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第六章 神に行き会いし少年は世界を変える
160. 簒奪
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10日目―――5
『カケルよ、ここへ来て直接話さぬか? この世界の真実を教えてやろう』
唐突に持ち掛けられた提案を受けた僕は、少し戸惑いながら言葉を返した。
「直接? でもすみません、あなたがどこにいるのか分かりません」
『霊力を地下深くへと展開してみよ。我は、この鉱山の最深部におる』
僕は言われた通り、霊力の感知網を地下深くへと展開してみた。
やがて鉱山の最深部、そんなに大きくない閉鎖空間に、傷つき弱っている銀色のドラゴンが蹲っているのが“見えた”。
その姿は、体中がボロボロに傷ついている事を除けば、僕の知る前の世界での銀色のドラゴンと瓜二つ。
その銀色のドラゴンが、念話で呼びかけてきた。
『どうじゃ、“見えた”か?』
「はい、見えましたが……」
僕は隣に立つ『彼女』に囁いた。
「念話を送ってきている相手の姿が“見えた”よ。君の言う“冥府の獣”と同じかどうかは分からないけれど、とにかく銀色のドラゴンとしか表現出来ない姿をしている」
『彼女』の顔がさっと紅潮した。
「やはり! 冥府の獣め、このような場所に潜んでおったのか。最近、この鉱山で頻発していたという落盤事故も、大方、その獣が絡んでいるに違いない。カケル、その獣は何と言っている?」
「自分の所に来て、直接話をしないかって。世界の真実を教えてくれる、とか」
「冥府の獣が語る世界の真実? 甘言を弄して自分の領域へ誘い込み、私達を倒そうという魂胆だな」
「でも結構弱っているみたいだよ。傷付いてボロボロになっているし」
「我等守護者3人がかりでもとどめを刺せなかった怪物だ。芝居をしているに違いない」
再び念話が届いた。
『守護者アルファよ、汝らとの戦いに敗れ、この肉体の命数は尽きようとしておる。今更、汝らを罠にかける力等、残ってはおらぬ』
今度の念話は、『彼女』にも届いていたようだ。
『彼女』が激昂した。
「冥府の獣め、穢らわしきその言霊を私に届けるな!」
そして『彼女』は気負いこんだ雰囲気で、僕に声を掛けてきた。
「カケル、やはり今からやつの所に乗り込んで、とどめを刺そうと思う。手伝ってくれるな?」
僕は『彼女』を宥めてみた。
「まずはこの銀色のドラゴンの話を聞きに行ってみようよ? その上で、戦うかどうか決めたら良いんじゃないかな?」
僕達の会話が届いていたのであろう。
銀色のドラゴンが念話を送ってきた。
『守護者アルファよ、このカケルという名の異世界人の方が、汝ら神の眷属より、よほど冷静ではないか』
「黙れ、獣め!」
「落ち着いて、ね?」
僕は思わず、『彼女』の頭をぽんぽんと軽く叩いてしまった。
『彼女』は一瞬キョトンとした後、少し頬を紅く染めながら、上目遣いで僕を見上げてきた。
「……ま、まあ、カケルがそう言うのなら、獣の話を聞くだけは聞いてやろう……頭、撫ぜてくれたし……ゴニョ)」
最後がよく聞き取れなかったけれど、とにかく話は纏まった……ような気がする。
僕は改めて銀色のドラゴンに語り掛けた。
「では、今からそちらに行きますね」
僕は『彼女』の手を取り、霊力を展開した。
そして今、“見た”ばかりの情景を心の中に描き出してみた。
次の瞬間、僕達は鉱山の最深部に転移していた。
そこは広目の体育館位の大きさの閉鎖空間であった。
薄暗いながらも、壁や天井が燐光を発している。
壁際の隅に視線を向けると、全身ボロボロに傷付き、荒い息を吐いている銀色のドラゴンの姿があった。
向こうも僕達に気付いたらしく、苦しげな様子を見せながら、首をもたげてこちらに視線を向けて来た。
『よくぞ参った、カケルと守護者アルファよ』
『彼女』は、視界にその銀色のドラゴンを捕らえるや否や、剣を抜き放った。
そして傍目にもそれと分かるほどの殺気を放ちながら、油断なく身構えた。
しかし銀色のドラゴンは戦闘態勢を取る事も無く、ただ荒い息を吐いているのみ。
そのまま銀色のドラゴンが、僕達に念話で語り掛けてきた。
『そう急くな、守護者アルファよ。まずは我の真の出自から語ろう』
『彼女』が、銀色のドラゴンを睨みつけた。
「真の出自も何も、お前は冥府より這い出してきた獣であろうが」
『守護者アルファよ、汝は1を知りて10を知らぬ。冥府の獣とやらは、汝の主であるあの女神の世迷言に過ぎぬ。我は精霊。この世界で最も古く、誇りある存在じゃ。銀色のドラゴンであるこの姿は、この世界に合わせて実体化している仮初のもの』
この銀色のドラゴンが、実は精霊!?
