異世界転移した処女看護師と竜人公爵様の子作り契約婚

二位関りをん

文字の大きさ
32 / 78

第31話 生理痛ひどいんだけど?!

しおりを挟む
 私がアルグース帝国に召喚されてから大体3か月後が経過した。ベリーショートだった髪はショートボブまで伸びている。
 初夜後、アルグレートから週3~6の頻度で身体を重ねていて、その度に絶倫っぷりを発揮しているアルグレートなのだが、私はいまだに懐妊していない。
 ラディアナとルビオ姉弟曰く、確かに人間の女性は竜人の子を身籠る事が出来るが、基本はすぐに孕めるものではないらしい。
 そして今朝。アルグレートが仕事に追われていたので自室のベッドで迎えた所、下半身の不快感で目が覚めた。

「おはようございます。オトネ様。本日もよろしくお願いします」
「おはようございます、皆」

 この不快感、絶対そうだ。生理のやつだ。ベッドから起き上がろうとした瞬間、ずきん! と腰が痛んだのと同時にどろっと何かが出てくる感触を覚える。

「オトネ様!? いかがなさいましたか!?」
「ごめん、トイレ……トイレ行きたいです……」

 痛い身体にムチを打ちベッドから出て後ろを振り返ると、真っ白いシーツに真っ赤なボタンの花が落ちたかのようなシミが形成されていた。

「うわあ……」
 
 ああ、やっちまった……。テンション下がるやつ。そういえば生理が来たのは召喚されてから初めてなのを思い出していると、メイドもシミを見つけたようだ。

「オトネ様。こちらをお使いくださいませ」

 メイドのひとりがポケットからタンポンを差し出してくれた。別のメイド達も替えの服と下着を用意しにあちこち動き回る。
 というかこの世界、ナプキンじゃなくてタンポンなのか。タンポン使った事ないからやり方わかんないんだけど……

「あの、生理用品はこれなんですか?」
「はい。あとこちらもあります」
「布ナプキン?」

 メイドが見せた布ナプキンは、セピアカラーのもので、思ったより厚みがある。

「はい。そうでございます。どちらも魔術がかかっているので漏れる事はございません」

 トイレに赴きまずは布ナプキンを使う事にする。布ナプキンの羽根の部分にはボタンが付いていて、これが元いた世界の紙ナプキンのシールに該当するって訳か。
 装着したのはいいけど、腰がとにかく痛いし下腹部も重いし頭も痛い。

「うぅ……痛い……」

 こんなに生理痛が酷いのは初めてだ。生理が遅れていたから生理痛も痛いのかなぁ? にしても今回は今まで以上にひどいから、今日は1日中寝込みそうかも。

「オトネ様、顔色が悪いように見受けられますが……」
「うぅ……ちょっとこのまま横になる……」
「痛み止めございますが、朝食頂いてから飲まれたほうが胃にダメージが行きにくいので……」

 元いた世界と同じような痛み止めあるんだ。そういえば先輩や後輩は痛み止めをよく飲むくらい生理痛が激しかった人がいたのを思い出す。

「こちら、朝食でございます」

 なんかリゾットみたいな白いものが白いお皿に乗せられて運ばれてきた。痛みに耐えながら食べ終えると丸くて白い丸薬をもらい、お白湯で飲む。

「はあ……」

 この丸薬は以前、初夜でお世話になった女医さんから処方されたものらしい。これを飲んで寝ていよう。

「はあ……いたた……」

 あ、布ナプキンってどのくらいの頻度で変えたらいいんだろ? 今ドロっとしたあの嫌な感触は起きてないけど、ずっと変えないのも衛生的によくないよね。

「あの、布ナプキンってどれくらいの頻度で変えたらいいんですか?」
「魔術がかかっているものなので、大体朝昼晩の3回で大丈夫でございます。衛生面も魔術により心配はございません」

 こんなナプキン元の世界にも欲しかったなあ……。ただでさえ科学レベルは元の世界と同じくらいで更に魔法があるのだから、すごいとしか言いようがない。

「ありがとう、また昼食後に取り替えます」

 寝よう。痛み止め飲んだけどまだ痛いや。

「オトネ。入るぞ」

 しばらくしてアルグレートがツォルグさんと女医さん達を引き連れて現れた。

「アルグレート? なんでここに……」
「医者を呼んだんだ。今から診察してもらう」 
「え? 診察?」

 私はこれまで生理痛で医者を呼ぶという経験が無かったために正直困惑している。いや、こんなに痛いのは初めてだから、呼ぶべきなんだろうけど。
 今思えばお局看護師の中でも生理痛くらい我慢すべきだって人いたなぁ……。

「君の身体に何かあっては俺、いや俺達が困る。だから呼んだ。俺は……ここにいた方がいいか?」
「あ、うん……お願い」
「では私は一旦退出いたします。アルグレート様、頼みましたよ」

 ツォルグさんは気を使ったのか部屋から去っていく。そして医者達はベッドに横たわる私の側に近寄ってきた。

「オトネ様。まずは問診してまいります。この世界に召喚されて大体いつ頃になりますか?」
「3カ月くらい前です」
「最後に月経があったのはいつですか? この世界に来た前か後かもお聞かせください」
「この世界に来る前です。なんで、ちょっと遅れてました。まあ、不順な時は時々ありましたので……」

 問診内容を医者達は白い用紙に書き残していく。

「痛みはいつもこんな感じでございますか?」
「いいえ。こんなの初めてです」
「ふむふむ……なるほど。原因がわかりました」

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜

紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。 連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。

あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜

瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。 まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。 息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。 あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。 夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで…… 夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。

処理中です...