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第25話 隣国での生活の始まり
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隣国……エドワード様の国。その王都中心部にある王宮に到着したのは日も暮れた夜の事だった。途中様々な場所に立ち寄ったりもしたので想定よりも遅くなってしまったが、このくらいは我慢できる。
王宮は私のいた国とよく似た作りに見えたがあちらより更に豪華で年季の入った感じがある。私達魔法薬作りに携わっていたメイドは従者用の空き部屋に移動し、そこで食事を取ったり疲れを癒やしたのだった。
それから暮らしは大きく変わった。まず私とルネは研究者兼生徒として、王宮にある王宮学院に通う事が正式に決まった。
「学院ってどんな場所なのかしらね」
「そうね、ルネ。楽しみだわ」
私とルネは学校に行った事がないまま、この歳を迎えている。エドワード様の計らいもあり研究と勉学のどちらも出来る機会を得たのだった。
他のメイドは宮廷内での就職や、この国の貴族の元で働く事も徐々に決まりつつある。魔力量が高めの子は男爵家や子爵家へ仕事ではなく、嫁ぐ話が決まるというパターンもあった。これはとても喜ばしい事だ。
「子爵家に嫁ぐんですってね。それは良かったわ」
「ありがとうマルガリータ。頑張ってくるからね」
「身体には気を付けてね」
「ええ!」
1人、また1人と仲間達が消えていく中。私とルネ王宮学院に通う日々が始まった。
王宮の中にある王宮学院。通うのにあたって私とルネはエドワード様から沢山のドレスとネックレスなどの装飾品をプレゼントされた。
様々な色をしたドレスはシルクで出来ており細やかなフリルとレースもふんだんにあしらわれている。レゼッタが着ていたドレスよりも高価かもしれない。ネックレスや耳飾り等もキラキラとした宝石や真珠、銀細工金細工から成り立っている。
(レゼッタが欲しそうにしていたものばかりだ)
勿論ここまで高価なドレスとアクセサリーを身に着けるのは初めてだ。なので王宮のメイド数人に手伝って貰いながらドレスを着用し、アクセサリーを付けて化粧を施し髪を結って貰った。
「マルガリータ様、出来ました」
「わあ……」
鏡に映し出された自分が自分だとは信じられないくらいに綺麗に見えた。後ろではエドワード様が腕組みしながら微笑んでいる。
「マルガリータ、綺麗だ」
「そ、そうですか?」
「ああ。間違いなく美しい。流石は聖女だ」
「いや、もう……」
(なんだか恥ずかしい)
エドワード様は私に近づくと、メイド達がいるにも関わらず私を抱き締め、キスをした。
(な、人の目の前で……恥ずかしい!)
周囲からは黄色い声が湧き出てくるので更に恥ずかしさが増す。
「エドワード様があのような事を……!」
「もしかして、マルガリータ様を……」
「きゃああ、まあ、なんて……!」
彼の舌が私の舌に絡みついて中々離れようとはしない。私は恥ずかしさを我慢出来ず、エドワード様の胸に手を置いて離れようとしても相手の力が強く、中々叶わない。
ようやく唇が離れた時、私ははあはあと肩で息を吐く程息切れしていたのだった。
「大丈夫か?」
「……すみません……ここまでキスされるとは、思ってなかったので……」
「そうか。ははっ……」
エドワード様にエスコートされながら、王宮学院へと向かう。王宮の中にあるという事もあり建物や内装外装などは王宮と全く同じだ。
「ここが王宮学院だ。そしてマルガリータの研究場所はこの東館にある」
「わかりました」
中には美しく着飾った貴族や王族らしき人間が静かに歩いていた。すると背後からひそひそと何やら令嬢の話し声が聞こえて来る。