前に『彼女』と話した時、『彼女』は、“精霊”という言葉そのものを知らなかった。
だから僕は、この世界には、“精霊”という概念そのものが存在しないと思っていたのだが。
僕は銀色のドラゴンに問い直した。
「あなたは本当に精霊なのですか?」
「いかにも。汝が元いた世界には、精霊は存在しなかったのか?」
「すみません。僕は精霊そのものを見たことがないので……ただ、ハイエルフと呼ばれる人々が、精霊達の力を借りて、精霊魔法というのを使用していましたが……」
銀色のドラゴンが、感慨深げな様子を見せた。
「エルフ……精霊魔法……そうか、やはり汝の時代まで、我等精霊は汝ら形あるモノたちに寄り添い、連綿とその歴史を刻み続けているのだな」
「僕の時代までって、どういう意味でしょうか?」
『気づいておらぬのか? この世界は、汝が元いた時代を遡る事数千年前の、汝にとっては過去の世界じゃ』
「!」
やはりここは過去の世界!
しかしこの銀色のドラゴンは、どうしてそれを断言できるのだろうか?
僕の疑問を見透かしたかのように、銀色のドラゴンが念話を継いだ。
『汝を時の流れの彼方に見出し、この地に召喚したのは、創世神を名乗る簒奪者から“ネズミ”と呼ばれる存在。我は彼女の協力者じゃ』
それは僕にとっては衝撃的な言葉であった。
ついに僕をこの世界に召喚した人物の情報に出くわした!
しかし、さらに問いただそうとするのを遮るように、『彼女』が再び激昂した。
「主を簒奪者だと!? 不遜極まるその言動、許せぬ!」
僕は慌てて『彼女』を宥めながら、銀色のドラゴンに話しかけた。
「あなたは僕をこの世界へ召喚した人物と知り合いって事ですね? その人物は何故、僕をこの世界に呼んだのでしょうか? そしてその人物は今、どこでどうしているのでしょうか?」
『彼女とはやがて必ず会えるであろう。詳しくはその時、本人から直接聞くがよい』
「では、この世界の神様を簒奪者って呼ぶのはなぜですか?」
『カケル、そして守護者アルファよ。あの女神は、自分がこの世界を無から創造した、と話しているのであろう?』
『彼女』が憤然とした雰囲気で言い返した。
「主こそ全能なる創造神。お前のような冥府から這い出してきた獣には、想像もつかぬ方法でこの世界の全てを創造されたのだ!」
『守護者アルファよ。だから汝は1を知りて10を知らぬ、と申したのだ』
銀色のドラゴンは、そこで一度言葉を切った。
『この世界には原初、我等形無き精霊のみが存在した。ある時、異界より突如、あの女神が現れた。そして我等からこの世界を奪おうと、戦いを挑んできた。我等はその戦いに敗れた。勝者となった女神は、この世界を改変し、様々な事物を創造した。つまり、女神は無からこの世界を創造したのでは無い。我等の世界を奪い、書き換えた簒奪者なのじゃ』
創造神を自称するあの女神が実は世界の簒奪者?
