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第2話「贄原くんの災厄な五日間」前編
目白先生の妖怪講座 第2回
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私だ、目白だ。
今回は本編に登場した4人の鬼を紹介しようと思う。
かつて「地獄八鬼」という恐ろしい組織に所属し、現代でも殺し屋として暗躍していた彼らの生態について分かっていることは少ない。そのわずかな情報だけでも知って帰ってもらいたい。
『鉤塚蘇生爪痕(等活)』
痩躯、灰色の着流し、草鞋の男。ツノが1本生えている。
鉄の鉤爪を武器としている。
口さえ残っていれば呪文を唱え、復活することが出来る能力を持つ。頭を死守するべく、常に鋼鉄の兜を被っており、彼の素顔を知る者は少ない。
黒縄君と共に地獄八鬼を立ち上げ、徐々にメンバーを増やしていったようだ。黒縄君が脱退後した後は地獄八鬼のリーダーとなり、他のメンバーを指揮していた。
性格は冷酷無比。弱者を淘汰するのが趣味のようだが、蒼劔君のことは苦手に思っているみたいだね。
『刃峡谷妃魅華(衆合)』
黒い口紅を塗った黒衣の女性。ピンクのツノが2本生えている。
天井、壁、床から日本刀の刃を出現させ、標的を切り刻む能力を持つ。距離の制限があり、標的が一定の距離を離れると攻撃が届かない。
人間の悲鳴を聞くのが趣味で、敢えて殺さず、声帯が壊れるまで悲鳴を上げさせ続ける。
本当は爪痕と共に贄原君を襲おうとしていたようだ。
まさか五代君の歌声で逃げるとは、思わなかったね。贄原君は常に歌っている五代君と一緒にいればいいのではないかな?
『武仭山鉄衣(2代目黒縄)』
山伏の格好をした大男。他人から奪った大量の武器をカゴに入れている。3本のツノが生えている。
触れた物の温度を上げる能力を持っている。あの朱羅君が金棒が持てなくなるということは、相当高い温度だったのだろう。
2代目黒縄として地獄八鬼に加入し、他のメンバーと共に朱羅君のいた人間の村を襲った。加入する以前から通り魔的に武器を奪い、人々から恐れられていたようだ。
映画館のゴミ捨て場で度々目撃されている山伏の死体とは、おそらく彼のことだろう。彼が背負っていた武器の中には歴史的に価値の高い物も多くあり、一部は博物館に寄贈されたそうだ。
それにしても、鬼というのはどうしてこう豪奢な名前を名乗ろうとするのだろうね? 何と呼べばいいのか、よく分からないよ。
『しゅーと君(阿鼻無間)』
顔と全身に無数の目がある怪物。鼻や口、耳、髪、皮膚は無く、ピンク色の肉が剥き出し。地肌に紺のオーバーオールとスニーカーのみを身につけている。頭頂部に白いツノが1本生えている。
標的を異界へ通じる穴へと落とし、チェーンソーで殺害する。遺体は異界に残されるため、外の世界では行方不明扱いにされる。
生還者はいないはずだが、何故か都市伝説におけるマスコットキャラクター的存在になっており、一部マニアの間では彼(?)のグッズも作成され、密かな人気を博していた。大方、五代君あたりが情報提供したのではないかな? 「しゅーと君」という名前も都市伝説マニアから付けられたそうだ。
鬼になる前は妖怪だったらしい。当時は不気味なだけの無害な存在だったようだが、その異様な姿を忌み嫌われ、術者によって異界に封じられてしまった。その後も異界から出ることは出来ず、人間への憎悪を膨れ上がらせ、鬼となった。
地獄八鬼に入り、異界の出入り口となる穴を自由に開けられるようになってからは、爪痕から頼まれた標的を落とし、殺害していたようだ。チェーンソーを使うようになったのは最近で、昔はトンカチと釘を使っていたらしい。どのように使うのか、想像もしたくないね。
如何だっただろうか?
刺客の鬼は残り4人。
果たして蒼劔君と朱羅君は彼らから贄原君を守り、五代君の予言を覆すことが出来るのだろうか?
