羅がいる路地も閑散としていた。
2人は時折通りかかる妖怪や霊を追い払って暇を潰し、山根亭を見張っていた。同時に、五代の報告も待っていたが、一向に連絡が来ないまま、日は傾いていった。
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