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第五章 正義の意味
101. 豪雨
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第036日―3
「……何か感じませんか?」
僕の言葉を聞いたノルン様は、しかしただ怪訝そうな顔をした。
「何か、とは?」
「何かこう……嫌な気配が身体に纏わりつくような」
ノルン様はしばらく何かを探るような雰囲気になった。
魔力か何かで周囲を探っているのであろうか?
数秒後、彼女が口を開いた。
「何も感じぬが……そなたの霊力で何かわからぬか?」
言われて僕は、霊力を展開してみた。
しかし感知の網を広げてみた周囲数百メートルの範囲内に、怪しい物は何も感知出来なかった。
「気のせいでしょうか?」
「軍営内にはジェイスンはじめ、高位の魔導士も多く従軍している。防御結界も張られているし、何かあれば、すぐ分かるようになっている。最近、色々あったからな。気持ちが高ぶっているのではないか?」
そうかもしれないな。
僕はノルン様を彼女の幕舎まで送った後、ジュノの待つ自分達の幕舎へと戻って行った。
夜半、僕は幕舎を外から叩く豪雨の音で目を覚ました。
時折、雷鳴も響いてくる。
僕は時間が中途半端と言う事もあり、再び眠りにつこうとした。
しかし、何故か目が覚めて寝付けない。
そして寝る前に感じていたあの嫌な感じも、何故か強くなっている。
僕はそっと寝床を抜け出すと、幕舎の入口の布を捲って外を眺めてみた。
外はバケツをひっくり返したような土砂降りの雨の中、時折稲妻が瞬間、あたりを照らし出していた。
夕方までは良い天気だったのにな。
そう言えば、こんな荒れた天気、この世界に来て初めてかも。
そんな呑気な事を考えていると、視界の中、しのつく雨の向こうで、火の手が上がるのが見えた。
火はこの豪雨をものともせず、見る見るうちに勢いを増していく。
そしてあちこちから、人々の叫び声も聞こえてきた。
僕は咄嗟に霊力を展開した。
そして周囲の状況を感知してみようと試みた。
すると“視える”範囲内――大体、周囲数百メートル程――で、暗闇の中、頭からすっぽりフードを被り、全身を黒いローブで覆った怪しい者達数人が、軍営内を駆け回っているのに気が付いた。
彼等は魔力によると思われる炎を次々と幕舎に放ちながら、口々に叫んでいた。
「裏切り者だ! ダレス将軍が裏切った!」
「ノルン殿下が皇帝陛下を幽閉したぞ!」
雨宿りしていたのであろう、宿直の衛兵達が次々と外へ飛び出していくのも“視えた”。
真実かどうか定かではない叫び声により引き起こされた騒ぎが、軍営内に波及していく。
僕は幕舎の中に一旦戻って、ジュノを起こしに行こうとした。
しかし僕が入り口の布を下ろし、幕舎の中に戻ろうと振り返ると、そこには既に、いつもの黄土色のポンチョを羽織り、手にクロスボウを構えたジュノが立っていた。
ジュノが険しい表情で声を掛けてきた。
「敵襲か?」
「わからない。でも不審者が軍営内に入り込んで騒いでいる。ノルン様と皇帝陛下の無事を確かめに行こう」
僕とジュノは降りしきる雨の中、まずノルン様の幕舎へと向かった。
僕達が到着した時、ノルン様の幕舎は、燃え盛る炎に包まれていた。
傍らでは、衛兵達が数名、呆然とした雰囲気で立ち尽くしていた。
僕は彼等に問いかけた。
「ノルン様は?」
「分からん。我等が駆けつけた時には、既にこの有様であった」
僕は霊力の感知網を展開して、幕舎の中を探ってみた。
すると中に、生死は不明ながら、三人の女性が倒れているのが“視えた”。
三人の中にノルン様の姿は無かった。
どうやら、ノルン様の侍女達のようだ。
いずれにせよ、急いで助け出さないと……
僕は霊力を展開したまま、炎の中に飛び込んだ。
そのまま彼女達を抱え、幕舎の外に運び出した。
しかし残念ながら、僕が連れ出した女性達は、全員既に事切れていた。
黒く煤けたその死に顔を目にして、僕は激しく動揺した。
ジュノの抑揚のない声が聞こえてきた。
「カケル、これは戦争なんだ。人間だって死ぬさ……」
僕は彼女達をそっと地面に横たえた。
そして後をその場にいた衛兵達に託してから、ジュノと共に、今度は皇帝ガイウスの幕舎へと向かった。
