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第13話 王族との夕食
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王宮に到着した後、私達とレゼッタは無人の宮廷内の大広間に案内された。レゼッタはあちこち歩きつつも疲れたと言って傍らに置かれた金色の椅子に雑に腰掛けた。
「はあ、おなかすいたあ。今から何するのよ……」
すでに彼女の機嫌はあまりよくない。王宮内なのでさすがに彼女もいつもよりかは自重しているようにも見えるがそれでも言葉や態度によってはいつ手足が飛んでくるか。私は無言で王宮の者から声がかかるまで待っていた。
「皆様、お待たせしました。レゼッタ様先にシャワーを浴びてください」
大広間に高貴そうな服装をした中年くらいの男性が入室してきた。おそらくは国王陛下か誰かの側近だろうか。
しかしレゼッタはその言葉に対し顔をしかめる。
「おなかすいたわ。先に食事が食べたい」
「わ、わかりました。ではお食事といたしましょう。国王陛下にお伝えしてきます」
男性はレゼッタが空腹を訴えるのが予想外だったのだろうか。驚いた表情を浮かべたまま退出していった。
「ふん、こっちはおなかすいてるんだから早く何か食べさせなさいよ。気が利かないのね」
レゼッタは持っていたピンクの扇子をぱたぱたと顔の近くで仰ぎながら、愚痴をこぼし始めた。しばらくして側近が食堂へと来るようにと促したのでレゼッタの機嫌は多少良くなったかのように見えた。
「お待たせしました。聖女様」
「ふふっ、おなかぺこぺこだったの!」
「そうでしたか。それは失礼いたしました」
それにしても王宮内は広い。廊下も天井も床も緻密な装飾や絵画ばかりだ。それに一定間隔に花々が生けられた白い花瓶が配置されている。
(良い匂いがする)
それはレゼッタも同じだったようで、彼女は花をあちこち見て回っては匂いを嗅いだりちらっと横目で眺めたりしていた。側近が花の興味があるのですかと尋ねるとレゼッタははい! 大好き! ときゃぴきゃぴしながら答えていた。
(機嫌良くなるの早……)
白い大きな扉が開けられる。そこには巨大な食卓がど真ん中に配置された食堂が姿を現した。すでにお皿やフォークにナイフにスプーンなどが並べられている。人はまだ誰も来ていないようだ。
「まもなく国王陛下と王妃様がおでましになられます。こちらに座ってお待ちください」
「ええ、わかったわ」
レゼッタが座った位置はちょうど下位の席次だ。彼女の顔を見る限り不満こそあるが致し方ない。といった具合だろうか。数分ほどして大勢のメイドと執事を従えた国王陛下と王妃様が食堂へと現れた。
「おお、これが聖女様か。お会いしたかったぞ」
レゼッタはその場から立ち上がり、ドレスの裾を持って美しくお辞儀をした。国王陛下はにこにこと笑い、王妃様もレゼッタと同じようにしてお辞儀をする。それを私は壁際に立って見つめていた。
銀色の短髪姿の国王陛下は恵まれた体格をした男性で、父親であるカルナータカ侯爵よりかは年下に見える。王妃様は深緑色のドレスに身を包み金髪を束ね化粧もしっかりと施している。レゼッタと同じ金髪だが、雰囲気はレゼッタよりも優し気に見えた。
「では、食事といこう。聖女様どうぞ楽しんでいってくだされ」
「はい、ありがたき幸せに存じます!」
ここで私達メイドは一旦食堂からは退場となる。すると国王陛下の側近から唐突にレゼッタは今日泊まる予定なので先に私達はもう屋敷へと帰って良いと言われた。
「え、いいんですか?」
「はい。こちらでおもてなしいたしますのでお帰り頂いて結構です」
「そうですか……」
同行していたメイドからは小声でマルガリータ、どうする? と耳打ちされる。私自身はここで待機してもいいのだが向こう側からすれば私達の存在はあまりありがたくないのかもしれない。
