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第七章 忍び寄る悪夢
221.氷山
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第052日―4
僕が見つけてしまったあり得ない位場違いなモノ。
それは氷山内部で氷漬けになっている巨大な城塞であった。
しかもその城塞自体が、凄まじいまでの霊力を発していた。
どうやら僕が感じた霊力の乱れの源は、この“謎の城塞”で間違いなさそうであった。
僕はその城塞をさらに詳しく調べてみようと霊力を展開した。
しかし何故か内部の様子は伝わってこない。
城塞内部に、霊力を阻害する仕掛けが施されている?
メイを救出するためにマルドゥクの要塞――ラルサの要塞――に突入した時の事が、脳裏を掠めた。
それはともかく、この城塞、どうしよう?
考えを巡らそうとした矢先、メイが問い掛けてきた。
「どうしたの? もしかして何か視えた?」
「うん……この氷山の中に、巨大な城塞があるんだ。しかも城塞全体から、凄まじい霊力を感じる」
「霊力を発する城塞? 氷山の中に?」
メイも目を丸くして驚いている様子であった。
この世界、霊力絡みの話は全て、結局は『彼方の地』に辿り着く。
魔王エンリルは霊晶石を使用して、今までも色々画策――僕を霊力砲の核にしようとしたり、銀色のドラゴンを島に封じ込めたり――してきたけれど、その際使用した霊晶石自体は『彼方の地』にその起源を持つ。
とすれば、この城塞も『彼方の地』と何か関りがあるかもしれない。
だとすれば……
僕は隣に立つメイに声を掛けた。
「もう少しこの城塞を調べてみたいんだけど」
「え? でも正体不明の霊力発する城塞でしょ? 危ないかも……」
「まあ、危なそうだったらすぐ撤退するよ」
心配するメイに笑顔を向けた後、僕は氷山の表面に添えた手に霊力を集中させてみた。
そして今いる地点から内部の謎の城塞に向けて、氷の回廊の作製を試みた。
次の瞬間……
―――ゴオオォォォ……
轟音と共に、意図した通りの回廊が現出した。
メイが目を大きく見開いた。
「カケル、凄いね」
「ダメ元で試してみたんだけど、上手くいって良かったよ」
僕とメイは慎重に、その氷の回廊を下りて行った。
そして10分程で、謎の城塞に辿り着いた。
氷の回廊は、謎の城塞の正門と思しき部分へと繋がっていた。
巨大な扉には美しい装飾が施されている。
その扉を目にしたメイの顔が険しくなった。
「この装飾、この扉の形態……」
「どうしたの?」
「魔王城の城門の物と全く同じよ」
「ええっ!?」
どういう事だろう?
まさかこの謎の城塞こそが、魔王城なのだろうか?
しかし聞いた話では、魔王城はここ南半球ではなく、北方、つまり北半球にあるはず。
「メイは魔王城に行った事あるの?」
「父に連れられて訪れた事があるわ。でも場所は北方の最果ての地よ。こんな南の果ての、氷山の中では無かったわ」
「魔王城って、城ごと転移したりとか出来るの?」
「そんな話は、聞いた事無かったけれど……」
メイは首を傾げたまま、じっと考え込んでしまった。
僕は試しに、謎の城の扉を押してみた。
しかし扉は固く閉ざされている。
「開かないね……」
僕の言葉を聞いたメイが扉に手を添え、何かを詠唱した。
メイの詠唱に合わせるように、扉が淡く発光した。
しかしその光は徐々に弱まり、やがて消えてしまった。
メイはなお、しばらくの間詠唱を続けた後、扉から手を離した。
「ここは魔王城じゃ無いわ」
「分かるの?」
「ええ。魔王城の扉は、父の魔力に依存した特殊な封印が施されていたわ。でもこの扉に施された封印からは、魔力は全く感じられない」
魔力では無い封印?
という事は……
僕は扉に手を添え、霊力を展開してみた。
そして予想通り、この扉が霊力によって封印されているのが確認出来た。
僕はさらに霊力を強め、その封印の解除を試みた。
―――ギギィィ……
扉の封印はあっさり解けてしまった。
重そうな扉が、軋むような音を立てて開いていく。
僕とメイはそのまま、城塞内部へと足を踏み入れた。
入ってすぐの場所は、天井の高いホールのようになっていた。
燐光に照らし出されたその場所を目にしたメイが、驚いたような声を上げた。
「これって……」
「どうしたの?」
「魔王城そのものよ!」
さっと背中に緊張が走った。
南海に浮かぶ氷山の内部に、魔王城の精巧なレプリカ?