皇帝ガイウスの幕舎も猛火に包まれていた。
霊力で探ってみたけれど、幸いと言うべきか、内部には誰の姿も確認出来なかった。
そのまま霊力の感知網を広げていくと、数十メートル先を一団となって移動する皇帝ガイウス達の姿が“視えた”。
一団の中には、ノルン様やジェイスンさん達、僕のよく見知った顔もあった。
僕はジュノを促して、急いで彼等の下に駆けつけた。
僕達に気付いた皇帝ガイウスが声を掛けてきた。
彼を含め、皆、顔が煤で黒く汚れ、疲れた顔をしていた。
「カケル、無事であったか」
「陛下もノルン様もご無事で……一体、何が起こっているのでしょうか?」
「分からぬ。強力な魔力を振るう何者かが、強引に防御結界を突破して侵入してきたようじゃ。魔王か、ヤーウェン共和国が絡んでいるのやもしれぬ」
僕達が会話を交わしている間も、軍営内の混乱は益々大きくなる一方のようであった。
僕はジュノに、この場で皆を守ってくれるように頼んでから、皇帝ガイウスに囁いた。
「状況をもう少し、詳しく確認してきます」
その場を離れた僕は、十数メートル程移動した。
叩きつけるように吹き荒れる風雨と、いまだ明けやらぬ夜の闇が、僕の姿を周囲から完全に隠してくれていた。
ここなら、誰にも見咎められないはず。
僕は右腕に嵌めた腕輪に意識を集中しながら霊力を展開した。
僕の傍に、光球が顕現した。
そのまま霊力を展開した僕は、嵐の中を上空へと浮上した。
そして軍営全体を含む、周囲数キロメートルの範囲に渡って、詳細な感知を試みた。
先程と同じく、軍営内を叫びながら駆け回り、次々と火を放っていく、黒いフード付きローブで全身を覆い隠している怪しい者達の姿が“視えた”。
軍営が外部から攻撃を受けている様子は無い。
“視える”範囲内で判断すれば、どうやらこの騒ぎは、その少数の怪しい集団のみで引き起こされているように感じられた。
数えてみると、その人数は十数人ほど。
僕はその内の一人に狙いをつけ、直ちに霊力でその怪しい人物を締め上げた。
その人物は突如自由を奪われ、地面に縫い付けられたような状態になった事に、狼狽している様子であった。
僕は急いでその人物の下へ向かった。
近付いてくる僕に気付いたらしいその人物が、こちらを振り向いた。
その拍子に、その人物の顔を覆い隠していたフードが脱げて、その下から流れるように美しい銀色の長髪が零れ出た。
「っ! 帝国のイヌめ!」
彼女の美しい顔は憎悪に歪んでいた。
見た目は二十代であろうか?
すっと長く伸びた耳が特徴的な、エルフと思われる女性であった。
「君達は一体何者?」
しかし彼女は僕の問い掛けに答える事無く、何か短い言葉を詠唱した。
咄嗟に僕が霊力の盾を展開する中、凄まじい大爆発が周囲を襲った。
―――ドガァァァン!
数秒後、再び静寂が戻った時、彼女が居た場所を中心に、半径十メートル程が吹き飛ばされていた。
虜囚になる事を潔しとせず、自爆した?
僕は彼女の行動に衝撃を受けたけれど、すぐに気を取り直して、急いで皇帝ガイウス達の下に戻った。
「軍営全体を霊力で調べてみましたが、侵入者は総勢十数名程です。軍営外から誰かに攻撃されている感じは受けませんでした」
そして僕は侵入者の一人の捕縛を試みた事、その人物は、人間でも魔族でもなく、エルフと思われる風貌であった事、最後に彼女が有無を言わさず自爆した事を報告した。
僕の言葉を聞いたノルン様やジェイスンさん達、魔法に詳しい人々の顔が強張った。
「父上、侵入者はハイエルフ達では? かの種族は、精霊魔法と呼ばれる特殊な大魔法を使用すると聞いております。この嵐も炎も、精霊魔法によるものと考えれば、辻褄が合うように感じられます」
「帝国に恨みを抱くハイエルフの残党共が、ヤーウェン共和国に協力しているのかもしれませぬ」
彼等の言葉をじっと聞いていた皇帝ガイウスが口を開いた。
「カケル、この騒ぎがハイエルフ共の仕業として、やつらの精霊魔法を、そなたの霊力で散じる事は可能か?」
「……何か感じませんか?」
僕の言葉を聞いたノルン様は、しかしただ怪訝そうな顔をした。
「何か、とは?」
「何かこう……嫌な気配が身体に纏わりつくような」
ノルン様はしばらく何かを探るような雰囲気になった。
魔力か何かで周囲を探っているのであろうか?
