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第四章 すれ違う想い
90. 忌子
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第035日―2
帝城皇宮最奥の祭壇の封印解除に成功してから四日後、アルラトゥはナブー、そして彼の“人形”と共に、選定の神殿より続くダンジョンを奥へと進んでいた。
アルラトゥ達が目指しているのは、この神殿に隠されている最後の祭壇、『始原の地』。
その祭壇の封印を解除すれば、いよいよ『彼方の地』への扉が、17年振りに開かれるはず。
ついに積年の悲願が成就しようとしているにも関わらず、アルラトゥの心に浮き立つものは無かった。
理由は二つ。
一つ目の理由は、共に儀式を行う事になったナブーとナブーの“人形”。
彼等がいなければ、あの帝城皇宮最奥の祭壇へは、決して辿り着けなかったであろう。
しかしナブーは、自分を半端者と蔑む一人であり、父からの命令が無ければ、一緒には行動したくない存在であった。
加えて彼の連れている“人形”。
霊晶石を核に作出されたホムンクルスだというが、その命に対する冒涜のような技術の産物に、アルラトゥは生理的な嫌悪を感じていた。
そして二つ目の理由は、四日前の儀式以来、度々襲ってくる激しい頭痛。
しかもその頭痛が起こるたびに、少しずつ自分が自分でない何かに侵食されていくような不気味な感覚に陥っていた。
やはり自分の宝珠だけで全ての祭壇の封印を解いて回るのは、気付かない内に、心と身体に大きな負担をかけていたのかもしれない。
そんな事を考えていると、この前の儀式の最終段階で、カケルを見たような気がした事を思い出した。
結局儀式の途中から、自分は気を失ってしまったのだが、あの場にいるはずの無い彼と目が合った感覚だけは、妙に鮮明に覚えている。
カケルの事を考えていると、アルラトゥは少し気持ちが楽になるのを感じた。
そう言えば、この選定の神殿は、奇しくもカケルと初めて出会った場所であった。
と、ふいにアルラトゥは、前方に凄まじい殺気を放つ脅威を感知して足を止めた。
アルラトゥのやや後方を歩いていたナブーと“人形”も、臨戦態勢を取っていた。
「久し振りだねぇ、“メイ”ちゃん。お姉さん、待ちくたびれちゃったよぉ」
アルラトゥの前方の薄暗がりの中から、不敵な笑みを顔にたたえた勇者ナイアが、数多の使い魔達を従えて姿を現した。
「あんたに関しては、一応、“救出”命令が出ている。祭壇での儀式ごっこを諦めて、大人しく投降するなら、怪我せずにすむけど?」
しかしアルラトゥはナイアの呼びかけに対して、無詠唱で攻撃魔法を放つ事で応じてきた。
「なるほどね。もう正体を偽る必要も無くなったってか」
ナイアはアルラトゥの攻撃魔法を悠々と躱すと、不敵な笑みを浮かべたまま、使い魔達に攻撃命令を出した。
ナイアの魔力により強化された使い魔達とナイア自身が放った魔力が、アルラトゥ、ナブー、【彼女】に襲いかかった。
しかしそれらの攻撃は、アルラトゥ達に届く少し手前で、【彼女】の展開した不可視の盾によって阻まれた。
「妙な“力”を使うね」
ナイアは少し不愉快そうな顔をして、【彼女】の方に視線を向けた。
今のはまるで、守護者やカケルが展開していた霊力の盾のような……?
ナイアは魔力に優れた使い魔達に、陽動で強力な魔法を放つよう命じた。
そしてアルラトゥ達の意識がその使い魔達に向けられた隙を突いて、滑るように【彼女】に肉薄した。
【彼女】は迫るナイアに対し、ただ無造作に右手を振り上げ、そして振り下ろした。
その刹那、ナイアは正体不明の危険を感じて、後ろに飛び退いた。
直後、寸前までナイアがいた地面が、轟音と共に抉り取られた。
「まさか……!」
ナイアの顔が一挙に強張った。
今の攻撃は魔力によるものでも、物理によるものでも無かった。
【彼女】は守護者のように、霊力を使用している!?