「ここで待機するのは、迷惑ですよね?」
「出来ればお帰り頂いた方が……あなた方のお食事もご用意しないといけなくなるので」
(だろうな)
「ではそのようにさせて頂きます」
と、側近に答えた時だった。いきなり食堂の扉がばんっ! と突き破るくらいの勢いで開かれ中からレゼッタが足を踏み鳴らしながら早足で出ていく。
「れ、レゼッタお嬢様?!」
私達メイドと側近は慌てて彼女を追いかけた。
「……いたのね、お姉様。さあ帰るわよ」
「あの、何があったんです……?」
「詳しくは屋敷で話すわよ。ほら早く帰る支度をなさい」
「わかりました……」
あの食堂にはレゼッタと国王陛下と王妃様、そして食事を提供する執事が2.3人いたくらいだ。一体何があったと言うのか。
私達はレゼッタに言われるまま馬車に乗り込み屋敷に戻る。気が付けば深夜になっていた。屋敷の中に入るとレゼッタは自分の部屋に私達メイドを連れ込んだ。
「もうお母様は眠っているから代わりにあなた達に愚痴るわ。国王陛下、私に側室になってくれって言うのよ! 私は正妻じゃないと嫌って言ってるのに!」
(そう言う事で……)
正直に言うと国王陛下の王妃にレゼッタが付くなんてありえない話だし、仮に実現したとしてもとてもじゃないがレゼッタに王妃の座が務まるとは思えない。
「だから私言ってやったの! 正妻じゃないと嫌だって! そしたら王妃様がそれは聖女であっても許されないって事だって言いだして! 何よあの女!」
(そりゃあ、自分を蹴落として王妃になりたいって言ってるようなものだからなあ……)
レゼッタの発言はどう考えても王族に対して失礼な発言だ。不敬罪となっても弁護のしようがない。だが国王陛下はレゼッタが気に入っているのか、レゼッタが聖女として実績を挙げたら正妻……すなわち王妃として迎え入れるのも構わない。と言ったそうだ。そこへレゼッタは隣国の王太子であるエドワード様を大やけどの瀕死の状態からお救いした! と自らの実績をアピールしたとの事だった。
「私がエドワード様を助けたの! そう言ったら国王陛下はたいそうお喜びになっていたわ!」
しかしこの発言に王妃様は激怒し、レゼッタにもう王宮には来ないようにと忠告した。レゼッタは怒り、ディナーの途中で食堂を飛び出したのだった。
(そのまま泊まってくれたらよかったのに)
レゼッタは王妃様の態度が気に食わないと何度も愚痴をこぼしたが、国王陛下の王妃になりたい、なれるかしらという問いもメイド達に繰り返ししてきた。
「お姉様は私が王妃になれると思う?」
「勿論でございます。レゼッタ様は聖女なのですから」
「そう! 私は王妃になってみせるわ。でもお姉様はかわいそうね。一生独身処女のままなのは変わらないでしょうし。あははっ」
(実はもう処女じゃないんだけどなあ……)
それにしても今日のレゼッタは今まで生きてきた中で一番滑稽に見えたのだった。レゼッタの話が終わり、自室に戻るとルネがベッドから起きて出迎えてくれた。
「おかえりなさい、マルガリータ。てっきり泊まりかと思ってたわ」
「ただいまルネ。や、最初はその予定だったのよ。だけどね……」
王宮で起きた出来事をルネに話すと、ルネはぷぷっ……と笑いを我慢できずに漏らしてしまった。
「へえ、そんな事があったの?」
「そうよ。だから急だけど帰って来たの。起こしちゃってごめんね」
「いえいえ。心配しないで。それにしてもレゼッタお嬢様が王妃様だなんて無理に決まってるじゃない」
「ああ、それとね。その件で王妃様怒っていたみたいで……王宮には来るなって」
「えっ出禁にされたの? え、ほんと?」
「でも国王陛下はレゼッタお嬢様を気に入っているみたい。だから決定権が国王陛下にあるなら出禁にはならないんじゃない? 仮になったとしても覆してくれそうに思うけどルネはどう思う?」
