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第8話 性処理※
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胸の音が高まる。それになんだか頬を中心に顔が熱くなっていく気もする。私は毛布をはがしてそこへと手を伸ばす。
「はあっ……」
早く楽にしてあげたい。でもどうやって? とりあえず刺激を与えてみる?
(握って、みるとか……?)
ズボンに両手をかけ、ゆっくりと降ろすとボロッと勢いよくそれが跳ねるようにして現れた。触れてみるとまさに鉄の棒と言った具合に硬い。それに熱も放っている。
(これが……男の人の)
私は右手でぎゅっと握りしめる。ぐっと全体が脈打ったような気がした。でも、握っただけでは彼が快楽を感じるかどうか……。
(上下に、動かしてみようか)
私にはこの男性器を女性器の中に挿入し、精を放てば子供が出来る。というくらいの医療的なしか知識しか知らない。なので夜伽の仕方とかそういう詳しい男女の秘め事は全く知らないのだ。
とはいえそのままにしておくのも駄目な気がする。なので握ったまま上下に動かす事にした。しばらく続けると次第にそこはより硬さが増し、熱も放つようになった。
「はあっ……」
手を動かしているだけなのに、私の息がだんだん荒くなっていく。なんでだろう。それに私の下腹部から股にかけても熱くなってきているような気がしてならない。
(何この感覚……よくわからない)
胸の鼓動の速さも増して、息も荒くなる。おかしい。こんな事は初めてだ。それにエドワード様の顔を見ると若干紅潮しているようにも見えた。
(これで良いのかな……)
するとどくどくどくっ! と男根が派手に脈打ち、ぷしゅっ! と勢いよく白いものが噴出された。独特の匂いに濃い魔力を感じるその液は紛れもなく精液だった。ルネから聞いた話だが、精液には魔力が籠っており魔術には欠かせないもので貴族王族のものは高値で取引される事もあると言う。
(王族だからこんなに魔力が濃く感じるのか……)
ここまで魔力を濃く感じるのは彼が王族であるのと同時に、これは持論だがひょっとすると私の魔力が高い事も関係しているかもしれない。
眠ったままのエドワード様の息はやや荒いが概ね落ち着いているように聞こえる。肩で息をしている私とは真逆と言えるだろう。
「はあっ……」
エドワード様の硬く熱を放つ男根からは精がどくどくと吐き出されていく。私はそれにかぶりつき舌で精を舐め取りごくりと飲んだ。苦みの効いた独特な味と共に、魔力の流れも感じられる。
(これで……収まるはず)
エドワード様の性処理を終えた私は手を水で洗う。窓から朝日の光が差し込み始めていた。とりあえず私は個室から出てカルナータカ侯爵家の屋敷に戻る事にしたのだった。
朝は早い。今日もカルナータカ侯爵家の屋敷前には庶民に貴族らがぞろぞろと列をなしている。野戦病院から帰って来た私はその様子を屋敷の勝手口から見ていた。
「開門はまだか!」
「はやく聖女様に合わせてくれ!」
(早く戻らないと……)
私は勝手口を閉め、階段を降りて地下の工場に戻った。そこではルネ達や野戦病院にいたメイド達が戻り作業に取り掛かっていた。
「マルガリータ、おかえり。様子はどうだった?」
「ただいまルネ……今日もたくさん来てるわ。早めにストックを貯めないと切れてしまうかもしれない」
「分かった。皆急いで!」
「はい!」
粉末状にした薬草を混ぜ合わせて調合し、術式をかける。出来上がったら小さな空き瓶に詰める。それを何度も繰り返す。
「マルガリータ、傷口を塞ぐ薬草がもう切れそうだわ……!」
「そうなの?!」
「ええ……」
「分かったわ。すぐに採ってくる!」
私が麻袋を近くの棚から取り、部屋を出ようとした時だった。
「失礼するわよ。薬は出来ているかしら?」
レゼッタが扉を荒々しく開けて中に入る。
「レゼッタ様、こちらが完成品になります……」
ルネが完成品の入った木箱をレゼッタ付きのメイドに渡した。
「怪我用はこれだけぇ?」
「傷口を塞ぐ薬草が切れてしまいまして……」
「はあ?!」
レゼッタはルネに詰め寄り、頬を叩いた。あまりの衝撃にルネは吹き飛ばされるようにして倒れる。私はすぐさまルネに駆け寄った。
「ルネ!」
「マルガリータ……」
「ふん、お姉様も情けないわね。早く薬草採りに行きなさいよ! ほんと使えないわね!」
「……っ」
私は悔しさを胸に抑え込み、麻袋を手にして工場を後にした。屋敷を出ると人がまだ並んでいて、屋敷の門が開くのを今か今かと待っている。
すると先頭に並んでいた農民の老人が私に声をかけた。
「メイド! 聖女様はまだか!」
彼を皮切りに次々と列に並ぶ人達が声を挙げた。
「おいメイド! 聖女様はまだか!」
「こっちは昨日から待ってるんだ!」
「早くしろ!」
私には何も決定権は無い。扉を開けるのはレゼッタが決める事だ。私は彼らに一礼をして、近くの森に薬草を採りにいく。
森の中は静かだ。人もいないしため息もつける。
「はあ……」
私は薬草を見つけるとぱっぱっと引っこ抜いて麻袋の中にいれる。
「これくらいでいいかな」
多分私の事は、あの列に並ぶ人からするとどうでもいいのだろう。
「はあっ……」
早く楽にしてあげたい。でもどうやって? とりあえず刺激を与えてみる?