ではまた次回。
今回は本編に登場した4人の鬼を紹介しようと思う。
かつて「地獄八鬼」という恐ろしい組織に所属し、現代でも殺し屋として暗躍していた彼らの生態について分かっていることは少ない。そのわずかな情報だけでも知って帰ってもらいたい。
『鉤塚蘇生爪痕(等活)』
痩躯、灰色の着流し、草鞋の男。ツノが1本生えている。
鉄の鉤爪を武器としている。
口さえ残っていれば呪文を唱え、復活することが出来る能力を持つ。頭を死守するべく、常に鋼鉄の兜を被っており、彼の素顔を知る者は少ない。
黒縄君と共に地獄八鬼を立ち上げ、徐々にメンバーを増やしていったようだ。黒縄君が脱退後した後は地獄八鬼のリーダーとなり、他のメンバーを指揮していた。
性格は冷酷無比。弱者を淘汰するのが趣味のようだが、蒼劔君のことは苦手に思っているみたいだね。
『刃峡谷妃魅華(衆合)』
黒い口紅を塗った黒衣の女性。ピンクのツノが2本生えている。
天井、壁、床から日本刀の刃を出現させ、標的を切り刻む能力を持つ。距離の制限があり、標的が一定の距離を離れると攻撃が届かない。
人間の悲鳴を聞くのが趣味で、敢えて殺さず、声帯が壊れるまで悲鳴を上げさせ続ける。
本当は爪痕と共に贄原君を襲おうとしていたようだ。
まさか五代君の歌声で逃げるとは、思わなかったね。贄原君は常に歌っている五代君と一緒にいればいいのではないかな?
『武仭山鉄衣(2代目黒縄)』
山伏の格好をした大男。他人から奪った大量の武器をカゴに入れている。3本のツノが生えている。
触れた物の温度を上げる能力を持っている。あの朱羅君が金棒が持てなくなるということは、相当高い温度だったのだろう。
2代目黒縄として地獄八鬼に加入し、他のメンバーと共に朱羅君のいた人間の村を襲った。加入する以前から通り魔的に武器を奪い、人々から恐れられていたようだ。
映画館のゴミ捨て場で度々目撃されている山伏の死体とは、おそらく彼のことだろう。彼が背負っていた武器の中には歴史的に価値の高い物も多くあり、一部は博物館に寄贈されたそうだ。
それにしても、鬼というのはどうしてこう豪奢な名前を名乗ろうとするのだろうね? 何と呼べばいいのか、よく分からないよ。
『しゅーと君(阿鼻無間)』
顔と全身に無数の目がある怪物。鼻や口、耳、髪、皮膚は無く、ピンク色の肉が剥き出し。地肌に紺のオーバーオールとスニーカーのみを身につけている。頭頂部に白いツノが1本生えている。
標的を異界へ通じる穴へと落とし、チェーンソーで殺害する。遺体は異界に残されるため、外の世界では行方不明扱いにされる。
生還者はいないはずだが、何故か都市伝説におけるマスコットキャラクター的存在になっており、一部マニアの間では彼(?)のグッズも作成され、密かな人気を博していた。大方、五代君あたりが情報提供したのではないかな? 「しゅーと君」という名前も都市伝説マニアから付けられたそうだ。
鬼になる前は妖怪だったらしい。当時は不気味なだけの無害な存在だったようだが、その異様な姿を忌み嫌われ、術者によって異界に封じられてしまった。その後も異界から出ることは出来ず、人間への憎悪を膨れ上がらせ、鬼となった。
地獄八鬼に入り、異界の出入り口となる穴を自由に開けられるようになってからは、爪痕から頼まれた標的を落とし、殺害していたようだ。チェーンソーを使うようになったのは最近で、昔はトンカチと釘を使っていたらしい。どのように使うのか、想像もしたくないね。
如何だっただろうか?
刺客の鬼は残り4人。
果たして蒼劔君と朱羅君は彼らから贄原君を守り、五代君の予言を覆すことが出来るのだろうか?
ではまた次回。
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