数秒後、彼女が口を開いた。
「何も感じぬが……そなたの霊力で何かわからぬか?」
言われて僕は、霊力を展開してみた。
しかし感知の網を広げてみた周囲数百メートルの範囲内に、怪しい物は何も感知出来なかった。
「気のせいでしょうか?」
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そうかもしれないな。
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夜半、僕は幕舎を外から叩く豪雨の音で目を覚ました。
時折、雷鳴も響いてくる。
僕は時間が中途半端と言う事もあり、再び眠りにつこうとした。
しかし、何故か目が覚めて寝付けない。
そして寝る前に感じていたあの嫌な感じも、何故か強くなっている。
僕はそっと寝床を抜け出すと、幕舎の入口の布を捲って外を眺めてみた。
外はバケツをひっくり返したような土砂降りの雨の中、時折稲妻が瞬間、あたりを照らし出していた。
夕方までは良い天気だったのにな。
そう言えば、こんな荒れた天気、この世界に来て初めてかも。
そんな呑気な事を考えていると、視界の中、しのつく雨の向こうで、火の手が上がるのが見えた。
火はこの豪雨をものともせず、見る見るうちに勢いを増していく。
そしてあちこちから、人々の叫び声も聞こえてきた。
僕は咄嗟に霊力を展開した。
そして周囲の状況を感知してみようと試みた。
すると“視える”範囲内――大体、周囲数百メートル程――で、暗闇の中、頭からすっぽりフードを被り、全身を黒いローブで覆った怪しい者達数人が、軍営内を駆け回っているのに気が付いた。
彼等は魔力によると思われる炎を次々と幕舎に放ちながら、口々に叫んでいた。
「裏切り者だ! ダレス将軍が裏切った!」
「ノルン殿下が皇帝陛下を幽閉したぞ!」
雨宿りしていたのであろう、宿直の衛兵達が次々と外へ飛び出していくのも“視えた”。
真実かどうか定かではない叫び声により引き起こされた騒ぎが、軍営内に波及していく。
僕は幕舎の中に一旦戻って、ジュノを起こしに行こうとした。
しかし僕が入り口の布を下ろし、幕舎の中に戻ろうと振り返ると、そこには既に、いつもの黄土色のポンチョを羽織り、手にクロスボウを構えたジュノが立っていた。
ジュノが険しい表情で声を掛けてきた。
「敵襲か?」
「わからない。でも不審者が軍営内に入り込んで騒いでいる。ノルン様と皇帝陛下の無事を確かめに行こう」
僕とジュノは降りしきる雨の中、まずノルン様の幕舎へと向かった。
僕達が到着した時、ノルン様の幕舎は、燃え盛る炎に包まれていた。
傍らでは、衛兵達が数名、呆然とした雰囲気で立ち尽くしていた。
僕は彼等に問いかけた。
「ノルン様は?」
「分からん。我等が駆けつけた時には、既にこの有様であった」
僕は霊力の感知網を展開して、幕舎の中を探ってみた。
すると中に、生死は不明ながら、三人の女性が倒れているのが“視えた”。
三人の中にノルン様の姿は無かった。
どうやら、ノルン様の侍女達のようだ。
いずれにせよ、急いで助け出さないと……
僕は霊力を展開したまま、炎の中に飛び込んだ。
そのまま彼女達を抱え、幕舎の外に運び出した。
しかし残念ながら、僕が連れ出した女性達は、全員既に事切れていた。
黒く煤けたその死に顔を目にして、僕は激しく動揺した。
ジュノの抑揚のない声が聞こえてきた。
「カケル、これは戦争なんだ。人間だって死ぬさ……」
僕は彼女達をそっと地面に横たえた。
そして後をその場にいた衛兵達に託してから、ジュノと共に、今度は皇帝ガイウスの幕舎へと向かった。
皇帝ガイウスの幕舎も猛火に包まれていた。
霊力で探ってみたけれど、幸いと言うべきか、内部には誰の姿も確認出来なかった。
そのまま霊力の感知網を広げていくと、数十メートル先を一団となって移動する皇帝ガイウス達の姿が“視えた”。
