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第69話 再びの再会へ ※
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「私と、って事?」
「そうだ。俺は抜きで君とマリアの2人っきりで話したいとこの手紙には書いてある。音読してみようか?」
「お願い」
アルグレートが手紙を広げると、香水っぽい甘い香りがふわっと広がった。多分手紙にコロンか何かを付けているのだろう。
――前略いかがお過ごしでしょうか? 先日は急な訪問申し訳ございませんでした。そして本題に入らさせていただきますが近々オトネ様とごゆっくりお話し合いを致したいのですが構いませんでしょうか? 勿論オトネ様のご体調を最優先してください。お返事をお待ちしております。
という具合の内容の文面げ小さく丁寧な文字で記されていた。この文字、いつ見ても英語でもなければキリル文字やヒエログリフでもないし雰囲気も全然違うので異世界らしさを感じさせてくれる。
「オトネはどうする? 俺としても君の考えを優先したい」
「……そうだなあ……前回は会わないって言ったから今回は会う事にする。また今回も会わないのは失礼だと思うし」
「いいのか? ふたりっきりでの対話だぞ?」
「うん、アルグレートは……もしよかったらその時は近くの部屋にいてくれないかな? ちょっと怖いし」
アルグレートはいいぞ。と即答してくれた。マリアには申し訳ないけど、やっぱりアルグレートがいてくれた方が心強い。当然ながらマリアにマウント取るつもりは微塵も無くて、ただただ精神安定剤としてアルグレートには近くにいてもらいたいのだ。
それくらい今の私はアルグレートに依存しちゃってる。この不安感はその証なのだ。
「ありがとう、助かるよ」
「君の為ならなんだってするから。頼みはこれくらいでいいか?」
「うん、もう大丈夫」
「そうか」
アルグレートがあちこち目線が定まらないでいるので私がどうしたの? と聞いてみるとアルグレートはちょっとだけいいか? と言いながら私を抱き締めた。
「我慢できない。今すぐにでも君を犯したい……」
「う、そんな……」
でも今の私は妊娠中だからそんなに激しい事は出来ない。彼の赤く染まった顔と食いしばる歯を見ると苦しい位に我慢しているのが伝わってきた。
「本当はずっとこらえていた。だがもう限界に近付いている……」
「っ……じゃあ、その……キスだけなら」
「ああ」
返事を言い終わるのと同時に私の唇はアルグレートの唇にふさがれる。肉食獣に牙を突き立てられたかのような深い口づけはまるで海の中へと溺れていきそうだ。
「んんっ……」
唇の割れ目を分厚い舌が強引にこじ開けて割って入って来ると、彼のそそり立とうとしているモノらしき感触がお腹に触れた。
「んっ……!」
このモノが精を吐き出すまで付き合った方がいいのだろうか。アルグレートはもしかしたら我慢してキスだけで済ますかもしれない。けどそれではアルグレートが苦しいと思うし……。
「はあっ……何を考えている?」
ここでアルグレートが何かに気が付いたのか、私から唇を思いっきり離した。彼の目は色気と何かを期待しているようなものと、せりあがってくる快楽を我慢しているような複雑な模様を醸し出している。
「あ、えぇとその……アルグレートが射精するまで付き合った方が良いのかなって。だってその今の私には子供がいるから」
「……っ全く君はそう言う事を平然と言う……」
はあっと息を吐き出し、ぺろりと舌を出して唇を舐めとるアルグレートはまさに妖艶だった。
「でも今の俺は君を壊す訳にはいかない」
「確かに、そうだね……でも今のアルグレート、とっても苦しそうだなって」
「君がそんな事言うからもっと苦しくなってしまうではないか」
「っ!」
ズボンの中からビキビキと主張しているそれがさらに膨張し、脈打っているような気がした。
「……責任、取るよ」
「……いや、やはりいい。君の身体が大事だ。せっかく言ってくれてすまない」
アルグレートは謝罪すると、そのまま部屋から去っていこうとするので彼の背中にそっとしがみつく。
「オトネ……!」
「ごめん、これだけさせて……」
彼の背中に自分の顔を埋める。アルグレートの背中は広くて触れるとごつごつしているけど、温かい気持ちにさせてくれるのだ。
「いいぞ。好きなだけそうしていると良い」
「ありがと……」
「俺の背中は、落ち着くか?」
「うん。すごく落ち着く」
結局10分ぐらいは彼の背中に顔を預けていた気がする。けど何か話し合う事は無かった。
◇ ◇ ◇
マリアが来るまであと僅か。この日は朝からメイド達が気合いを入れているように見える。彼女が来訪するのは午前10時くらい。
「ふう、緊張してきたかも……」
メイドが選んでくれた深い緑色のドレスにコサージュつきのカチューシャを着用した私は、彼女が来る予定の時間の10分前に玄関ホールに到着した。
「オトネ様、いかがですか?」
後ろからツォルグさんが声をかけてきた。ちょうど良いタイミングで声をかけてくれたので少しだけ緊張がほぐれたかも。
「では私達は近くの部屋で待機しておりますので」
「よろしくお願いします」