「さすがは勇者ナイア、察しが良いな」
ナイアが向けた視線の先に、勝ち誇ったような笑みを浮かべたナブーの姿が有った。
「お前も知っているだろうが、ヴィンダを滅ぼしたのもこの“人形”だ」
ヴィンダが魔法では無い正体不明の“力”を操る一人の少女に滅ぼされた事は、ナイアも独自の調査で把握していた。
しかしその“力”が霊力であり、その少女が目の前の“人形”と呼ばれた【彼女】である事までは、思い至っていなかった。
「……何者なんだい? その“人形”ちゃんは」
「冥土の土産に教えてやろう。これは私が長年の研究の末に生み出した、霊力を操る事の出来るホムンクルスだ」
【彼女】が、禁忌の秘術で創造された事を知り、ナイアは思わず顔を顰めた。
そんなナイアに、【彼女】は断続的に霊力の刃を発射してきた。
さらにアルラトゥとナブーも、それぞれ凄まじい魔力を放ってきた。
ナイアはその全てを驚異的な身体能力で躱しながら、なんとか反撃を試みようとした。
しかし状況を打開できないまま、使い魔達と共に、狭いダンジョンの通路を、じりじりと後退する事を余儀なくされた。
あと十数メートル下がれば行き止まり!
正確に言えば、『始原の地』の祭壇が、結界で封印されている場所である。
覚悟を決めたナイアは、アルラトゥ達に対して突撃した。
突然無謀にも見える攻撃に出たナイアに対し、アルラトゥ達は一瞬虚を突かれた。
その一瞬に、ナイアは懐のタリスマンを握りしめ、この狭いダンジョンで呼び出すには、大きすぎる使い魔達を複数体召還した。
―――ドガガガガガ……
使い魔達はダンジョンの壁や天井を破壊しながら、無理矢理出現した。
あたり一帯で崩落が起こり、土煙で視界が遮られる中、ナイアは正確にナブーに斬り掛かった。
悲鳴と血飛沫が上がり、ナブーの右腕が宙を舞った。
さらに止めを刺そうとしたナイアに対し、ナブーが残った左の手の平を向けてきた。
構わずそれを斬り払おうとしたナイアの視界が……
しかし突如揺らめいた。
命の危機を感じたナブーが、勇者ナイアに対して咄嗟に放ったのは、相手をランダムな地点へと転移させる魔法であった。
その場に置き去りにされる形になった勇者ナイアの使い魔達は、アルラトゥ達によってたちまち殲滅された。
戦闘終了後、魔法で傷口を治癒したナブーは、右腕を諦めて焼却処分にした。
魔法が進歩しているこの世界でも、一度完全に切り落とされた腕を、魔法のみによって元に戻す事は、ほぼ不可能であった。
処理を行っている間中、ナブーは勇者ナイアを罵り続けていた。
そんなナブーに対し、アルラトゥは不謹慎と分かってはいたものの、彼が常日頃、自身を侮り続けている事を思い出し、少し胸のすく思いがした。
そんな自分の気持ちが顔に出てしまっていたのであろうか?
ナブーがアルラトゥに、八つ当たりのような言いがかりをつけてきた。
「なんだ、私が腕を失ったのがそんなに面白いか?」
「別にそんな事は思ってない」
「いーや、その目は私の有り様を楽しんでいる目だ。さっきもお前がもっとしっかり戦っておれば、私も腕を失わずに済んだ。これだから半端者は……」
半端者呼ばわりをされ、アルラトゥは露骨に嫌な顔をした。
しかしナブーは構わず続けた。
「こいつといい、“人形”といい、道具のくせに自我を持つから始末が悪い」
ホムンクルスと同列に扱われ、アルラトゥは思わずナブーを睨んでいた。
「なんだ、その目は? お前は、たまたま宝珠を顕現出来る貴重な“道具”だからこそ、魔王様のお情けで生きてられるのだ。私に対して不遜な態度を取る暇があれば、しっかり仕事をこなせ」
アルラトゥは魔王エンリルの娘ではあったけれど、彼女に敬意を示す魔族は皆無であった。
魔族は元々純血を尊び、他種族との混血は忌むべき事とされてきた。
それ故、魔族にとって不倶戴天の敵、人間の血が混じった彼女は、まさに忌子であった。
父である魔王エンリルも、敢えてそういった風潮に口を挟まなかったため、今日に至るまで、彼女は常に孤独であった。
結局、私には真の居場所は無い。
