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第一章 気が付いたら異世界
3.転移
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第001日―3
“ミーシア”と名乗ったエルフの女性が、改めて問いかけてきた。
「ここへ来たって事は、冒険者としての仕事を探しているって理解でいいのよね?」
冒険者というか、この世界のお金をもらえる仕事を探しているっていうのが本当の所だけど。
「まあ、そんな感じです」
とりあえずそう答えた僕に、ミーシアさんが微笑みを浮かべたまま言葉を返してきた。
「じゃあ身分証見せて」
僕はポケットから取り出した金色のカードをミーシアさんに手渡しながら聞いてみた。
「ところで、冒険者って具体的にどんな仕事を紹介してもらえるんですか?」
娯楽小説やゲームの中の冒険者と言えば、薬草集めからモンスター討伐まで、それこそなんでもこなす“なんでも屋”のイメージ(少なくとも僕にとっては)が強い。
しかしこの世界の冒険者が、僕のイメージ通りとは限らないわけで……
僕からカードを受け取ったミーシアさんは一瞬、キョトンとした顔をした後、笑い出した。
「ふふふ、ごめんなさい。だけど、まさか冒険者を知らない……ってわけじゃ無いわよね?」
その“まさか”なんだけど。
しかし、正直に自分が置かれている状況を説明するのが憚られる気がした僕は、苦しい言い訳を試みてみた。
「すみません。その……田舎から出てきたばかりで、その辺の事情に疎くて……」
「そうだったのね」
以外にも、僕の言葉に納得してくれた様子のミーシアさんは、改めて冒険者について説明してくれた。
冒険者とは、冒険者ギルドを通じて受けた依頼をこなして日々の糧を得ている人々の総称だ。
基本的に、身分証を提示できる状態、つまり犯罪者等で無い事が証明出来れば、それ以上の登録等ややこしい手続きは必要ない。
冒険者ギルドに寄せられている依頼は、特殊な案件を除いて、全て建物内の掲示板に掲載されている。
依頼を受けたい時は、掲示板を確認して、自分がこなせそうな依頼の整理番号を控えて受付に伝えれば良い。
依頼を達成すれば、これもまた受付に報告して、少し離れた換金所で報酬を受け取る事が出来る。
しかし基本的に早い者勝ちなので、達成者が複数いる場合、報酬を受け取る事が出来るのは最初の達成者のみ。
依頼内容は、難易度や依頼者の気前の良さ等で報酬に差があり、基本的には、どの依頼も受ける事が出来る。
ただし、自分にとって難易度が高過ぎれば、当然依頼達成は不可能。
最悪命を落とす可能性もあり、その辺は完全に自己責任、という事のようだ。
「依頼内容の具体例って、教えてもらってもいいですか?」
「色々よ。いなくなったペット探しから、東の岩山のドラゴン退治まで、それこそ何でもあるわよ」
ドラゴン……
どうやらこの世界には、僕のイメージするファンタジー世界に登場するモンスターも存在するようだ。
そういや夢か現実か、いまだに判然としないけれど、巨大なイノシシに襲われたっけ?
あれも、もしかしたらモンスターだったのかもしれない。
って、もし本当にあんなのに襲われたのなら、なぜ今、こうして無事なのかって疑問に辿り着いてしまうけれど。
「ところでカケル君は、どんな依頼を受けてみたいの?」
まあ現実問題、武器と言えそうな物は、背中のリュックに収納してあるナイフ一本だけ。
そんな僕に、モンスター退治なんて絶対に不可能だろう。
とは言え、ペット探しなんかも、土地勘の無い僕には無理そうだし……
少し考えてから僕は言葉を返した。
「届け物……みたいなのって無いですかね?」
いわゆる“おつかい”。
もしそういうのがあるのなら、そして道中危険な場所が無ければ、僕でもこなせるんじゃないだろうか?