「ねえ、あれ誰?」
「エドワード様が知らない女性を連れて歩いているわよ?」
「本当。誰かしら。他国から来た王女様か令嬢?」
私は残念ながら王女様でもなければ令嬢でもない。貴族の血を引いているのは確かだが、令嬢と言う地位にはいないのだ。
だがこれを相手が知ったら私が不利になるだけなので、何も突っ込まない事にした。木製の重厚な造りをした手すりのついた階段を上がると人気のない場所へと到着する。
「エドワード様、ここがそうですか?」
「ああ、魔法薬の研究室となる。ルネがもういるんじゃないか?」
左側の茶色い扉をノックして中に入る。部屋の中はあの工場の中を狭くして家具の配置を一部変えたかのように見えた。エドワード様が言ったとおりにルネが椅子に座り何やらペンで紙にメモを取っている。そのルネの右横には高貴そうな服装をした男性が座って何やらルネに指示をしている様子が見える。
「ルネ、バンディ。失礼するぞ」
「あ! エドワード様とマルガリータ!」
「兄さんじゃないか。隣にいるのは?」
「初めまして。マルガリータ・カルナータカと申します。よろしくお願いします」
「初めまして。僕はバンディ。兄さんの腹違いの弟だ。よろしく頼むよ」
バンディと名乗る男性はエドワード様の異母弟にあたる人物で、私の髪色とよく似た茶髪にエドワード様より少し小柄だがそれでもがっしりとした体格をしている。赤毛のルネに茶髪の私とバンディ様、そして金髪のエドワード様と髪色はバラエティに富んでいる気がする。
「マルガリータ。今日から君はルネと共にこの王宮学院で研究と勉学に励んでほしい。バンディもいるから困った時は頼ると良い。勿論出来る限り俺もマルガリータのそばにいる」
「エドワード様。わかりました」
「兄さんもしかしてマルガリータの事好きなの?」
「え」
バンディ様のいきなりの発言に思わず私とエドワード様が凍り付いた。ルネも口をあんぐりと開けている。
「え」
「好きならはっきりと好きと言った方がいいんじゃないか?」
「……た、確かにそうだな。俺はマルガリータが好きだしずっと会いたかった」
「!」
「マルガリータはどう思う?」
「わ、私も……好きです」
勿論好きだ。嫌いだなんて一切ない。エドワード様はほっとしたような笑みを浮かべてうんうんとうなづいた。ルネとバンディ様も穏やかな表情を浮かべている。
「マルガリータ。エドワード様の事が好きなのね。それならちゃんと仲良くしなさいよ?」
「ルネ……! 勿論仲良くするわよ」
「なんか今日のマルガリータの雰囲気いつもと違って見えるわね」
「そう?」
「私の気のせいかもしれないけど……」
すると扉をノックする音が聞こえたかと思いきや、小柄で白髪、小太りな中年男性が本を右手に持って現れる。私はエドワード様に促されてルネの隣に座った。
「皆様お待たせいたしました。では座学を始めていきましょう」
「ああ、教授、よろしく頼むよ」
「王太子殿下、恐れ多い……。ああ、皆様初めまして。私はフレッグと申します。侯爵をしながら魔法薬の研究をしております。どうぞよろしくお願いします」
彼は自分の事は侯爵ではなく教授と呼んでほしいと語った。なのでそれに従い彼の事はフレッグ教授と呼ぶ事にする。フレッグ教授の座学は薬草についてだった。
「えぇと、こちらが我が国に自生する薬草をまとめたものになります」
目の前に広がる黒板に地図のような表を張る。途中、いつの間にか着席していたエドワード様が立ち上がって手伝う様子が見られた。
「おお……!」
地図にはざっと数えて数百種以上の薬草の名前があちこちに記されていた。
「こちらは要は分布図となります。また今度採集に行きましょう」
「えっ、採集出来るんですか?」
ルネの問いに対してフレッグ教授はにこりと笑った。