そんな事を考えていると、また頭痛が襲ってきた。
慌ててカケルの事を考える。
何故か彼の事を考えると、頭痛が和らぎ、心が落ち着いていく。
もしかしたら、人間達にも魔族達にも受け入れて貰えない自分を、彼なら……
「おい、いつまでぼさっと突っ立っている? さっさと行くぞ!」
アルラトゥは、ナブーの不機嫌そうな声に、我に返った。
帝城皇宮最奥の祭壇の封印解除に成功してから四日後、アルラトゥはナブー、そして彼の“人形”と共に、選定の神殿より続くダンジョンを奥へと進んでいた。
アルラトゥ達が目指しているのは、この神殿に隠されている最後の祭壇、『始原の地』。
その祭壇の封印を解除すれば、いよいよ『彼方の地』への扉が、17年振りに開かれるはず。
ついに積年の悲願が成就しようとしているにも関わらず、アルラトゥの心に浮き立つものは無かった。
理由は二つ。
一つ目の理由は、共に儀式を行う事になったナブーとナブーの“人形”。
彼等がいなければ、あの帝城皇宮最奥の祭壇へは、決して辿り着けなかったであろう。
しかしナブーは、自分を半端者と蔑む一人であり、父からの命令が無ければ、一緒には行動したくない存在であった。
加えて彼の連れている“人形”。
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そして二つ目の理由は、四日前の儀式以来、度々襲ってくる激しい頭痛。
しかもその頭痛が起こるたびに、少しずつ自分が自分でない何かに侵食されていくような不気味な感覚に陥っていた。
やはり自分の宝珠だけで全ての祭壇の封印を解いて回るのは、気付かない内に、心と身体に大きな負担をかけていたのかもしれない。
そんな事を考えていると、この前の儀式の最終段階で、カケルを見たような気がした事を思い出した。
結局儀式の途中から、自分は気を失ってしまったのだが、あの場にいるはずの無い彼と目が合った感覚だけは、妙に鮮明に覚えている。
カケルの事を考えていると、アルラトゥは少し気持ちが楽になるのを感じた。
そう言えば、この選定の神殿は、奇しくもカケルと初めて出会った場所であった。
と、ふいにアルラトゥは、前方に凄まじい殺気を放つ脅威を感知して足を止めた。
アルラトゥのやや後方を歩いていたナブーと“人形”も、臨戦態勢を取っていた。
「久し振りだねぇ、“メイ”ちゃん。お姉さん、待ちくたびれちゃったよぉ」
アルラトゥの前方の薄暗がりの中から、不敵な笑みを顔にたたえた勇者ナイアが、数多の使い魔達を従えて姿を現した。
「あんたに関しては、一応、“救出”命令が出ている。祭壇での儀式ごっこを諦めて、大人しく投降するなら、怪我せずにすむけど?」
しかしアルラトゥはナイアの呼びかけに対して、無詠唱で攻撃魔法を放つ事で応じてきた。
「なるほどね。もう正体を偽る必要も無くなったってか」
ナイアはアルラトゥの攻撃魔法を悠々と躱すと、不敵な笑みを浮かべたまま、使い魔達に攻撃命令を出した。
ナイアの魔力により強化された使い魔達とナイア自身が放った魔力が、アルラトゥ、ナブー、【彼女】に襲いかかった。
しかしそれらの攻撃は、アルラトゥ達に届く少し手前で、【彼女】の展開した不可視の盾によって阻まれた。
「妙な“力”を使うね」
ナイアは少し不愉快そうな顔をして、【彼女】の方に視線を向けた。
今のはまるで、守護者やカケルが展開していた霊力の盾のような……?
ナイアは魔力に優れた使い魔達に、陽動で強力な魔法を放つよう命じた。
そしてアルラトゥ達の意識がその使い魔達に向けられた隙を突いて、滑るように【彼女】に肉薄した。
【彼女】は迫るナイアに対し、ただ無造作に右手を振り上げ、そして振り下ろした。
その刹那、ナイアは正体不明の危険を感じて、後ろに飛び退いた。
直後、寸前までナイアがいた地面が、轟音と共に抉り取られた。
「まさか……!」
ナイアの顔が一挙に強張った。
今の攻撃は魔力によるものでも、物理によるものでも無かった。
【彼女】は守護者のように、霊力を使用している!?