「あるわよ」
そう口にしながら、ミーシアさんが手元の分厚い帳簿を素早くめくりだした。
やがて彼女の手が止まった。
「……古びた花瓶をレイアム村のラビンさんに届けて下さい、謝礼;銅貨80枚。うん、これなんかいいかも」
確かに、僕にもこなせそうな依頼だ。
しかし残念ながら、肝心のレイアム村がどこにあるのか、さっぱり分からない。
「すみません、実は土地勘が無くて……」
「レイアム村は、ここから街道沿いに南に進んだところにある小さな村よ。一本道だから迷う事は無いし、今の所、途中、危険なモンスターの出現情報も寄せられていないから安心して。あ、ラビンさんは村に一軒だけの古道具屋のご主人だから、行けばすぐ分かると思うわ」
「今から歩きで出発したとして、何時頃に辿り着けそうですか?」
「そうね……歩きで向かっても、日没までには戻って来られるんじゃないかしら」
それなら途中で野宿とかしなくて済みそうだ。
「せっかくなんで、それでお願いします」
「初心者向きの依頼だし、良い選択だと思うわ。ちょっと待っていてね、花瓶取ってくるから」
ミーシアさんが布に包んでくれた花瓶を、僕はそおっとリュックの中に収納した。
「では行ってきます」
「いってらっしゃい、“気を付けてね”」
彼女の笑顔に見送られ、僕は早速、レイアム村に向けて出発した。
---------------------------------------
冒険者ギルドの出口に向かうカケルを笑顔で見送りながら、長く尖った自分の右耳のピアスに指を添えて、彼女はそっと心の中で念話を送った。
「ええ、無事渡せたわ」
『それは重畳。時が満ちておれば、始まりの一歩になるのう』
---------------------------------------
午後の物憂げな日差しの中、街道をてくてく歩いていくと、ポカポカした陽射しも相まって、心が少し弾むのを自覚した。
「でもやっぱりここ、僕の知る世界じゃ無いよな。一体、何がどうなってこうなったのか……」
たまに馬車や行商人のような人々とすれ違うけれど、馬車を引っ張っているのは、でっかいトカゲだったり、すれ違う人が、どう見ても“普通の人間”では無かったり……
1時間半ほど歩くと、少し疲れてきた。
事前に聞いていた話では、目的地までは歩いて3時間程度のはず。
半分くらいまで来ただろうか。
今の内に、少し休憩しておこう。
僕は道端の木陰に腰を下ろし、背中のリュックから花瓶を取り出して確認してみた。
「うん、大丈夫そうだな。届け物だし、壊さないようにしないと」
花瓶は高さ10cm程度。
材質は金属の一種であろうか?
鈍い銀色をしているがとても軽い。
改めて見てみると、木漏れ日を反射して、ほんのり発光する文様のようなものが細かく、花瓶の一番太い部分を一周するように刻まれているのに気が付いた。
「なんだろ、装飾的な何かかな?」
なんとはなしに、その文様を指でなぞっていくと……
いきなり突き刺すような閃光と衝撃が、僕に襲い掛かって来た。
花瓶が……爆発!?
しかし考える間も無く、僕の意識は暗転した。
…………
……
気付くと、あたりは先ほどまでと打って変わって薄暗くなっていた。
「まさかもう夜!?」
長時間気を失っていたのだろうか?