「ええ。実際に採集するのも研究になりますからね。王太子殿下もバンディ様もぜひ」
「ああ、勿論。フレッグ教授よろしく頼む」
「兄さんも一緒なら頼り甲斐があるよ」
「バンディ、俺に頼り切りでは駄目だぞ?」
これは楽しみだ。
王宮は私のいた国とよく似た作りに見えたがあちらより更に豪華で年季の入った感じがある。私達魔法薬作りに携わっていたメイドは従者用の空き部屋に移動し、そこで食事を取ったり疲れを癒やしたのだった。
それから暮らしは大きく変わった。まず私とルネは研究者兼生徒として、王宮にある王宮学院に通う事が正式に決まった。
「学院ってどんな場所なのかしらね」
「そうね、ルネ。楽しみだわ」
私とルネは学校に行った事がないまま、この歳を迎えている。エドワード様の計らいもあり研究と勉学のどちらも出来る機会を得たのだった。
他のメイドは宮廷内での就職や、この国の貴族の元で働く事も徐々に決まりつつある。魔力量が高めの子は男爵家や子爵家へ仕事ではなく、嫁ぐ話が決まるというパターンもあった。これはとても喜ばしい事だ。
「子爵家に嫁ぐんですってね。それは良かったわ」
「ありがとうマルガリータ。頑張ってくるからね」
「身体には気を付けてね」
「ええ!」
1人、また1人と仲間達が消えていく中。私とルネ王宮学院に通う日々が始まった。
王宮の中にある王宮学院。通うのにあたって私とルネはエドワード様から沢山のドレスとネックレスなどの装飾品をプレゼントされた。
様々な色をしたドレスはシルクで出来ており細やかなフリルとレースもふんだんにあしらわれている。レゼッタが着ていたドレスよりも高価かもしれない。ネックレスや耳飾り等もキラキラとした宝石や真珠、銀細工金細工から成り立っている。
(レゼッタが欲しそうにしていたものばかりだ)
勿論ここまで高価なドレスとアクセサリーを身に着けるのは初めてだ。なので王宮のメイド数人に手伝って貰いながらドレスを着用し、アクセサリーを付けて化粧を施し髪を結って貰った。
「マルガリータ様、出来ました」
「わあ……」
鏡に映し出された自分が自分だとは信じられないくらいに綺麗に見えた。後ろではエドワード様が腕組みしながら微笑んでいる。
「マルガリータ、綺麗だ」
「そ、そうですか?」
「ああ。間違いなく美しい。流石は聖女だ」
「いや、もう……」
(なんだか恥ずかしい)
エドワード様は私に近づくと、メイド達がいるにも関わらず私を抱き締め、キスをした。
(な、人の目の前で……恥ずかしい!)
周囲からは黄色い声が湧き出てくるので更に恥ずかしさが増す。
「エドワード様があのような事を……!」
「もしかして、マルガリータ様を……」
「きゃああ、まあ、なんて……!」
彼の舌が私の舌に絡みついて中々離れようとはしない。私は恥ずかしさを我慢出来ず、エドワード様の胸に手を置いて離れようとしても相手の力が強く、中々叶わない。
ようやく唇が離れた時、私ははあはあと肩で息を吐く程息切れしていたのだった。
「大丈夫か?」
「……すみません……ここまでキスされるとは、思ってなかったので……」
「そうか。ははっ……」
エドワード様にエスコートされながら、王宮学院へと向かう。王宮の中にあるという事もあり建物や内装外装などは王宮と全く同じだ。
「ここが王宮学院だ。そしてマルガリータの研究場所はこの東館にある」
「わかりました」
中には美しく着飾った貴族や王族らしき人間が静かに歩いていた。すると背後からひそひそと何やら令嬢の話し声が聞こえて来る。
「ねえ、あれ誰?」
「エドワード様が知らない女性を連れて歩いているわよ?」
「本当。誰かしら。他国から来た王女様か令嬢?」
私は残念ながら王女様でもなければ令嬢でもない。貴族の血を引いているのは確かだが、令嬢と言う地位にはいないのだ。