(握って、みるとか……?)
ズボンに両手をかけ、ゆっくりと降ろすとボロッと勢いよくそれが跳ねるようにして現れた。触れてみるとまさに鉄の棒と言った具合に硬い。それに熱も放っている。
(これが……男の人の)
私は右手でぎゅっと握りしめる。ぐっと全体が脈打ったような気がした。でも、握っただけでは彼が快楽を感じるかどうか……。
(上下に、動かしてみようか)
私にはこの男性器を女性器の中に挿入し、精を放てば子供が出来る。というくらいの医療的なしか知識しか知らない。なので夜伽の仕方とかそういう詳しい男女の秘め事は全く知らないのだ。
とはいえそのままにしておくのも駄目な気がする。なので握ったまま上下に動かす事にした。しばらく続けると次第にそこはより硬さが増し、熱も放つようになった。
「はあっ……」
手を動かしているだけなのに、私の息がだんだん荒くなっていく。なんでだろう。それに私の下腹部から股にかけても熱くなってきているような気がしてならない。
(何この感覚……よくわからない)
胸の鼓動の速さも増して、息も荒くなる。おかしい。こんな事は初めてだ。それにエドワード様の顔を見ると若干紅潮しているようにも見えた。
(これで良いのかな……)
するとどくどくどくっ! と男根が派手に脈打ち、ぷしゅっ! と勢いよく白いものが噴出された。独特の匂いに濃い魔力を感じるその液は紛れもなく精液だった。ルネから聞いた話だが、精液には魔力が籠っており魔術には欠かせないもので貴族王族のものは高値で取引される事もあると言う。
(王族だからこんなに魔力が濃く感じるのか……)
ここまで魔力を濃く感じるのは彼が王族であるのと同時に、これは持論だがひょっとすると私の魔力が高い事も関係しているかもしれない。
眠ったままのエドワード様の息はやや荒いが概ね落ち着いているように聞こえる。肩で息をしている私とは真逆と言えるだろう。
「はあっ……」
エドワード様の硬く熱を放つ男根からは精がどくどくと吐き出されていく。私はそれにかぶりつき舌で精を舐め取りごくりと飲んだ。苦みの効いた独特な味と共に、魔力の流れも感じられる。
(これで……収まるはず)
エドワード様の性処理を終えた私は手を水で洗う。窓から朝日の光が差し込み始めていた。とりあえず私は個室から出てカルナータカ侯爵家の屋敷に戻る事にしたのだった。
朝は早い。今日もカルナータカ侯爵家の屋敷前には庶民に貴族らがぞろぞろと列をなしている。野戦病院から帰って来た私はその様子を屋敷の勝手口から見ていた。
「開門はまだか!」
「はやく聖女様に合わせてくれ!」
(早く戻らないと……)
私は勝手口を閉め、階段を降りて地下の工場に戻った。そこではルネ達や野戦病院にいたメイド達が戻り作業に取り掛かっていた。
「マルガリータ、おかえり。様子はどうだった?」
「ただいまルネ……今日もたくさん来てるわ。早めにストックを貯めないと切れてしまうかもしれない」
「分かった。皆急いで!」
「はい!」
粉末状にした薬草を混ぜ合わせて調合し、術式をかける。出来上がったら小さな空き瓶に詰める。それを何度も繰り返す。
「マルガリータ、傷口を塞ぐ薬草がもう切れそうだわ……!」
「そうなの?!」
「ええ……」
「分かったわ。すぐに採ってくる!」
私が麻袋を近くの棚から取り、部屋を出ようとした時だった。
「失礼するわよ。薬は出来ているかしら?」
レゼッタが扉を荒々しく開けて中に入る。
「レゼッタ様、こちらが完成品になります……」
ルネが完成品の入った木箱をレゼッタ付きのメイドに渡した。
「怪我用はこれだけぇ?」
「傷口を塞ぐ薬草が切れてしまいまして……」
「はあ?!」
レゼッタはルネに詰め寄り、頬を叩いた。あまりの衝撃にルネは吹き飛ばされるようにして倒れる。私はすぐさまルネに駆け寄った。
「ルネ!」
「マルガリータ……」
「ふん、お姉様も情けないわね。早く薬草採りに行きなさいよ! ほんと使えないわね!」
「……っ」
私は悔しさを胸に抑え込み、麻袋を手にして工場を後にした。屋敷を出ると人がまだ並んでいて、屋敷の門が開くのを今か今かと待っている。
すると先頭に並んでいた農民の老人が私に声をかけた。
「メイド! 聖女様はまだか!」
彼を皮切りに次々と列に並ぶ人達が声を挙げた。
「おいメイド! 聖女様はまだか!」
「こっちは昨日から待ってるんだ!」
「早くしろ!」
私には何も決定権は無い。扉を開けるのはレゼッタが決める事だ。私は彼らに一礼をして、近くの森に薬草を採りにいく。
森の中は静かだ。人もいないしため息もつける。
「はあ……」
私は薬草を見つけるとぱっぱっと引っこ抜いて麻袋の中にいれる。
「これくらいでいいかな」
多分私の事は、あの列に並ぶ人からするとどうでもいいのだろう。
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