しかし地面に仰向けに倒れたまま、真上に視線を向けた僕は、軽い違和感を覚えた。
夜空にしては、見え方がおかしいような……
よく見るとそれは夜空では無く、燐光を発する天井であった。
数m程の高さのその天井から視線を動かしていった僕は、自分がトンネルか洞窟か、とにかく何らかの閉鎖空間の中にいる事に気が付いた。
確か花瓶を触っていたら、いきなり爆発?して……
記憶を辿ろうとした時、地面に転がる花瓶とリュックが、僕の視界の中に飛び込んできた。
慌てて起き上がって、花瓶を手に取った。
薄暗い中ではあったけれど、花瓶に大きな損傷は無さそうであった。
もしかすると、花瓶は爆発したのではなく、単に閃光――それもよく考えたらおかしな話なんだけど――を発しただけなのかもしれない。
それにしても、今の状態に現実感がなかなか追いついてこない。
街道沿いの木陰で一休みしながら花瓶を触っていたら、いきなり爆発(或いは閃光)?して、気が付いたらさっきまでとは異なる場所。
「とにかく、出口を見つけないと」
徐々に周囲の薄暗さに目が慣れてきた僕は立ち上がろうとして……
燐光の薄明りの中、少し離れた場所に、一人の少女が仰向けに倒れているのに気が付いた。
“ミーシア”と名乗ったエルフの女性が、改めて問いかけてきた。
「ここへ来たって事は、冒険者としての仕事を探しているって理解でいいのよね?」
冒険者というか、この世界のお金をもらえる仕事を探しているっていうのが本当の所だけど。
「まあ、そんな感じです」
とりあえずそう答えた僕に、ミーシアさんが微笑みを浮かべたまま言葉を返してきた。
「じゃあ身分証見せて」
僕はポケットから取り出した金色のカードをミーシアさんに手渡しながら聞いてみた。
「ところで、冒険者って具体的にどんな仕事を紹介してもらえるんですか?」
娯楽小説やゲームの中の冒険者と言えば、薬草集めからモンスター討伐まで、それこそなんでもこなす“なんでも屋”のイメージ(少なくとも僕にとっては)が強い。
しかしこの世界の冒険者が、僕のイメージ通りとは限らないわけで……
僕からカードを受け取ったミーシアさんは一瞬、キョトンとした顔をした後、笑い出した。
「ふふふ、ごめんなさい。だけど、まさか冒険者を知らない……ってわけじゃ無いわよね?」
その“まさか”なんだけど。
しかし、正直に自分が置かれている状況を説明するのが憚られる気がした僕は、苦しい言い訳を試みてみた。
「すみません。その……田舎から出てきたばかりで、その辺の事情に疎くて……」
「そうだったのね」
以外にも、僕の言葉に納得してくれた様子のミーシアさんは、改めて冒険者について説明してくれた。
冒険者とは、冒険者ギルドを通じて受けた依頼をこなして日々の糧を得ている人々の総称だ。
基本的に、身分証を提示できる状態、つまり犯罪者等で無い事が証明出来れば、それ以上の登録等ややこしい手続きは必要ない。
冒険者ギルドに寄せられている依頼は、特殊な案件を除いて、全て建物内の掲示板に掲載されている。
依頼を受けたい時は、掲示板を確認して、自分がこなせそうな依頼の整理番号を控えて受付に伝えれば良い。
依頼を達成すれば、これもまた受付に報告して、少し離れた換金所で報酬を受け取る事が出来る。
しかし基本的に早い者勝ちなので、達成者が複数いる場合、報酬を受け取る事が出来るのは最初の達成者のみ。
依頼内容は、難易度や依頼者の気前の良さ等で報酬に差があり、基本的には、どの依頼も受ける事が出来る。
ただし、自分にとって難易度が高過ぎれば、当然依頼達成は不可能。
最悪命を落とす可能性もあり、その辺は完全に自己責任、という事のようだ。
「依頼内容の具体例って、教えてもらってもいいですか?」
「色々よ。いなくなったペット探しから、東の岩山のドラゴン退治まで、それこそ何でもあるわよ」
ドラゴン……
どうやらこの世界には、僕のイメージするファンタジー世界に登場するモンスターも存在するようだ。
そういや夢か現実か、いまだに判然としないけれど、巨大なイノシシに襲われたっけ?
あれも、もしかしたらモンスターだったのかもしれない。
って、もし本当にあんなのに襲われたのなら、なぜ今、こうして無事なのかって疑問に辿り着いてしまうけれど。
「ところでカケル君は、どんな依頼を受けてみたいの?」
まあ現実問題、武器と言えそうな物は、背中のリュックに収納してあるナイフ一本だけ。
そんな僕に、モンスター退治なんて絶対に不可能だろう。
とは言え、ペット探しなんかも、土地勘の無い僕には無理そうだし……
少し考えてから僕は言葉を返した。
「届け物……みたいなのって無いですかね?」
いわゆる“おつかい”。
もしそういうのがあるのなら、そして道中危険な場所が無ければ、僕でもこなせるんじゃないだろうか?