「ああ……国王陛下はお嬢様に騙されてるのね、かわいそう」
ルネは半笑いを浮かべているのが暗がりの中でも見えた。私とルネはそのまま明け方まで会話を楽しんでいた。
「はあ、おなかすいたあ。今から何するのよ……」
すでに彼女の機嫌はあまりよくない。王宮内なのでさすがに彼女もいつもよりかは自重しているようにも見えるがそれでも言葉や態度によってはいつ手足が飛んでくるか。私は無言で王宮の者から声がかかるまで待っていた。
「皆様、お待たせしました。レゼッタ様先にシャワーを浴びてください」
大広間に高貴そうな服装をした中年くらいの男性が入室してきた。おそらくは国王陛下か誰かの側近だろうか。
しかしレゼッタはその言葉に対し顔をしかめる。
「おなかすいたわ。先に食事が食べたい」
「わ、わかりました。ではお食事といたしましょう。国王陛下にお伝えしてきます」
男性はレゼッタが空腹を訴えるのが予想外だったのだろうか。驚いた表情を浮かべたまま退出していった。
「ふん、こっちはおなかすいてるんだから早く何か食べさせなさいよ。気が利かないのね」
レゼッタは持っていたピンクの扇子をぱたぱたと顔の近くで仰ぎながら、愚痴をこぼし始めた。しばらくして側近が食堂へと来るようにと促したのでレゼッタの機嫌は多少良くなったかのように見えた。
「お待たせしました。聖女様」
「ふふっ、おなかぺこぺこだったの!」
「そうでしたか。それは失礼いたしました」
それにしても王宮内は広い。廊下も天井も床も緻密な装飾や絵画ばかりだ。それに一定間隔に花々が生けられた白い花瓶が配置されている。
(良い匂いがする)
それはレゼッタも同じだったようで、彼女は花をあちこち見て回っては匂いを嗅いだりちらっと横目で眺めたりしていた。側近が花の興味があるのですかと尋ねるとレゼッタははい! 大好き! ときゃぴきゃぴしながら答えていた。
(機嫌良くなるの早……)
白い大きな扉が開けられる。そこには巨大な食卓がど真ん中に配置された食堂が姿を現した。すでにお皿やフォークにナイフにスプーンなどが並べられている。人はまだ誰も来ていないようだ。
「まもなく国王陛下と王妃様がおでましになられます。こちらに座ってお待ちください」
「ええ、わかったわ」
レゼッタが座った位置はちょうど下位の席次だ。彼女の顔を見る限り不満こそあるが致し方ない。といった具合だろうか。数分ほどして大勢のメイドと執事を従えた国王陛下と王妃様が食堂へと現れた。
「おお、これが聖女様か。お会いしたかったぞ」
レゼッタはその場から立ち上がり、ドレスの裾を持って美しくお辞儀をした。国王陛下はにこにこと笑い、王妃様もレゼッタと同じようにしてお辞儀をする。それを私は壁際に立って見つめていた。
銀色の短髪姿の国王陛下は恵まれた体格をした男性で、父親であるカルナータカ侯爵よりかは年下に見える。王妃様は深緑色のドレスに身を包み金髪を束ね化粧もしっかりと施している。レゼッタと同じ金髪だが、雰囲気はレゼッタよりも優し気に見えた。
「では、食事といこう。聖女様どうぞ楽しんでいってくだされ」
「はい、ありがたき幸せに存じます!」
ここで私達メイドは一旦食堂からは退場となる。すると国王陛下の側近から唐突にレゼッタは今日泊まる予定なので先に私達はもう屋敷へと帰って良いと言われた。
「え、いいんですか?」
「はい。こちらでおもてなしいたしますのでお帰り頂いて結構です」
「そうですか……」
同行していたメイドからは小声でマルガリータ、どうする? と耳打ちされる。私自身はここで待機してもいいのだが向こう側からすれば私達の存在はあまりありがたくないのかもしれない。
「ここで待機するのは、迷惑ですよね?」
「出来ればお帰り頂いた方が……あなた方のお食事もご用意しないといけなくなるので」
(だろうな)