しかも霊力で封印されていた?
僕は周囲の様子を探るため、霊力の展開を試みた。
しかしうまく展開出来ない。
やはりこの謎の城塞内部は、霊力を阻害する仕掛けが施されているようだ。
僕の様子に気付いたらしいメイが、心配そうな顔で覗き込んできた。
「もしかして、霊力、使えなくなっている?」
「うん。どうもそうみたいだ」
「ちょっと、待ってね」
メイは目を閉じると、詠唱を開始した。
彼女の額に白の宝珠が顕現した。
白の宝珠が閃光を放った。
その途端、僕は自身の中の霊力が、急速に増大するのを感じた。
今なら霊力を展開出来そうだ。
僕は目を閉じて意識を集中させた。
再び目を開けた時、傍らには光球が顕現していた。
それを目にしたメイが、嬉しそうな表情になった。
「やっぱり私の宝珠とカケルの霊力って、繋がっているのね」
ラルサの要塞で、メイは白の宝珠を顕現して、僕に膨大な量の霊力を供給してくれた事があった。
しかし……
「ありがとう、メイ。でも宝珠、あんまりそういう使い方は、しない方が良いかもしれないね」
あの時は知らなかったけれど、今僕は、彼女の宝珠に魔神の力の一部が封じられている事を知っている。
宝珠から僕へと供給される霊力は、魔神が『彼方の地』に封印されている事と、何らかの形で関係している可能性が高い。
僕の言葉で、やはりその事に思い当ったらしいメイが、悲しげに俯いた。
「カケルの言う通りだわ……ごめんね」
メイの額から、宝珠が溶けるように消えて行った。
すっかり意気消沈してしまった感じのメイを、僕は慌てて慰めた。
「メイの気持ちはすごく嬉しいから。僕を手助けしようってしてくれたんでしょ? ありがとう」
宝珠が消えると、再び僕の霊力は阻害を受けた。
僕達はひとまず、城外に出る事にした。
開け放たれたままの巨大な扉を通り、外に出た僕は、改めてメイに聞いてみた。
「この城、やっぱり魔王エンリル絡みかな?」
「そうとしか考えられないわ。でも一体何の目的で、こんな氷山の中に魔王城のレプリカみたいなのを造ったのかしら?」
「う~ん……?」
首を捻っていると、メイがやおら、城内の方向に険しい視線を向けた。
「どうしたの?」
「これは……何かの呪法が、連続的に発動しているわ」
「どういう意味?」
「理由や目的は不明だけど、何か強力な呪法の残滓みたいなのが、城の中心部方向から漏れ出てきている」
「それは、誰かが城内にいるって事?」
「それは分からないけれど……でもトラップ的に、自動発動している感じじゃないし……」
つまり、魔王エンリルではないにしても、関係者、例えばマルドゥクやらナブーやらが、潜んでいるかもしれないって事だろうか?
だとすれば……
「この城まで氷の回廊造ったり、扉の封印を解除しちゃったりしているけれど、城内にもし誰かがいるのなら、とっくに気付いているんじゃないかな?」
「もし呪法の発動者が内部にいれば、普通なら気付くと思うけれど……」
という事は、無人の城塞?
しかしメイの話通りなら、トラップ的な自動発動ではない感じの呪法が、内部で使用されているわけで。
ならばその術者みたいなのが、やっぱり内部に潜んでいる可能性はあるわけで。
僕は少し逡巡した後、光球を顕現した。
そしてそれを殲滅の力を纏った剣へと変えた。
メイが問い掛けてきた。
「どうするつもり?」
「ちょっと、城内に向けて霊力で攻撃してみようかな、と」
「えっ? 危ないわ。城内にいるのが、何者か分からないのに」
「でも霊力を阻害できる仕掛けが施された魔王城そっくりの城内で、誰かが強力な呪法を使って、何かしてる可能性があるんでしょ? それって絶対、ほっといたら悪い事起こりそうだし」
「でも……」
「大丈夫。ちょっと入り口部分を一部、壊してみるだけだから。メイは魔力を展開して、何か気付いたことがあったら教えて」
「……分かったわ」
メイは嘆息したあと、詠唱を開始した。
そして僕は右手の剣を振りかぶり、城内目掛けて、かなり抑え気味に殲滅の力を解き放った。
僕が見つけてしまったあり得ない位場違いなモノ。
それは氷山内部で氷漬けになっている巨大な城塞であった。
しかもその城塞自体が、凄まじいまでの霊力を発していた。
どうやら僕が感じた霊力の乱れの源は、この“謎の城塞”で間違いなさそうであった。
僕はその城塞をさらに詳しく調べてみようと霊力を展開した。
しかし何故か内部の様子は伝わってこない。
城塞内部に、霊力を阻害する仕掛けが施されている?
