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第六章 神に行き会いし少年は世界を変える
150. 試練
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8日目―――2
「11」
僕が数字を口にした瞬間、レリーフが閃光を発した。
そして僕達は黄金で飾られた美しい空間へと転移していた。
そしてそこには……
「やっぱり、あるね。それも一人分」
「まあ、大丈夫だとは思うが、気を付けろ」
目の前には、予想通りの長さ30cm位の黒い固焼きパンとフルーツ、そして並々と満たされた水差しが置かれていた。
一応、パンを手に取ってみたけれど、今までのとは大差ないようだ。
それにしても、どうして一人分なのだろうか?
守護者は飲食不要と言っていたから、もしかしてこれは、僕の為にわざわざ用意されている?
素数で“当たり”のルートといい、女神の手の平で踊らされているような嫌な気分になってしまった。
ともあれ、食べられる時食べておかないと、この先何があるのか分からないのもまた事実。
食事を終えても、今回は眠くならなかった。
相変わらず正確な時刻は分からないけれど、まだ夜までは、時間があるのかもしれない。
そのまま二人で用心深く周囲の状況を調べてみると、この場所もまた閉鎖空間である事が判明した。
ただし行き止まりには、今までとは異なり、レリーフでは無く、壮麗な装飾が施された巨大な扉が設置されていた。
扉には何かの文字が刻まれていた。
当然ながら、僕にはその文字は……
「読めない……」
「お前は異世界人だからな。代わりに読んでやろう」
そう前置きしてから、そこに刻まれていた文字を『彼女』が読み上げた。
「『最後の試練の間。封印を解きし者は心せよ』」
「“最後の試練の間”って事は、この扉の向こうで、この謎の閉鎖空間も終わりって事かな?」
僕は霊力を展開して、扉の向こう側を探ろうと試みた。
しかしなぜか、扉の向こうの様子が全く分からない。
展開出来る霊力が微弱過ぎるためか、扉が霊力を遮断する造りになっているのか、それとも……
僕は心の中に浮かんだ一番嫌な選択肢を口にしてみた。
「扉の向こう側では、霊力が完全に使用不能になるのかも」
僕の推測を聞いた『彼女』の顔が強張った。
僕と『彼女』をここへ転移させたこの世界の創造主たる女神は、霊力を自在に操るという。
それに『彼女』の推測通りだとすれば、僕達が霊力の使用に支障をきたしているのも、あの女神が何か画策した結果である可能性が高い。
だとすれば、霊力が完全に使用不能になる空間を用意する事は、女神にとっては造作も無いのでは?
この扉を開けるべきか否か……
「どうしようか?」
『彼女』が、表情を強張らせたまま言葉を返してきた。
「どんな結果になっても、決してお前を責めたりはしないから、お前が決めてくれ」
束の間悩んだけれど、他に選択肢は無さそうだ。
覚悟を決めた僕は、もう一度『彼女』の意思を確認した後、その巨大な扉を押し開けた。
扉の向こうは、『4』を選択した時に転移させられたのとよく似た、しかしそれを遥かに上回る大きさの円形闘技場のような場所に繋がっていた。
僕達二人がその場所に足を踏み入れた瞬間、背後の巨大な扉は溶けるように消えてしまった。
闘技場の中央に、巨大な何かが蹲っているのが見えた。
僕達に気付いたのだろう。
その何かが身を起こした。
その何かは異様な姿をしていた。
黄金色の毛皮に覆われた10mを超える猛獣のような胴体に、山羊、ライオン、毒蛇の三つの頭部。
ライオンの頭が咆哮した。
―――ウォォォォ!