「ではそのようにさせて頂きます」
と、側近に答えた時だった。いきなり食堂の扉がばんっ! と突き破るくらいの勢いで開かれ中からレゼッタが足を踏み鳴らしながら早足で出ていく。
「れ、レゼッタお嬢様?!」
私達メイドと側近は慌てて彼女を追いかけた。
「……いたのね、お姉様。さあ帰るわよ」
「あの、何があったんです……?」
「詳しくは屋敷で話すわよ。ほら早く帰る支度をなさい」
「わかりました……」
あの食堂にはレゼッタと国王陛下と王妃様、そして食事を提供する執事が2.3人いたくらいだ。一体何があったと言うのか。
私達はレゼッタに言われるまま馬車に乗り込み屋敷に戻る。気が付けば深夜になっていた。屋敷の中に入るとレゼッタは自分の部屋に私達メイドを連れ込んだ。
「もうお母様は眠っているから代わりにあなた達に愚痴るわ。国王陛下、私に側室になってくれって言うのよ! 私は正妻じゃないと嫌って言ってるのに!」
(そう言う事で……)
正直に言うと国王陛下の王妃にレゼッタが付くなんてありえない話だし、仮に実現したとしてもとてもじゃないがレゼッタに王妃の座が務まるとは思えない。
「だから私言ってやったの! 正妻じゃないと嫌だって! そしたら王妃様がそれは聖女であっても許されないって事だって言いだして! 何よあの女!」
(そりゃあ、自分を蹴落として王妃になりたいって言ってるようなものだからなあ……)
レゼッタの発言はどう考えても王族に対して失礼な発言だ。不敬罪となっても弁護のしようがない。だが国王陛下はレゼッタが気に入っているのか、レゼッタが聖女として実績を挙げたら正妻……すなわち王妃として迎え入れるのも構わない。と言ったそうだ。そこへレゼッタは隣国の王太子であるエドワード様を大やけどの瀕死の状態からお救いした! と自らの実績をアピールしたとの事だった。
「私がエドワード様を助けたの! そう言ったら国王陛下はたいそうお喜びになっていたわ!」
しかしこの発言に王妃様は激怒し、レゼッタにもう王宮には来ないようにと忠告した。レゼッタは怒り、ディナーの途中で食堂を飛び出したのだった。
(そのまま泊まってくれたらよかったのに)
レゼッタは王妃様の態度が気に食わないと何度も愚痴をこぼしたが、国王陛下の王妃になりたい、なれるかしらという問いもメイド達に繰り返ししてきた。
「お姉様は私が王妃になれると思う?」
「勿論でございます。レゼッタ様は聖女なのですから」
「そう! 私は王妃になってみせるわ。でもお姉様はかわいそうね。一生独身処女のままなのは変わらないでしょうし。あははっ」
(実はもう処女じゃないんだけどなあ……)
それにしても今日のレゼッタは今まで生きてきた中で一番滑稽に見えたのだった。レゼッタの話が終わり、自室に戻るとルネがベッドから起きて出迎えてくれた。
「おかえりなさい、マルガリータ。てっきり泊まりかと思ってたわ」
「ただいまルネ。や、最初はその予定だったのよ。だけどね……」
王宮で起きた出来事をルネに話すと、ルネはぷぷっ……と笑いを我慢できずに漏らしてしまった。
「へえ、そんな事があったの?」
「そうよ。だから急だけど帰って来たの。起こしちゃってごめんね」
「いえいえ。心配しないで。それにしてもレゼッタお嬢様が王妃様だなんて無理に決まってるじゃない」
「ああ、それとね。その件で王妃様怒っていたみたいで……王宮には来るなって」
「えっ出禁にされたの? え、ほんと?」
「でも国王陛下はレゼッタお嬢様を気に入っているみたい。だから決定権が国王陛下にあるなら出禁にはならないんじゃない? 仮になったとしても覆してくれそうに思うけどルネはどう思う?」
「ああ……国王陛下はお嬢様に騙されてるのね、かわいそう」
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