一団の中には、ノルン様やジェイスンさん達、僕のよく見知った顔もあった。
僕はジュノを促して、急いで彼等の下に駆けつけた。
僕達に気付いた皇帝ガイウスが声を掛けてきた。
彼を含め、皆、顔が煤で黒く汚れ、疲れた顔をしていた。
「カケル、無事であったか」
「陛下もノルン様もご無事で……一体、何が起こっているのでしょうか?」
「分からぬ。強力な魔力を振るう何者かが、強引に防御結界を突破して侵入してきたようじゃ。魔王か、ヤーウェン共和国が絡んでいるのやもしれぬ」
僕達が会話を交わしている間も、軍営内の混乱は益々大きくなる一方のようであった。
僕はジュノに、この場で皆を守ってくれるように頼んでから、皇帝ガイウスに囁いた。
「状況をもう少し、詳しく確認してきます」
その場を離れた僕は、十数メートル程移動した。
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ここなら、誰にも見咎められないはず。
僕は右腕に嵌めた腕輪に意識を集中しながら霊力を展開した。
僕の傍に、光球が顕現した。
そのまま霊力を展開した僕は、嵐の中を上空へと浮上した。
そして軍営全体を含む、周囲数キロメートルの範囲に渡って、詳細な感知を試みた。
先程と同じく、軍営内を叫びながら駆け回り、次々と火を放っていく、黒いフード付きローブで全身を覆い隠している怪しい者達の姿が“視えた”。
軍営が外部から攻撃を受けている様子は無い。
“視える”範囲内で判断すれば、どうやらこの騒ぎは、その少数の怪しい集団のみで引き起こされているように感じられた。
数えてみると、その人数は十数人ほど。
僕はその内の一人に狙いをつけ、直ちに霊力でその怪しい人物を締め上げた。
その人物は突如自由を奪われ、地面に縫い付けられたような状態になった事に、狼狽している様子であった。
僕は急いでその人物の下へ向かった。
近付いてくる僕に気付いたらしいその人物が、こちらを振り向いた。
その拍子に、その人物の顔を覆い隠していたフードが脱げて、その下から流れるように美しい銀色の長髪が零れ出た。
「っ! 帝国のイヌめ!」
彼女の美しい顔は憎悪に歪んでいた。
見た目は二十代であろうか?
すっと長く伸びた耳が特徴的な、エルフと思われる女性であった。
「君達は一体何者?」
しかし彼女は僕の問い掛けに答える事無く、何か短い言葉を詠唱した。
咄嗟に僕が霊力の盾を展開する中、凄まじい大爆発が周囲を襲った。
―――ドガァァァン!
数秒後、再び静寂が戻った時、彼女が居た場所を中心に、半径十メートル程が吹き飛ばされていた。
虜囚になる事を潔しとせず、自爆した?
僕は彼女の行動に衝撃を受けたけれど、すぐに気を取り直して、急いで皇帝ガイウス達の下に戻った。
「軍営全体を霊力で調べてみましたが、侵入者は総勢十数名程です。軍営外から誰かに攻撃されている感じは受けませんでした」
そして僕は侵入者の一人の捕縛を試みた事、その人物は、人間でも魔族でもなく、エルフと思われる風貌であった事、最後に彼女が有無を言わさず自爆した事を報告した。
僕の言葉を聞いたノルン様やジェイスンさん達、魔法に詳しい人々の顔が強張った。
「父上、侵入者はハイエルフ達では? かの種族は、精霊魔法と呼ばれる特殊な大魔法を使用すると聞いております。この嵐も炎も、精霊魔法によるものと考えれば、辻褄が合うように感じられます」
「帝国に恨みを抱くハイエルフの残党共が、ヤーウェン共和国に協力しているのかもしれませぬ」
彼等の言葉をじっと聞いていた皇帝ガイウスが口を開いた。
「カケル、この騒ぎがハイエルフ共の仕業として、やつらの精霊魔法を、そなたの霊力で散じる事は可能か?」
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