凄まじい音圧が大気を震わせ、僕は思わずたじろいだ。
隣に立つ『彼女』が問い掛けてきた。
「どうだ? 霊力は展開出来るか?」
僕は右腕に嵌めた腕輪に意識を集中した。
しかし事前の悪い予想通り、霊力の流れを全く感じる事が出来ない。
僕が霊力を完全に使用不能になっている事を知った『彼女』が再び口を開いた。
「アレは、主が冥府の獣を狩る時に使役なさるキマイラだ! 霊力無しではアレは斃せぬ。私がアレの注意を逸らすから、お前はなんとかこの場所から脱出出来そうな算段を探してくれ!」
そう一方的にまくしたてた『彼女』は、僕の返事を待つ事無く、剣を抜き放ち、キマイラ目掛けて駆け出した。
僕は素早く壁面に視線を向けてみた。
天井までの高さが20m近くある壁面は、磨き上げられた黒い御影石のような素材で構成されていた。
しかし視える範囲内に、レリーフのような、何かの装置類は一切見当たらない。
円形闘技場内に視線を向けると、ちょうど『彼女』がキマイラに斬りかかるのが見えた。
しかしその攻撃は、キマイラには大したダメージを与える事は出来ていないように感じられた。
とにかく、なんとかここから脱出出来る手段を探さないと!
僕は祈るような気持ちで手掛かりを求めて、壁面沿いを小走りで駆け出した。
しかしレリーフはおろか、僅かな凹凸すら存在しない鏡面仕上げのような壁面が続くのみ。
僕は再び円形闘技場中央付近で行われている攻防に視線を向けてみた。
『彼女』はなんとかキマイラの死角に入り込んで、その巨体に傷をつけようと試みているようであった。
しかしキマイラは、その巨体からは想像出来ない位の敏捷さで、『彼女』の攻撃を躱している。
僕はダメ元で、再度右腕に嵌めた腕輪に意識を集中してみた。
しかし霊力の流れは全く感じ取れない。
目を閉じて意識の深淵に光球を探してみたけれど、僕の願いも空しく、光球も顕現しそうにない。
その内、『彼女』が防戦一方に追い込まれていくのが見えた。
脱出出来る見込みが立たない今、このままではジリ貧だ。
この際、僕がキマイラの気を引いて、その隙に『彼女』に背後から攻撃してもらった方が、まだ勝機を見出せるのでは?
そう考えた僕は剣を抜き、キマイラの背後に回って、わざと大きな声で騒ぎ立てた。
しかしキマイラは僕の方を振り返ることなく、ただ尻尾を一振りしただけ。
そして僕はその一振りで、壁際まで弾き飛ばされてしまった。
全身の骨が軋む感覚!
その間にもキマイラの攻撃により、『彼女』はどんどん追い込まれていく。
僕は痛みをこらえて立ち上がると、今度は慎重にキマイラの背後に近付いた。
幸い目の前の『彼女』との戦いに夢中になっているらしいキマイラが、僕の接近に気付いた様子は無い。
そのまま僕はキマイラの後ろ脚を、手に持った剣で思いっきり斬りつけた。
しかしその攻撃は、キマイラの体表を鎖帷子のように覆う体毛に阻まれ、まるで通らない。
ただ、ようやく僕に気付いたらしいキマイラの三つの頭の内、ライオンの頭がこちらを振り向いた。
僕はここぞとばかり、大声で叫びつつ、壁際への退避を試みた。
と、こちらに向けられたライオンの頭が大きく口を開いた。
人の背丈を超えそうな牙が乱立するその口中に、何か凄まじい力が収束していくのが見えた。
『彼女』の悲鳴のような叫び声が聞こえた。
「逃げろ、カケル!」
次の瞬間、視界が白く染まった。
気付くと僕はその場に倒れ込んでいた。
慌てて起き上がろうとして、僕は自分の右半身が吹き飛ばされている事に気が付いた。
激痛という言葉では到底表現出来ない得体の知れない痛覚の中、自分の右半身が、しゅうしゅうと湯気を立てていた。
しかしその修復は遅々として進まない。
次第に薄れていく意識の中、キマイラのライオンの口が再び開くのが見えた。
そしてそこに……先程も目にした凄まじい力が……
『彼女』は、キマイラが放った強力な魔力で、カケルの右半身が吹き飛ばされるのを目の当たりにした。
まるで自分の半身がもがれたかのような感覚に、全身が凍り付く。
しかもカケルの傷の修復は、遅々として進まない。
もしや霊力による回復が見込めなくなっているのでは?