メイを救出するためにマルドゥクの要塞――ラルサの要塞――に突入した時の事が、脳裏を掠めた。
それはともかく、この城塞、どうしよう?
考えを巡らそうとした矢先、メイが問い掛けてきた。
「どうしたの? もしかして何か視えた?」
「うん……この氷山の中に、巨大な城塞があるんだ。しかも城塞全体から、凄まじい霊力を感じる」
「霊力を発する城塞? 氷山の中に?」
メイも目を丸くして驚いている様子であった。
この世界、霊力絡みの話は全て、結局は『彼方の地』に辿り着く。
魔王エンリルは霊晶石を使用して、今までも色々画策――僕を霊力砲の核にしようとしたり、銀色のドラゴンを島に封じ込めたり――してきたけれど、その際使用した霊晶石自体は『彼方の地』にその起源を持つ。
とすれば、この城塞も『彼方の地』と何か関りがあるかもしれない。
だとすれば……
僕は隣に立つメイに声を掛けた。
「もう少しこの城塞を調べてみたいんだけど」
「え? でも正体不明の霊力発する城塞でしょ? 危ないかも……」
「まあ、危なそうだったらすぐ撤退するよ」
心配するメイに笑顔を向けた後、僕は氷山の表面に添えた手に霊力を集中させてみた。
そして今いる地点から内部の謎の城塞に向けて、氷の回廊の作製を試みた。
次の瞬間……
―――ゴオオォォォ……
轟音と共に、意図した通りの回廊が現出した。
メイが目を大きく見開いた。
「カケル、凄いね」
「ダメ元で試してみたんだけど、上手くいって良かったよ」
僕とメイは慎重に、その氷の回廊を下りて行った。
そして10分程で、謎の城塞に辿り着いた。
氷の回廊は、謎の城塞の正門と思しき部分へと繋がっていた。
巨大な扉には美しい装飾が施されている。
その扉を目にしたメイの顔が険しくなった。
「この装飾、この扉の形態……」
「どうしたの?」
「魔王城の城門の物と全く同じよ」
「ええっ!?」
どういう事だろう?
まさかこの謎の城塞こそが、魔王城なのだろうか?
しかし聞いた話では、魔王城はここ南半球ではなく、北方、つまり北半球にあるはず。
「メイは魔王城に行った事あるの?」
「父に連れられて訪れた事があるわ。でも場所は北方の最果ての地よ。こんな南の果ての、氷山の中では無かったわ」
「魔王城って、城ごと転移したりとか出来るの?」
「そんな話は、聞いた事無かったけれど……」
メイは首を傾げたまま、じっと考え込んでしまった。
僕は試しに、謎の城の扉を押してみた。
しかし扉は固く閉ざされている。
「開かないね……」
僕の言葉を聞いたメイが扉に手を添え、何かを詠唱した。
メイの詠唱に合わせるように、扉が淡く発光した。
しかしその光は徐々に弱まり、やがて消えてしまった。
メイはなお、しばらくの間詠唱を続けた後、扉から手を離した。
「ここは魔王城じゃ無いわ」
「分かるの?」
「ええ。魔王城の扉は、父の魔力に依存した特殊な封印が施されていたわ。でもこの扉に施された封印からは、魔力は全く感じられない」
魔力では無い封印?
という事は……
僕は扉に手を添え、霊力を展開してみた。
そして予想通り、この扉が霊力によって封印されているのが確認出来た。
僕はさらに霊力を強め、その封印の解除を試みた。
―――ギギィィ……
扉の封印はあっさり解けてしまった。
重そうな扉が、軋むような音を立てて開いていく。
僕とメイはそのまま、城塞内部へと足を踏み入れた。
入ってすぐの場所は、天井の高いホールのようになっていた。
燐光に照らし出されたその場所を目にしたメイが、驚いたような声を上げた。
「これって……」
「どうしたの?」
「魔王城そのものよ!」
さっと背中に緊張が走った。
南海に浮かぶ氷山の内部に、魔王城の精巧なレプリカ?