銀色のドラゴンが語った“世界の真実”は、僕にとってもそうでは有ったけれど、『彼女』にとってはより衝撃的な内容だったようだ。
『彼女』は剣を構え直し、戦意を滾らせながら銀色のドラゴンに詰め寄った。
「獣よ、そこまで主を冒涜するからには、確たる証拠を見せよ」
『証拠か……証拠は全能者であるはずのあの女神が放逐された時、明らかになるであろう』
「主が……放逐されるだと!?」
『彼女』が大きく目を見開いた。
『カケルよ、ここへ来て直接話さぬか? この世界の真実を教えてやろう』
唐突に持ち掛けられた提案を受けた僕は、少し戸惑いながら言葉を返した。
「直接? でもすみません、あなたがどこにいるのか分かりません」
『霊力を地下深くへと展開してみよ。我は、この鉱山の最深部におる』
僕は言われた通り、霊力の感知網を地下深くへと展開してみた。
やがて鉱山の最深部、そんなに大きくない閉鎖空間に、傷つき弱っている銀色のドラゴンが蹲っているのが“見えた”。
その姿は、体中がボロボロに傷ついている事を除けば、僕の知る前の世界での銀色のドラゴンと瓜二つ。
その銀色のドラゴンが、念話で呼びかけてきた。
『どうじゃ、“見えた”か?』
「はい、見えましたが……」
僕は隣に立つ『彼女』に囁いた。
「念話を送ってきている相手の姿が“見えた”よ。君の言う“冥府の獣”と同じかどうかは分からないけれど、とにかく銀色のドラゴンとしか表現出来ない姿をしている」
『彼女』の顔がさっと紅潮した。
「やはり! 冥府の獣め、このような場所に潜んでおったのか。最近、この鉱山で頻発していたという落盤事故も、大方、その獣が絡んでいるに違いない。カケル、その獣は何と言っている?」
「自分の所に来て、直接話をしないかって。世界の真実を教えてくれる、とか」
「冥府の獣が語る世界の真実? 甘言を弄して自分の領域へ誘い込み、私達を倒そうという魂胆だな」
「でも結構弱っているみたいだよ。傷付いてボロボロになっているし」
「我等守護者3人がかりでもとどめを刺せなかった怪物だ。芝居をしているに違いない」
再び念話が届いた。
『守護者アルファよ、汝らとの戦いに敗れ、この肉体の命数は尽きようとしておる。今更、汝らを罠にかける力等、残ってはおらぬ』
今度の念話は、『彼女』にも届いていたようだ。
『彼女』が激昂した。
「冥府の獣め、穢らわしきその言霊を私に届けるな!」
そして『彼女』は気負いこんだ雰囲気で、僕に声を掛けてきた。
「カケル、やはり今からやつの所に乗り込んで、とどめを刺そうと思う。手伝ってくれるな?」
僕は『彼女』を宥めてみた。
「まずはこの銀色のドラゴンの話を聞きに行ってみようよ? その上で、戦うかどうか決めたら良いんじゃないかな?」
僕達の会話が届いていたのであろう。
銀色のドラゴンが念話を送ってきた。
『守護者アルファよ、このカケルという名の異世界人の方が、汝ら神の眷属より、よほど冷静ではないか』
「黙れ、獣め!」
「落ち着いて、ね?」
僕は思わず、『彼女』の頭をぽんぽんと軽く叩いてしまった。
『彼女』は一瞬キョトンとした後、少し頬を紅く染めながら、上目遣いで僕を見上げてきた。
「……ま、まあ、カケルがそう言うのなら、獣の話を聞くだけは聞いてやろう……頭、撫ぜてくれたし……ゴニョ)」
最後がよく聞き取れなかったけれど、とにかく話は纏まった……ような気がする。
僕は改めて銀色のドラゴンに語り掛けた。
「では、今からそちらに行きますね」
僕は『彼女』の手を取り、霊力を展開した。
そして今、“見た”ばかりの情景を心の中に描き出してみた。
次の瞬間、僕達は鉱山の最深部に転移していた。
そこは広目の体育館位の大きさの閉鎖空間であった。
薄暗いながらも、壁や天井が燐光を発している。
壁際の隅に視線を向けると、全身ボロボロに傷付き、荒い息を吐いている銀色のドラゴンの姿があった。
向こうも僕達に気付いたらしく、苦しげな様子を見せながら、首をもたげてこちらに視線を向けて来た。
『よくぞ参った、カケルと守護者アルファよ』
『彼女』は、視界にその銀色のドラゴンを捕らえるや否や、剣を抜き放った。
そして傍目にもそれと分かるほどの殺気を放ちながら、油断なく身構えた。
しかし銀色のドラゴンは戦闘態勢を取る事も無く、ただ荒い息を吐いているのみ。
そのまま銀色のドラゴンが、僕達に念話で語り掛けてきた。
『そう急くな、守護者アルファよ。まずは我の真の出自から語ろう』
『彼女』が、銀色のドラゴンを睨みつけた。
「真の出自も何も、お前は冥府より這い出してきた獣であろうが」
『守護者アルファよ、汝は1を知りて10を知らぬ。冥府の獣とやらは、汝の主であるあの女神の世迷言に過ぎぬ。我は精霊。この世界で最も古く、誇りある存在じゃ。銀色のドラゴンであるこの姿は、この世界に合わせて実体化している仮初のもの』
この銀色のドラゴンが、実は精霊!?