そして『彼女』の眼前で、キマイラはカケルにとどめを刺すべく、再びライオンの口を大きく開いた。
その口の中に魔力が収束していく。
カケルが殺されてしまうかもしれない!
そう思った瞬間、『彼女』の心の中に、今まで感じた事の無い感情が沸き起こってきた。
カケルを失いたくない。
カケルは、“必ず救ってみせる”。
一瞬のはずの時間の流れが、なぜか凄まじく引き伸ばされた不思議な感覚の中、ついに“光球”が『彼女』の傍に顕現した。
「11」
僕が数字を口にした瞬間、レリーフが閃光を発した。
そして僕達は黄金で飾られた美しい空間へと転移していた。
そしてそこには……
「やっぱり、あるね。それも一人分」
「まあ、大丈夫だとは思うが、気を付けろ」
目の前には、予想通りの長さ30cm位の黒い固焼きパンとフルーツ、そして並々と満たされた水差しが置かれていた。
一応、パンを手に取ってみたけれど、今までのとは大差ないようだ。
それにしても、どうして一人分なのだろうか?
守護者は飲食不要と言っていたから、もしかしてこれは、僕の為にわざわざ用意されている?
素数で“当たり”のルートといい、女神の手の平で踊らされているような嫌な気分になってしまった。
ともあれ、食べられる時食べておかないと、この先何があるのか分からないのもまた事実。
食事を終えても、今回は眠くならなかった。
相変わらず正確な時刻は分からないけれど、まだ夜までは、時間があるのかもしれない。
そのまま二人で用心深く周囲の状況を調べてみると、この場所もまた閉鎖空間である事が判明した。
ただし行き止まりには、今までとは異なり、レリーフでは無く、壮麗な装飾が施された巨大な扉が設置されていた。
扉には何かの文字が刻まれていた。
当然ながら、僕にはその文字は……
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「お前は異世界人だからな。代わりに読んでやろう」
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「『最後の試練の間。封印を解きし者は心せよ』」
「“最後の試練の間”って事は、この扉の向こうで、この謎の閉鎖空間も終わりって事かな?」
僕は霊力を展開して、扉の向こう側を探ろうと試みた。
しかしなぜか、扉の向こうの様子が全く分からない。
展開出来る霊力が微弱過ぎるためか、扉が霊力を遮断する造りになっているのか、それとも……
僕は心の中に浮かんだ一番嫌な選択肢を口にしてみた。
「扉の向こう側では、霊力が完全に使用不能になるのかも」
僕の推測を聞いた『彼女』の顔が強張った。
僕と『彼女』をここへ転移させたこの世界の創造主たる女神は、霊力を自在に操るという。
それに『彼女』の推測通りだとすれば、僕達が霊力の使用に支障をきたしているのも、あの女神が何か画策した結果である可能性が高い。
だとすれば、霊力が完全に使用不能になる空間を用意する事は、女神にとっては造作も無いのでは?
この扉を開けるべきか否か……
「どうしようか?」
『彼女』が、表情を強張らせたまま言葉を返してきた。
「どんな結果になっても、決してお前を責めたりはしないから、お前が決めてくれ」
束の間悩んだけれど、他に選択肢は無さそうだ。
覚悟を決めた僕は、もう一度『彼女』の意思を確認した後、その巨大な扉を押し開けた。
扉の向こうは、『4』を選択した時に転移させられたのとよく似た、しかしそれを遥かに上回る大きさの円形闘技場のような場所に繋がっていた。
僕達二人がその場所に足を踏み入れた瞬間、背後の巨大な扉は溶けるように消えてしまった。
闘技場の中央に、巨大な何かが蹲っているのが見えた。
僕達に気付いたのだろう。
その何かが身を起こした。
その何かは異様な姿をしていた。
黄金色の毛皮に覆われた10mを超える猛獣のような胴体に、山羊、ライオン、毒蛇の三つの頭部。
ライオンの頭が咆哮した。
―――ウォォォォ!