しかも霊力で封印されていた?
僕は周囲の様子を探るため、霊力の展開を試みた。
しかしうまく展開出来ない。
やはりこの謎の城塞内部は、霊力を阻害する仕掛けが施されているようだ。
僕の様子に気付いたらしいメイが、心配そうな顔で覗き込んできた。
「もしかして、霊力、使えなくなっている?」
「うん。どうもそうみたいだ」
「ちょっと、待ってね」
メイは目を閉じると、詠唱を開始した。
彼女の額に白の宝珠が顕現した。
白の宝珠が閃光を放った。
その途端、僕は自身の中の霊力が、急速に増大するのを感じた。
今なら霊力を展開出来そうだ。
僕は目を閉じて意識を集中させた。
再び目を開けた時、傍らには光球が顕現していた。
それを目にしたメイが、嬉しそうな表情になった。
「やっぱり私の宝珠とカケルの霊力って、繋がっているのね」
ラルサの要塞で、メイは白の宝珠を顕現して、僕に膨大な量の霊力を供給してくれた事があった。
しかし……
「ありがとう、メイ。でも宝珠、あんまりそういう使い方は、しない方が良いかもしれないね」
あの時は知らなかったけれど、今僕は、彼女の宝珠に魔神の力の一部が封じられている事を知っている。
宝珠から僕へと供給される霊力は、魔神が『彼方の地』に封印されている事と、何らかの形で関係している可能性が高い。
僕の言葉で、やはりその事に思い当ったらしいメイが、悲しげに俯いた。
「カケルの言う通りだわ……ごめんね」
メイの額から、宝珠が溶けるように消えて行った。
すっかり意気消沈してしまった感じのメイを、僕は慌てて慰めた。
「メイの気持ちはすごく嬉しいから。僕を手助けしようってしてくれたんでしょ? ありがとう」
宝珠が消えると、再び僕の霊力は阻害を受けた。
僕達はひとまず、城外に出る事にした。
開け放たれたままの巨大な扉を通り、外に出た僕は、改めてメイに聞いてみた。
「この城、やっぱり魔王エンリル絡みかな?」
「そうとしか考えられないわ。でも一体何の目的で、こんな氷山の中に魔王城のレプリカみたいなのを造ったのかしら?」
「う~ん……?」
首を捻っていると、メイがやおら、城内の方向に険しい視線を向けた。
「どうしたの?」
「これは……何かの呪法が、連続的に発動しているわ」
「どういう意味?」
「理由や目的は不明だけど、何か強力な呪法の残滓みたいなのが、城の中心部方向から漏れ出てきている」
「それは、誰かが城内にいるって事?」
「それは分からないけれど……でもトラップ的に、自動発動している感じじゃないし……」
つまり、魔王エンリルではないにしても、関係者、例えばマルドゥクやらナブーやらが、潜んでいるかもしれないって事だろうか?
だとすれば……
「この城まで氷の回廊造ったり、扉の封印を解除しちゃったりしているけれど、城内にもし誰かがいるのなら、とっくに気付いているんじゃないかな?」
「もし呪法の発動者が内部にいれば、普通なら気付くと思うけれど……」
という事は、無人の城塞?
しかしメイの話通りなら、トラップ的な自動発動ではない感じの呪法が、内部で使用されているわけで。
ならばその術者みたいなのが、やっぱり内部に潜んでいる可能性はあるわけで。
僕は少し逡巡した後、光球を顕現した。
そしてそれを殲滅の力を纏った剣へと変えた。
メイが問い掛けてきた。
「どうするつもり?」
「ちょっと、城内に向けて霊力で攻撃してみようかな、と」
「えっ? 危ないわ。城内にいるのが、何者か分からないのに」
「でも霊力を阻害できる仕掛けが施された魔王城そっくりの城内で、誰かが強力な呪法を使って、何かしてる可能性があるんでしょ? それって絶対、ほっといたら悪い事起こりそうだし」
「でも……」
「大丈夫。ちょっと入り口部分を一部、壊してみるだけだから。メイは魔力を展開して、何か気付いたことがあったら教えて」
「……分かったわ」
メイは嘆息したあと、詠唱を開始した。
そして僕は右手の剣を振りかぶり、城内目掛けて、かなり抑え気味に殲滅の力を解き放った。
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