前に『彼女』と話した時、『彼女』は、“精霊”という言葉そのものを知らなかった。
だから僕は、この世界には、“精霊”という概念そのものが存在しないと思っていたのだが。
僕は銀色のドラゴンに問い直した。
「あなたは本当に精霊なのですか?」
「いかにも。汝が元いた世界には、精霊は存在しなかったのか?」
「すみません。僕は精霊そのものを見たことがないので……ただ、ハイエルフと呼ばれる人々が、精霊達の力を借りて、精霊魔法というのを使用していましたが……」
銀色のドラゴンが、感慨深げな様子を見せた。
「エルフ……精霊魔法……そうか、やはり汝の時代まで、我等精霊は汝ら形あるモノたちに寄り添い、連綿とその歴史を刻み続けているのだな」
「僕の時代までって、どういう意味でしょうか?」
『気づいておらぬのか? この世界は、汝が元いた時代を遡る事数千年前の、汝にとっては過去の世界じゃ』
「!」
やはりここは過去の世界!
しかしこの銀色のドラゴンは、どうしてそれを断言できるのだろうか?
僕の疑問を見透かしたかのように、銀色のドラゴンが念話を継いだ。
『汝を時の流れの彼方に見出し、この地に召喚したのは、創世神を名乗る簒奪者から“ネズミ”と呼ばれる存在。我は彼女の協力者じゃ』
それは僕にとっては衝撃的な言葉であった。
ついに僕をこの世界に召喚した人物の情報に出くわした!
しかし、さらに問いただそうとするのを遮るように、『彼女』が再び激昂した。
「主を簒奪者だと!? 不遜極まるその言動、許せぬ!」
僕は慌てて『彼女』を宥めながら、銀色のドラゴンに話しかけた。
「あなたは僕をこの世界へ召喚した人物と知り合いって事ですね? その人物は何故、僕をこの世界に呼んだのでしょうか? そしてその人物は今、どこでどうしているのでしょうか?」
『彼女とはやがて必ず会えるであろう。詳しくはその時、本人から直接聞くがよい』
「では、この世界の神様を簒奪者って呼ぶのはなぜですか?」
『カケル、そして守護者アルファよ。あの女神は、自分がこの世界を無から創造した、と話しているのであろう?』
『彼女』が憤然とした雰囲気で言い返した。
「主こそ全能なる創造神。お前のような冥府から這い出してきた獣には、想像もつかぬ方法でこの世界の全てを創造されたのだ!」
『守護者アルファよ。だから汝は1を知りて10を知らぬ、と申したのだ』
銀色のドラゴンは、そこで一度言葉を切った。
『この世界には原初、我等形無き精霊のみが存在した。ある時、異界より突如、あの女神が現れた。そして我等からこの世界を奪おうと、戦いを挑んできた。我等はその戦いに敗れた。勝者となった女神は、この世界を改変し、様々な事物を創造した。つまり、女神は無からこの世界を創造したのでは無い。我等の世界を奪い、書き換えた簒奪者なのじゃ』
創造神を自称するあの女神が実は世界の簒奪者?
銀色のドラゴンが語った“世界の真実”は、僕にとってもそうでは有ったけれど、『彼女』にとってはより衝撃的な内容だったようだ。
『彼女』は剣を構え直し、戦意を滾らせながら銀色のドラゴンに詰め寄った。
「獣よ、そこまで主を冒涜するからには、確たる証拠を見せよ」
『証拠か……証拠は全能者であるはずのあの女神が放逐された時、明らかになるであろう』
「主が……放逐されるだと!?」
『彼女』が大きく目を見開いた。
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