凄まじい音圧が大気を震わせ、僕は思わずたじろいだ。
隣に立つ『彼女』が問い掛けてきた。
「どうだ? 霊力は展開出来るか?」
僕は右腕に嵌めた腕輪に意識を集中した。
しかし事前の悪い予想通り、霊力の流れを全く感じる事が出来ない。
僕が霊力を完全に使用不能になっている事を知った『彼女』が再び口を開いた。
「アレは、主が冥府の獣を狩る時に使役なさるキマイラだ! 霊力無しではアレは斃せぬ。私がアレの注意を逸らすから、お前はなんとかこの場所から脱出出来そうな算段を探してくれ!」
そう一方的にまくしたてた『彼女』は、僕の返事を待つ事無く、剣を抜き放ち、キマイラ目掛けて駆け出した。
僕は素早く壁面に視線を向けてみた。
天井までの高さが20m近くある壁面は、磨き上げられた黒い御影石のような素材で構成されていた。
しかし視える範囲内に、レリーフのような、何かの装置類は一切見当たらない。
円形闘技場内に視線を向けると、ちょうど『彼女』がキマイラに斬りかかるのが見えた。
しかしその攻撃は、キマイラには大したダメージを与える事は出来ていないように感じられた。
とにかく、なんとかここから脱出出来る手段を探さないと!
僕は祈るような気持ちで手掛かりを求めて、壁面沿いを小走りで駆け出した。
しかしレリーフはおろか、僅かな凹凸すら存在しない鏡面仕上げのような壁面が続くのみ。
僕は再び円形闘技場中央付近で行われている攻防に視線を向けてみた。
『彼女』はなんとかキマイラの死角に入り込んで、その巨体に傷をつけようと試みているようであった。
しかしキマイラは、その巨体からは想像出来ない位の敏捷さで、『彼女』の攻撃を躱している。
僕はダメ元で、再度右腕に嵌めた腕輪に意識を集中してみた。
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しかしキマイラは僕の方を振り返ることなく、ただ尻尾を一振りしただけ。
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全身の骨が軋む感覚!
その間にもキマイラの攻撃により、『彼女』はどんどん追い込まれていく。
僕は痛みをこらえて立ち上がると、今度は慎重にキマイラの背後に近付いた。
幸い目の前の『彼女』との戦いに夢中になっているらしいキマイラが、僕の接近に気付いた様子は無い。
そのまま僕はキマイラの後ろ脚を、手に持った剣で思いっきり斬りつけた。
しかしその攻撃は、キマイラの体表を鎖帷子のように覆う体毛に阻まれ、まるで通らない。
ただ、ようやく僕に気付いたらしいキマイラの三つの頭の内、ライオンの頭がこちらを振り向いた。
僕はここぞとばかり、大声で叫びつつ、壁際への退避を試みた。
と、こちらに向けられたライオンの頭が大きく口を開いた。
人の背丈を超えそうな牙が乱立するその口中に、何か凄まじい力が収束していくのが見えた。
『彼女』の悲鳴のような叫び声が聞こえた。
「逃げろ、カケル!」
次の瞬間、視界が白く染まった。
気付くと僕はその場に倒れ込んでいた。
慌てて起き上がろうとして、僕は自分の右半身が吹き飛ばされている事に気が付いた。
激痛という言葉では到底表現出来ない得体の知れない痛覚の中、自分の右半身が、しゅうしゅうと湯気を立てていた。
しかしその修復は遅々として進まない。
次第に薄れていく意識の中、キマイラのライオンの口が再び開くのが見えた。
そしてそこに……先程も目にした凄まじい力が……
『彼女』は、キマイラが放った強力な魔力で、カケルの右半身が吹き飛ばされるのを目の当たりにした。
まるで自分の半身がもがれたかのような感覚に、全身が凍り付く。
しかもカケルの傷の修復は、遅々として進まない。
もしや霊力による回復が見込めなくなっているのでは?
そして『彼女』の眼前で、キマイラはカケルにとどめを刺すべく、再びライオンの口を大きく開いた。
その口の中に魔力が収束していく。
カケルが殺されてしまうかもしれない!
そう思った瞬間、『彼女』の心の中に、今まで感じた事の無い感情が沸き起こってきた。
カケルを失いたくない。
カケルは、“必ず救ってみせる”。
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