「さすがは勇者ナイア、察しが良いな」
ナイアが向けた視線の先に、勝ち誇ったような笑みを浮かべたナブーの姿が有った。
「お前も知っているだろうが、ヴィンダを滅ぼしたのもこの“人形”だ」
ヴィンダが魔法では無い正体不明の“力”を操る一人の少女に滅ぼされた事は、ナイアも独自の調査で把握していた。
しかしその“力”が霊力であり、その少女が目の前の“人形”と呼ばれた【彼女】である事までは、思い至っていなかった。
「……何者なんだい? その“人形”ちゃんは」
「冥土の土産に教えてやろう。これは私が長年の研究の末に生み出した、霊力を操る事の出来るホムンクルスだ」
【彼女】が、禁忌の秘術で創造された事を知り、ナイアは思わず顔を顰めた。
そんなナイアに、【彼女】は断続的に霊力の刃を発射してきた。
さらにアルラトゥとナブーも、それぞれ凄まじい魔力を放ってきた。
ナイアはその全てを驚異的な身体能力で躱しながら、なんとか反撃を試みようとした。
しかし状況を打開できないまま、使い魔達と共に、狭いダンジョンの通路を、じりじりと後退する事を余儀なくされた。
あと十数メートル下がれば行き止まり!
正確に言えば、『始原の地』の祭壇が、結界で封印されている場所である。
覚悟を決めたナイアは、アルラトゥ達に対して突撃した。
突然無謀にも見える攻撃に出たナイアに対し、アルラトゥ達は一瞬虚を突かれた。
その一瞬に、ナイアは懐のタリスマンを握りしめ、この狭いダンジョンで呼び出すには、大きすぎる使い魔達を複数体召還した。
―――ドガガガガガ……
使い魔達はダンジョンの壁や天井を破壊しながら、無理矢理出現した。
あたり一帯で崩落が起こり、土煙で視界が遮られる中、ナイアは正確にナブーに斬り掛かった。
悲鳴と血飛沫が上がり、ナブーの右腕が宙を舞った。
さらに止めを刺そうとしたナイアに対し、ナブーが残った左の手の平を向けてきた。
構わずそれを斬り払おうとしたナイアの視界が……
しかし突如揺らめいた。
命の危機を感じたナブーが、勇者ナイアに対して咄嗟に放ったのは、相手をランダムな地点へと転移させる魔法であった。
その場に置き去りにされる形になった勇者ナイアの使い魔達は、アルラトゥ達によってたちまち殲滅された。
戦闘終了後、魔法で傷口を治癒したナブーは、右腕を諦めて焼却処分にした。
魔法が進歩しているこの世界でも、一度完全に切り落とされた腕を、魔法のみによって元に戻す事は、ほぼ不可能であった。
処理を行っている間中、ナブーは勇者ナイアを罵り続けていた。
そんなナブーに対し、アルラトゥは不謹慎と分かってはいたものの、彼が常日頃、自身を侮り続けている事を思い出し、少し胸のすく思いがした。
そんな自分の気持ちが顔に出てしまっていたのであろうか?
ナブーがアルラトゥに、八つ当たりのような言いがかりをつけてきた。
「なんだ、私が腕を失ったのがそんなに面白いか?」
「別にそんな事は思ってない」
「いーや、その目は私の有り様を楽しんでいる目だ。さっきもお前がもっとしっかり戦っておれば、私も腕を失わずに済んだ。これだから半端者は……」
半端者呼ばわりをされ、アルラトゥは露骨に嫌な顔をした。
しかしナブーは構わず続けた。
「こいつといい、“人形”といい、道具のくせに自我を持つから始末が悪い」
ホムンクルスと同列に扱われ、アルラトゥは思わずナブーを睨んでいた。
「なんだ、その目は? お前は、たまたま宝珠を顕現出来る貴重な“道具”だからこそ、魔王様のお情けで生きてられるのだ。私に対して不遜な態度を取る暇があれば、しっかり仕事をこなせ」
アルラトゥは魔王エンリルの娘ではあったけれど、彼女に敬意を示す魔族は皆無であった。
魔族は元々純血を尊び、他種族との混血は忌むべき事とされてきた。
それ故、魔族にとって不倶戴天の敵、人間の血が混じった彼女は、まさに忌子であった。
父である魔王エンリルも、敢えてそういった風潮に口を挟まなかったため、今日に至るまで、彼女は常に孤独であった。
結局、私には真の居場所は無い。
そんな事を考えていると、また頭痛が襲ってきた。
慌ててカケルの事を考える。
何故か彼の事を考えると、頭痛が和らぎ、心が落ち着いていく。
もしかしたら、人間達にも魔族達にも受け入れて貰えない自分を、彼なら……
「おい、いつまでぼさっと突っ立っている? さっさと行くぞ!」
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