だがこれを相手が知ったら私が不利になるだけなので、何も突っ込まない事にした。木製の重厚な造りをした手すりのついた階段を上がると人気のない場所へと到着する。
「エドワード様、ここがそうですか?」
「ああ、魔法薬の研究室となる。ルネがもういるんじゃないか?」
左側の茶色い扉をノックして中に入る。部屋の中はあの工場の中を狭くして家具の配置を一部変えたかのように見えた。エドワード様が言ったとおりにルネが椅子に座り何やらペンで紙にメモを取っている。そのルネの右横には高貴そうな服装をした男性が座って何やらルネに指示をしている様子が見える。
「ルネ、バンディ。失礼するぞ」
「あ! エドワード様とマルガリータ!」
「兄さんじゃないか。隣にいるのは?」
「初めまして。マルガリータ・カルナータカと申します。よろしくお願いします」
「初めまして。僕はバンディ。兄さんの腹違いの弟だ。よろしく頼むよ」
バンディと名乗る男性はエドワード様の異母弟にあたる人物で、私の髪色とよく似た茶髪にエドワード様より少し小柄だがそれでもがっしりとした体格をしている。赤毛のルネに茶髪の私とバンディ様、そして金髪のエドワード様と髪色はバラエティに富んでいる気がする。
「マルガリータ。今日から君はルネと共にこの王宮学院で研究と勉学に励んでほしい。バンディもいるから困った時は頼ると良い。勿論出来る限り俺もマルガリータのそばにいる」
「エドワード様。わかりました」
「兄さんもしかしてマルガリータの事好きなの?」
「え」
バンディ様のいきなりの発言に思わず私とエドワード様が凍り付いた。ルネも口をあんぐりと開けている。
「え」
「好きならはっきりと好きと言った方がいいんじゃないか?」
「……た、確かにそうだな。俺はマルガリータが好きだしずっと会いたかった」
「!」
「マルガリータはどう思う?」
「わ、私も……好きです」
勿論好きだ。嫌いだなんて一切ない。エドワード様はほっとしたような笑みを浮かべてうんうんとうなづいた。ルネとバンディ様も穏やかな表情を浮かべている。
「マルガリータ。エドワード様の事が好きなのね。それならちゃんと仲良くしなさいよ?」
「ルネ……! 勿論仲良くするわよ」
「なんか今日のマルガリータの雰囲気いつもと違って見えるわね」
「そう?」
「私の気のせいかもしれないけど……」
すると扉をノックする音が聞こえたかと思いきや、小柄で白髪、小太りな中年男性が本を右手に持って現れる。私はエドワード様に促されてルネの隣に座った。
「皆様お待たせいたしました。では座学を始めていきましょう」
「ああ、教授、よろしく頼むよ」
「王太子殿下、恐れ多い……。ああ、皆様初めまして。私はフレッグと申します。侯爵をしながら魔法薬の研究をしております。どうぞよろしくお願いします」
彼は自分の事は侯爵ではなく教授と呼んでほしいと語った。なのでそれに従い彼の事はフレッグ教授と呼ぶ事にする。フレッグ教授の座学は薬草についてだった。
「えぇと、こちらが我が国に自生する薬草をまとめたものになります」
目の前に広がる黒板に地図のような表を張る。途中、いつの間にか着席していたエドワード様が立ち上がって手伝う様子が見られた。
「おお……!」
地図にはざっと数えて数百種以上の薬草の名前があちこちに記されていた。
「こちらは要は分布図となります。また今度採集に行きましょう」
「えっ、採集出来るんですか?」
ルネの問いに対してフレッグ教授はにこりと笑った。
「ええ。実際に採集するのも研究になりますからね。王太子殿下もバンディ様もぜひ」
「ああ、勿論。フレッグ教授よろしく頼む」
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