「あるわよ」
そう口にしながら、ミーシアさんが手元の分厚い帳簿を素早くめくりだした。
やがて彼女の手が止まった。
「……古びた花瓶をレイアム村のラビンさんに届けて下さい、謝礼;銅貨80枚。うん、これなんかいいかも」
確かに、僕にもこなせそうな依頼だ。
しかし残念ながら、肝心のレイアム村がどこにあるのか、さっぱり分からない。
「すみません、実は土地勘が無くて……」
「レイアム村は、ここから街道沿いに南に進んだところにある小さな村よ。一本道だから迷う事は無いし、今の所、途中、危険なモンスターの出現情報も寄せられていないから安心して。あ、ラビンさんは村に一軒だけの古道具屋のご主人だから、行けばすぐ分かると思うわ」
「今から歩きで出発したとして、何時頃に辿り着けそうですか?」
「そうね……歩きで向かっても、日没までには戻って来られるんじゃないかしら」
それなら途中で野宿とかしなくて済みそうだ。
「せっかくなんで、それでお願いします」
「初心者向きの依頼だし、良い選択だと思うわ。ちょっと待っていてね、花瓶取ってくるから」
ミーシアさんが布に包んでくれた花瓶を、僕はそおっとリュックの中に収納した。
「では行ってきます」
「いってらっしゃい、“気を付けてね”」
彼女の笑顔に見送られ、僕は早速、レイアム村に向けて出発した。
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冒険者ギルドの出口に向かうカケルを笑顔で見送りながら、長く尖った自分の右耳のピアスに指を添えて、彼女はそっと心の中で念話を送った。
「ええ、無事渡せたわ」
『それは重畳。時が満ちておれば、始まりの一歩になるのう』
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午後の物憂げな日差しの中、街道をてくてく歩いていくと、ポカポカした陽射しも相まって、心が少し弾むのを自覚した。
「でもやっぱりここ、僕の知る世界じゃ無いよな。一体、何がどうなってこうなったのか……」
たまに馬車や行商人のような人々とすれ違うけれど、馬車を引っ張っているのは、でっかいトカゲだったり、すれ違う人が、どう見ても“普通の人間”では無かったり……
1時間半ほど歩くと、少し疲れてきた。
事前に聞いていた話では、目的地までは歩いて3時間程度のはず。
半分くらいまで来ただろうか。
今の内に、少し休憩しておこう。
僕は道端の木陰に腰を下ろし、背中のリュックから花瓶を取り出して確認してみた。
「うん、大丈夫そうだな。届け物だし、壊さないようにしないと」
花瓶は高さ10cm程度。
材質は金属の一種であろうか?
鈍い銀色をしているがとても軽い。
改めて見てみると、木漏れ日を反射して、ほんのり発光する文様のようなものが細かく、花瓶の一番太い部分を一周するように刻まれているのに気が付いた。
「なんだろ、装飾的な何かかな?」
なんとはなしに、その文様を指でなぞっていくと……
いきなり突き刺すような閃光と衝撃が、僕に襲い掛かって来た。
花瓶が……爆発!?
しかし考える間も無く、僕の意識は暗転した。
…………
……
気付くと、あたりは先ほどまでと打って変わって薄暗くなっていた。
「まさかもう夜!?」
長時間気を失っていたのだろうか?
しかし地面に仰向けに倒れたまま、真上に視線を向けた僕は、軽い違和感を覚えた。
夜空にしては、見え方がおかしいような……
よく見るとそれは夜空では無く、燐光を発する天井であった。
数m程の高さのその天井から視線を動かしていった僕は、自分がトンネルか洞窟か、とにかく何らかの閉鎖空間の中にいる事に気が付いた。
確か花瓶を触っていたら、いきなり爆発?して……
記憶を辿ろうとした時、地面に転がる花瓶とリュックが、僕の視界の中に飛び込んできた。
慌てて起き上がって、花瓶を手に取った。
薄暗い中ではあったけれど、花瓶に大きな損傷は無さそうであった。
もしかすると、花瓶は爆発したのではなく、単に閃光――それもよく考えたらおかしな話なんだけど――を発しただけなのかもしれない。
それにしても、今の状態に現実感がなかなか追いついてこない。
街道沿いの木陰で一休みしながら花瓶を触っていたら、いきなり爆発(或いは閃光)?して、気が付いたらさっきまでとは異なる場所。
「とにかく、出口を見つけないと」
徐々に周囲の薄暗さに目が慣れてきた僕は立ち上がろうとして……
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