ツォルグさんの姿が見えなくなると、玄関の扉がゆっくりと開かれる。
「そうだ。俺は抜きで君とマリアの2人っきりで話したいとこの手紙には書いてある。音読してみようか?」
「お願い」
アルグレートが手紙を広げると、香水っぽい甘い香りがふわっと広がった。多分手紙にコロンか何かを付けているのだろう。
――前略いかがお過ごしでしょうか? 先日は急な訪問申し訳ございませんでした。そして本題に入らさせていただきますが近々オトネ様とごゆっくりお話し合いを致したいのですが構いませんでしょうか? 勿論オトネ様のご体調を最優先してください。お返事をお待ちしております。
という具合の内容の文面げ小さく丁寧な文字で記されていた。この文字、いつ見ても英語でもなければキリル文字やヒエログリフでもないし雰囲気も全然違うので異世界らしさを感じさせてくれる。
「オトネはどうする? 俺としても君の考えを優先したい」
「……そうだなあ……前回は会わないって言ったから今回は会う事にする。また今回も会わないのは失礼だと思うし」
「いいのか? ふたりっきりでの対話だぞ?」
「うん、アルグレートは……もしよかったらその時は近くの部屋にいてくれないかな? ちょっと怖いし」
アルグレートはいいぞ。と即答してくれた。マリアには申し訳ないけど、やっぱりアルグレートがいてくれた方が心強い。当然ながらマリアにマウント取るつもりは微塵も無くて、ただただ精神安定剤としてアルグレートには近くにいてもらいたいのだ。
それくらい今の私はアルグレートに依存しちゃってる。この不安感はその証なのだ。
「ありがとう、助かるよ」
「君の為ならなんだってするから。頼みはこれくらいでいいか?」
「うん、もう大丈夫」
「そうか」
アルグレートがあちこち目線が定まらないでいるので私がどうしたの? と聞いてみるとアルグレートはちょっとだけいいか? と言いながら私を抱き締めた。
「我慢できない。今すぐにでも君を犯したい……」
「う、そんな……」
でも今の私は妊娠中だからそんなに激しい事は出来ない。彼の赤く染まった顔と食いしばる歯を見ると苦しい位に我慢しているのが伝わってきた。
「本当はずっとこらえていた。だがもう限界に近付いている……」
「っ……じゃあ、その……キスだけなら」
「ああ」
返事を言い終わるのと同時に私の唇はアルグレートの唇にふさがれる。肉食獣に牙を突き立てられたかのような深い口づけはまるで海の中へと溺れていきそうだ。
「んんっ……」
唇の割れ目を分厚い舌が強引にこじ開けて割って入って来ると、彼のそそり立とうとしているモノらしき感触がお腹に触れた。
「んっ……!」
このモノが精を吐き出すまで付き合った方がいいのだろうか。アルグレートはもしかしたら我慢してキスだけで済ますかもしれない。けどそれではアルグレートが苦しいと思うし……。
「はあっ……何を考えている?」
ここでアルグレートが何かに気が付いたのか、私から唇を思いっきり離した。彼の目は色気と何かを期待しているようなものと、せりあがってくる快楽を我慢しているような複雑な模様を醸し出している。
「あ、えぇとその……アルグレートが射精するまで付き合った方が良いのかなって。だってその今の私には子供がいるから」
「……っ全く君はそう言う事を平然と言う……」
はあっと息を吐き出し、ぺろりと舌を出して唇を舐めとるアルグレートはまさに妖艶だった。
「でも今の俺は君を壊す訳にはいかない」
「確かに、そうだね……でも今のアルグレート、とっても苦しそうだなって」
「君がそんな事言うからもっと苦しくなってしまうではないか」
「っ!」
ズボンの中からビキビキと主張しているそれがさらに膨張し、脈打っているような気がした。
「……責任、取るよ」
「……いや、やはりいい。君の身体が大事だ。せっかく言ってくれてすまない」
アルグレートは謝罪すると、そのまま部屋から去っていこうとするので彼の背中にそっとしがみつく。
「オトネ……!」
「ごめん、これだけさせて……」
彼の背中に自分の顔を埋める。アルグレートの背中は広くて触れるとごつごつしているけど、温かい気持ちにさせてくれるのだ。
「いいぞ。好きなだけそうしていると良い」
「ありがと……」
「俺の背中は、落ち着くか?」
「うん。すごく落ち着く」
結局10分ぐらいは彼の背中に顔を預けていた気がする。けど何か話し合う事は無かった。
◇ ◇ ◇
マリアが来るまであと僅か。この日は朝からメイド達が気合いを入れているように見える。彼女が来訪するのは午前10時くらい。
「ふう、緊張してきたかも……」
メイドが選んでくれた深い緑色のドレスにコサージュつきのカチューシャを着用した私は、彼女が来る予定の時間の10分前に玄関ホールに到着した。
「オトネ様、いかがですか?」
後ろからツォルグさんが声をかけてきた。ちょうど良いタイミングで声をかけてくれたので少しだけ緊張がほぐれたかも。
「では私達は近くの部屋で待機しておりますので」
「よろしくお願いします」
ツォルグさんの姿が見えなくなると、玄関の扉がゆっくりと開かれる。
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